ゴッドファーザーに続けてパート2も家で見た。
ビトーの時代とマイケルの時代を交互に描いていく。当然、時間は半分ずつに分けられるので、描かれる時間は短め。そこが少し物足りない。特にビトーの前半生はかなりの駆け足になっている。しかし、この語られない部分の多さこそがこの作品を名作としているのだろう。全部を語れば良いというものではない。
家族と友人を大事にしていたら自然と大物になっていったビトー、家族を大事にしているのに、その手法に問題があってどんどん孤立していくマイケル。その対比が悲しい。
この辺の大きな流れは大河ドラマの鎌倉殿にそっくり。
ラスト、ビトーの時代ともマイケルの時代とも異なる、パート1の少し前の場面で終わるのも良い。これは前作のために撮影してあったカットだろうか?
アルパチーノ、デニーロ、二人の名演が光っている。アイリッシュマンを見た延長で見たくなったのだが、どちらが名作かと言われると、好みはこちら。尺は倍でも良かったと思う。