2015年11月12日

東京カレンダーのとんかつランキングを読んで

東京カレンダーに東京ベストとんかつというのが掲載されていた。選んだのは「とんかつ第一人者マッキー牧元氏」と、「グルメで知られる元力士・浦風親方」。

2015年のとんかつベスト10を発表!
https://tokyo-calendar.jp/story/2761

まずマッキー牧元氏のランキングを見てみよう。

マッキー牧元氏の考える美味いとんかつベスト10
10位とんかつ ゆたか
9位丸八とんかつ店
8位ポンチ軒
7位とん太
6位とんかつ 燕楽
5位とんかつ 自然坊
4位丸五
3位とんかつ 成蔵
2位特選とんかつ すぎ田
1位ポン多本家


一目見て不思議なのがあげづきが選ばれていないこと。はて?面妖な、と思って元ネタを調べてみたのがこちらだが、

マスヒロ歳時記 神楽坂「あげづき」ロースかつ1610円、特ロースかつ2210円
http://ow.ly/Uy7Ta

なんと、マッキー牧元氏、この店で食べたのはノーマルのロースかつである。ヒレか、ロースかを選ぶことは好みで選択があって良いと思うのだが、プレミアムメニューとノーマルメニューがあるのにノーマルを注文して評価してしまうのはいただけない。あげづきはランチタイムには基本的にプレミアムメニューを提供していないのだが、お願いすれば特ロースだけは対応してくれる。つまり、いつでも食べることができるのである。にもかかわらず、あえてノーマルメニューをオーダーして評価してしまうのはちょっとフェアでない。これで「とんかつ第一人者」はちょっとどうなのか。

ただ、燕楽、丸五、成蔵、すぎ田、ポン多本家と並ぶ上位はそれなりに説得力がある(このうち4軒は僕の「とんかつ名店絨毯爆撃でも最上級の「特撰」で、1軒は最上級まではいかないまでも名店に分類して取り上げている)。ちなみに自然坊は僕が未食なので、近日中にチェックしてくる予定だ。

ということで、「これはおかしい」と思うのはあげづきがランクインしていないことだけだ。

続いて、浦風親方のランキングを見てみる。

浦風親方の考える美味いとんかつベスト9
9位みそかつ 矢場とん 東京銀座店
8位鉄板焼 ミキスケ
7位とんかつ 竹家
6位萬清
5位とんき 目黒店
4位うちだ
3位とんかつ 燕楽
2位特選とんかつ すぎ田
1位ポンチ軒


矢場とんがランクインしている時点で「はぁ?」という感じである。ランキングを見ても、この人は一体どんな店を食べていて、どんな店を食べていないのかがさっぱりわからない。とんかつを語るなら、最低でもかつぜん、かつ吉、丸五、むさしや、梅林、蓬莱屋、勝漫、武蔵野あたりはチェックしておくべきだが、これらの店を差し置いて矢場とんがランクインするというのでは、ただ量があれば良いんじゃないの?と勘ぐりたくなる。というか、そもそもベスト10ではなく、9になっている時点で、9軒しか食べてないんじゃないかと(笑)。ただ「昔相撲を取っていた大食い」という理由だけで専門家と同列に扱ってしまうかのような東京カレンダーの感覚はちょっと理解に苦しむところである。

#いや、もちろん素人の視線が全く不要ということではない。一般の人に歩み寄る部分もあって良い。ただ、玉石混交にしてしまっては、混乱を招くだけである。

正直、浦風親方のランキングは全く参考にならず、まるでしょうもないとんかつ屋で出てくる形だけのつけものみたいである。

全体としては、両者含めての全体で林SPF関連の丸一や檍、丸山吉平あたりが見当たらない点は評価できると思う。一方で、扱いにくいとは思うのだが、かつ吉や平田牧場のような多店舗展開の店に全く言及がないのはちょっと残念な気がした。



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