以前から、福島武山さんに「一度見に来て下さい」と言われていた工房へようやくおじゃますることができた。
場所は九谷茶碗まつりの際にいつも泊まる「さらい」と九谷陶芸村の中間くらいで、知らないうちに何度も前を通り過ぎていたようだ(笑)。
今回は武山さんが富山出張中だったため、有生礼子さんに中を案内していただいた。
僕が行った時は林美佳里さん、河端理恵子さん、有生礼子さんの3人が作業中で、ほとんど無言で黙々と作品に向かっていた。
明るい電灯の下で、枕やタオルなどの柔らかいものや、エアクッションを重ねて台にして、持ち手を安定させて作業していた。
林さんの筆の持ち方が凄く柔らかいのが印象的だった。
机の上は筆が一杯である。
行く前は「家中、ありとあらゆるものが赤絵で埋め尽くされているのではないか」と想像していたのだけれど、意外とエアコンやら時計やら、ほとんどのものが素のままで、描き込まれているものを見つけるほうが難しかった(笑)。
一時間ぐらい色々と見学させていただいたあと、今度は河端理恵子さんの工房を見学させていただいた。河端さんは毎週木曜日に武山さんの工房で作業していて、他の日はこちらで作業しているとのこと。研修所時代の作品がずらっと並べてあって、今の河端さんのスタイルのルーツを見ることができた。
七宝紋などのいくつかの基本的な紋様を描いているところを見させてもらったり、練習方法を教えてもらうことができ、とても参考になった。参考になったというか、真似できないことがわかった(笑)。