多くの人が集まっている場所を見かけた場合は,その場から速やかに離れるなど,群衆に巻き込まれることのないよう身の安全には十分ご注意ください。
とメールして来たけれど、人ごみを避けてどうする。むしろ、人ごみを見つけたら積極的に近づいて、彼らの主張に耳を傾けるべきだろう。催涙弾と思われる煙が見えたので、早速そっちに行ってみた。
が、警官がバリケードを作っていて、近づけない。
テレビ局も取材中である。
中継車を覗き込んでみた。
犬も大喜び。
パトカーは大忙し。
警官たちも大変だ。
上空にはヘリがブンブン飛んでいる。
これが催涙弾のあとかなぁ。
ゴミ箱と新聞配布箱が蹴っ飛ばされている。
バス停も壊されていたりして。
だいぶ荒れている。
ようやくワシントン・ポスト社前に到着。
大量にばらまかれているポスター。これ、欲しいなぁ。
警官とにらめっこしている女性たちもいる。
一部で暴徒化してものを壊したグループもいたみたいだけど、ほとんどのデモ隊は冷静に自己主張していた。僕は米国のシティズンではないので、米国での選挙権を持っていないのだけど、民主主義の先進国の政治参加の方法を見て勉強することができた。
問題は、こうした行動を通じて、どうやって社会、政治家、大統領に圧力をかけていくかである。そして、それは民主主義発展途上国の日本人の多くが諦めてしまったことでもある。僕は諦めた日本人の一人で、諦めたからこそ、日本を捨てて米国にやってきた。これから数年間、米国市民がどうやって政治に参加していくのか、近くから見て行きたい。
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