2017年12月05日

富士㐂(富士喜)

「とんかつ評論家なら食べておけ」シリーズ第二弾は人形町の富士㐂。正直全く気が進まなかったのだが、推薦されたら食べないわけにいかない。

11:40に入店。先客は一名。

メニューを見ていると、フロアのお姉さんが繰り返し安いヒレカツ定食を勧める。僕が銘柄豚のページを見ているのに、である。あまりにしつこいので、「高いやつを食べたいんですが」と言わざるを得ず、三流店の気配がプンプンする。







こんなことなら、人形町に復活したという元ガーデンプレイスのかつ好にすれば良かった。すると、しばらくして「本日は愛農ナチュラルポークがございません」と衝撃の発言。一番オススメのがないのかよ。やっぱりかつ好に行きたい。銘柄豚三種食べ比べも不可能とのことで、仕方なく二種食べ比べを注文した。

その後も、ランチのヒレカツと銘柄2種盛りを間違えるとか、フロア係、大丈夫か?などと心配していたら、11:50前にスキンヘッドの兄さんが登場。厨房は二人体制に進化した。でも、フロアはさっきの不慣れな女性ひとりである。

11:50に揚げ上がり。 所要時間は約10分だった。




漬物は安物。ご飯はまぁ悪くないけれど、美味しいレベルには程遠い。味噌汁は一見普通のしじみ汁だけど、苦味が強くて美味しくない。










そして、かつ。



まず、瑞穂のいも豚のロース。これ、油のキレが非常に悪くて、かつの下半分がびしょびしょ。加えて、筋切りが一部不完全で、食べていると衣が脱げて来てしまう。肉は旨味が少なくて、下味も薄いので、ソースや塩や柚子胡椒が不可欠。かなり残念な感じ。










続いて金華豚のヒレ。こちらはこちらでちょっとパサついている。肉の美味しさを味わうには至らず。ただ、いも豚よりは良かった。




とはいえ、ロースとヒレで食べ比べも何もあったものではない。食べ比べさせたいなら、同じ部位にすべきだろう。そして、食べているうちにいつの間にか正面にある厨房の机の上に段ボール箱が登場していた。




店員同士の会話から、その中身が愛農ナチュラルポークの肉だと判明した。あのさー、僕がオーダーした時間には届いてなかったのかもしれないけれど、それってハンドリング的におかしいよね。11:50に配達できるなら、なぜあと30分早く到着するようにできないの?

なお、キャベツも水に浸したままにしておいたのか、びしょびしょで美味しくなかった。

おしんことご飯とキャベツは残して、2800円を支払ったのだが、コストパフォーマンスは最悪に近い。

かえりがけにトイレに行ったら、ほぼ朝一の客なのに、一つのロールが芯だけになっていた。いかりや長介じゃなくても言うだろう。「ダメだこりゃ」。

評価は☆ゼロ。こういう三流店で満足できる人は幸福である。

店名 富士喜 人形町 (富士㐂(フジキ))
電話 03-6667-0559
住所 東京都中央区日本橋人形町1-5-14
営業時間 11:30- 15:30(L.O.15:00) 17:00- 22:30(L.O.22:00)
定休日 未定