2004年05月17日

マトリックス・レボリューションズ

もちろんDVDで鑑賞。

3部作の最後としては、それなりの幕引きで、まぁまぁ。しかし、劇場公開時に不評だったのもうなずける内容。
まず、物語の展開上仕方のないことだったのかも知れないが、今回はマトリックス内での戦いが少なく、マトリックスを出てしまった状態での登場人物の弱さが際立つ。そして最大の見せ場であるスミスとネオの戦いは、ドラゴンボールのフリーザと悟空との戦いを実写にしただけという感じ。

そもそも、コンピューター(機械)対人間の対立というのが、最近ではターミネーター、古くは銀河鉄道999と、決して新しくないプロットだけに、何か新しいものを盛り込まなくてはならないのがこの作品だったはず。一作目では、「我々の世界は仮想現実だった」というアイデアが秀逸で、CMで散々流された弾丸の描写なども新しく、「おおっ!」って感じだった。二作目は若干新味がなくなったが、それでもトレーラーの衝突シーンをはじめとして、高速道路での追いかけっこは楽しめた。しかし、今作では、一作目、二作目で見たものがほとんどで、期待していた「新しいもの」がほとんどなかった。スターウオーズやら、エイリアンやらで見たことのあるようなものもあった。

そしてストーリー。スミスのウイルス化など面白い部分もあったのだが、やはり鑑賞後すっきりしない最大の原因はネオもトリニティも死んじゃったことなんじゃないか。

ま、これはこれで良いという人もいるんだろうけど、「これなら、一作目で終わりにしておけば良かったのになぁ」と思ってしまう。単品で映像だけ評価すれば、もちろん十分楽しめたんだけど。評価は☆一つ半。

しかし、どうでも良いけどどうしてミフネ船長はあんなに大活躍だったんだろう????

マトリックス レボリューションズ 特別版〈2枚組〉

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この記事へのコメント
こんにちは。
「マトリックス レボルーションズ」、劇場で観ちゃいました。
2作目までぐいぐい盛り上がっていたわりに(色々と2作目でも伏線が張られていたし)、あっけない終りで、肩透かしをくらったような感じでした。
「結局ぜーんぶ元に戻っちゃったんだよね」的な終りはちょっと残念でした。
とはいえ、ザイオンの人間たちがマトリックスに勝利してメデタシメデタシってのも白々しいでしょうけど。

そういえば、「リローデッド」(2作目)のラストで、ザイオンが襲撃されてネオたち生存者がクラゲ・ロボット(?)に襲われたときに、ネオが手をかざすだけでクラゲ・ロボットを止めることができましたよね。
あれってどうしてだったんでしょう。
結局詳しいところを理解できずにいるらしいので、もう一度DVDで観てみます。
Posted by Cryppy at 2004年05月18日 23:05
こんばんは。

ネオは、何ゆえ救世主だったのかって、機械を感じ、機械とコミュニケーションが取れる、という能力を持っているが故に救世主だったんじゃないでしょうか。だから、レボリューションズでも目が見えない状態にも関わらず機械の中を歩くことが出来たし、最後に機械とも取引が出来た、と。リローデッドでのシーンはまさにその能力に覚醒したシーンで、機械に対して「止まれ」と念じた事が、機械に伝わったんじゃないかな、と思うのですが。そして、それが故にネオは自分が何をすべきか理解したのではないかな、と思いました。

まぁ、勝手な解釈ですが。
Posted by 魔人ブウ* at 2004年05月18日 23:19
なるほど。
そういえば、最後も色々ネオのスーパーパワーが発揮されていましたね。
(それなのにあんなラストになるなんて)
ハッピーエンドが好きな私にはちょっと納得のいかないところもありますけど、やはりまたDVDで観ようと思います。
Posted by Cryppy at 2004年05月19日 18:16