2018年02月26日

「東大式」という意味不明のカーリング解説

毎回、冬季五輪のたびにカーリング人気がアップする。正確には、女子チームの人気がアップする。その人気にあやかろうとする奴らが見苦しい。特に酷かったのが朝日新聞が展開した「東大式」という解説である。

銅!カーリング女子、劇的結末で勝利 東大式解説で詳報
https://www.asahi.com/articles/ASL2S0297L2RUTQP03H.html

「東大」という看板は、基本的には他に売り物がない場合につけるものだ。なぜなら、本当に価値のあるものなら必要のない看板だからである。

弊社の創業メンバーは3人だったけれど、社長の僕は彼らの出身大学を知らなかった。なぜなら、出身大学に関する情報は必要がなかったからだ。創業から数年後、そのうちの一人が東大卒と知ったけれど、それまでも、それからも、大学の看板は不要だった。

解説のタイトルに「東大式」と掲げないと価値がないような解説は、読む必要すらない。大体、読んでみてもどこが東大式なのかさっぱり理解不能である。また、カーリングの面白さを的確に伝えているとも言い難い。例えば、カーリングの試合には時間の要素があちこちにあるのだが、そこをきちんと紹介していない。時間切れになるとどうなるのかとか、選手たちがストップウォッチを持っている理由とか、紹介すべき話はいくらでもある。

ハーフタイムのモグモグタイムの写真もバカっぽい。外野がツイッターで盛り上がるのは勝手だが、報道がそれに相乗りするのはみっともない。いや、カーリングの魅力はモグモグタイムだ、と反論するなら、男子のモグモグタイムも同じように取り上げるべきだ。そんなもの、見たくないけれど。

「東大」という看板を掲げる権威主義どっぷりの奴らは(もちろん、早大でも、慶大でも同じだが)、大抵クソである。このカーリング解説も、同様である。