2016年02月12日

Audi FISアルペンスキーワールドカップ2016湯沢苗場大会

日本でスキーのワールドカップが開催されなくなって、実に10年である。2016年の志賀高原大会以来、本当に久しぶりに、ワールドカップがやってくる。苗場に「湯沢」と名付けられているあたりは大人の事情でもあるのだろう。ともかく、湯沢苗場大会が今週末にあるのだ。

長野五輪より前には、日本でワールドカップが開催されることはそれほど珍しくなかった。しかし、長野以後は本当に頻度が低くなってしまった。長野五輪の直後には「国際スキー連盟の評判が非常に悪かったので、今後、日本にはワールドカップはやってこないだろう」という話がまことしやかに語られたのだが、今になってみればいささか嘘でもなかったのかも知れない。あるいは、日本の経済状態が一向に改善しないのが原因なのか。ともあれ、「ようやく」である。

さて、ワールドカップがやってきても、別にどうってことないのではないかと思っていたのだが、全然そんなことはなかった。すでに、一部では大盛り上がりである。どこでか、というと、Facebook内である。Facebookも、個人的にはそれほど評価していないシステムなのだが、今回、初めてFacebookが役に立っていると感じた。
本大会を週末に控えて、僕のFacebookには色々な動画が投稿されてくる。尾瀬岩鞍や志賀高原での練習動画や、苗場のアップバーンでの練習動画などだ。それらに混じって、先日大怪我をしたシフリンのリハビリ動画まで配信されてくる(リハビリとは思えないような滑りだが)。

こういった動画が、YouTubeではなく、Facebookの動画として配信されてくるので(もしかしたら、YouTubeにも投稿されているのかも知れないのだが、Facebookだと動画がプッシュされて表示されるので、気づきやすい)、否が応でも気分が盛り上がってくる。Facebookも全く役に立たないわけではないようだ。

日本のアルペンスキーは、海和選手以降、岡部、木村、佐々木、皆川、湯浅と、それなりに期待できる選手が続いていたのだが、この数年、第一シードに入る選手(=期待できる選手)がいなくなってしまった。これは本当に残念なことである。

湯沢苗場大会にはかなりの数の日本人選手が出場するみたいだし、テレビの放送もある。当然、海外のトップ選手たちも日本にいるわけで、大会の前後には練習やトークショウなどで世界最高の選手を目にする機会もあるだろう。僕が今、大切に使っているワンピは六本木で遊ぶ金がなくなった某選手から買い取った本物のレーシングスーツなのだが、もしかしたらそういう機会もあるかも知れない。

長野五輪をピークに下火になった日本のアルペンスキーだが、復活のきっかけと語られるような大会になって欲しい。

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