2004年09月24日

読売新聞の社説

何を隠そう、ちょっと訳アリで現在、生涯3冊目の本を執筆中である。そして、その参考にするためにふらふらとネットサーフしていて見つけたのが有名な木村剛さんのサイト
で、その中のプロ野球ストに関するエントリーを読んでいたわけだが、「まぁこの読売新聞の社説を読んでみてくれ」って引用されていたのがこれ。

9月18日付社説「ファン裏切る“億万長者”のスト
9月19日付社説「何が選手たちの真の望みなのか
9月20日付社説「球界の将来像築く『着地点』を探れ

なるほど、これは一読の価値がある。こんな記事が読めるなら読売も購読した方が良いかな、と思わないではないが、ネットで読めるから購読しなくても良いや。一応きちんと突っ込んでみよう。

18日への突っ込み:
結果としてストに突入したことに対し、「双方が歩み寄りを見せた話し合いは無駄だった」と書いているが、話し合いの後に約束を反故にするような発言をしたのは経営サイドじゃないか。

選手側が新規参入に固執した点を非難し、「経営側もそこまでは譲れなかった。新規参入にはきちんとした審査が必要だからだ」って書いているけど、選手会側だって「きちんとした審査」をしないで良いなんて思っているわけがない。選手会は、「きちんとした審査を頑張って一生懸命やってくれ」って言ってるだけ。

中立的立場にいたコミッショナーの調停案を選手会に踏みにじられたとも書いているけど、何もやらないでいて突然「一億総懺悔」なんて言いだす奴の案にどれだけの重みがあるのか(一億って言ったら、野球なんて見たこともないおばちゃん達まで懺悔させるのか(^^;?)。おまけに、やりもしないうちから「事務的にも難しいから」なんて見解を出すのはあまりにも非常識。「どうせお前等わかんないだろう」って馬鹿にしてる感じすら受ける。

アテネ五輪の間もファンのために試合は続けられたって、本当にファンのことを考えるなら五輪期間中は試合を中断し、ベストメンバーをアテネに派遣すれば良かったじゃないか。

「選手会が、ストの「引き際」を心得ていると信じたい」って、完全に経営サイドからものを書いていて笑っちゃう。社説は「球界の支配者、読売の主張」って題名にすれば良かったのに。

19日への突っ込み:
突っ込みどころ満載で疲れちゃうのだが、ここまでやったのだから最後までやろう。

「経営側は、合意文書に「来期から球団を増やす」「最大限努力する」という文言を入れると、公正な審査にタガをはめてしまう」とか書いてあるけど、最大限に努力して、その結果駄目だったら仕方ないってスタンスじゃん。結果として「無理」って判断になった場合には、「本当に真剣に、最大限の努力をしたのか」ということを審査することになるんだろうけど、その結果、仕方がないってことなら選手側だって納得するしかないでしょ。ただ、今近鉄が球団経営から手を引きたがっているのはほとんどが金の問題。ってことは、金があるちゃんとした企業だったら基本的に断られる理由がない。

その後失敗例をたくさん挙げて紙面を稼いでいるけど、書くことなかったのかな(^^;?

「勝ったのは弁護士だけ」とパの元球団代表が語ったらしいけど、負けたのは経営側だけ、の間違いでしょ(^^; その後の経過を見れば明らか。土日に試合がないという事態を過ごしたファンは、いつもそこにあった「野球」のありがたみを知った。ファンの古田を代表とする選手への愛情はより明確になった。ファン離れなんてこれっぽっちも起こってない。テレビで観るんじゃなくて、球場に行って「よく頑張った」と声をかけたいって思ったんじゃないの?僕も3試合分のチケットを買ったしね。

「試合を拒む選手の背中など、子供たちに見せたくない」そうだが、僕としては野球という一つの文化財を私物化して好きなようにこねくり回そうとする球団経営者や、責任者の癖して何もせずにいて、いざ自分の意見が無視されると「理屈が通らない世界は嫌いだ」といって逃げ出すコミッショナーの姿こそ見せたくない。逆に、今は不本意でも、野球界の将来を考えればやらなくてはならないという固い決意の元に体制に挑んだ古田の姿こそ、子供たちに見せたいね。

20日への突っ込み:
やっとここまで来た(^^;
球場からもテレビからも球音が聞こえない寂しい週末だったそうだが、果たしてそうかな。こんなに野球のことを多くの人が身近に感じた週末はなかったんじゃないだろうか。

「プレーオフはどうなってしまうのか、個人記録は」って気にしてるけど、今年一年のことを考えて行動しているんじゃない。目の前の餌が腐ることの危険性を一生懸命力説しているけど、大勢の人が心配しているのは餌の供給システムが崩壊してしまうこと。この文章を書いた人、わかってて書いてるんだろうなぁ・・・・・

「ストはだれにとってもマイナスでしかないことは、この二日間で、はっきりした」らしい。この人の事実認識能力は著しく低いようだ。ストによって得られたものはたくさんあるよ。それをうまく次につなげていくことこそが関係者の責任。しかも、それは野球界だけじゃない。今回のことは、閉塞感のある日本社会全般に対して教えるものが多かったはず。「得るものは何もなかった」と考える人には、今回のことから色々なことを学んで、それを次につなげていくことは無理だろうけど。

読売の記者って、こんな奴ばかりなのかな(^^;?お気の毒としか言いようがない。

ストは、読売の想像以上に前向きに受け入れられ、ファンを味方につけた選手会は経営側から大幅な譲歩を引き出すことに成功した。何はともあれ、野球界は読売を置いてきぼりにして動き出したわけで、「じゃぁね(^^/~」って感じである。

この記事へのトラックバックURL