2000年01月03日

MISSING

MISSING@このミス第10位読了。5つの短編からなる本なんだけど、それぞれがなかなかにハイレベルで楽しめる内容だった。

MISSING
どの話も50ページぐらいの短編なので、まず、読むのに疲れないのが良い(^^;。原稿用紙千枚以上の大作っていうのが目白押しなのが現状だけど、読書が趣味とか、読書が仕事とか、そういう人はともかく、仕事もしなくちゃなんないし、遊びもしなくちゃなんないし、というタイプの人間にとっては、このくらいの分量のものが非常にありがたい(^^。

で、5つのなかでは僕のお気に入りは4つ目の「瑠璃」。「この作者はどうしてこういう魅力的な女性を描けるのだろう」と思わせるような前半、短編ならではの一気の転、結。村上春樹の「ノルウェイの森」をものすごーーーく短くしたような読後感だった。しかし、この5編、まぁ最初と最後はミステリーと言えないこともないと思うけど、間の3編は完全な純文学だと思うぞ。「ミステリーを読みたい」と思ってる人はちょっと拍子抜けするかも・・・・・・。

全編を通して評価は☆2つ。

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