2006年02月14日

ブログでバイオ リレーエッセイ 第13回「JBNへの期待3」

オリンピックにかまけていたわけではないのですが、ちょっと間が空いてしまいました。ニューヨークに出かける前に書いてしまいます。

関連エントリーはこちら。

ブログでバイオ リレーエッセイ 第11回「JBNへの期待」
ブログでバイオ リレーエッセイ 第12回「JBNへの期待2」

いまだいぶ支援体制はととのってきました。もちろんお金もだいぶあります。だからこれらのすばらしいツールを今度はどれだけ活用し、効率化するか。

そしてツールを生かすための意識改革。

まだまだやることは多いですよね。
うん、やることは多いですね。本当に、この手の新しいツールをみんなに理解してもらうということは大変です。日本人は一つのツールをそれなりに上手に使いこなすことは非常に上手です。ところが、それを完全に使いこなすとなると下手。また、新しい使い方を考え出すことも苦手です。人に言われて初めて「あぁ、そういうこともあるのか」と考えます。

この良い例がブログですね。ブログというシステムを与えられると、みんな日記としてはすぐに使うわけです。ところが、日記以上の使い方ができないし、それを「ビジネスで使うと有効ですよ」と教えても、「え?ブログって、日記でしょう?」となります。ブログの面で言うと、僕が時々読んで、トラックバックをしたりしている「週刊!木村剛」さんなんかは超有名ブログでありつつ、同時に様々な使い方を試しています。ま、どれもこれもがオリジナルだとは思いませんが、政治家に軒先を貸してみたり、色々なブロガーの意見を引用してみたり、特定のテーマを決めて引っ込みがちなブロガーを引きずり出してみたり、小説を連載してみたり。有名ブロガーならではの活動を色々やっています。こういう「何か面白い使い方がないかな?」と考えることが、もう少し必要なんじゃないかなぁと思うわけです。

それで、SNSなんですよ。SNSはすでにmixiとか、馬鹿でかいのがいくつか出来ていますから、「SNSって知ってる?」と聞かれると「あぁ、あの、友達同士で話ができる会員制の奴でしょ?」ぐらいの答えが返ってくるわけで(それにしても、10人のうち、知っている人は2、3人ですが)、その利用方法についての新しい提案というのはまだまだ期待できない状態です。また、ブログの新しい利用法の提案は一人でもできるけど、SNSだと人数が必要というデメリットもあります。

うちの会社でもSNSの利用は1.社内での情報共有ツールとして(これはmaruさんの会社でもやってますね)、2.特定地域での情報共有ツールとして、3.特定領域に興味を持つ人間のツールとして、などの利用を提案し、提供してきているわけですが、ここへ来て「産業クラスター構成の一助として」ということに注目しているわけです。これまで経済産業省は産業クラスターの育成にかなり力をいれてきていますが、その活動にSNSというのは驚くほど相性が良いんですね。先日、IT系のクラスターマネージャーと情報交換をする機会がありましたが、当然のようにSNSを利用していました。しかし、保守的な人たちにはSNSと2ちゃんの見分けすらつかず、「何を書かれるかわからないからやりたくない」などと二の足を踏んだりするんです。確かにSNSは放ったらかしではダメですが、きちんと数名のリーダーが保守していけばそう荒れることはありません。そのあたり、どうやって啓蒙していったら良いのかはなかなか悩ましいところです。また、SNSはただ入るだけではダメ。ちゃんと自分で情報発信する必要があります。それでないと、システムには参加しても事実上ネットワークの外、ということになってしまいます。

JBNの場合、SNSだから参加人数を増やすことも必要だし、同時に内部の活性化も必要です。それで、今回「RNA医薬研究会」を設置してみたわけです。これはまずネットでの情報交換を行い、さらに実際に会議室で勉強会を実施する、というものです。新しい参加者を募ると同時に、その参加者同士のネットワークをより強固なものにする、という目的ですね。これがうまく機能したら、こういう勉強会を複数走らせてみるつもりです。
学会で発表しませんか?
5月に知財学会がありますので(3月締め切り)。
これ、検討します。

あとはやっぱりJBN利用促進委員会みたいなのを立ち上げ、そこで利用説明会を開催。
その後懇親会と講演会をいれるみたいなのがいいのかもしれませんね。
ふむ。それをやるためにはまたお金が必要ですね。資金繰りをどうするか。これまた、ちょっと考えてみます。

さて、今回のパスですが、人材の支援の部に若者が流入しているのでしょうか?
またそこらへんの育成体制や今後の方針はどうなんでしょうか?
このあたりは僕が経済省にいたときに手を着けた事業ですが、途中で役所を辞めてしまったので、その後どうなっているのかは良くわかりません。ハンドリングを三菱総研がやっているはずなので、JBNにも参加しているTさんにちょっと質問してみます。ということで、ちょっと時間をください。

ということで、もうちょっとだけ、JBNについての話を続けてみましょう。maruさんはRNA研究会にも参加していますが、内容をどう思いますか?クローズドな場なので引用などはできませんが、ざっと感想でも書いてみてください。  

2006年01月03日

ブログでバイオ リレーエッセイ 第11回「JBNへの期待」

ちょっと年末年始がはさまってしまって間があいてしまったリレーエッセイですが、年も改まって再開です。

第10回はこちら
ブログでバイオ リレーエッセイ 第10回 「バイオ関連情報を共有化しよう!」

さて、第10回ではmaruさんからSNSについて意見をもらっていたのですが、それはこんな感じ。

この共有化を最大限に発揮するためにはまずリアルとバーチャルをうまく使いこなすことが大切だと思います。実際ミクシーとかではまず人が口コミであつまって、そのなかで個人のコミュニティーができて、そして実際にみんなで集まるオフ会があって、バーチャルからリアルがうまれてきて、その繰り返しで、画期的なコミュにテーサイト(原文のまま(^^;)になっていると思います。
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2005年12月07日

ブログでバイオ リレーエッセイ 第9回 「BSEと、専門家と、Japan Bio Net」

今日、新聞に「輸入再開、12日に決定」という文字が掲載されましたね。まぁ、日本なんてこの程度の国。パブコメなんて全く関係なしです。それで、もしvCJD患者が出たら誰が責任を取るんですかね?

今、耐震偽装マンションで大騒ぎしていますが、そこでも問題になっているのは責任の所在ですね。責任問題というのはなぜこじれるのかって、それは「何かが起きる前にきちんと責任の所在を明確にしておかないから」です。こんなことは色々なケースを想定して、思考実験した上で責任の所在を明確化し、それを明文化しておけば良いだけのこと。ところが、日本はこれを全くやりません。何か問題が起きるとだらだらと裁判をやって、当事者が全然いなくなってから誰が悪いのかを決めたりします。こういうなぁなぁ主義が農耕民族である日本人の本質なんでしょう。

こういう「みんなで仲良く」という国民性では、世界のトップなどにはなれっこありません。でもまぁ、それも一つのものの考え方。1400年も前に「和を以て貴しと為せ」と日本の方向性を決めた方がいることですし、それが日本人の精神の根幹にあっても不思議ではないです。日本人は「国を牽引するリーダーを育成すること」なんかより、自分や自分の家族が他の人と一緒でいられることを望んでいるのでしょう。そのためには、「出る杭を打つ」のも辞さない。それがこの国の姿だと思います。僕などは福島瑞穂さんが「勝ち組社会が日本をダメにする」などと喋っているのを見ると「やれやれ」と思う人種ですが、彼女の考えに同調する人はきっとたくさんいるんでしょう。なぜ社民党が議席を伸ばせないのかが不思議です。

一見、BSE問題と日本の科学技術がダメなのは全く別の問題のようですが、その根っこは結構同じところにあるような気がします。

ちょっと話がそれたので元に戻します。何はともあれ、BSE問題についてはこのブログで展開している「ブロガー新聞」でまた取り上げますので今日の新聞記事については詳細を書くのはやめておきます。それで、まずは第8回の記事について。

第8回はこちら  続きを読む

2005年11月07日

ブログでバイオ リレーエッセイ 第7回 「バイオ産業がなぜうまく行かないか」

maruさんから、「人材の観点以外で国内のバイオ産業がうまく行っていない理由を、特に制度と絡めて話していただけませんでしょうか?」というパスが来たので、いくつか思いつくところをピックアップしてみましょう。

第六回はこちら

まず、このブログでバイオでも散々書いてきている「国民の無理解」。これは最大のものですね。でもまぁ、これは今まで書いてきているのでパス。

次に挙げられるのが、多くの企業が「腫れ物に触る」ようにバイオに接しているということです。以前、ある会社にヒアリングに行ったとき、その会社のバイオ利用製品についてレポートをまとめたことがあります。そのレポートはバイオテクノロジーの有効利用事例ということで、決してネガティブなものではありませんでした。また、紛れもなくバイオを利用した製品です。ところが、そのレポートを表に出そうとした途端、相手の企業からストップがかかりました。「この製品には社運がかかっている。わざわざバイオというネガティブなイメージを付随させたくないので、レポートは公表しないでくれ」と言われたのです。一応相手企業のある話なのでここではオープンにしませんが、その製品は確かにバカ売れして、その会社の看板製品となりました。今でも多くの家庭でその製品が利用され、皆さんの口に入っているはずです。ここまで書けばわかる人にはわかると思いますが、とにかく企業自体がネガティブなイメージを忌避しすぎです。別に悪いことをやっているわけではないのにそれを秘密にしたがるんですから。

制度という点でもいくつかうまく行かない理由があります。例えば特許制度はスピードが命のバイオベンチャーの足を止めてしまうほどのんびりしていますし、また医療行為に対しては特許が認められないといった問題点もあります。まぁ、医療行為に特許が認められないというマインドも理解不能ではないのですが、それでは結果として技術革新が遅れてしまうことになります。医薬品の承認スピードも欧米と比較して早いとは言えません。ちょっと視点を変えると、トクホなども大企業に有利な制度となっていてバイオベンチャーにはかなり厳しい制度といわざるを得ません。ただ、このあたりは産業としての成長を重視するのか、安全性を重視するのか、倫理を重視するのか、という話になってきて、簡単に模範解答を作れないことも事実です。問題なのは、こうした点について皆で議論すべきなのに、皆がこういったことに対して知識がなく、議論ができないということです。結局、教育の問題に帰着されてしまいます。

もっと根本的なこととして、日本に優良な技術が存在しないかもしれないということも挙げられるかもしれません。もちろん皆無とは言いませんし、僕自身、バイオベンチャーの支援をしていたときは「日本には技術はある。それを顕在化させるプラットフォームが存在しないのが問題だ」と主張してきました。プラットフォームが存在しないのは事実ですが、では「技術はある」というのは本当なのか。この点について、以前は僕もあると思っていたのですが、最近は「本当にあるんだろうか?」とちょっと疑問に思うようになってきました。そもそも、シーズがなければうまく行くはずがありません。このあたり、本当はどうなのかはちょっとわからないのですが・・・・

顕在化させるプラットフォームという部分では、大企業の精神的土壌というのがあると思います。彼らは基本的に自分達の社内で自己解決しようとします。外部の会社、それも小さなベンチャー企業となると、そことアライアンスを組むのは最後の手段になります。例えば、あるベンチャーが水虫の薬を研究していたとします。その技術をどこか他の製薬会社と共同で製品化につなげようとしてアライアンス交渉をしようとすると、まずその技術が確かなものなのかどうかをアライアンス先の企業で評価する必要が生じます。大企業においてその業務に就くのは恐らくは大企業の中で水虫薬の研究をしている部署の人間たちです。その外部の技術が本当に物凄く優れているのであれば、アライアンスという形で技術導入するのが最善という判断になるでしょう。ところが、「ちょっとだけ良い」ぐらいであれば、「現在社内で開発中の技術と大きな差はない」という結論を出すと思います。なぜなら、外部の技術の有効性を認めるということは、自分達の研究開発が劣っていることを認めることになるからです。外部の技術を導入することはやぶさかではないが、どうせなら社内の技術、社内の人材を利用したい、ということになります。

日本のバイオがダメなのは、どこか一箇所がダメというわけではありません。国民もダメだし、大企業もダメだし、制度もダメだし、ということですね。多臓器不全みたいな感じです。しかし、バイオがカバーする領域は医療、食品、環境など、生活のベースになるものです。ダメだから仕方がない、と放っておくことはできません。ところが、そういう危機感が国民の中で共有化されていないんですね。

さて、次のテーマですが、内閣府食品安全委員会のプリオン専門調査会での動きについて取り上げたいと思います。一部では年内にも米国産牛肉の輸入解禁などという話もささやかれているようですが、このことについてどう考えますか?

なお、参考資料はこちらにたっぷりあります(笑)→食品安全委員会プリオン専門調査会  

2005年10月26日

ブログでバイオ 番外編「今後のバイオベンチャー支援策について」

本日は関東バイオ・ゲノムベンチャーネットワークのミーティングに出席したので、それにあわせて「ブログでバイオ」の番外編を書きます。

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2005年10月19日

ブログでバイオ リレーエッセイ 第5回 「バイオの国民理解」

お知らせ
「ブログでバイオ」はバイオベンチャーの代表取締役をやりながら大学院博士課程でバイオテクノロジーを専攻しているmaruと、元バイオベンチャー社長で現ITベンチャーCEOの魔人ブウ*が不定期に連載するリレーエッセイです。
ブログでバイオ 第4回はこちら→ブログでバイオ リレーエッセイ 第4回「バイオ人材と教育」

戦略大綱の中でも、「バイオテクノロジーがどのように発展しても、それが国民に理解され、受け入れられなければ、国民生活の充実にはつながらない」と記載されている(第4回より)


この大綱を作ったのは内閣府ですが、中心になって動いていたのは経済産業省生物化学産業課の補佐だったので、僕もいろいろと横で見ていました。まぁ、僕も少しだけ作業もやったわけですが。それで、この文言が入ったことは非常に高く評価していたのですが、ここに数値目標を入れることは結局出来ませんでした。数値目標とは、例えば「関連予算のうちの5%は国民理解のための活動にまわす」といったことです。結局、お題目としては国民理解の重要性を唱えていますが、実際にそれが実現しているかといえばかなり疑問です。この手のお金は活用できる業界が少ないので、プッシュする主体が不在なんですね。ま、そういう政治的な話はちょっとおいておきましょう。  続きを読む

2005年10月02日

ブログでバイオ リレーエッセイ 第3回 「バイオ人材と教育」

とりあえず、現在あまっているとされているポスドクをどうするか。
ここに焦点をあてて、なにか意見ありませんか?ブウさん!!(第2回より)


僕自身は教育に携わっているわけでもありませんし、またポスドクの実態を非常に良く把握しているわけでもありません。ということで、あくまでも一般論に終始せざるを得ません。それで、非常に限定的な「バイオベンチャーのニーズにフィットするためには」ということで簡単に書いてみます。

第2回はこちら→ブログでバイオ リレーエッセイ 第二回「余るポスドク」
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2005年09月27日

ブログでバイオ リレーエッセイ 第1回 「余るポスドク」

バイオ系のポスドクが余っているという話を相変わらず良く聞く。ポスドクとは、ポストドクトラルフェローの略で、博士号を取得しているがパーマネントな研究職、教職についていない研究者のことである。

科学技術基本計画でポスドク1万人計画が打ち出されてからすでに10年近い。ちまたに大量のポスドクがいるのは当たり前だ。問題になるのは、これらが活発に流動して産業の活性化につながるのではなく、職がなくてうろうろしているという実態である。うろうろといっては語弊があるかもしれないが、数年単位の公的な研究費を取りつつ自転車操業をしている研究者が多いという。このあたり、自分できちんと見てきたわけではないのだが、もう理研のGSCを立ち上げたころから複数の場所で耳にしており、まぁ間違いないのだろう。

では、折角たくさんいるポスドクがなぜ余ってしまって働き場所がないのか。少なくともバイオベンチャーと言われる企業群においては慢性的な研究者不足で、ポストはいくらでもあるはずである。大企業からベンチャーに出て行く人間もそれなりにいるはずで、大企業にも全く空きポストがないということはないと予想する。どこに問題があるのか。

僕がバイオベンチャーの社長をやっていたとき、確かに毎週のように応募してくるポスドク達はほとんどが使い物にならなかった。能力が低いのではない。能力の方向が間違っているのである。彼らは、公式の使い方はうまくてもその論理的背景がわかっておらず適切な応用が利かなかったり、言われたことはきちんとできるが一方で自律的に研究計画を立案していくことはできなかったり、そもそも精神的に弱くてベンチャーの精神的負荷に耐えられなかったりと、ベンチャーで働いていくにあたって求められる基本的かつ必須な能力が欠如していた。

察するに彼らの多くは「考える暇があれば手を動かせ」と言われて実験、また実験を繰り返してきたのだろう。実験の方針を考えるのは教授だったり助教授だったり助手だったり。何か壁にぶつかったときの打開策は実験。分子生物学の世界は、僕が学生だった頃の1990年ごろはこれで問題がなかったと思う。皆が遺伝子配列の決定に明け暮れ、数100ぐらいのDNAや80程度のtRNAなどの配列を決めるだけでペーパーになった時代である。あぁでもない、こうでもない、と頭を悩ませている暇があれば、実験をやって生データを蓄積したほうがよっぽど有用だった。僕も何日もかけて酵母を培養し、それを数日かけてDNAやRNAサンプルに調整し、それをカーボン14でラベルし、大きなポリアクリルアミドゲルで電気泳動し、そのゲルをさらに一週間かけて冷凍庫の中に保存してオートラを取る(写真を撮る)なんていうことをやっていた。考えてみれば確かに暗室にこもり、写真を見て一喜一憂していたのは良い思い出ではあるが、わずか10数年の間に完全に時代遅れになってしまったことも間違いない。今となってはこんな経験は何の役にも立たないのである。

つまりは、今大学が量産しているポスドクと、バイオ系大企業、バイオベンチャーが必要としている人材のギャップが大きすぎるというのが最大の問題ではないか。

少なくともバイオベンチャーとのミスマッチは厳然として存在する。バイオベンチャーで必要とされる人材は、論理的な思考に慣れ、様々な応用ができ、人に言われなくても自律的に研究計画を立案・実行でき、多少の困難に直面しても折れてしまわないだけの強靭な精神力を持った人材であるが、残念ながらこうした人材はほとんど見当たらなかった。

また、2005年6月に経済産業省産業技術環境局大学連携推進課が発表した「産業界ニーズと大学教育カリキュラムのミスマッチ分析」という資料ではかなり面白い分析がなされているのだが、簡単にまとめるとすでに供給過多となっている有機合成や発酵工学などの分野で相変わらず大量の人材を養成しており、今後ニーズが大幅に拡大すると考えられているバイオインフォマティクス、ドラッグデザイン、ゲノム薬理学(ファーマコジェノミクス)、in silico 薬物動態解析、臨床統計学といった分野の人材はほとんど養成されてきていないといった結果になっている。つまり、大学の現在のカリキュラムはすでに不要になりつつある人材を養成し、これから必要になる人材の養成に対応できていないということである。

ここで整理すると問題は2つ。1つはすでに量産されてしまったポスドクをどうするのか。もう1つは今後、ニーズに適合したポスドクをどうやって育成していくのか、である。

ということで、奇しくも「文部科学省、ポスドク対策に本腰、7.5億円要求で大型プロ立ち上げへ」なんていう話がでてきているわけだが、現在現役の大学院博士課程に在籍中で、同時にバイオ教育のベンチャーで鋭意活躍中の丸さんの意見や如何に?

第2回はこちら→ブログでバイオ リレーエッセイ 第二回「余るポスドク」
「ブログでバイオ」はバイオベンチャーの代表取締役をやりながら大学院博士課程でバイオテクノロジーを専攻しているmaruと、元バイオベンチャー社長で現ITベンチャーCEOの魔人ブウ*が不定期に連載するリレーエッセイです。
  

近日スタート!「ブログでバイオ リレーエッセイ」

なんか、最近すっかりITの人間ですが、一応バイオもやってます(^^;

ということで、バイオ教育という、ちょっと異色のベンチャー企業を立ち上げている起業家の先輩、リバネスの丸幸弘代表取締役社長と二人で「ブログでバイオ リレーエッセイ」というのを開始してみようと思います。

なんじゃそりゃって、サッカーマガジンで大住さんと後藤さんがやっている奴のパクリ(今風にいうとインスパイア)なんですが、丸さんと僕の二人でバイオに関する諸問題について、ブログを使って議論したり、問題提起したりしていこうというもの。どの程度続くかわかりませんが、一応一週間に2回(二人でやるので、一人1回)ぐらい発信できたら良いな、と思います。

メインで情報発信するのは我々二人ですが、もちろんコメントやトラックバックで皆さんが議論に参加してもらっても構いません。

現在、二人でおおまかなフレームについて調整中。近日スタートということで。

丸さんのブログはこちら→学生社長の会社経営奮闘記
丸さんの会社のウェブサイトはこちら→株式会社リバネス