2015年01月10日

ゴーン・ガール

gonegirl


頭のネジがはずれちゃってる人が数人と、それに引っ掻き回される一般人がたくさん出てくる映画である。ネジのはずれ具合が凄いので、死人まで出るありさまである。結婚をシニカルに描いているので、カップルで観に行くのはお勧めできない。少子化に悩んでいる国の皆さんにもあまりお勧めできない。とはいえ、映画としては非常に良くできている。

長い映画だが、まだ半分くらいでしょ?というあたりでとりあえずひと通りの種明かしがされてしまう。そして、そこからはキチガイたちが大活躍する第二部のスタートである。ここからの展開が全く予想できず、観るのに疲れてきそうな観客をぐいぐいと牽引していく。一流の監督が撮ると、こうも凄い映画ができあがってしまうものなのかと感心させられる。

ベン・アフレックも良い演技をしているが、それ以上に妻役のロザムンド・パイクの演技が凄い。監督の演出要求を完璧にこなしているのではないか。

中盤で一度ネタばらしがあるとはいえ、スリラー調の映画なので、あまり多くを書くことができないのだが、メインのストーリーについては時々表示される日付さえ覚えておけば、混乱することはない。種明かしも親切に行われていくので、難解な部分も少なく、安心して観ることができる。字幕が松浦美奈氏なので、訳も安心。「うわ、やっべぇー。こいつ、真性だよ・・・・」という思いをしたければ、映画館へどうぞ。グロい味付けは少なめでも、十分に嫌な気分を味わうことができるはず。

評価は☆2つ半。

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