2015年07月16日

障子の国のティンカーベル 再演




前回観た時の感想はこちら。
http://buu.blog.jp/archives/51428046.html

多分、世の中的にはほとんどの観客が「面白かった」というんだと思う。でも、それは予定調和じゃないだろうか。僕も一度目の鑑賞の時は楽しめた。しかし、再演でもう一度観て、「あ、一回で十分だったな」と感じてしまった。

一番大きいのは戯曲の完成度の問題なんだろう。一度は楽しめても、二度楽しめるほどの完成度ではなかった。野田秀樹の戯曲は難解なだけに、「良くわからないけど頑張って聞き逃さないようにしよう」という努力が必要とされる。それを助けてくれるのが「笑い」なんだけど、この芝居にはそれがほとんど存在しない。ずっと同じような緊張感が続くので、集中力が持続しない。

あと、歌のシーンがあるからかも知れないが、マイクを併用していたのも違和感があった。

演じている毬谷友子さんは相変わらず出突っ張りで凄く大変そうだけど、なんというか、毬谷さんの思いが舞台上で空回りしていて、それが客席まで届いてこないような。「わかって、わかって、どうしてわかってくれないの?」と問いかけ続けられているような。

もちろん、パーツごとに見ていけば、舞台芸術も、音楽も、黒衣も、毬谷さんも、頑張っている。だから、ストレートに「つまらなかった」と言いにくい。でも、あえて言うけど、つまんなかった。なんだろうね?脚本かな。演出かな。それでも、3,500円なら安いと思うけど。

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