2017年12月27日

STAR WARS THE LAST JEDI(ネタバレあり)

スター・ウォーズを米国でも観てみた。IMAXだと3Dしかなかったので、仕方なく3D IMAXで観てみた。7ドルぐらいだったかな?日本は高すぎるよ。
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それで、映画。もう公開から大分経っているので、ネタバレありで。

字幕なしで観ると、字幕を読んでいる間に見落とした細かいシーンが色々見つかって、吹き替えも悪くはないのかな、と思った。

3Dは、すごく良いわけでもなく、かといってすごく悪いわけでもなく、IMAXで観たければ3Dしか選択肢がないのなら、ノーマル2Dで観るよりはIMAX 3Dの方がずっと良いな、と思う。

内容でいうと、ちょっとプロット・ホールが大きすぎるかな、と思った。いくつか挙げると、まず、レイアが宇宙空間から生還したのが意味不明。ルークが自分の映像を遠方に投影できるのも今回新しく設定された能力で、こんなことができるなら色々他にもやれただろ?という話。ラスト近くで紫の髪の指揮官がハイパードライブで体当たりして敵の超巨大戦艦に致命的なダメージを与えていたけれど、これができるならデススターも、スターデストロイヤーも怖くない。てか、巨大戦艦の存在意義が失われちゃう。あと、スノーク、エピソード7で偉そうに出て来たわりには、マヌケすぎる死に様。レイより明らかに才能がないレンにやられちゃうって、どんだけ能力低いのよ、と。これなら、ルークだって簡単に倒せたでしょ。

一方で、良かったのは、これまでのジェダイ像をリセットしたところ。今までは、「ジェダイは怒ってはダメ、恋愛はダメ、執着もダメ、みたいに規律が多すぎたし、年齢が上がっちゃうともう手遅れとか、ヨーダの要求がハードル高過ぎた。で、本作では、ヨーダの時代にできあがったジェダイの価値観を過去のものにして、燃やしちゃったわけで、これは良かったんじゃないかな、と思う。だいたい、ヨーダの方針でうまく行ったことってないでしょ。本当かどうかはわからないけれど、レイはどこかの酔っ払いの子供ってことだし、奴隷として働いている子供もほうきを動かすぐらいにはフォースを使えるし、これまで血筋一辺倒だったジェダイ像から離れつつあるのは悪くないと思う。

ともあれ、新3部作に一区切りつくエピソード9を観るまでは、エピソード8の評価は定まらないわけで、ルークも死んで、スノークも死んで、レイアはCG以外では登場できず、この状況でJ.J. Abramsがどうやってまとめあげるのか、お手並み拝見といったところである。2年後が、それなりに楽しみである。