2018年03月17日

オガサカの試乗会

かもい岳でオガサカが試乗会をやっていたので、片っ端から履いてみた。

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スラ板はかなり硬くて、一般ゲレンデでのんびりフリーをしていると板から吹っ飛ばされてしまうような緊張感がある。本気で乗りに行くととても良いレスポンスを示すのだが、いつも本気だと疲れてしまう。僕みたいに大抵は良い加減にスキーに乗っている人間にはちょっと厳しいかもしれない。ただ、しっかり乗りに行くなら、非常に気持ちの良い板だと思う。

その一方で、リーゼン板はびっくりするほど扱いやすく、R30のFIS仕様でもなんの問題もない。体の使い方をマスターしたいような「非トップレベル」のスキーヤーにもフィットすると思う。スキーが楽しくなると同時に、うまくなりそうな板である。実際にタイムを計ってみないとレースでの性能はわからないのだが、ポテンシャルは高いと感じる。

レース入門者向けの板(名前は忘れた)は、板のテール部分のトーションが弱いようで、ターン後半で板がねじれてしまい、仕上げがシャープでなくなる印象があった。まだターンを終えたくないのに、勝手に板がターンを終えてしまうような。一番最初にこれを履いたのだが、あ、これはダメだな、と感じた。

あと、基礎板も履いてみたのだけれど、これはこれでびっくりした。履く前に、「元木さんのレベルだと全く物足りなく感じると思います」と言われて、どんなものかな、と思ったのだが、履いてみて納得。レース入門者向けの板以上に反応が悪く、ターンを楽しんでいる印象がない。板が全く返ってこないといえば良いのか、反応が微弱すぎて、板に助けてもらっている感覚もなければ、働きかけて行くこともできず、昔の表現で言うとベニヤ板に乗っているような感じだった。基礎スキー用の、どこでも滑ることのできる板というのは、こういう性能なんだな、と驚いた。もう20年以上、基礎スキー用の板は履いたことがなかったので、純粋に驚いた。

リーゼン板はかなり前向きに購入を検討することにした。スラ板も、ちょっと前向き。でも、同時に履いたロシニョールもなかなか良かったんだよな。