2015年05月27日

チャッピー

chappie


ロボコップが大量生産されて街の治安を維持している近未来のヨハネスブルグが舞台。自己学習できるAIを移植された廃品ロボット「チャッピー」が短期間に成長していく・・・という内容なのだが、人類の平和に脅威を与える、などという大それた話にはならないところが面白い。何しろ、チャッピーを教育するのがストリートギャングなので、ハマーン・カーンに教育されたミネバ様以上にメチャクチャ歪んだロボットに成長してしまう。

残念なのは雑な音楽の使い方。もうちょっと上手に使えば良いのに、と思う。また、ここまでできる科学力があるなら、最低限の常識ぐらいは最初からインストールしておけよ、と思う。

せっかくの知的ロボットがなぜかヤンキーになってしまう、という予想を裏切る展開だけでも面白いのだが、ラストはさらに観客の予想を上回る展開に進む。このあたりのアイデアは凄い。

ところで、世の中これだけドローンで騒いでいるのを見るにつけ、ロボットの標準は二足歩行じゃなくて駆虫を浮遊するホバリングタイプなんじゃないだろうか?足で歩くよりもずっと簡単にできそうで、かつ自由度が高そうだよね。

色々と雑なんだけど、SFというよりはコメディで、最後までくだらない展開は逆に楽しい。評価は☆2つ。字幕は久しぶりに松浦美奈。

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