2015年12月19日

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

episode7-2


待望のエピソード7である。

J.J.エイブラムスが監督なので、失敗作になるわけはない。予告編を観る限りはあまり魅力を感じなかったのだが、「どうせ観てもらえるんだから、徹底的に出し惜しみしよう」という意図が透けて見えた。ということで、早速観てきたのだが・・・・。

まだ一回しか観ていないので何とも言えないところがあるのだけれど、宇宙の壮大な感じがほとんど感じられなかった。もともとこのシリーズは馬鹿でかい宇宙の中でちっぽけな家族のホームドラマを展開する作品だったのだが、30年経っても相変わらず、ちっぽけな家族の話だった。出てくる主要登場人物がほとんど血縁関係にあって、しかも宇宙に散り散りになっているはずなのに、偶然集結してくる。これがエピソード4からエピソード6への流れの中で徐々に明らかになるのならともかく(リアルタイムで観ていた僕たちは、「私はお前の父だ」という直接的なセリフがあったとしても、「果たしてあれは真実なのか?」と疑心暗鬼になりつつ続きを楽しみにしたものだ)、観客が全てを了解している状況ではご都合主義にしか見えない。もっと他にも山程関与する人物がいるはずではないのか?エピソード4は、極論してしまえばデススターをどうやって破壊するかというたった一つの局地戦を描いていたから少ない登場人物も理解可能だったのだが。

30年といえば、各種の兵器がほとんど進歩していないのが驚きだった。とはいえ、F-15やF-16のように、運用開始から30年以上経ってもまだ現役の戦闘機もあるのだから、ないこととは言えないのだが。大規模な戦争のあとで、技術革新がすっかり停滞してしまったのかも知れない。

昔の登場人物たちが小出しにされる快感はすでに「Zガンダム」で経験しているのだけれど、このやり方は確かに楽しめる。ただ、前述のように登場人物がそもそも少ないので、主要な登場人物の半分くらいが旧作の登場人物みたいな印象を受けてしまう。このあたりは原作や脚本のせいなので、J.J.が悪いとは言えないのだが。あと、オープニングを統一していたり、旧作の名セリフを再登場させるといったサービスも十分なんだけれど、過去の作品をきちんと踏襲するだけで、新しい要素があまり感じられないのも残念だった。

もちろん、つまらないわけではない。僕も多分あと3、4回は観ると思う。しかし、エピソード3は10回ぐらい観たはずで、それに比較すると少なくなりそうだ。これは、公開前の予想を越える部分がほとんどなかったのが原因だと思う。

評価は☆2つ。

ちなみに今回は2D字幕版で観たのだけれど、できればIMAX2D字幕版で観てみたい。と思って調べたら、IMAXは全部3Dらしい。となると、候補としては、Tジョイ大泉(2D、4Kの1番、2番)、TOHOシネマズ富士見(3D、ドルビーATMOS)、TOHOシネマズ新宿(デジタルIMAX3D&12chトラック、2K3D&ドルビーATMOS)、TOHOシネマズ日本橋(2K3D&ドルビーATMOS)あたりかなぁ。3Dを避けられない感じなので、吹き替えも観てみるかなぁ。

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