2021年12月22日

ガンダムUCエンゲージからはクソゲーの予感しかしてこない

バンダイナムコは、以前ガンダムコンクエストというクソゲーを世に出して、大顰蹙を買ってサービスを停止した過去がある。その黒歴史ののちに、この冬に新しいスマホゲーム「ガンダムUCエンゲージ」を投入した。僕もこれまでに2週間ほどゲームして、「やっぱりバンナム」という感想を持つに至った。ほどなく過疎化が進んで、サービス停止になると予想する。

何がダメか。ゲーム性が乏しく、コレクションゲームになっている。こういうゲームは決して少なくないのだが、例えばパズドラなら際限なくコレクション対象を増やすことができる一方で、ガンダムはモビルスーツの種類が有限である。強いモビルスーツはさらに限定的で、ジムがガンダムに勝つことは事実上不可能だ。低レベルのコレクションはほぼゴミでしかない。実質的に、最高レベルの「UR」のモビルスーツとパイロットを集めて育成するだけのゲームである。

また、コレクション後は戦闘になるのだが、コレクションしたアイテムの育成には時間がかかり、これを短縮するには課金する必要がある。結局、たくさん課金した方が強くなれる。これだと、重課金者ばかりが高レベルとなり、重課金者同士の対戦になる。一般ユーザーはつんぼ桟敷に置かれて、やがてゲームから去っていく。

さらに問題なのは、育成レベルの上限が決まっていることで、URのモビルスーツとパイロットの育成が終わると、同レベルの叩き合いになる。これだとつまらないので、恐らく後日、強いモビルスーツが追加投入される。そうすると、強いモビルスーツのインフレとなり、これまで時間をかけて育成したモビルスーツはゴミになる。これはパズドラで繰り広げられ、衰退の原因になった構図である。UCエンゲージはパズドラよりアイテムの候補が少ないので、寿命はずっと短くなるだろう。

ネットワークゲームでは、少数のヘビーユーザーにたくさん課金させるタイプと、多数のライトユーザーに幅広く少額の課金をさせるタイプの2通りがあるが、寿命が長いのはもちろん後者で、かつて人気を誇ったFF XIや現在人気爆発中のFF XIVはこのタイプだ。一方で前者の代表例はガンコンだが、UCエンゲージはガンコンと同じ道を辿りつつある。では、今からUCエンゲージが方向転換を図れるのか。恐らく、今の運営は「ユーザーから少しでも多額のお金を回収すること」しか考えていないから、無理だろう。

本来は、さまざまな強敵を前にして、各プレイヤーが自分のモビルスーツやパイロットを数体提供して、複数のプレイヤーでチームを組み、各々が自分の役割を果たすことによって勝利することを楽しめれば良い。しかし、そういう要素は皆無である。評価の高いモビルスーツに有能なパイロットを乗せたらそこで終了だ。

かように、ゲームの構造的に課金重視で、運営も集金主義である。加えて、頻繁に「ローディング」で時間を取られるのだから始末におえない。すぐに重課金者のための過疎ゲームになると想像されるので、それなら最初からやらない方が時間の無駄にならずに済む。僕は残念ながらもう始めてしまったのだが、すでにクソゲーの臭いがぷんぷんしてくるのである。