2015年08月11日

インサイド・ヘッド

insideout


Pixarの高打率っぷりには目を見張るものがあるのだけれど、初めてじゃないかなと思うくらいのフルスイングの空振りだった。

Pixarお決まりの冒頭のショートムービーも含め、ストーリーがイケてない。Pixarでもこんな作品を作ってくれると安心する。もちろん、悪い意味で。

思い返せばジブリも千と千尋ぐらいまでは高打率を維持して怪物っぷりを遺憾なく発揮していたのだけれど、徐々に凡打を打つようになってきた。Pixarもいよいよピークを過ぎたのかも知れない。

物語は、脳内にいる5つの感情のやりとりで進んでいく。あれ?どこかで聞いた感じがする、と思うのは当たり前で、つい最近真木よう子主演で上映された「脳内ポイズンベリー」と一緒だ。ただ、”脳内”がほぼ平等に5つの脳内キャラクターに役割を分配していたのと異なり、本作は”Joy"の独壇場である。時々SadnessとかFearが登場してくるのだが、基本はJoy。まぁ、それはそうなのかも知れないけれど、Joyのでしゃばりっぷりが鼻につく。その上で、Sadnessの役割は・・・という感じでストーリーが進んでいくのだが、予定調和っぽい展開もイマイチ。なんか、つまらない。後半は眠くて仕方なかった。

評価は☆半分。Pixarにとって最大のはずれ作品と言えるだろう。

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