2015年01月09日

バンクーバーの朝日

戦前、バンクーバーに移住した日本人によって結成された野球チーム「朝日」が、現地での差別など劣悪な環境にもめげずに地元野球チームたちと戦った実話をもとにした作品。

と書くととても面白そうなのだが、実際はそうでもない。まず、脚本がイマイチ。長ったらしい独白で状況説明を始める映画にまともな作品はほとんどないのだが、これもその一つ。次にダメなのが演出。肝心要となるはずの野球シーンが極端なアップか、誰がいるのかわからないくらいに引いた画面ばかり。そこそこ野球ができる役者を揃えた形跡はあるものの、主役である妻夫木聡がド素人なので、こういった演出にならざるを得なかったのかも知れない。

序盤、野球シーン以外の退屈な場面が延々と続き、さあ、いよいよ、と思ったらそこから先は妙に淡白。挙句、クライマックスで終わったかと思ったところからまた蛇足のように中途半端なストーリーが展開していく。

役者はまぁまぁだったと思うのだが、「この役者は歌が歌えるんだから、歌わせないと損」みたいな、小学生の学芸会みたいな役者の使い方にはちょっと呆れてしまった。おそらく、監督や脚本家以前に、プロデューサーが悪いのだろう。

セット感丸出しの町並みや、合成しました!という絵作りもなんだかなぁ、という感じで、いくら野球が大好きな日本人でも、映画館まで足を運ばせるのは難しいできである。ストーリーは興味深いものだっただけに、色々ともったいない感じだった。評価は☆半分。

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