2015年05月06日

金沢焼き物捕獲&寿司三昧ツアー その3

金沢ツアー3日目は最終日である。

まず、早朝、日が出る前に茶屋街を散策。地元の人がランニングしたり、犬の散歩をさせたりしていたりと、全く普通の街並みで、観光客はほとんどいない。そりゃぁまぁ、6時前だから当たり前。

朝の東茶屋街
http://buu.blog.jp/archives/51488920.html

朝食は前日近江市場で買った押し寿司である。食べ終わってから、チェックアウトして、バスで金沢に出て、コインロッカーに大きな荷物をお預けた。本当はほやさけで預かってもらえれば良かったのだけれど、この旅館は昼は蕎麦屋さんで忙しいらしく、荷物を預かるのを断られてしまった。このあたり、受け入れる側が観光慣れしていない感じ。預かれば、またあとで確実に戻ってきてくれるし、蕎麦も食べてもらえるかも知れないのにね。

金沢駅は快晴。こんなでかいものを作ってしまってさすが百万石と思った。












それからバスで西茶屋街近くの忍者寺へ。忍者寺は通称で、本当の名前は妙立寺である。忍者にゆかりがあるわけではなく、金沢城を攻められた時にこっそり殿様を匿うための寺で、色々な仕掛けがされているのが由来である。ご丁寧に、「忍者寺」は商標登録もされているらしい。朝早すぎて客は誰もいない。



見学の予約をしてあるのだが、時間までまだ余裕があるので、西茶屋街を散策。






ざっと見て歩いたのだが朝が早すぎてどこも開店前である。やってないお菓子屋さんを見てもどうということもないので、忍者寺に戻った。10分ほど待っていると見学の受付が開始されたので、寺の見学ツアーを開始。

この忍者寺で驚いたのは、異常なまでにシステマティックな見学対応である。客を12人程度のグループ7つにわけて、それぞれに案内人が付く。全てのグループは見学順、ルートが決められていて、一切の無駄なく、全てのグループが独立して見学していく。寺の施設を最大限有効活用していて、グループの動線が重なることがない。これだけでも驚きだが、僕達が見学している途中ですでに次の見学者約100人へのレクが始まっている。

ちょっと意地悪して突発事態(突然しゃがみこんで、貧血を装ったりとか)を引き起こし、この徹底された見学対応に不協和音を生みたくなるほどである。寺自体もとても興味深かったのだが、それ以上に見学体制が面白かった。これ、寺が自前で制御プランを作ったとしたら驚愕である。コンサルが入って、移動から解説の語りまで、全部指導しているんじゃないだろうか。きっちりした具合はディズニーランドなみだった。ただし、寺の姿勢や喋り口調は一々かなり高飛車で、常に説教をされている気持ちになる。御朱印も、最初は「今、担当者が不在なので対応できない」と言われ、見学後にもう一度お願いすると今度は「紙がある」とのこと。それなら最初からできあいの紙を売ってくれれば良いのにと思った。ここでも、観光客の受け入れに慣れていない感じがした。少なくとも、僕がコンサルするなら確実に指導する。

ちなみに寺の中は意味不明に写真撮影禁止だったので、庭で一枚存在証明。



それから西茶屋街に行って「中谷とうふ」の豆乳のソフトクリームを食べ、「かわむら」で甘納豆を買い、さらに「諸江屋」でらくがんを買った。















バスに乗車、兼六園の裏の県立美術館へ。県立美術館ではちょうど前田家の秘宝を展示していて、結構見どころが多かった。お宝の多くは「豊臣秀吉からもらったもの」で、前田さんって、秀吉の腰巾着だったの?と疑問に思ってしまいそうだった。その後で県立美術館の軽食レストランへ。ここは「まれ」で技術指導をしている辻口パティシエのロールケーキが食べられる。



もうすでにお腹が減っていたので、よせば良いのにケーキだけではなくパスタも食べてみた。このパスタ、J麺という米粉を使ったパスタなのだが、驚くほど美味しくなくてがっかり(笑)。ロールケーキは美味しかった。これなら、ロールケーキとシュークリームにしておけば良かったと激しく後悔した。他のメンバーはみんなケーキだけだったので「パスタは全くダメだった」と言うと、「ケーキ屋さんなんだから、ケーキ以外が下手くそなのは当たり前」と言われてしまった。ごもっとも。でも、お腹がすいていたんだよ!















再びバスで金沢に戻り、先に帰る人達を見送って、帰りの新幹線を予約しようと思ったら、かがやきはすでに満席で自由席もなしとのこと。じゃぁ、はくたかの自由席でのんびり帰ろう。新幹線で何度も旅行している経験から述べれば、新幹線で一番すいているのは自由席なのだ。内緒だけど。

新幹線の時間を確かめてから、バスで近江市場へ。昨日、宿題を残したアルトラが今日はやっているようだったので、訪問。ところが、アルトラ、やっているにはやっていたのだけれど、今は青木良太さんの個展中で、お目当ての牟田さんの作品は見当たらなかった。しかし、それを目当てに東京からわざわざ来たのである(それだけが目当てではないけれど)。ギャラリーの人に、「牟田さんの作品を見ることはできませんか?」と聞くと、ひとしきり、あちこちの棚を探してから、「今はちょっとどこにあるかわからない」とのこと。「えーーーー、マジっすかぁ」とがっかりしていると、「どんな作品をお探しですか?」って、何があるかわからないから来たんじゃん。ウェブにも載ってないじゃん。そりゃ、個展中はその作家中心で全てが回るだろうけど、自分のギャラリーに置いてある作品の写真目録ぐらい作っておけよ、大体、あんたのサイトには「ご希望があれば、ギャラリー会期中の作品のみでなく、力のある若手作家から大家にいたるまで多ジャンルにわたる作家の作品をご紹介しております」って書いてあるんだよ!と心の中で思ったけれど、一応ニコニコしながら「じゃぁ、諦めますーー」と言い残して退店。ギャラリーがあるから若手の芸術家が育つと思うからあまり悪くは言いたくないけれど、多分このギャラリーには二度と来ることはないだろう。

その足で、近所にある尾山神社へ。よく知らないのだが、観光名所らしい。















神社を軽く流してからバスで東茶屋街のえにしらへ。アルトラに牟田さんの作品がないなら(っていうか、ちゃんと探せばあるんだろうけど、探す気がないならないのと一緒)、心置きなくえにしらで牟田作品を購入することができる。いや、予算の総額が決まっているから、アルトラとえにしらで比較して、一番欲しいものを買おうと思っていたのだ。

アルトラと異なり、えにしらは「昨日はどうもありがとうございました」と笑顔で迎え入れてくれる。「これが欲しいんですが」と言えば、「同じ作品がバックヤードにあるかも知れないので探してみます」と探しに行ってくれる。こういうお店とは仲良くしたいと思う。

接客って大事だよね、と思いながら、井上雅子さんと牟田陽日さんの蕎麦猪口を購入。牟田さんのは「四季」という作品名の4つセットをバラでも買えるようにして売っていたのだけれど、店員さんに質問すると、バックヤードにはもうひとつも残っていないとのこと。4個セットの中から2つを買うとかは、買うことももちろんだけど、不揃いの作品を残してしまうのも無粋な感じなので、どーーーーんと4個セットで購入。これは11月のそば打ち会に持って行って自慢しよう(笑)。

井上雅子さんの蕎麦猪口












牟田陽日さんの蕎麦猪口



























宿題を終わらせたので、あとは寿司を食べるだけだが、まだお腹が空いていない。そこで、東茶屋街をぶらぶら。「エッジ」というギャラリーはえにしらほどではないけれど、ちょっと面白い品揃えだった。しかも、ここは写真も「どうぞどうぞ」という感じ。写真を撮れば、こうやってブログに載せてもらえるかも知れず、それを見てお客さんが来てくれるかも知れないのだから、作家さんが嫌がらない限りは写真撮影オッケーでも当たり前だと思うんだよね。でも、そういう店は少ない。ということで、微力ながらここで宣伝しておく。



























いくつかのお店を見て回って、「さて、どうしようか?」と悩むくらいにやることがなかったので、面倒臭いからそのまま金沢駅へ。本当は野々市市にあるルンパルンパさんにも行きたかったのだけれど、ちょっと方角が違うのと、遠いのとで今回は断念。車での移動ならありだったんだけど、今回はお酒を飲むこともあって、バスでの移動だったのだ。

もうおみやげも買ってあるし、あとは夜ご飯を食べるだけ。ちょうど駅ビルの中に「歴々」という寿司屋さんがあって、予約なしでもふらっと入れそうだったので、入店。「鳥」という5,000円のコースを注文。こちらは若いお兄さんが店を完璧にしきっていて、なかなか見事だった。しかし、それをサポートするスタッフが慣れていなくて、一々やり手のお兄さんに「◯◯さん、今はそれをやらなくて良いので、裏で汁物作って下さい」「◯◯さん、お客さんの荷物の問題はもう解決しましたよ」「◯◯さん、お客さんにお茶さしあげて」と、丁寧な言葉で叱られている(笑)。平時なら「店先でスタッフを叱るなよ」と言いたくなるところだけど、急に忙しくなったんだろうから、ここは目をつぶっておく場面だろう。

食べ終わって店の前で一休みしていると、目の前に電車に絵付けした作品が展示されていた。









その中に牟田さんと他2人で共同で描いた作品も発見。活躍しているなぁ。



























こういうのって、ありがたい。何がありがたいって、作家同士の人間関係がわかるのがナイス。若手の芸術家と仲良くなった時、他の作家との距離感が難しいのだ。ただでさえ、人間関係は目に見えないので難しいのだが、作家同士は客の財布の中身を取り合うライバルでもある。バブル時代みたいにお金が余っている時ならいざしらず、今みたいなデフレの世の中では「あいつの作品を買ったら、俺の作品を買う金がなくなる」と考えるのが普通だ。だから、作家と話していると、「この作家の話はしても良いのかな?」と気を遣ってしまう。少しだけど。なので、こういう共同制作をやっていてくれると、安心して「あの人の作品も面白いですよね」と話せるのである。

さて、はくたかが20分後ぐらいにあるようなので、改札を通ってホームへ。自由席の席取り行列は一つの乗降口に20人程度。これなら楽勝である。まもなくドアがあいたので、車内へ。思った通りガラガラである。ところが、出発間際にはそこそこ混雑してきて、そのあと、長野ではほぼ満席になってしまった。軽井沢では立っている客が増えてきて、トイレに行くのにも一苦労という感じ。軽井沢から自由席で東京に向かうのは要注意だなぁ。って、軽井沢なら車で来ちゃうけど。長野から帰るときも自由席なら始発の新幹線を狙わないと。

ということで、何の問題もなく帰宅。今年のGW休暇も有意義であった。

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