2017年11月23日

「怖い絵」展 @上野の森美術館

上野の森美術館でやっている「怖い絵」展を見てきた。この展示、何が人気なのか知らないが、開館前に行ったのにすでに大行列だった。







パノラマだとこんな有様。




雨なのに。



で、待ち時間はこう。



僕は約120分並んだ。

それにしても、これは膨大な量の時間の無駄遣いである。日本人の美術館好きは国際的に見ても異常なほどだが(でも、自分では買わない。この辺も国際的に見ると特異的に思う。たとえば米国の一般家庭の壁には美術作品や写真がびっしり飾られているものだが、日本人はスカスカで、持っていても箱に入れてあったりする)、こういう大行列はどうして改善されないのだろう。行列をなくすためのシステム構築は、それほど難しくないはずだ。受付に来た順番にスマホで読み込み可能なQRコードと目安になる入館時間をプリントした紙を渡して、QRコードからアクセスすると、入館までの人数と、入館予定時刻をチェックできて、さらに入館15分前ぐらいにはメールでお知らせが来るようにすれば良い。スマホを持っていない人は、プリントされている目安の時間に来れば良い。多少、時間の前後はあるだろうが、ずっと待ち続けるよりはずっとマシだ。

もしこういうシステムがあれば、こうやって行列して無駄に時間を費やすのではなく、他の美術館の常設展を見たり、喫茶店でお茶をしたり、公園を散歩したりして、多少なりとも有意義な時間を過ごすことができる。GDPにも貢献するはずだ。無駄に行列していることほど意味のないことはない。

誰も作らないなら、うちの会社で作ってやっても良いけど。ちゃんと使ってくれるならね。

シカゴのラーメン屋ですらこういう仕組みを導入しているのに、日本の美術館はどうしてこの程度のこともできないのだろう。不思議で仕方がない。

来年にはフェルメールが数枚来るみたいだが、







それまでにはこのくらいやって欲しい。俺は来年の10月8日には日本にいないけどね。

なお、「怖い絵」展の方は、これは凄いと感心する絵はあまりない。でも、丁寧な解説があるので、普段なら「無言で3秒」で通り過ぎるところ、じっくり鑑賞しようという気になった。実際には、入館前に2時間も無駄に行列させられたせいで、集中して観ることはできなかったけれど。

だって、米国なら、こんな感じで一日中観てても怒られないんだぜ?
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