2004年05月03日

蛇にピアス

金原ひとみの「蛇にピアス」。結論から言えば(って、このフレーズは最近の流行?散々しゃべってからのこのフレーズが多いので、きちんと最初に結論を書くぞ)「蹴りたい背中」よりはかなりレベルが上だと思う。

もう、2ページぐらいから痛い、痛い。って、あいつイタイ奴だな、的な痛さじゃなくて、肉体的、精神的痛さ。この痛さがストレートに伝わってくるだけで凄い才能って感じ。もう読み始めてすぐに山田詠美とか村上龍とかの影響が色濃く感じられてくる。スプリットタンなんて単語、はじめて聞いたし、「げぇー、そんなことできるんだぁ」って感じなんだけど、ホントにできるし、やる人がいるんだね(^^;

僕は痛いのが好きじゃないし、肉体改造にも興味がないから、「うわぁ・・・・」って感じで終わりなんだけど、こーゆーのが好きな人には結構はまるんじゃないか。

好き嫌いで言えばあまり好きな作風じゃないんだけど、生身の人間のドロっとした臭さが凄くリアルに伝わってくるし、文章にも違和感がない。☆二つ。

ちなみにこの本、あまりにも山田村上チックなので、審査員の両氏はちょっと選ぶのに後ろ向きだったんじゃないだろうか。代わりに周りの人達が推したんじゃないかなぁ。

蛇にピアス


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「蛇にピアス」金原ひとみ 芥川賞ではなく村上龍賞・山田詠美賞だったら納得。
「蛇にピアス」金原ひとみ【vg/vg++】at 2004年05月11日 00:28
女の子達に「好きな作家は?」ときくと必ず上位に上がる作家が「山田詠美」。山田詠美というと、その直接的かつ肉体的な男女関係の描き方や、必要以上にでてくるカタカナ英語フレーズが鼻につく!という人も多いと思います。
女のコが好きな作家<1>【女子大生ブログキャスター・ユーリによる★ユーリブログ★】at 2004年05月11日 14:35
蛇にピアス 金原ひとみ 著 これも芥川賞のアレですが。(笑 2作品を読む前に、新聞や雑誌などでインタビューやらを読んだ時には、綿谷りさの方が「書くこと」に対する姿勢や「生きる事」に対する姿勢に、好印象を持ったのですが(いわゆる常識的な人なら通常はそうだ
蛇にピアス【本とか映画とか。】at 2004年07月31日 14:46