2016年06月28日

朝日新聞に載った岡口基一裁判官が素晴らしい件

ネットサーフしていたらこんな記事を見つけた。

高裁裁判官、ツイッターに上半身裸の写真投稿 厳重注意
http://www.asahi.com/articles/ASJ6W51FFJ6WUTIL02B.html

なんでも、

自身のツイッターに縄で縛られた上半身裸の男性の写真などを投稿した


とのこと。別にこのくらい構わないだろ、それにしてもどうしてバレたんだ?と不審に思い、件のツイッターアカウントを調べてみたら、実名顔出しで堂々とやっていた。

https://twitter.com/okaguchik

これは素晴らしい。

それで、謝罪のつぶやきを探しながらつらつらつぶやきを読んでいくと、どれもこれも、至極まっとうな内容である。ということは、問題になったつぶやきも確信犯。つまりは、件の謝罪も本人的には全く謝罪の意図などなく、「上司が言うので仕方なしに謝罪しておきます」という感じ。最近時々見かける、馬鹿な学生やフリーターが勢いで露悪的な写真を載せて炎上するのとはレベルが全く異なる。逆に、こうして記事になることによって、自らの信条を世間に訴えている。

通り一遍の謝罪こそしても、「何が問題なんだ。法律に照らしても何も後ろめたいことはない。仕事だって、やるべきことはきちんとやっているぞ」という主張がストレートに伝わって来る。このあたりの、「どこまでがオッケーか」の判断も素人には難しいところがあるのだが、そこはさすが本職。同時に自信もみなぎっている。

僕は10年ぐらい前に「出すぎた釘は打たれない」という話を東大でしたことがあるのだけれど、岡口裁判官はその典型例だろう。誰にでもできることではなく、また性的に潔癖すぎる村社会日本では非常に難しい行動でもある。尊敬に値するとはこのことだ。朝日新聞の記事で「馬鹿だな、こいつ」と思われるべきは戸倉三郎・高裁長官の方である。

#実際には、戸倉長官ですら内心は「全然構わないけど、上がうるさいからとりあえず謝らせておけ」と思っているかもしれず、真の馬鹿はもっと別のところにいるかもだが。

ということで、早速岡口裁判官のツイッターアカウントをフォローしておいた。

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