2014年10月30日

サボタージュ

sabotage


試写会で鑑賞。

すっかり年をとって、体も太くなり、もうターミネーターは絶対にできないなぁ、という感じのシュワルツェネッガーの最新作である。シュワちゃんの役どころは麻薬取締局特殊部隊のリーダー。この特殊部隊は麻薬カルテルを相手にドンパチやらかす精鋭揃いなのだが、その隊員がひとり、またひとりと殺されていく、という内容。

細かいカットの連続で何が起きているのかさっぱりわからない、というのが最近のアクション映画の流行だけど、この映画はそういうインチキを抑えてしっかりと描いている。が、同時にグロいシーンもしっかりと描いていて、観る人を選ぶ仕上がりになっている。

犯人探しのサスペンステイストも適度にあるのだが、サスペンス目当てで観るとちょっと簡単すぎる謎解きにがっかりするかもしれない。一方で、ライトなアクションファン、ライトなサスペンスファン、ライトなグロファン(笑)なら、普通に楽しめると思う。個人的には、アクション、サスペンス、グロはそれなりだったと思う。

むしろ、残念なのは脚本。真犯人の動機が甘く、行動の必然性が感じられない。また、最後のシークエンスも、わからないではないけれど、もっと違う仕上げ方もあったと思う。最初から最後まで不快感がつきまとい、後味も良くない。正義対悪というよりは暴力対暴力といった映画で、最終的に割りを食うのは弱者ばかり。それが現実とはいえ、わざわざ映画館まで出かけて行って不快な思いをするのだから、鑑賞にあたっては相応の覚悟が必要とされる。

評価は☆1つ。

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