2015年09月21日

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド

前編の評価はこちら。

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
http://buu.blog.jp/archives/51503161.html

結構良い評価である。その、後編公開ということで早速観てきた。

いやぁ、これは酷い。前作のラストで「おお、そう来たか」という展開になっていて作品としてはほとんどネタバレしているので、じゃぁ今作では何を観せてくれるのかと期待していたら登場人物たちの演説ばかりである。新しいものがないどころか、前作にはあった巨人の活躍(虐殺)シーンがほとんど失われてしまった。これでは何も新味がなく、むしろつまらないシーンが延々と続くのですぐに眠くなってきてしまった。

その後も何かあるんじゃないか、と寝ないように頑張ったのだけれど、終わってみれば前半は退屈な人間ドラマが展開され、後半は緊迫感のないアクションが展開されるだけの映画だった。前編のラストがクライマックスだったので、これなら比較的どうでも良い人間ドラマなんか全部端折って、2時間半の作品に仕上げれば良かったのに、わざわざ出がらしの後編を作ってしまったあたり、製作会社の強欲っぷりが鼻につく。

評価は☆ゼロ。一年に一作あるかないかの放射性廃棄物級映画である。前作を観た人はどうしたって結末を知りたいと思うだろうが、お金と時間の無駄になること請け合いなので、観なくて良いと思うし、それでもどうしても観たいならレンタルで済ませておくと良いだろう。とにかく、こういう映画が間違って成功してしまってはダメだ。ダメな映画が宣伝力によって集客して成功してしまっては、ダメな映画が引き続き量産されてしまうし、まじめに映画を作っている人が馬鹿を見るし、「映画って、つまんないよね」という認識が一般化してしまう。これによって文化としての映画が衰退してしまうのが一番困る。こういう映画はきちんと叩かれて、客が入らず、大失敗作としてみんなの記憶に残されるべきなのだ。

なお、もの好き用にネタバレレビューも書いておく。








とりあえず、色々酷いんだけど、例えば重要な登場人物二人が兄弟っていう設定で、それが徐々に明らかになっていく。ところが、「だから、どうした」という感じで、その隠し設定が全く活きてこない。大体、お前ら兄弟ならもうちょっと仲良くしておけよ、という感じである。その二人が協力していれば、状況はずっと良かったはずだ。このあたりはいつもどおり、脚本の問題だろう。

じゃぁ、「監督は悪くない」ってことかと言えば、そんなこともない。退屈なシーンがずっと続いたりするのは監督のせいだろう。演出もメリハリがなく、例えば不発弾を運ぶというミッションが、全然緊迫感がない。登場人物たちからは「爆発したらどうしよう」という気配が感じられない。

他にもつまらないところは山程あるのだけれど、最後、エンドロールが流れ切ったところでちょっ挟まれるAIの会話も興醒め。

どういう風に書いたら伝わるか良くわからないのだけれど、たとえば全編で魅力100の作品を、目をつぶって真っ二つに分割すると、前編50と後編50になるわけ。でも、大抵の場合、後編に比重をかけるから、魅力の配分は30と70とかになる。ところが、この作品は前編を100、というか、120ぐらいにしちゃったので、後編がマイナス20になってしまった、みたいな。出がらしならゼロだけど、それ以上にマイナスなので、放射性廃棄物、みたいな。なんでこんな映画を作っちゃったんだろうねぇ。つい最近観た「天空の蜂」も酷かったけれど、それ以上。今シーズンのワーストワン最有力候補である。というか、こんなつまんない映画はこれでもう最後にして欲しい。

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