2015年05月23日

大病院が混雑する簡単な理由

なんか、テレビで「かかりつけ医を利用しよう」「薬剤師を利用しよう」ってやってるんだけど、こういう感じで十把一絡げにできるような話じゃないんだよね。

僕は消化器については信頼できる町医者を見つけてあって、色々と相談に乗ってもらっているし、その病院は(時間さえ選べば)待ち時間も少なくて快適。それでいて全幅の信頼を寄せることができるんだけど、その理由は、院長ががん研で勤務していたことがあって、病院もがん研のサテライトだから。もし何か大病が見つかれば、いつでもがん研に紹介してもらえる。だから、自分が毎月通っているだけじゃなくて、身の回りの人にも薦めている。でも、世の中こんな病院ばかりじゃない。定期的に診てもらっていたのに診断が雑でがんを見逃されちゃって、自覚症状が出た時にはびっくりするぐらいにがんが大きくなっていた、なんて話もちらほら耳にする。ちょっと具合が悪いと「風邪ですね」とPLを出して終了とか。診断に限らず、最新の情報に触れていないとか、知識がアップデートされていない医者もいる。一口に「町医者」と言っても良いところとダメなところがあって、良いところを見つけるのが大変だから困るのだ。しかも、これは大都市限定の話で、田舎に行けばそもそも選択肢が限られるので、それなら大病院へ、となってしまう。医者だって腕が良い医者もいれば悪い医者もいるし、知識が古すぎて信用できないこともある。医師免許を定期的に試験で更新する仕組みにして、落ちたら受かるまで研修を受けなくてはならない、という制度にすれば良いのに、どうせ医師会の反対で実現しないのだろう。「みんな、まずは町医者にかかりましょう」と笛を吹いたって、命にかかわることなんだからそうそう簡単に踊るわけにもいかない。

薬剤師も、信用できないんだよな。最近はお薬手帳のおかげなのか、薬をもらうたびに一々「今度は薬が増えていますが、検査で何か言われましたか?」とか、大きなお世話なんだよ。言われたからどう、言われなかったからどう、って、あんたは診断できるわけでもなく、あれこれしたり顔で言われたくない、というのが正直なところ。病院で薬を出してもらえないから、仕方なく薬局に来ているだけで、処方箋に書いてある通りに調剤して渡してくれれば十分。

「制度も、人材(医者、薬剤師)も充実していて、どこに行っても間違いない」という状態じゃないんだから、初診料を増額したりしても、結局は大病院に客が集中しちゃうんだよ。簡単な話なのに、変えられないんだから、役人も、政治家も、無能だよね。それで、そういう状況をどんどん変えていこう、と提案すると、住民投票で負けちゃうんだよ。だから、改革派は、民主主義は素晴らしいねぇ、と言い残して退場していくわけ。

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