2017年10月30日

ワシントンDCならそんなに悪くない「アメリカの嫌いなところ」

ちょっと古いんだけど、米国生活の悪いところを列挙した記事を見つけたので読んでみた。

勘弁してほしい〜!私が選ぶ「アメリカの嫌いなところ」TOP10はコレ!
http://daysintheusa.com/unfavorite_things_about_america/

ざっと読んでみて、米国ではなく、著者の住んでいるノースキャロライナ限定の内容が少なくないのでコメントしておく。

まず、記事で書いてある悪い点は次の10個。

1. いい加減すぎる郵便・宅急便事情
2. 医療費が高い!しかも意味不明!
3. 何かと劣るクオリティ & 仕様の違い
4. 残業ナシの裏事情とは…実はブラック!?なアメリカの労働環境
5. 生鮮食品・日本食材がなかなか手に入らない
6. どこに行くにも「車」が必須!広けりゃいいってわけじゃないぞ
7. 「歩行者」に優しくない交通ルール&マナー
8. 「電話」しまくる人々&待たされまくるアメリカのカスタマーサービス
9. 泣けてくる「100円ショップ」と「コンビニ」のレベルの低さ
10. クレジットヒストリーの恐ろしさと厄介なプロセス


順番にコメントしていく。まず、宅配便がいい加減なところはその通り。以前、ニューヨークから浮世絵を送ってもらったところ、中身だけが抜き取られていたことがある。当然お金は保障されたんだけど、欲しかった浮世絵は手に入らずじまい。

医療費が高いのもその通りなんだけれど、これは加入している保険によって随分変わってくる。僕が加入しているNIHの保険だと、どんな医療でも歯医者以外は一回あたり1000円で済む。この辺はどこで働いているかによるのだろう。医者はなかなか質が高いと思うのだが、受付などは病院によってはかなりいい加減。あと、歯医者だけは保険外なので高額。知人が神経を抜いたら1700ドルだったらしい。ウォシュレットは確かに見かけない。理由は不明。

製品仕様についてはものによるだろう。こちらで購入した製品で、日本に比べて明らかに質が低いと感じたものはほとんどない。掃除機も、小さいのを入手できた。なお、買ったのはamazon。

労働環境については会社によってそれぞれだと思うのでノーコメント。ただ、身の回りを見ている限りでは、それほど就業時間が長い感じではない。小売業や飲食業は知らないけど。

日本食材が入手困難ということは、ワシントンDC界隈では特にない。白菜や大根、かぼちゃ、大葉あたりはホールフーズやHマートで普通に売っているし、長ネギはリークという類似の野菜がある。青ネギは滅多に使わないけれど、やはり類似の野菜があった。水菜、カブは確かに見たことがないのだが、死ぬほど困るものではない。特筆すべきはセロリの美味しさ。日本のセロリはあまり好きじゃなかったけれど、こっちのセロリは野菜スープに入れても美味しいし、ローストビーフを作るときに利用したりする。山芋や長ネギも日本食材屋さんに行けば普通に売っている。薄切り肉は確かに店頭に並んでいないけれど、ホールフーズのお兄さんに頼めば薄切りにしてくれる。Hマートでは薄切りの切り落としも売っている。「都会だと入手しやすいのかも」と書いてあるけれど、その通り。

車社会というのも田舎ならではだろう。僕は自家用車を持っていないけれど、公共交通機関だけでどうにでもなる。地下鉄やバスで行けないところはUberで行けばいい。

歩行者に優しくない、というのはこの記事でもっとも僕の環境に該当しない点で、僕が住んでいるワシントンDC界隈では人間が一番えらい。横断歩道の数メートル手前にいても、車は止まっている。交差点で対角線へ渡りたいときなど、全部をわたり終えるまで待っていてくれる。これがニューヨークとなるとちょっと話は変わってくるようだが、少なくともワシントンDC周辺では、歩行していて恐怖を感じることはまずない。

電話が大好き、というのはその通りで、ヘッドセットをつけて歩きながら通話している人を良く見かける。カスタマーサービスにつながるまで待たされるのもその通りだけど、これは日本でも同じだよね。

コンビニや100円ショップの質の低さはその通りで、そもそもコンビニなんてほとんど存在しないけど、最低賃金が時給15ドルとか、18ドルだったらなかなか経営が成り立たないから、仕方ないよね。日本も最低賃金をアップしたら、コンビニは激減すると思う。じゃぁ、ちょっとした小物はどうするの?ということになるのだけれど、困った時はamazon頼み。amazon超便利。

クレジットカードって、作るの大変なの?僕はANAカードの米国バージョンをすぐに作ってもらえたけど。これはカードの利用状況にも寄るんだと思う。

移民ばかりの街なので、暮らしていて疎外感を感じることもないし、ニューヨークみたいなせわしなさもない。ゆったりしていて、自然が豊かで、リスや鹿がウロウロしている。ホワイトハウスまで30分で行けちゃうし、銃のオープンキャリーも許されてない。ワシントンDCは、僕にとっては本当にストレスフリーだよ。唯一、あちこちから人が来ているので、英語になまりが多くて、スーパーのレジの人とかが何言っているかわからないことが良くあるのがストレスかな。これは僕の能力の問題だけど。

(昼ご飯前に読み返してみて思い出した)あ、ごめん、もう一つあった。単位。パウンドとか、オンスとか、インチとか、華氏とか、これは超面倒。