2015年11月19日

ギャラリー数寄

一度は行ってみたいと思っていたギャラリー数寄さんにようやく行くことができた。

今やっているのはぐい呑み展(11月7日(土)〜11月23日(月・祝))。もちろん、開幕ダッシュすべきところだったのだけれど、オープンの日はちょうど鹿島槍での蕎麦打ち会と重なっていた。今回は広島からの帰り道ということもあって、めぼしい作品は消えていそうだけど、それでも面白いものがあるかも知れず、行ってみた。

焼き物は、じかに見て、じかに手に持ってみないと良し悪しがわからない。

数寄は名古屋から名鉄犬山線で約25分で江南へ。駅からバス(30分に一本(笑))で市民体育館へ。バス停の真ん前にギャラリーがあるのに、信号と信号の中間で、近くに見えてなかなかたどり着かない(笑)。

とまぁ、なかなか大変な道のりだったのだが、展示はなかなか面白かった。

まず面白かったのが大石さくらさんの新作。表参道白白庵で初めて見た作家さんだけど、その時には主要なモチーフを全部買ってしまった。今回は下半分が透かしになった玉盃や逆さに張り付いたカエルや葉っぱが高台になっている作品があって、アイデアが進歩していた。河端さんがやったのと同じく、黒粒の渦打ちをしていたのだけれど、これはちょっと欲張り過ぎな印象。大きさを意図的に変えてみたり、色々と工夫はしているものの、基本的な技術がまだまだで「もうちょっと頑張りましょう」という印象だった。ちなみに、欲しくても完売(笑)。宵待蛙は44280円。

牟田陽日さんの新作はいつもどおりのクオリティ。彼女のぐい呑みは、絵の面積が大きいことの要請からか、全体的に大きすぎるというか、ぐい呑みとしては馬鹿でかいのが個人的にはマイナス要素。もうちょっと小さくても良いと思う。牟田さんの見せ場はぐい呑みの内側だが、龍と蝶のぐい呑みはかなり良かった。ただ、龍は表情が可愛らしすぎる。これも好みの問題なのだろうが、もっと迫ってくるような迫力が欲しい。でも、ベースの成形と上絵のコンビネーションはさすが。こちらも当然のように完売。ちなみに蝶は46440円だった。

見附さんは3つ出展していたけれど、今回も平常運転な感じ。僕の中ではこの手の企画展では「見附ブレーキ」というものがあって、他の作品を観た時に、「では、この作品は果たして見附さんのアレよりも価値があるだろうか?」と考えてしまう。大抵の場合、「いや、やはり見附さんのアレに比較したら、まだまだだよな」ということになって購入を思い止まるのである。今回も、このブレーキは時々作動した(笑)。ちなみに価格は37800円。これがひとつの目安(もちろん、土の量とか、焼く回数とか、条件は色々違うので、簡単に比較はできないのだが)。

続いて、初めて観た富田美樹子さん。そこそこベテランとのことだが、これまでじっくり観る機会がなかった。3つあったけれど、「色絵細胞紋様盃」というぐい呑みがなぜか赤丸がついていなかった。33480円だったかな?個人的にはこれが一番良いと思った。僕は生物系出身で、将来は自分でもバイオ系の上絵をやってみたいと思っているので、参考にもなった。

それから、大谷祐里枝さん。こちらのぐい呑みはどうやって作っているのか良くわからないのだけれど、細かいステンドグラスのような見た目でとても面白かった。残っていればひとつ欲しかったのだけれど、残念ながら完売。

最近とても良く見かける水元かよこさん。いつもの感じで、角が生えていたり、銀だったり、市松模様だったり。意外と安くて26000円とかだった。角は大きければ大きいほど面白いと思うのだけれど、収納に困るので断念。

吉村茉莉さんは3点。いつもの口吸いと、赤、黒の盃。口吸いはちょっと重いし、個人的にはそれほど呼ばれない造形なのでパス。というか、そもそも赤丸完売だったので買いたくても買えない。朝日(赤)と夜衛(黒)をセットで欲しかったのだけれど、こちらは夜衛だけが赤丸完売。確かに黒いほうがカッコイイ。でも、赤絵なんだから赤いのが正統なはず。どうせならセットで欲しいところだけど、どちらかひとつなら赤を選びたいところ。でも、吉村さんの赤絵をいくつか持っているなら、黒のみもありかな?ちなみに値段は口吸い38880円、朝日35640円、夜衛37800円。

二階は絵付け作品はあまりなかったのだけれど、下から照明で照らした透明な練り込みの磁器が面白かった。ただ、練り込みは非常に良いのに、造形が今一歩な印象。ベースはとてもユニークなのにもったいない。なんていう作家さんだったっけ?

他にも色々と面白い作品があって、1時間ほどの駆け足ではあったけれど、楽しかった。これで人気作家の販売が抽選なら良かったのだけれど、早い者勝ちでは、関東で普通に仕事をしているコレクターは観て楽しむだけと諦めるより他ない。僕の場合は、抽選になるような人気作家の作品は一通り持っているので、別に観るだけでも良いのだが。

帰りのバスの時間が近かったので、一通り観たところで退散しようとしたら、お茶をいれてくれていた。せっかくなのでいただいてからギャラリーを出ると、ちょうどバスが来たところだった。

ギャラリー数寄
ぐい呑み展
11月7日(土)〜11月23日(月・祝)
〒483-8061
愛知県江南市高屋町清水105番地
TEL (0587)-52-6172 FAX (0587)-52-6173

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