2015年02月08日

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密

mortdecai


予告編が非常に良く出来ていたので、かなり楽しみにしていた。しかし、映画が始まって5分で、「あーーー」という感じ。寝てしまわないように、ガブガブお茶を飲まなくてはならない展開になってしまった。

一応ミステリー調に仕上げてあるのだが、ストーリーはそれほど凝っていない。しかし、そこは織り込み済み。「くっだらねぇなぁ」と笑い飛ばせる会話を楽しみにしていたのだが、それがあまりなかったのが非常に残念である。つまり、脚本が決定的にイケてないのだ。確かにところどころ笑ってしまう要素は散りばめられていたのだけれど、その濃度が薄い。意味不明に有能なジョックは良い味を出していたのだが、キャラが立っていたのは彼だけ。マヌケな主人と無口で有能な用心棒(召使?)のコンビというと「ウォレスとグルミット」そのままなのだが、モルデカイよりもウォレスの方がずっと魅力的だった。キャラもイマイチ、ストーリーもイマイチ、会話もイマイチ、で退屈してしまう。時々入るモルデカイのモノローグも余計で、イライラしてくる。ジョニデは最近続いている滑りっぱなしの演技で駄作の王様へまっしぐら。グィネス・パルトロウはアイアンマンあたりからアカデミー賞の貫禄はどこへやらの微妙な役どころばかり。いや、ペッパー・ポッツは良かったけれど、同じようなキャラだと飽きてくる。

モルデカイの間抜けっぷりを大笑いできる映画を期待していたのに、面白い場面の50%以上が予告編に盛り込まれていた感じで、かなり残念な内容だった。全米公開は今年の1月だったので、来年のラジー賞の有力候補ではないだろうか?評価は☆ゼロ。

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