2017年09月23日

新型iPhoneに対する懸念

新型iPhoneの仕様が発表され、あちこちにレビューが掲載されている。概ね好評なようだが、個人的には大きな懸念がある。それは充電システムである。新機種からワイヤレス充電が導入されるようだ。

実際、電動歯ブラシなどではワイヤレス充電はとても快適なのだが、果たしてiPhoneでも同じような事態になるだろうか。

僕の場合、日々の充電はもちろん家で実施するのだが、自分で充電のためのアダプター、テーブルタップ、ケーブルを持ち歩くことも少なくない。なぜかといえばスタバ、新幹線、飛行機、バスなどで充電しながら使用するからだ。使用状況にもよるが、充電率が50%を切ると、かなり心配になってくる。充電が切れると、様々な情報収集に障害が出るだけではなく、グーグルマップによるナビも、Uberの予約も、映画の電子チケットも、店によっては入店のための順番待ちも、全てが利用できなくなる。

外出中に、iPhoneの充電が切れるのはかなり厳しい。こうした状況では、充電できることよりも、充電しながら使用できることのメリットが大きい。スタバで散々ネットサーフして、店を出るときにはフル充電状態。これが理想である。つまり、「充電」と「使用」は並行して行えることが望ましいのだ。

しかし、ワイヤレス充電でこれが可能なのだろうか。充電のために必要な機材と、iPhoneとの距離はどの程度まで許容されるのか。これが30センチとかだと、かなり厳しいのではないか。

先日、全米オープンテニスを観戦したときは、現地で無料の充電用バッテリーパックがレンタルされていた。テニス観戦中、ずっとポータブルのバッテリーパックで充電できて、これが無料だったのだ。おかげで、あちこちにあるレンタルブースはどこも行列していた。これも、バッテリーパックは共通で、ケーブルだけ交換すれば大抵のスマホで利用できるからこそのサービスである。

かように、サービスを受けるためには互換性が重要になってくる。

街中に存在するコンセント(アウトレット)と、自分のスマホとをどうやって繋ぐかが、大きな問題なのだ。もちろん時間が経てば、色々と整備されてくると思うのだが、問題は、インフラの整備にどのくらいの時間が必要なのか、ということである。

ベッドで寝ながらiPadを使っていて、そのまま寝てしまうことも良くある。こうしたとき、充電しながらであれば、何の問題もなく、朝にはフル充電のiPadが存在するのだが、ワイヤレスだとそうもいかないだろう。

もちろん、メリットもあるはずだ。例えば空港の充電コーナーでは、コンセントに空きが出るのを待っている人がウロウロしている場面にでくわすことがある。コンセントの口が有限だからだ。これがワイヤレスになると、充電可能なiPhoneは増えるような予感がある。どちらが良いのかは、実際に運用を始めてみないとわかってこない。

僕の場合は、愛用のiPhone6が故障のために無償交換となったため、購入から2年経った今もほぼ新品のiPhoneを使っている。だから、わざわざリニューアルする必要もない。しばらくは、様子を見ておくことにする。さて、どうなることやら。