2004年08月25日

中欧日記10 ブダペストその1

2501起床後朝食。例によってコンチネンタルスタイルの貧弱なバイキング。ま、安いツアーはこんなもんだろう。

食後バスに乗って観光に出発。ハンガリーの首都、ブダペストはドナウ川をはさんで西側のブダ地区と東側のペスト地区に分かれている。ブダ地区は王宮を中心とした丘陵地域。一方のペスト地区は国会議事堂や二つの広場、レストランやホテルなどが集まる地域である。

2502まずはペスト地区の観光。ホテルから世界遺産のアンドラーシ大通りを通って英雄広場へ。英雄広場はブダペスト最大の広場で、中央には大天使ガブリエルの像がある。扇形の列柱にはハンガリー建国の英雄達の像がある。


横には国立美術館と現代美術館があったので外観だけチェック。

2503バスに乗って再びアンドラーシ大通りを通って聖イシュトヴァーン大聖堂へ。

2504聖イシュトヴァーン大聖堂はネオルネッサンス様式の馬鹿でかい教会。なんでも、ブダペスト最大らしい。ハンガリー建国1000年を記念して、50年もの歳月を費やして造られたとのこと。建国が896年だから、約100年前に造り始めて、完成したのが50年前??残念ながらここが世界遺産に指定されていないのは、まだ新しいからってことかな?

ここは当初新古典主義で設計されたものの、ドームが設計ミスで建設中に落下し、その後ネオルネッサンスに改築されたという素晴らしい(?)もの。

中に入ると、「もう落下しないように」ということなのか、太い柱でドームがしっかりと支えられている。まぁ、また崩落したら大変だから気持ちはわかる。そう何度も何度も落ちていたら、建国1000年が2000年になっても完成しない(^^;

2505

内部の装飾は例によって素晴らしかった。

観光客ももちろんたくさんいたのだが、奥のスペースでは30人ぐらいの人が集まってなにやらお説教を受けている様子。ちゃんと教会としても使っているらしい(当たり前か(^^;)。でも、喋っている人は普通の人っぽかった。その人が誰なのかは謎。

この教会で特に面白かったのは初代国王、聖イシュトヴァーンの右手のミイラが展示されているところ。

2506このミイラ、薄暗いガラスのケースの中に収められているのだが、100フォリント(70円ぐらい)支払うと電気をつけてくれる。けちくさ(^^;それで、誰かがお金を払うとみんなが見る事ができるので、みんなが周囲で「誰かが払ってくれないかなぁ」と待っている。仕方がないので100フォリントを支払って、みんなにもミイラを見せてあげた。

ここもお決まりのタワーツアーがあり、ドームの部分まで登ることも可能だったのだが、ガイドさんが辞めておけというので断念。まぁ、時間がないのだろう。

教会を出てから行ったのは土産物屋。ツアーのお約束だが、そこそこ安いし買ったものをそのままホテルに送っておいてくれるというのでカロチャ刺繍やパプリカ、プロポリスなどのお土産を大量購入。他にも焼き物とか欲しいものがいくつかあったんだけど、結構なお値段なので断念。まぁ、こういうものはお金持ちになったら買いに来よう。

土産物屋を出発して次はブダ地区へ。こちらの王宮の丘は丸ごと世界遺産。

途中くさり橋でドナウ川を横断。教会への上り坂の途中で違法駐車が道をふさぎ、大渋滞に。そうしたら、そこら辺の若いお兄さん達が7、8人集まり、力ずくで車をどかしてしまった。盗難防止のブザーががんがん鳴っているのにお構いなし。車がどかされたのでようやく通過。お兄さんありがとう。

2507さらに坂を上ったところでバスを停車。そこから漁夫の砦の中を登り、砦の上へ。

漁夫の砦は有名な観光スポットなので観光客が超たくさん。ブダペストみたいな海のないところで、しかも丘の上。何で漁夫やねん、と思わないでもないのだが、以前ここに魚市場があったとか、漁師が街を守っていたとか、説はいろいろあるらしい。ま、結局のところ名前の由来は良くわからないらしいのだが、この砦もハンガリー建国1000年を記念して造られたものとのこと。1900年前後、ハンガリーはこの手の公共事業で雇用を確保したに違いない。

2508ここからはペスト地区が一望できるのだが、それは後ほどということなので広場界隈を散歩。

この砦、眺望と装飾が目的の砦で、王宮の丘の整備の一環として作られたらしい。ま、建国1000年の記念事業だから、実戦に使われていないのは当たり前か。「漁夫」も「砦」もそれほどの意味があるわけではないらしい。砦は回廊のように二重の列柱が並び、竜や戦士の彫像が並んでいる。

2509砦のすぐ横にあるのがマーチャーシュ教会。マーチャーシュ教会はネオゴシックの教会。もともとはロマネスクの教会として創建されたらしいのだが、その後バロックに改修され、さらに19世紀末にネオゴシックに改築したらしい。途中モスクとしても用いられていたそうで、そのときはハンガリーはオスマントルコに占領されていたってことね。

もう、この中欧のあたりは古くはオスマントルコ、ハプスプルク、近年だと東西冷戦など、色々と政治制度の変革のあおりを食ってしまい、宗教やら生活習慣まで色々変わってしまって大変って感じ。

そしてこの教会も例によってでかい。でかいのだが、もうすっかり慣れた。教会のでかさに驚嘆するのは中欧素人である(?)。こちらではでかくて当たり前である。

2510この教会ではハプスブルク家のヨーゼフとエリザベートの戴冠式がおこなわれた。その頃はハンガリーの王様もハプスブルクだったってことね。

ここの内観やら外観やらをバシャバシャ撮影。中は色々幾何学模様の装飾がしてあり、今まで見た中ではかなり派手な部類。ロマン主義のステンドグラスやフレスコ画が満載である。

2511教会を見た後漁夫の砦からブダペストのペスト側を展望。国会議事堂などが見える。

集合してバスに乗車し、昼ごはんを食べにゲッレールト温泉の横へ。

ここで食べたのはグヤーシュというビーフシチュー。ビーフシチューっていっても、汁気はほとんどない。これもなかなかおいしかった。ハンガリーの食事は日本人には合う感じ。

2512食後、まずゲッレールト温泉ホテルへ。ホテルと言ってもあなどるなかれ、世界遺産である。療養用の温泉を備えたホテルとして建てられた複合施設。

ここのプールや温泉は観光客でも普通に楽しめるのだが、貴重なフリータイム、水泳大国の泳ぎをハンガリー人に見せ付けるのも一興ではあったのだが、やはり泳いでいる場合ではないのでパス。

ものの本によると開閉式のガラス張りの天井、列柱に囲まれたプール、地下の浴場は青緑のタイルで埋め尽くされ、玉虫色の光沢のあるジョルナイ焼きのメダイヨンがあしらわれているらしい。一緒のツアーの人でフリータイムに入浴した人によると「かなり妖艶な感じだった」とのこと。

ホテルの前に温泉がちょろちょろ出ているところがあったのでここで水を一口飲んでみたけど、まぁ普通の水。

2513それからゲッレールトの丘にちょっと登ってみることに。

丘の登り口にはちょっとした洞窟教会があり、ここを見学。

今回見た中ではかなり小さい部類の教会だ。が、小さいほうがインパクトがあったりする。名もない教会でガイドブックにも載ってないんだけど、薄暗い内部で写真撮影。

2514教会を出ると目の前にイシュトヴァーンの像。馬に乗っている像だが、まぁどうってことない気もする。なんか、埴輪みたいだ。背後にブダペストで2番目に有名な橋である「自由橋」もあるということで記念に撮影。

2515丘をさらに登ると、中腹にでかい十字架があったのでここで写真撮影。十字架のいわれは不明。

2516崖の先はどうなっているのかな、と思って柵を越えてみたのだが、下が全然見えない。生命の危険を感じたのでそれ以上前にでることは断念。その場所から再びペスト側の眺望を楽しみ、写真撮影。ここに載せたのは「エリザベート橋」の向こうに見える国会議事堂を撮影したもの。

2517さらに上にいくことも可能だったのだが、今日はとにかく時間がないので、上に行くのは断念。山頂には聖ゲッレールトの女神像があるので、写真にだけ撮っておいたのだが、逆光気味できれいに撮れなくて残念。

そこから坂を下りてドナウ川へ。

ドナウ川沿いに自由橋からエリザベート橋までブダ側を歩く。途中、ルダシュ温泉の横を抜けたが、かなりしょぼい建物だった。もう温泉は営業していないらしく、ミネラルウォーター屋さんになっているとのこと。水は売ってるのかな?と思って覗いてみたんだけど、小売はやっていない様子だった。

2518橋の先に行くとエリザベート公園があり、そこにはもちろんエリザベートの像がある。ハンガリー人もシッシィが大好きだ。なんでも、ハンガリーにはエリザベート公園という公園が100ぐらいあるらしい。エリザベートがスイスで暗殺されたとき、悲しんだハンガリー人はあちらこちらの公園にエリザベートの名前をつけてしまったらしい。ちなみに橋は8本あるが、エリザベート橋は1本しかない。

エリザベート公園を出て、エリザベート橋を渡り、ペスト側へ。

2519橋のたもとにある旧市街パリッシュ教会へ。ここはブダペストで一番古い教会。しかも世界遺産である。

2520オスマントルコ時代を経験しているので外観や内装の一部が破壊されている。中にはモスクとして使っていた名残もある。もうでかい教会にすっかり慣れていたので、普通の大きさの教会にはまったく驚かないのだが、教会の壁にミフラーブ(メッカの方向を示す溝)があるのはちょっと面白い。

2521教会を出て、ヴァーツィ通りへ。途中ちょっとわき道に入り、旧トルコ銀行などのアールヌーボーの建築をチェック。この、旧トルコ銀行はコンクリートで造られているが、ファサードの3連アーチはガラス窓になっていて、上部には「ハンガリーの栄光」という題名のモザイク画がある。このモザイク画、聖母マリアとそれを囲む天使やハンガリーの英雄の姿を描いたもの。

2522それからたまたま通りがかった聖アンナ教会へ。

ここはバロック様式の華麗な内装の教会。もうキリスト教徒でもこんなに教会には行かないだろうというぐらい教会ばかり見ているので、見学にはあまり時間がかからない。

さて、出るか、と思ったところで教会の管理人さんに呼び止められた。おじさんは英語を全く喋る事ができず、こちらはハンガリー語が全く理解できないので、何を言っているか良くわからなかったんだけど、要は絵葉書を買え、ということのようだったのでいつもの日本人スマイルで200フォリントを渡したところ、3枚のはがきをくれた。

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