2015年06月20日

海街diary

umimachi


鎌倉を舞台にした4姉妹の一年を描いている。4姉妹というとすぐに「細雪」を思い出すけれど、描かれている期間が短いし、普通の現代劇で、地震もなければ津波も来ないので、ドラマチックなことはあまり起きない。

誰の身の回りにも普通にあるようなことを取り上げているのだけれど、4姉妹のエピソードが微妙に絡み合っていくのが楽しい。この辺は脚本の妙である。また、その内容も鎌倉の四季に良い感じでフィットしていて、日本の良さを上手に表現した映画になっていた。横浜生まれで横浜育ち、遠足の定番は北鎌倉から源氏山を超えて銭洗弁天から大仏最後は海、みたいな子供時代だった僕にはなおさら懐かしい映像になっていた。

「ここ、もっと続きがみたいのに」と思ってしまうようなエピソードが次々とつながっていくのだが、このあたりの編集も良かった。日本映画はとかく馬鹿丁寧に描写しがちで行間がなくなるのだが、是枝監督はそのあたりの客への投げ具合も絶妙。

役者は、ちょっとスレた感じの次女を演じた長澤まさみが特に良かった。もちろん、大竹しのぶをはじめとしたベテランたちも良かった。

原作となっている漫画を描いている吉田秋生といえば、僕の世代は『BANANA FISH』で、もちろん全巻揃えているけれど、今でも良い漫画を描いているんだねぇ。電子化されているなら、原作も読んでみようかな?

以下、雑感を羅列
山の上で叫ぶシーンでは、こちらも一緒になって叫びたくなるような爽快感があった。
すずはサッカーの身のこなしがなかなか見事だった。
長澤まさみ、目尻のシワが・・・。
まえだ弟、香川みたい(顔が)
是枝監督は相変わらず「俺って技巧派」(これをこのアングルでこう見せたい)的な見せ方をする。嫌味じゃないけど。
一箇所、なぜか長谷寺から海をみたシーンがなかった?
鈴木亮平、また出てる(笑)
菅野よう子と言えば僕の中では攻殻機動隊なんだけど、全然違うテーストで、しかも良かった。
この映画をカンヌに持って行っても、向こうの人たちには良さがわからないでしょ?

圧倒的な感動というわけではないのだが、間違いなく良い作品だし、最近の邦画はこのレベルに満点をつけないと満点がつく映画がなくなってしまうので、ちょっと甘いかな、と思いつつも☆3つ。

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