2016年07月19日

ハムスター逃走

いつもテニスに連れて行ってくれるNIHの知人が、旅行に行くので一週間ほどペットのハムスターを預かってくれというので、もちろん快諾した。

それで、我が家にやってきたハムスター君なのだが、初日にいきなり脱走した。朝起きたら、ケージの蓋に重石でおいてあったジーニアス英和辞典をその怪力で押しのけて、どこかに行ってしまった。

その後、1時間ほどをかけて家宅捜索したのだが、見当たらない。しかし、さすがに廊下には出ていないはず。まだ家具も少ない家なので、そうそう隠れるところもないはず。そう思って油断していたのだが、半日経ってもどこにも見当たらない。おかしいなぁ、と思いながら自分の食事を料理していたら、なんと台所の備え付けのオーブンの下に彼女が姿を現した。君は今まで一体どこに隠れていたのだね、と思いつつ手を差し伸べると、彼女はその手に背を向けて逃走した。そして、手品のように視界から消えてしまった。

え???

チェックしてみると、台所に備え付けの家具の下に、ネズミしか出入りできないような穴があいている。彼女はそこへ逃げ込んだようだ。トムとジェリーのジェリーのような家が本当に存在するらしい。

台所に即席の罠を仕掛けて彼女が登場するのを待っていたのだが、一日経っても音沙汰がない。しかし、「腹が空くだろうし、喉も渇くだろう」と思って置いてあった餌は、朝になると消えている。彼女は夜行性なので、こちらが寝ている間にこっそり我が家を探検しているらしい。

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餓死はしていないようだが、あちこちにうんこをされても困るし、このままでは生存確認のために夜通し起きていなくてはならないので、早いところ捕獲してケージに戻さなくては、と思っていたのだが、今日になって、ようやく台所から出て、僕のパソコンのところまで散歩に来た。また台所に逃げ込まれると難儀するので、クッションと枕で部屋に堰を作ってリビングからは逃げ出せないようにした。それからおもむろに捕獲に出たのだが、意外とあっさり捕まえることに成功した。また逃げ出されると寝不足になるので、馬鹿でかいダンボール箱にケージ丸ごとを投入してアルカトラズ刑務所風の待遇にした。

この20年ぐらい動物といえば亀しか飼ったことがなかったので、こういう脱走劇とは縁がなかった。げっ歯目を飼うのは大変だ。そういえば、日本にいるときに良く「武田薬品のトランスジェニックマウスが一匹脱走して行方不明」なんていう不祥事ニュースを読んだものである。ネズミにはしつけができない上に抜け目がないので、本当に大変だと思った。

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