2015年01月06日

日の出テレビから自民党議員が撤退

テレビは、色々なものをデフォルメ・強調してしまう。それはネットTVでも同じだ。

既存のテレビは基本的に「良いもの」を放送しているので、良い内容で当たり前だ。ネットによって、誰でも放送が可能になった時、一般のテレビ放送を観て育った人間は「自分も良い内容の放送ができるに違いない」と勘違いするのだろう。日の出テレビも、その事例だったのではないか。「ネットで放送できるようになったのは素晴らしい。俺達も面白い放送ができるに違いない。そうすれば、支持者も増える」と。

しかし、大きな落とし穴があった。ネットTVも、普通のテレビと同様、できの良い人間が喋ればより聡明に見えるが、バカはよりバカに見える。

では、日の出テレビのキャスターたちはどうだったのか。ざっと、わかる範囲で採点してみよう。

火曜日:山際氏 70点 
なんとか合格レベルだが、学生時代はあまり勉強していなかった感じ。現時点では基礎的な能力は中央官僚のトップ諸氏よりも下だろう。それ以上に問題だったのは、彼の取り巻の能力が低かったこと。きちんと政治活動を続けたいなら、優秀なスタッフが必要で、それがいれば、日の出テレビも継続できたはず。

水曜日:福田氏 20点 
人間の芯になる部分、信念が見当たらない。魅力もない。絶対にやり遂げる、といった執念もない。調整能力だけはあるので司会者、議長をやらせればそこそこに機能するのだが、為政者として旗を振る能力はないと思う。この人が日の出テレビの代表だったことが、日の出テレビにとって一番の不幸だった。

木曜日:草間氏 0点 
日の出テレビきってのバカ。脳みそが筋肉でできているタイプで、このレベルで横浜市議に当選してしまうのだから、横浜市の人材不足も深刻である。何しろ、「日の出テレビの会議を生中継したらどうか」と提案したところ、「今までも放送していないのだから、今回も放送しなくて良い」と力説していた。元衆議院議員(当選5回)の笹山登生氏に「キッチュな政治家」と評されたのもやむなし。

金曜日:山下 70点
日本語が不自由、男尊女卑的な思想など、いくつかの問題点はある。家庭分野において常識知らずな部分もある。また、右傾の傾向も非常に強い。しかし、横浜市議であればこの程度は目をつぶるべきだろう。国政に出ない限りでは、合格レベルと言える。放送も無難にこなしていた。会議を欠席していたので、日の出テレビ終了に対する意見を聞くことができず、残念だった。

こんな感じである。

ちなみに日の出テレビからの撤退が決まった会議では、次のような意見があった。

草間「ブレイクスルーがない」
中山「同好会としては区切りをつけても良い」
津島「存続したほうが良い」
山際「物理的に身体があかず、エネルギーを投入できない」
福田「一旦節目を持ったほうが良い」


前向きに頑張りたいというのは津島氏ひとり。やりたいけれどやれないと無念さをにじませたのが山際氏で、あとは「うまくいかないから撤退」派である。実は津島氏の番組は論評するほどきちんと観ていなかったので番組内容についてコメントすることは不可能なのだが、こうなってみるとまともな議員のひとりだったのかも知れない。山際氏は無念とのコメントを残したのだが、現状分析がきちんとしていたし、どうすれば良いか、それがどうして実現できないかを把握していた。番組継続に向けた意思を示した津島氏、山際氏については「さすが」と言って良いだろう。一方で、福田、草間両氏は無能丸出しである。政治家としての資質に欠けるので、さっさと政治から身を引いたほうが良いと思う。

以上、3年間も福田さんの暇つぶしにお付き合いしてしまった僕の感想である。

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