2018年10月31日

Bohemian Rhapsody

フレディ・マーキュリーという大スターの半生を描いた作品。

音楽家としての活動、ゲイという性的マイノリティの苦悩、人種差別、親子の確執などを盛り込んだ音楽劇。この手の映画は多くの人がその活躍や最後を知っているので、いろいろな伏線が、多くの場合できちんと回収されていくところが親切な作りになっている。フレディがゲイだったのは今ではほとんどの人が知っているので、ちょっとした表情の曇りなどでも「あぁ・・・」と感じることができる。

音楽家としては、インテリなメンバーたちとの交流とマネージメントとの確執などを描いている。一つの時代を作っていくには、様々な確執を乗り越えていく必要があったとわかる。

一方で、どこにでも理解し合える相手はいる、ということも表現している。誰と出会うかではなく、出会った人たちとどうやって関係を作っていくか、ということだろう。良い関係を生涯にわたって作っていける人間は少数である。

また、時には冒険も必要ということも描いている。挑戦がなければ成功もない。

性的嗜好というのはどうしようもない側面を持っていて、特にある程度成長してからそれに気がつくと、深い悩みを持たせ、個人のパーソナリティに大きな影響を及ぼす。しかし、それでもなお、それは人生においては一部分であり、必ず着地点を見つけられるということも描いていた。

ボヘミアンとは放浪者ぐらいの意味だが、フレディという人間が、実の家族と、冒険を続けてきたバンドのメンバーという、2つの家族を捨てて、放浪者となり、最後に戻るべき場所と気付いて、そこへ戻っていく様子を、音楽を交えて描いていた。

クイーンのファンでなくても十分に楽しめる内容に仕上がっていたと思う。映画としては☆2つ半ぐらいかもしれないが、フレディとクイーンへの感謝をこめて、☆3つ。