2022年12月13日

ある男

正体不明の男が宮崎にやって来て文房具屋の女性と結婚するのだが、勤務中の事故で亡くなる。その後、未亡人となった女性が夫の身元を調べていくと、思っていた人物とは赤の他人とわかり、じゃぁ私が結婚したのは誰だったの、、というストーリー。

石川慶監督の作品を見るのはこれが初めて。まだ作品は少ないが、なかなか良い監督だと感じた。

邦画はとかく語りすぎるけれど、あれ?この子は誰?みたいに唐突に登場人物が増えたりするのも良かったし、それだけでなく次はどうなるのだろうと先を急ぎたくなる脚本が良かった。

盲導犬に連れられるような親切すぎる映画より、あれ?ん?と考えさせられる映画の方が楽しい。

人間は必ず出身とか、親とか、育った土地とか、色んな、そして自分ではどうしようもないしがらみを抱えて生きているけれど、それをリセットしてしまう生き方を見せている。そもそも、主人公の女性、安藤サクラはそういう情報を一切なしに結婚してしまうのがちょっと面白い設定だった。

主役級の役者を脇役で使っていて安心感もあった。

評価は星2つ半。