2015年07月20日

8月の家族たち



TSUTAYAの準新作100円にのせられてレンタル。

予備知識なしで鑑賞したんだけれど、なかなか面白かった。登場人物のほとんどの女性は口が悪く、仲が悪い。一方で男性たちはみんなおとなしくて、優しい。フェミニストが観たら激怒しそうな話なんだけれど、米国で作られた映画なので意外と文句は出ないのかも知れない。

冒頭、おじいさんの独白で始まるので、この人が狂言回しなのかな、と思ったら、あっという間に失踪して舞台上から退場してしまう(笑)。メリル・ストリープが演じているおばあさんがとにかく毒舌で、娘たちも毒舌、さらに、おばあさんのお母さんがまた酷い奴だったというネタまで出てきて、なんとも気分が悪くなる。この映画、家族が円満な人が観たら「えーーーー」という感じなのかも知れないけれど、僕は家族とは何年も話をしていないくらいに仲が悪いので、そうそう、と力強く頷いてしまう場面が少なくなかった。僕は大学生の時、苦労してさだまさしのコンサートチケットを手に入れて(当時のチケットぴあは公衆電話から延々と電話をかけ続けなくてはならず、本当に大変だった)母親にプレゼントしたところ「席が悪い」と文句を言われて、以後、彼女には一切のプレゼントをしなかったのだが、すると今度は「母の日にも何ももらえない」と他人に文句をいう。意地の悪い人間が家族に存在すると、本当に息苦しいものだ。そんな息苦しい家族の会話劇が延々と続いていくのだが、最初は気分が悪くても、途中からそれを通り越して笑ってしまう。その、徹底した演出が見事。よくもまぁ、ここまで嫌な家族を描いたな、と。

一服の清涼剤と思っていた登場人物にも隠された過去があったりして、最後まで一筋縄ではいかない。いやぁ、メリル・ストリープ出演と聞いて何気なく借りたけど、面白かった。でも、誰が観ても面白いわけではなく、むしろ不快に思う人のほうが多いかも知れない。特に若いカップルにはお勧めできない(笑)。

評価は☆2つ。

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/buu2/51499914