今年の初めぐらいに、右脚の大腿骨の外側、大転子のあたりに引っかかりができて、時々「コキッ」と関節がなるような音がするようになった。同時に軽い痛みも生じていた。あれ?と思っていたのだが、とりあえず放置しておいた。
しばらくして、スキーをしていてキックターンをする際に、左脚支点で右脚を180度回転させると痛みが生じることに気がついて、本格的にちょっとおかしいな、と思うようになった。ただ、普通に歩いていたり、ランニングしたり、スクワットをしたりしてもどうということはない。大腿骨を捻るような動きをすると、痛みがあるのだ。なんだかなー、と思っていたのだが、最近になって胡座をかいたりしても違和感があるようになったので、心配になってちゃんとスポーツ整形の診断を受けることにした。
仰向けやら、うつ伏せやら、脚を曲げたり伸ばしたりして、どういう状態で痛みが生じるのかを確かめ、骨の状態をレントゲンで確認し、下された診断は「バネ股」というものだった。
レントゲンを見る限り、股関節にこれといった異常はなく、また、脚を捻った状態で曲げ伸ばしすると、大転子のあたりにゴリゴリという音が発生しているらしい。バネ股は、大腿骨の大転子の上を筋肉や腱が通過する際に摩擦が生じ、それが原因で大転子周辺の滑液包に炎症が起きることによって発症するそうで、スキー、バスケやバレーボールといった跳躍運動が多いスポーツ選手に多く見られるらしい。
とりあえず、大転子周辺にステロイドの注射を一本打って消炎し、様子を見ることになった。今までは痛みがあったので自然と安静にしていたのだが、これから二週間ほどは意識的に、右脚を捻ったり、負担がかかるような活動を避ける必要がある。せっかく、昨日からレジオネラで閉鎖していたジムが再開するというのに、あと二週間、運動ができなくなってしまった。あ、でも、上体の筋トレだけなら大丈夫だな。ランニングと、エアロバイクと、水泳はやめることにしよう。