2018年08月22日

米国で30ヶ月生活してみての米国と日本 その30 住宅

住宅事情は米国も地域によって大きな差があるので、ワシントンDC周辺に限定してコメントする。

日本と比較して、家の価格の最大の特色は価格の下落がほとんどないこと。これは木や紙でできている家が主流の日本との最大の相違点だろう。古くなっても、リフォームすれば高値で売れる。また、家の買い替えが頻繁なので、流通量も多い。子供の数によって部屋数が法律で規定されているので、子供が生まれると必然的に転居しなくてはならなくなる。

一軒家は1億から数億が相場で、アパート(日本でいうマンション)の価格も高額だが、引っ越すときには同等以上の価格で売却できるので、資産がある人は賃貸と同じ感覚で購入する。この、「家の価格は安定している」という状況が崩壊すると、米国社会は崩壊しそうである。

古い家でも価値が下がらない理由はよくわからない。

賃貸住宅は面積あたりで考えると日本よりも多少安いかもしれない。参考までに書いておくと、現在僕が住んでいるアパートは18階建て、屋上にプール、地下にジムがあって、24時間有人受け付け、常時オートロック、100平米の占有、ホワイト・ハウスから車、地下鉄で30分程度の距離で、月額1900ドル程度である。

治安に目をつぶれば、もっと安い物件もあるはずだが、米国は安全も金で買う国なので、平和ボケした日本人には居住地で冒険するのはハードルが高い。