2015年01月17日

九代目けいすけ

銀座の画廊で絵を見てからランチとなったので、九代目けいすけに行ってみた。

すぐ近所にある「むぎとオリーブ」に行った際、見つけてあって宿題になっていたのである。この辺りはどうしても場所代が高くなるので、コストパフォーマンス的に期待薄なのだけれど、鳥の中では好物の鴨を扱っているラーメンなので、一度は食べてみなくては、と思っていた。

ノーマルか、白湯か、どちらを注文するか悩んだのだが、無難に白湯にしてみた。以下、評価。




名称:九代目けいすけ
種類:独自
場所:銀座
注文:鴨白湯そば
評価:6/ABB
2014.1.17.
コメント:麺は普通の太さで角が立ったタイプ。コシ、スープの絡みともに問題ない。全粒粉タイプのようだったけれど、スープが濃厚すぎてその良さは全く活かされていなかった。なお、同行者が注文した「鴨そば」は麺の太さを選択でき、細めだとちょっとコシが心許ない。この店の場合は特段の事情がない限りは麺太めをおすすめしたい。

スープは味のバランスが良いのは良いのだが、鴨の風味が弱い。豚骨も鶏も白湯にしてしまうと似たような風味に収束するけれど、それは鴨も同じ。折角手間暇かけてここに行き着いてしまうのはちょっともったいない。話の種にはなりそうだが、そこまでの感じのスープである。「鴨そば」のスープは鴨南蛮のような味わい。やや脂が勝っていて、塩気が不足して感じられる。鴨そば、鴨白湯そばともに弱点が存在していて、そもそも鴨を選択したことが間違いなんじゃないかな、と思わされる。

チャーシューは味が薄いし、肉が半生で噛み切りにくく、ラーメンには向いていない印象だ。スープに沈めて熱を通そうとしたのだが、無駄な努力だった。この肉を無理にトッピングするなら、もう少し薄切りにすべきだろう。

ところで、今や日本最古参のラーメン評論家の一人となってしまい(あとは大崎さんと石神さん)、これまでかなりの数のラーメンを食べてきたけれど、久しぶりに巡り会った異物混入ラーメンだった。混ざっていたのはビニールの切れ端。自然食材を使っていたら混入しないモノだし、虫と違って自分からスープに飛び込んでくるわけでもない。何か既製品を使っていて、そのハンドリングが悪くてスープに混入したのだろう。異物が混入しているのは流行といえば流行だが、正直、良い気分ではない。暖簾分けの数が増えてくると、クオリティコントロールも難しくなってくるのだろう。




こちらは同行者が注文した「鴨そば」。




店名 九代目けいすけ
TEL 03-6274-6655
住所 東京都中央区銀座6-12-15 いちご銀座612ビル 1F
営業時間 [月〜金] 11:00〜15:00(L.O.14:45) 17:30〜23:00(L.O.22:45) [土] 11:00〜23:00(L.O.22:45) [日] 11:00〜22:00(L.O.21:45)
定休日 無休

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