2015年08月22日

ミッション:インポッシブル



最新作が面白かったので、久しぶりに見なおしてみようと思い、棚からDVDを取り出してきたら未開封だった(笑)。いや、映画館では観てるんですよ。

さすがに古い映画なので、最新装備のスパイ映画なのに出てくる携帯はでかいし、パソコンは分厚いし、記録媒体はフロッピーディスクで笑える。仕方ないけど。

第三作あたりからメチャクチャレベルアップしたこのシリーズだけど、第一作はさすがに脚本が雑。設定もおかしくて、あれだけ厳重な場所にドブネズミがいるはずがないし、あのヘリコプターは無理がありすぎるだろう(笑)。

とはいえ、スピーディで無駄を排した展開はなかなかのもの。色々と難点はあるけれど、これがヒットしたおかげでその後の3や5があると思うと良かったな、と思う。しかし、どういう経緯でこの作品のDVDを買ったのかはさっぱりわからない。ちなみに、2も棚の中にあった。

評価は☆2つ。  

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2015年03月20日

麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜



映画館で観ることのほどもないだろう、と思って映画館では鑑賞せず、わざわざレンタルするほどでもなかろう、と思ってレンタルすることもなかったのだが、親切にテレビで放映していたので録画しておいた。今日になってようやく時間が取れたので、自宅鑑賞。

二時間ドラマと思えば悪くない。絵作りはテレビっぽいし、時々挿入される音楽は全く画像にフィットしていないのだが、無料だしテレビだと思えば悔しくない。重要っぽい登場人物を惜しげも無く殺してしまうあたりに東野圭吾テーストが感じられるものの、「面白いっ!」と唸らされるほどのこともなく、感動も薄い。どちらかと言えば、知っている景色や店を見て、「あぁ、甘酒横丁をまっすぐに行った、たいやき屋の先の雑貨屋だね」などと感じるための作品で、人形町や日本橋界隈の知識がないと楽しめないかも知れない。

目先がコロコロ変わってしまい、真犯人は思いもよらない方角から現れたりするので、最初から疑われていた人物の立場がなかったりするのだが、これは横溝正史あたりからの日本ミステリーの伝統なので、納得するしかない。容疑者が容疑者のままで終わるなら30分ドラマにもならないのだから。

事件の構図が理解できてから改めて内容を考えると、観る人たちをミスリードしたくて仕方がないという感じで、それにしてはトリックが親切すぎる。「子供からお年寄りまで楽しんでもらおう」ということなのかも知れないが、欲張りすぎで、映画ファンやミステリーファンには食べ足りない内容になってしまったと思う。せっかく新垣結衣の登場機会がたっぷりあるのに、彼女の魅力をこれっぽっちも引き出せていないのも残念なところ。

評価は☆1つ。映画なんて欲張らず、テレビドラマにすれば良かったのに。  
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2015年01月28日

銀河英雄伝説 一気見(55話〜63話)一行コメント

儀式から再び幕は上がり・・・
うーーーん、つまらん

地球へ
相変わらず、つまらん

キュンメル事件
うーーーーん

訪問者
ますます低調・・・

過去と現在と未来と
これは何の修行なのだ・・・

魔術師捕わる
あしたのジョーでいえば、力石が死んだあとのドサ回り時代みたいなものかな

歌劇(オペラ)への招待
ようやく、もとに戻る兆しが・・・

血の流水階段(カスケード)
しかしねぇ・・・

聖地
あっけない


・・・・と、不調のままに、GYAOの銀英伝本伝無料視聴イベントが終了して時間切れ。

本編は最後まで本で読んでいるんだけど、もう内容はほとんど忘れてしまった。いや、ロイエンタールが何をするかとか、ラインハルトがどうなるのかとか、そういった結末は覚えているけれど。ビデオもある程度は観たはずなんだよね。覚えてないけど。そんな状態で本伝の半分ぐらいまでを観たのだけれど、優秀な人間による専制君主制と、堕落した民主政治の対比という本線はともかくとして、ベースとなっている科学観というのかな、星間航行が可能になっている世界で、何ができて、何ができないか、という設定が古すぎる。「さすがにこれくらいはできるようになっているでしょ」ということができていない。また、メインディッシュである戦闘シーンが陣形に重点をおいて記述されるのは構わないが、そのほとんど全てが二次元の表現にとどまっているのは物足りない。

また無料視聴イベントがあったら、続きを観てみようと思う。  
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2015年01月26日

銀河英雄伝説 一気見(27話〜54話)一行コメント

初陣
非常に重要な登場人物がひとり死んだだけでずいぶんと印象が変わった

肖像
おホモだちの話から、ひとり語りの話に変わった気配
えー、ミッターマイヤー30歳かよ
そして、オーベルシュタインかわいい

細い一本の糸
ラインハルト、暴走気味

失われたもの
ラインハルト孤独すぎ
とはいえ、話に動きがなくて内容はイマイチ
ただ、要塞をワープさせてしまうのは面白いアイデア

査問会
ここでこの作品のテーマ「優秀な君主による専制政治の可能性」に言及
内容はつまらないけれど、ラストの盛り上がりは最高
続く

武器なき戦い
権威主義の政治家のバカっぷりを強烈に皮肉っている好エピソード

要塞対要塞
不在なのに、影だけで相手を悩ませるとは

帰還
ヤンが帰ってくるだけでこれかぁ

決意と野心と
キルヒアイスの亡霊大活躍
あと、モーツアルト大活躍

雷鳴
ちょっとつまらない回だった

幼帝誘拐
うーーーーん。

矢は放たれた
ここ数話、つまらない話が続いている

ひとつの旅立ち
相変わらず低調である

ユリアンの旅・人類の旅
恒星間旅行・星間戦争ができるくらいに物理学は発展しているのに、遺伝子組み換えすらできない世界って何なの?
アニメとしてはびっくりするほど手抜きの回(笑)

作戦名「神々の黄昏」
イゼルローンとフェザーン、2つの回廊の設定がようやく生きてきた
でも、内容はイマイチ面白くない

鎮魂曲への招待
ようやく動きがでてきた
でも、「撃て」で終了

ギャラルホルンは鳴った
シェーンコップ大活躍

フェザーン占領
タイミングよくユリアンがそこにいるのはなぜ?

寒波至る
なんか、イマイチだけど、戦闘があっただけ良いか

ヤン提督の箱舟隊
久しぶりに面白いエピソードだった
繰り返しだけど、このアニメの世界は、宇宙船関連の科学力だけが突出していて、人工知能とか、バイオテクノロジーとかが全く進歩していないんだよね

自由の宇宙を求めて
またイマイチな展開

双頭の蛇
ようやく戦争である
ただ、演出が悪く戦略的な部分がわかりにくい

闇が深くなるのは
医学も進んでいない世界
あと、宇宙戦艦の旋回スピードがめちゃくちゃ早いよね

連戦
帝国軍、ひっかかり過ぎ(笑)

バーミリオンの死闘(前編)
せっかく前後編にわけたのに、前編はほとんど動きがない

バーミリオンの死闘(後編)
やっとブリュンヒルトかぁ

急転
メルカッツは沖田艦長だったのだな
バーミリオン星域会戦はやっぱり終わり方が残念

皇帝ばんざい!
ド・ヴィリエがギレンであったか
それにしても、2015年に見直すと、20世紀の世界観だなぁ、この作品は(当たり前)  
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2015年01月24日

銀河英雄伝説 一気見(21話〜26話)一行コメント

ドーリア星域会戦 そして…
ジェシカ、あっさり死んだな

勇気と忠誠
宇宙戦中心で面白い
ラインハルトが大分将軍っぽくなってきた

黄金樹(ゴールデンバウム)は倒れた
オーベルシュタイン邪悪すぎる

誰がための勝利
アルテミスの首飾り、脆すぎ

運命の前日
ラインハルトはキルヒアイスにきちんと説明すれば良かったのに
ところで姉上は賢いと思ったらララァなのね

さらば、遠き日
アタタタタ・・・  
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銀河英雄伝説 一気見(1話〜20話)一行コメント

永遠の夜の中で 
声と映像がずれているのが気になる
主題歌が英語で中はドイツ語なのが不思議
戦闘説明が2Dなのも不思議

アスターテ会戦
戦型重視の内容
戦争をめぐる状況設定が第二次世界大戦と酷似していて独創性に欠ける

第十三艦隊誕生
ヤン周辺のドラマパートなので、特になし

帝国の残照
金髪の小僧、いくらなんでも出世しすぎ
それにしても、このアニメに出てくる社会は非近代的

カストロプ動乱
マクシミリアン糞過ぎて笑える

薔薇の騎士
この物語って、凄い縁故主義なんだよね、どこもかしこも
会話が説明調

イゼルローン攻略!
難攻不落の要塞のくせに、侵入簡単すぎるだろ(笑)

冷徹なる義眼
そこそこ面白い

クロプシュトック事件
杖を持って出て行く理由が良くわからない

ジェシカの戦い
政治パートばかりだとつまんないんだよね

女優退場
このアニメの登場人物たちって、やっていることが前近代的

帝国領進攻
悪役のフォーク准将がアムロだー

愁雨来たりなば
ケスラー准将がシャアだー、というだけで、大した意味が見当たらない話

辺境の解放
フォークが馬鹿すぎて笑える
政治家のバカっぷりはどこかの国と同じ

アムリッツァ星域会戦
ようやく艦隊戦
しかも、珍しく操縦スキルの話もあり

新たなる潮流
どうでも良いけど、フレデリカってハマーンっぽくない声だな

嵐の前
なかなか話が進まない
ここまで見て、まだ1/6なの?

リップシュタットの密約
イマイチだなぁ

ヤン艦隊出動
戦闘はないけど、内容には動きがあって面白い

流血の宇宙(そら)
オーベルシュタイン大活躍で面白かった  
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2014年11月17日

中島みゆき「縁会」2012〜3 (Blu-ray)

恐ろしいほどの良席で観た縁会なのだが、BDでも買ってみた。



前半はちょっと音程が安定しないところがあったのだが、途中から調子が出てきたようで、最後まで楽しめた。ここまでやったなら、なぜ全曲収録しなかったのかと疑問もあるのだけれど、満足。

(これは、本ブログ通算9998のエントリーです)  
Posted by buu2 at 15:14Comments(0)TrackBack(0)音楽

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2014年07月23日

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア

日の出テレビ「総統閣下はお怒りです」の視聴者の方に推薦していただいたので、BRで鑑賞。

人の心を持ったまま吸血鬼になってしまった青年の200年間を回想形式で描く、という内容。トム・クルーズの映画としては珍しく、登場人物の心の動きを丁寧に描いている。

トムはもちろんブラピもドラキュラを上手に演じているのだけれど、その二人を食ってしまう演技を見せるのが子役の女の子で、この子、今はどうしているの?と思ったら、「スパイダーマン」や「マリー・アントワネット」のキルスティン・ダンストだった(笑)。女性の子役は、「レオン」のナタリー・ポートマン、「ペーパームーン」のテイタム・オニールと、異常に良い演技を見せることがあるのだけれど、この作品のキルスティンの演技も素晴らしい。

最初の数分で一気に物語に引き込んでしまう脚本が良い。映画の中におけるヴァンパイアの設定を上手に解説したり、その良さは最後の最後まで続く。ラストにどうなるのかはここでは書かないけれど、手抜きがないなぁ、と感心させられる。

トム・クルーズはブラピよりも10センチぐらい身長が低いはずなのだが、むしろトムの方が大きく見えたのはやはり撮影技術の賜なのだろう。

それにしても、原題がInterview with the Vampireなのに、なぜわざわざ「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」と変更するのか、良くわからない。ここでtheを入れるだけで英語の試験の点がアップする子どもが出てくると思うのだが、「ここはとっちまおう」と考えてしまうセンスが理解不能。きっと、邦題を考えた奴の英語の点数は低かったに違いない。

評価は☆2つ。なかなか面白い。

  
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2014年05月29日

ホーリー・モーターズ

holymotors


観る人を選ぶ作品。

舞台はパリで、登場人物たちは一見普通だが、主人公を含め、多くの登場人物は現実とかけ離れていることが徐々にわかってくる。その吹っ飛び具合を楽しめるかどうかでこの映画の評価はわかれるだろう。あくまでも現実の世界に囚われるタイプの人は、頭の周囲にクエスチョンマークがぐるぐる飛び回ったままで終了となるはずだ。ただ、何がなんだかわからなくても、あまりに意外な展開に思わずずっこけてしまうことは一度や二度じゃないだろう。「えーーーー???」と、観る側の斜め上を行くあたりはなかなか素晴らしい。

ハードルはもうひとつあって、監督がこの作品で何を描きたかったのかも難解。観る人の感覚を破壊したかっただけなのか、それとも何か特別なことを主張したかったのか。正直、僕は何を言いたかったのかはわからなかった。

評論家筋にはとても評判が良いと思うのだが、一般の映画ファンには難しいと思う。不条理演劇などを見慣れている人にとっては、「あぁ、そういうこと」となるはずだが、そういう層が日本にたくさんいるとも思えず、ヒットはしなかっただろうなぁ、と思う。でも、DVDでなら、観ても良いのではないか。僕も、また数年経ったら、もう一度観てみたい。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 22:38Comments(0)TrackBack(0)映画2013

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2014年05月28日

愛、アムール

amour


劇場公開時は愛、アムール(=愛)と、愛を二つ続けた邦題が奇妙で観る気がしなかったのだが、DVDでレンタルしてみた。

音楽家の老夫婦のうち、妻のほうが体調を崩し、要介護となる。妻はどんどん弱っていき、やがて夫も弱り始める。妻はそんな状態に嫌気が差してきて、という非常に暗い映画。老々介護が普通になりつつある高齢化社会では特に珍しい話でもなく、単に僕達が目を逸らしているだけ。その厳しい現実を「ほら、こんなものだぞ」と観せてくれるありがたい映画。

ともかく異常に暗くて異常に悲しい映画なので、気分が沈んでいるときに観てしまうと一層沈むこと間違いなしである。老々介護や尊厳死の問題はこれからも頻繁に議論になるだろうから、そのときの材料としても、一度は観ておいたほうが良い。でも、二度は観なくても良いかな?あるいは、あと20年ぐらいしたら、観てみると良いのかも知れない。評価は☆2つ。  
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ニーチェの馬

theturinhorse


DVDで鑑賞。

ほとんどセリフがない映画で、2時間30分程度の作品中、セリフは原稿用紙数枚だろう。開映から最初のセリフまでで18分以上あったのではないだろうか。

セリフがないこともあるが、映画は非常に単調。出演者はほぼ二人。外が大風の状況で、周囲には他の家もない、孤立無援の状態の一軒家が舞台で、ここに右手が不自由な父と、その娘が、一頭の馬とともに暮らしている。そこでは毎日ルーチンとなっている食事やら、水汲みやらの仕事があって、あとは時々流れ者や近所のおじさんが来るだけ。この退屈な日常をもう二十年以上も続けていたようなんだけれど、その繰り返しが崩れていく最後の数日を描いている。

じゃぁ、崩れるのが劇的かというとそんなこともなく、徐々に悪化していく。まずは井戸の水が枯れ、次にずっと吹いていた風がやむ。そして、最後は落語の「死神」のように、希望の火が消える。

この映画を派手に描けば「マッドマックス」のようになるんだろうけれど、静かに描いたためにニーチェになったようだ。こういう終末観というのもあるのだろうし、むしろこっちの方がありそうな話でもあるのだけれど、退屈なので、一度観てしまえば、もう当分観なくて良いかな、という作品だった。つまりは、週末というのは静かで退屈なものだ、と。評価は☆1つ半。  
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スタンリーのお弁当箱

TSUTAYAの期間限定割り引きにあたり、レンタルしてみた。

インドの小学校を舞台にした・・・何の映画なのか、説明が難しい。貧乏で色々な困難を抱えた子供をメインに、仲間や教師との交流を描いた、と言えば良いのだろうか。主眼は、「インドの子どもたちの中には、こんなに不幸な子どもがいるんです」という啓発である。

脚本が非常に粗いし、ストーリーも色々と微妙なところがあって、なかなか高い評価をし難い作品である。ただ、日頃あまり馴染みがないインドという国の一側面を知る上では役に立つだろう。

ヒーローと悪役がはっきりしていること、歌やダンスが大好きなあたりはいつものインド映画という感じ。評価は☆1つ。  
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2014年01月27日

必死剣 鳥刺し



正月にテレビでやっていたので、録画しておいて観てみた。

なるほどねぇ、と思わされるどんでん返しがあったし、池脇千鶴は相変わらず可愛いし、全体の物静かなトーンも雰囲気あるし、殺陣も迫力があるし、脚本も説明的にならず凝っている。それなりに見どころはあったのだが、難点がふたつ。一つ目は肝心の「鳥刺し」がイマイチ良くわからない。大体こういうことなんだろうな、と想像はつくけれど、謎は謎のままで放置されてしまった。だからこそ「秘剣」であって、誰にも理解できない、ということかも知れないが、喉に小骨が刺さったままの気分である。もう一つは三左ェ門と里尾の顛末。ここまでずっと説明や余計なシーンを省いてスリム化してきたのに、ここだけ冗長になってしまった。こういうシーンは何も見せずに終わらせたほうが良かった。どうせ、観る側はラストで「あぁ、そうだったのね」となるのである。

ストーリーが破綻しているわけではなく、むしろスッキリまとまっているだけに、映像化に際しては映像の中で破綻なくまとめて欲しかったし、一箇所だけ説明過多になってしまったのが惜しい。

評価は☆1つ半。  
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2013年12月03日

ソフィーの選択、やっとBDで発売

DVDが発売されないおかげで長いことちゃんと観ることができなかった「ソフィーの選択」がBDで発売されたので、直後に購入。時間が出来たのでようやく自宅鑑賞。10年以上ぶりに観たんだけれど、やっぱり素晴らしい。僕が名作映画10本を選ぶとしたら間違いなくランクインさせる作品。

この頃のメリル・ストリープは「ディア・ハンター」、「クレイマー、クレイマー」と名作連発なんだけれど、その中でも「ソフィーの選択」は特に素晴らしい。

監督は「大統領の陰謀」「推定無罪」「ペリカン文書」「デビル」などの監督で知られるポーランド系ユダヤ人アラン・J・パクラ。

BDでもかなり安いので、まだ観てない人はどうぞ(^^

  
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2012年11月19日

ザ・ライト



ザ・ライトをテレビ鑑賞。

エクソシストやオーメンの流れを汲んだ悪魔払いもの。精神的に怖いということは特になくて、グロでもない。じゃぁ何?って、ジャーン!とか、グワーン!とかの、音で驚かすタイプ。わかっていても「うひゃ」と思ってしまうところが人間の悲しい性。またやられた、とか思いつつ見ていくことになる。

ストーリー自体は全然大したことがなくて、「バチカンにおける正式な職業であるエクソシストの全ぼうに迫る衝撃作」とか言われても「ふーーーん」(平板)という感じではある。

暇つぶしには悪くないけれど、暇じゃないなら観る価値はないと思う。評価は☆半分。  
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2012年10月03日

吉原炎上



どうも十分に楽しめなかった印象がある「吉原手引草」をもう一度読もうと思って、その前に「吉原炎上」を観てみた。

美術にお金がかかっていて凄いなー、とか、いくつかの場面で滅茶苦茶演出に力入ってるなーと思ったけれど(っていうか、入りすぎ(^^;)、脚本の方はどうなんだろう。周辺の事情を詳細に描くことによって名取裕子演じる主人公の状況を浮き彫りにしていきたかったのかも知れないけれど、それにしても彼女の心の動きがいまいち不明確で、どうしてそうなっちゃったのかなぁ、などと疑問に思ってしまう。というか、準主役の女性たちのインパクトが強すぎる。途中から名取裕子はすっかり狂言回しになっちゃう。

本来の目的だった「吉原を知る」というのは十分に果たせた。町の雰囲気とか、花魁道中の様子とか、やっぱり実際に映画で観ると、理解度が格段に向上する。これできっと「吉原手引草」もさっくり読めると思う。

評価は☆2つ。  
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2012年03月28日

ラプンツェルのBDを買った件

折角ブルーレイを見ることができるようになったというのに、ブルーレイディスクを一枚も持っていないのは情けない。ということで、ラプンツェルのブルーレイを買うことにした。Amazonで調べてみると、DVDのセットと、e-moveのセットがある。






e-moveの使い勝手がわからないので、とりあえず一度は買ってみよう、と思い、e-moveにしたのだけれど、到着してみてびっくり。iPadで見ることができるのは良いけれど、なんと、吹き替え版だけ。日本語のラプンツェルなんか、見たくないよ。しかも、一度しか使えないらしく、マジで無駄。これならDVDパックにして、HandBrakeでiPadに移植すれば良かった。うーーーん、なんかちょっと騙された気分。いや、調査不足の僕が悪いんですが・・・。

もう二度とe-moveなんて買わない。  
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2012年03月27日

日本沈没 M1〜M3

懐かしのテレビドラマ「日本沈没」の1巻から3巻までを観てみた。







以下、雑駁な感想。

婚約者が死んでも意外に平気な小野寺
次は姫路、と予想するのは良いが、根拠が全くわからない
ケルマデック号を吊っている糸が丸見えで可愛い
姫路城が崩壊したのに、そこにいる人間は玲子ひとり
深海の溶岩が湯気を出している不思議
俺と結婚してくれ、と言ったすぐあとに知人男性を紹介する男
いきなり殴るDV男「女の侮辱には耐えられない」
ごとうたいち君の意外な顛末
自宅の電話に「はい、阿部玲子です」とフルネームで答える女
行く先々でトラブルが発生する東原亜希のような阿部玲子
芦ノ湖が枯れる>魚がピチピチ跳ねる>カラスが集まってくる、あたりの描写は面白い
竜巻に襲われて、さぁどうなる、というところで終了、次の週、「奇跡的に助かった」と始まる第八回がインディ・ジョーンズなみに凄い
主人公は無双だが、おじいさんや子供は容赦なく死ぬ
とにかく、田所博士の直感はノストラダムスなみ
海底洞窟の中が明るいのが謎
機雷一発で凄い地殻変動
その大ピンチから、例によって何の説明もなく陸に脱出しているケルマデック号の乗組員たち

いや、でもつまんないんじゃないんですよ。むしろ面白い。ただ、突っ込みどころも満載。  
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2012年01月02日

モテキ(ドラマ)

僕はほとんどテレビを観ないので、ドラマも観ることがないんだけれど、去年、劇場版のモテキが非常に面白かったので、年末年始に一気見してみた。



なるほど、これは結構良くできたドラマだと思う。脚本がなかなか良い。ただ、若干の波はあると思う。例えば第7話はあんまり面白くない。それと、ラストの仕上げはどうなんだろうなぁ。ちょっと風呂敷のたたみ方はいまいちだったと思う。

しかし、それより何より、主人公の藤本がとにかくルックス重視で女を選んでいるのがどうなのかなぁ、と思わないでもない。もうちょっとひねりがあっても良さそうなのだが。

30分、全12話のドラマとしてはなかなか面白かったと思う。ちなみに僕は昔から満島ひかりが好きだったけれど、見た目だけで選ぶなら野波麻帆や松本莉緒の方が可愛いと思う。だけど、声がふたりとも良くないんだよなぁ。一番良かったのは、殺されちゃう篠原友希子だったと思う。3月に映画のDVDも発売されるみたいだから、また観てみようと思う。でも、映画館で観ても良いんだよなぁ。まだどこかでやっているだろうから、ふらっと観に行ってこようかな?

ドラマの評価はシリーズ全体で☆2つ。  
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2011年12月11日

ウルトラセブン第29話「ひとりぼっちの地球人」

つづいて、「ひとりぼっちの地球人」も観てみた。こちらは演出部分で凝ってるなぁ、と感じたところはなかったけれど、それはそれで地味に面白かった。誰からも理解されない天才物理学者が宇宙人の手を借りて瞬間物質移送機の開発に成功するのだが・・・という内容。

「宇宙人といえばすぐ侵略者か」

というセリフが良い。ウルトラマンもウルトラセブンも、侵略者じゃないものねぇ。

ちなみにこのVol.7には「超兵器R1号」が収録されていて、その中で「それは血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ」という名台詞が出てくる。そして、竹中参謀と一緒にいる女性(マエノ博士)が美人。田村奈己さんですが。

「実験が成功すればギエロン星は宇宙から姿を消すでしょう」と嬉しそうに語るマエノ博士が美人過ぎて困る。


tamuranami


  

2011年11月16日

半分の月がのぼる空

半分の月がのぼる空 [DVD]

サッカーを観たくて契約しているスカパーがおまけで「今月、好きな番組を一つタダで観て良いよ」と言ってきたので、「衛星劇場」を注文してみた。その中で見つけた「半分の月がのぼる空」をテレビ鑑賞。深川監督の作品は白夜行で初見、洋菓子店コアンドルも観ているけれど、神様のカルテはスルーした。

良くある難病モノとしてはまぁまぁな作りで、どうなっちゃうのかなーと、ハラハラまではしないものの、それなりの興味を持ちつつ、終盤まで観ることができた。例によって突っ込みどころはいくつかあったものの、ムキになって粗探しをしたくなるほど退屈な映画ではなかった。

そして、ラスト。あれ?この子、誰?あれ?こっちの子は????と、ちょっとおかしな展開になって、直後に真相がはっきりするという作り。これは結構脚本が良いかも、と思って調べたら、西田征史だった。おっぱいバレーやおにいちゃんのハナビはそれほど面白かった記憶がないんだけど。

ネタばれするとつまらなくなるので詳細は書かないけれど、HDDに保存しておこうかな、もう一回観ようかな、と思える映画だった。決して後ろ向きではなく、病気の人間も、周囲の人間も、それなりに前向きなラストなのが良い。

評価は☆2つ。  
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2011年11月14日

14歳

14歳 [DVD]

14歳の時のトラブルを抱えた大人が、14歳の子供との新たなトラブルに直面することによって、過去のトラブルを再認識する、というストーリー。

BGMをほとんど使っておらず、物凄く静かな作品である。また、ハンディカメラを使ったり、色々と演出上の細かい挑戦をしているところも感じられる。ただ、そういったひとつひとつが相乗効果をあげているかといえばそうとも言えず、若い監督が色々と試してみたいこと、自分の引き出しにあるものを片っ端から詰め込みました、という映画になっていると思う。良く言えば荒削り。悪く言えばまとまりがない。

脚本も、演出も、色々と難があるなぁ、という感じで、人によってはこういう映画を高く評価するのかも知れないけれど、エンターテイメントとしてはまだ一定の水準に達していないように感じる。同じ監督が10年後にこの作品を自分でリメイクしたらどうなるのかな、と思う。もちろん、10年後には失われてしまい、もう取り戻すことができない何かもあるんだと思うのだけれど、その「何か」よりも、これからの10年で監督が身につけるであろう別の「何か」の方が、価値があるんじゃないかな、と感じる。

あと、「また香川照之か!」と思う(笑)。物凄く器用な役者さんだし、何をやっても存在感があることは間違いがない。だけど、ちょっと出すぎな感じもする。別に良いんだけど。

評価は☆1つ。  
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2011年11月08日

塔の上のラプンツェル



劇場公開時に3Dで観たかったんだけれど、地震があったり、3D映画館が休館だったり、忙しかったりで結局観ることができず、今頃DVDで鑑賞。

なるほど、これはできが良い。無理のないストーリー、スピーディな展開、豪華な色使い、魅力的な登場人物たち、耳に馴染みやすい音楽、そして、めでたしめでたしなラスト。さすがにディズニーだな、という感じ。

同じようなプロットの映画に「八日目の蝉」があると思うのだけれど、随分と違う映画になるものだなぁ、と思う。どちらが良い、ということはないんだけれど、「蝉」を先に観ているので、「実際には、こうはならないよね」と、ちょっと冷ややかに感じてしまうところもある。

原題はTangledだったみたいだけれど、ラプンツェルでもなく、塔の上のラプンツェルって、それは風の谷のナウシカですか?という感じだけど、「の」を使うジブリ風味のタイトルは日本人受けが良いんだろう。あと、いくら聞いても「ラプンツェル」じゃなくて「ラプンゼル」あるいは「ラプンズエル」であって、それは英語発音なんだから当たり前。

IMAXで観たかった。評価は☆2つ。  
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2011年11月04日

大奥

大奥 <男女逆転>豪華版DVD 【初回限定生産】

柴咲コウと堀北真希の二大「ダメ映画・女優」(「ダメ・映画女優」ではない。すなわち、ダメな女優じゃなくて、この人が出ている映画はダメ確率が高い、という意味。ただし、柴咲コウはダメ・映画女優の可能性もある)出演なので、「これはダメだろうな」と思って劇場ではパス。ようやく準新作になったので観てみたけれど、予想通りひどかった。

江戸時代に病気が流行して男が女の4分の1になってしまった、という仮想世界での話なんだが、まず、見た目、4分の1どころか400分の1ぐらいの感じ。これは映像表現が下手くそだからかな。さて、そういう違和感を持ちつつ映画を観ていると、まず役者の演技力に問題あり。和服を着て学芸会をやっている現代ドラマみたいだ。役者が下手なのか、演出が下手なのか、多分両方だろう。「やれやれ、酷い映画を借りちゃったな」とスタート30分で感じたけれど、映画鑑賞はここからが勝負。大体、我らが女王、柴咲コウはまだ全然出てきていないのだ。

主人公が意味不明な理由から大奥に入って、これまた意味不明な感じで出世して、意味不明なライバルを蹴散らし、なんか謙虚な姿勢でいたら幸運の女神(もちろん柴咲コウでもなければ堀北真希でもなく、ご都合主義の原作者か脚本家)がにっこり微笑んで出世街道まっしぐら、という展開。このあたりもやれやれ感がただよう。

その後の展開も「それはない」の連発でラストの後味も個人的には悪い。お墓のシーンがないならまだマシだったかも知れない。

じゃぁ、セットや衣装が素晴らしいのかといえばそんなこともなく、斬り合いのシーンも下手くそ。登場人物たちの描写も含め、何から何まで薄っぺらい。ラストまで見るべきものは何もないので、これを観るのは単に時間が無駄なだけ。  
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2011年11月03日

ハンサム★スーツ

ハンサム★スーツ スペシャル・エディション 初回限定チェンジング仕様 [DVD]

着想は面白いけれど、オチが見えちゃうし、何と言っても脚本が弱すぎる。ハンサムとブサイクのデフォルメの仕方もありきたりだし、音楽も今一歩。この手の映画としては出来の悪い部類だと思う。GyaO!でタダで観たけれど、タダでもちょっと時間の無駄だった感じがする。

評価は☆半分。  
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2011年10月09日

ちょんまげぷりん

chonmage


いきなり冒頭から笑える。どこまでこのテンションが続くのかなぁ、と思ったら、結構長持ちした。そのままでも良かったけれど、途中からでっかいイベントになって、笑いはちょっと控えめ。でも、最後まできちんと楽しめた。

主役の錦戸亮さんは初めて見たけれど、ジャニーズでもそこそこちゃんとやれていてびっくりした。凄くうまいわけではないけれど、コミカルな役を上手にこなしていたと思う。

結局、映画は脚本がきちんとしていれば、それだけでかなり面白くなるっていうことなんじゃないかな。何度も繰り返し観るような映画ではないと思うけれど、一度は観ておいたほうが良いと思う。だって、楽しいんだもの。単純に面白い。だから、ストーリーには特に触れない。あえて言うなら、シングルマザーと侍のラブストーリー、ぐらいで。

それにしても、僕は年間70本ぐらいを映画館で観ているのだけれど、こういう映画を見逃しているのが不思議でならない。なぜ、「この映画が面白いよ」という情報を聞きのがしてしまったのか。一方で、この映画よりも全然つまらない映画を散々観ているのである。やはり情報弱者ということなのか。つまらない映画も、それはそれで勉強になるのだが、もうちょっと「面白い映画」率をアップさせたいなぁ。

☆3つ。  
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2011年10月08日

アンストッパブル

unstoppable


大量のフェノール(劇物)を積んだ列車が無人で暴走を始め、このままでは市街地にミサイルと化して突っ込んでしまう。それをどうやって食い止めるか、という映画。

登場人物を切り詰め、かつ、命がけで列車を止めようとするベテラン、新米の二人の鉄道員にはきちんと焦点を当て、必要最小限の人間ドラマを見せる。専門用語がそこそこに出てくるけれど、鉄道に関する知識がなくてもなんとなくわかる内容で、ノンストップで楽しめる。飾り付けを削ぎ落しているのでものすごくタイトでストレートな内容だけど、これはこれでありかな、と思う。ラスト直前までハラハラドキドキが楽しめる。

残念なのはラストの仕上げ。せっかくそこまでストイックに来たのに、全てが台無しになるような終り方。ここまでやったんなら、最後まで突っ走ってよ、と思う。映画はタイトルに反して、終点間際で急停止してしまった。でも、そこまでは文句なく面白かった。

評価は☆2つ。レンタルで観るなら結構オススメ。  
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悪夢のエレベーター

akumu


停止したエレベーターに閉じ込められた男女4人。さて、どんなドラマが、と思ってい観ていると、最初は心理劇。虚実が入り乱れていてどうなっているのかなー、と思っているうちに、映画の半分ぐらいでいきなり物語が終了。以後、ネタの解説がはじまるのだが、え?これで話が終わっちゃうの?と思ったらもちろんそんなことはなく、これが映画のスタートだったりする。

以後、何度も「へっ?」という事態が発生していきながらラストへ向かっていくのだが、そのどんでん返しの連続はなかなか面白い。が、その風呂敷は結局畳まれないまま。ちょっと、ちょっと、それじゃぁ、どうなっちゃうのよ、という宿題は山積みのままである。

軽いノリで最後まで観てしまえば、それはそれで良いのかも知れないけれど、たくさんの取り返しの付かないことを一体どうするんだよ、という感想が残ってしまう。

全体を通して軽い笑いで楽しめるけれど、作品としては問題が残ると思う。観終わったときはすっきりしない。評価は☆1つ半。  
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2011年09月01日

アンフェア the movie

アンフェア the movie [DVD]

秋に新作が公開されるので、予習ということで「アンフェア the movie」をDVDで鑑賞。こ、これは・・・・。

では、冒頭からなるべく時系列に沿って突っ込んでみます。


拳銃の持ち方が変。あの持ち方でぶっぱなしたら多分手首をおかしくする。いや、撃ったことないから予想だけど。

雪平夏見は無駄に美人というよりも普通に美人。

物凄い病院のくせに物凄く簡単に占拠されちゃう。凄い施設でトンデモないものも保管しているんだから、もうちょっと警備をちゃんとしようよ。

公私混同しまくって単独行に走るバカ警部補(ただし主人公)。

人を轢き殺しそうな勢いで颯爽と現れたSAT。事件解決前に道路交通法違反(ひき逃げ)で逮捕されるぞ。


このあたりで寝てしまって、チャプターサーチ(汗)。


下水道みたいなところから簡単に侵入できる最新病院。ぬるいのは正面出入り口の警備だけじゃなかった。

しかも、外側から鎖で封鎖されている不思議。普通、出ていくのではなく、入ってくるのを防ぐはず。鍵は内側からかけるもの。

「黒色かいそ菌」って何?もしかして、黒色壊疽(えそ)菌って言いたいの?

防護服を着ているのに黒色かいそ菌(笑)にビビりすぎな犯人たち。

あげく、机の角で防護服を破るって、バカすぎる。もうちょっとまともな防護服はないのか!

え?加藤ローサって、マジであそこで死んじゃったの?

物凄い偶然が重なりすぎてみおちゃんは都合の良いように感染病棟へ迷い込むあたりに戦慄する。てか、ここは笑うところ?

異常に立て付けの悪い感染病棟の自動ドア。なんか、グラグラしている。これじゃぁ、ウイルスも細菌もダダ漏れだぁ!あ、でも、2007年にはダダ漏れなんていう言葉はなかったかも?

P(最近はBSL?)4レベルじゃないのか?東京都民を一週間以内に80%殺す病原菌が保管されるなら。

お兄ちゃんが感染して瀕死なのにピンピンしているみおちゃんは頑丈すぎる。

お兄ちゃんは顔や腕が真っ黒くなってひどい事になっているのに、いつまでも可愛いみおちゃんの不思議。

ってか、P4に窓なんかあるの?あ、病棟はP4じゃないの?

てか、一般病院にP4があるって設定が滅茶苦茶。

そして、防護服も着ずに黒色かいそ菌(笑)が蔓延しているはずの細菌病棟の扉をあける馬鹿親(ただし主人公)。

管轄外の事件に娘がたまたま関与していたから無理やりクビを突っ込んだら、なぜか自分の父親まで絡んでくる偶然の凄さにビビる。

そこで斉木を殺しておいて、なぜ雪平は無事なの?

終わってみて気づく、阿部サダヲの無駄遣い(涙)良い役者の無駄遣いは日本の定番。

エンドロールのあとにようやく雪平夏見らしいシーンって、遅すぎない?

どうしてこれが「雪平夏見 最後の事件」なのか、さっぱりわからない。続編はこの秋登場ですが。今度は「雪平夏見 新たなる旅立ち」とか、「雪平夏見よ永久に」とか、「雪平夏見 完結編」とか、「雪平夏見 復活篇」とか、「Space Battle Cop Natsumi Yukihira」とか、「Natsumi 2520」とかになるんだろうか。

とはいえ、篠原涼子のびしょ濡れブラウス透け透けブラシーンのあからさまなサービスには不覚にも喜んでしまった。人妻だけど。


ということで、この映画、一番大事な「病院」と「病気」の設定が物凄くいい加減。そのおかげで「アマルフィ」なみの珍作になっていると思う。ツッコむのが目的ならかなり楽しめると思う。  
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2011年08月29日

RED

RED/レッド [DVD]

退役したスパイ達が命を狙われて再集結して敵に立ち向かう、というコメディ映画。ストーリー的にはご都合主義でちょっと難あり、という感じなんだけれど、コメディだし、何しろ脚本が良いので笑いっぱなし。良い役者をたくさん使って、こういう贅沢なコメディを作れてしまうところが米国の凄いところ。主要登場人物の性格付けが上手だし、007のパロディとかもあって楽しい。テンポも良い。

最後に出てくる重要人物がちょっと影が薄すぎて、「あんた、誰?」みたいな感じだったのが惜しい。これでもうちょっと意外性のある展開だったら凄かった。

どうでも良いけど、アボカドの葉っぱはあれ、フェイクだよね?実際の葉っぱはあんなじゃないし、あんなふうにも生えてこない。うちには2つ、種から育てたアボカドがあるけれど。小さい頃の葉っぱの生え方はこんな感じ。

http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51064411.html

やっぱり、映画って脚本が大事だよね。DVDじゃなくて映画館で観たかった。評価は☆3つ。  
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2011年08月20日

悪人

悪人 スタンダード・エディション [DVD]

映画上映時から評判になっていたにも関わらず、映画館で観ずに、準新作になってからTSUTAYAで借りてきた。なぜ映画館で観なかったかって、深津絵里の濡れ場ばかりが取り上げられていたから。僕はそういうシーンを映画館で観るのがあまり好きじゃない。

さて、DVDで観てみたら、濡れ場なんて全然大したことがない。深津絵里の演技は体当たりといえば体当たりかも知れないけれど、海外の女優ならこの程度は当たり前。「空気人形」のペ・ドゥナの方が体当たりという意味ではよっぽど体当たりだったと思う。じゃぁ、深津絵里の演技が全然大したことがないのかといえばそんなことはなくて、孤独な女性、取り残された女性、その愛情を物凄く上手に見せていたと思う。こういう演技を、イロモノのように取り上げ、イメージを押し付けるマスコミは死ね、と思う。

ただ、深津絵里は深津絵里で良かったけれど、他の役者たちもみんな良い演技をしている。わがままで身勝手な保険外交員の満島ひかり、他にも余貴美子、樹木希林、柄本明・・・。さすがは「フラガール」の李相日監督だと思った。良い役者を、凄く上手に使う。その中でも一番良かったのは妻夫木聡だと思う。不幸な身の上と環境の中で、彼なりの優しさで生きてきた不器用な青年を好演していたと思う。正直、「南へ」などの舞台作品の彼は、僕はそれほど高く評価していない。彼の演技が細かいからだと思う。そして、細かい演技は映像作品では弱点にならない。堺雅人と同様、映画向きの俳優なんだと思う。この映画の中で、彼は最も存在感を出していたと思う。

脚本も、被害者とその周辺の人間模様をきちんと描いたことによって、単純な「善」と「悪」の対照とせず、人間の複雑さを表現していて良かった。ちょっと残念なところと言えば、主人公の実の母との関わりが今ひとつ丁寧に描かれていなかったこと。ただ、これは映画の長さを考えれば仕方のないところかも知れない。それと、事件の真相を見せていく順番。「実はこういうことでした」というのは、映画のラスト近くで明かされても良かったんじゃないかと思う。

ずっと国道の周辺を行ったり来たりしていただけの女と、目の前に海があってもうそこから先にはどこにも行けないと思ってきた男の、不器用な人間同士の切ない恋愛映画だったと思う。評価は☆3つ。原作も読んでみようと思う。

悪人(上) (朝日文庫)

悪人(下) (朝日文庫)  
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2011年08月15日

愛と哀しみの果て

愛と哀しみの果て 【ベスト・ライブラリー1500円:80年代特集】 [DVD]

なんか、例によって素っ頓狂な邦題だけど、原題は“Out of Africa”。

男爵に振られた女性がその弟と政略結婚して、アフリカでコーヒー農場を経営するのだが・・・という、1行で書くと元も子もないようなストーリーである。最近、色々なアフリカを描いた映画が上映されているので、「ええ?こんなにきれいなの?」と驚いてしまうような、素晴らしく綺麗なアフリカの自然の中で、メリル・ストリープとロバート・レッドフォードが演じるラブストーリーが展開される。

主人公の女性は最初から滅茶苦茶やり手で、役に立たない旦那をさておき、どんどん農場を育てて行く。男性社会の中できちんと仕事をこなし、最初はクラブでお酒も飲ませてもらえなかった「男爵夫人」は、ラストで「おごります」と言われる一人の人間、「カレン」になる。そういう、一人の女性の成長譚になっている。

その中で、横糸として語られるのがメリルとロバートの恋愛なのだけれど、自由を求めるロバートに対して、彼を束縛したいメリルの確執はすぐに表面化してしまう。その結末は、大方の予想通りとなるのだけれど、このあたりも静かに淡々と語られていく。一貫して表現されるのは女性の受け身の立場、ただただ待たされる立場である。特に梅毒によって子供が持てないとわかって以後のカレンは、ずっと「待つこと」に苛立っている。待たなくて良い立場を求め続けている。このあたりは現代社会にも通ずるところで、女性が社会進出を果たしつつあっても、変わらない部分はあるよなぁ、と思う。狩猟と放浪と自由を求める男と、土地と安定を求める女、という対比は今の時代でも普通に通用する。

映像はきれいなんだけれど、アフリカの雄大さを見せるというなら「アラビアのロレンス」の方が印象的だと思う。あと、ちょっと尺が長いかな。一方で、音楽は心地良かった。



以下、ネタバレ。

想定内の事象が淡々と続いていく中で、最後に「え?」っていう展開になる。それは「カレンは二度とアフリカに戻らなかった」というところ。良いこともあり、悪いこともあり、それが人生ではあるけれど、ある重要な時期を一緒に過ごした人たちとの再会って、嬉しいものなんじゃないのかなぁ、と思うのだけれど。それ以上のものがアフリカ以外にあったのか、あるいはデニスを埋葬した時点で、カレンにとってのアフリカも一緒に埋葬してしまったのか。現地の人達とは、病気の治療から戻ったときにはすでにきちんと心の交流ができていたのに。あるいは、もう一度行くまでもなく、きちんとどこかに仕舞われたのか?それとも、待たされ続けた人生に疲れ、待たせる立場に身をおくことにしたのか(でも、それは江戸の敵を長崎で討つような感じがしないでもない)。今度、時間があれば、そのあたりを確認しながらもう一度観てみようかな、と思う。評価は☆1つ半のところ、大好きなメリルにおまけして☆2つ。  
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2011年07月25日

カリオストロの城

ルパン三世「カリオストロの城」 [Blu-ray]

宮崎吾朗監督の抱えているものを再確認しようと思い、「カリオストロの城」を観てみた。

いや、この映画の完成度は半端じゃない。アニメ映画としては空前絶後、これ以上のものはもう作れないんじゃないかとすら思う。恐ろしいまでに計算しつくされていて、アイデアというアイデアを放りこんである。

カリオストロの城は、この映画に関わった人たち(というか、宮崎監督?)の、それまでの人生のひとつの集大成的なものなんだろう。そして、放りこまれた様々なアイデアを完璧にコーディネートしているのが凄い。

この映画がたった100分というのが信じられない。

#もちろん、主要キャラクターの性格付けが観る前から完了しているということはあるんだけど。

これが構想・製作期間半年、製作費5億円。奇跡的な作品だと思う。  
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2011年06月19日

ニュー・シネマ・パラダイス

ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版 [DVD]

Gyao!で無料鑑賞可能だったので久しぶりに観てみた(無料は6月21日まで)。

いわゆる名作中の名作なんだけれど、映写機の描写が不正確ということで熱心な映画ファンからは評判が決して良くない本作。でも、普通の映画ファンからすればやっぱり面白いと思う。4番バッターばかりを揃えてホームランをガンガン打ちまくる野球と、微妙な駆け引きを存分に楽しむ野村野球と、どちらが良いか、という感じなのかな、と思う。

さて、久しぶりにこの作品を観て思ったのは、「そういえば、次に観るときは完全版を観ようと思ったんだった!」ということ。今回観たのも通常版(笑)。完全版はエレナとの後日談などがあって、これまた賛否両論。語り過ぎなのか、舌っ足らずなのか、一体どちらなんだろう、と思いつつ、ずいぶん長い時間が経ってしまった。ただ、この作品は通常版であっても十分に面白いと思う。

導入、背景をたっぷりと描いて、真ん中で端折られているのは室生犀星の「ふるさとは遠きにありて」とか、中島みゆきの「ホームにて」の世界。そして最後に後日談を描いているわけで、その中にきちんと恋愛までも盛りこんで、2時間の映画で良くぞここまで描ききったな、と思う。

一つの定番。そして、今度こそ完全版を観るぞ、と固く心に誓った。評価は☆3つ。  
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2011年06月13日

フライトプラン

フライトプラン [DVD]

飛行機の中で娘が行方不明になり、お母さんがパニックになって、でもなんかみんな非協力的で一人で浮いちゃう・・・・・という感じで進むあたりはこの間DVDで観た「シャッターアイランド」と似ているのだけれど、種明かしはこちらの方が格段につまらない(笑)。そして、そこから先の展開もありきたり。だから、ネタバレされちゃったら、もうその時点でこの映画には観る価値が全くなくなってしまう。ということで、レビューもあんまり書くことがない。

とにかく、脚本が雑すぎる。こんなホンで良く映画にしたよなぁ、と驚くばかり。ただ、そのあたりをきちんと書いていくにもネタバレが必須であり、どうしたものかなぁ。と。ただ、ひとつひとつあげつらって、「ここがおかしい」「この設定はどうなの」と書いていって面白い場合と面白くない場合があって、多分この映画は後者。だから、そのあたりはパス。

まぁ、B級映画だからね。1時間40分と短いのはナイス。評価は☆半分。  
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2011年06月05日

シャッター・アイランド

シャッター アイランド [DVD]

ちょっと長めの2時間20分の映画。そのうちの、1時間45分ぐらいはかなり退屈で、「どうしてこういう、ツイン・ピークスみたいな映画を作っちゃうんだろうなぁ」と思ってしまったのだけれど、最後の30分ぐらいできちんと広げた風呂敷を畳むのが見事。9回の表まで1−0で負けていて、9回の裏になんとか同点にして、延長11回、これでアウトになれば時間切れで引き分けで試合終了のツーアウトランナー無しからサヨナラホームランで勝利、という、2011年6月4日の中日対西武の試合みたいな映画である。もう、ずーーーーっと辛い状態が続くので、ラストのスッキリ感はなかなかのもの。

ブルースクリーンの処理がイマイチなのが減点要素。でも、映像表現自体はなかなか面白かった。

この映画、きちんとレビューを書くには、ネタバレが必須。なので、追記に書きます。評価は☆2つ。  続きを読む
Posted by buu2 at 03:55Comments(0)TrackBack(0)映画2009

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2011年06月04日

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン [DVD]

TSUTAYAの旧作100円セールでレンタル。

特に凄い詐欺のアイデアがあるわけでもなく、詐欺師とそれを追いかけるFBI捜査官の追いかけっこ。でも、あちこちに笑えるやりとりが盛り込まれていて、飽きさせない。特に空港でのやりとりは秀逸。

落ちぶれてしまったお父さんが大好きな主人公の子どもっぽい性格描写が見事で、そのおかげでFIB捜査官との心の通わせ方に味が出てくる。ルパン三世と銭形みたいな。

基本的に登場人物は二人なので、その描かれ方が濃密で良い。特に主人公の「家族」へのこだわりはそこここに散りばめられていて、それがラストへとつながっていく。みんなが家族と団欒を楽しんでいるときに、いつも連絡をとりあう孤独な二人、という設定が生きていると思う。広げた風呂敷のたたみ方も秀逸。観終わって「楽しかった」という印象しか残らない。映画の王道だと思う。

主人公が本当のことを言っているのに、それが額面通りに受け取られないとか、脚本もそこそこに凝っている。タイムトラベルとか、宇宙とか、冒険ものとかのイメージが強いスピルバーグだけれど、太陽の帝国とか、この作品みたいなのも味があって良いと思う。

評価は☆3つ。面白かった。  
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2011年05月31日

夜の上海

夜の上海 [DVD]

邦画では良く見かけるタイプの駄目映画。

何と言っても脚本が酷い。車ではねた被害者を病院に連れていくわけでもなければ警察に通報するでもなく、自分のタクシーに乗せて観光案内して、挙句にタクシー料金を取るとか、上海ってそういうところなの?軒先で雨宿りしているシーンの仕上げも変。そこでどんなトラブルが起きているかもわからないのにいきなり車のドアを開けて「乗って!」も何もあったもんじゃない。

音楽の使い方も非常に違和感がある。特に竹中直人絡みの場面。

タクシーの中での日本語の勉強シーンもなんか凄く変。

落書きにもリアリティがない(あんなに書けないでしょ)。

演出も変。本木雅弘がマトモな演技ができるのはみんな知っているわけで、その彼にあんな演技をさせるセンスが理解不能。

時間経過的にもどうなんだろう。こんだけいろいろあったらもうとっくに夜明けだろうよ、という感じだ。あれだけ大量の落書きをしていたら、それだけでもう朝だ。

上海の観光映画的な部分も多分にあって、そこも目障り。そっち方面からの売り込みもあった映画なんだろう。

ただし、ヴィッキー・チャオのプロモーションビデオとしては悪くない。でも、それだけ。何を考えてこんな駄目な映画を撮っちゃったんだろう?

評価は☆ゼロ。ヴィッキー・チャオがどんなに可愛くてもこれじゃぁ無理。  
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2011年05月29日

人間失格

人間失格 [DVD]

太宰治が主人公の心の動きをじっくりと書き込んだ小説を2時間の映画に押し込むのは凄く難しい。悲しみとか、怒りとか、そういう分かりやすい心の動きはともかく、ちょっとした動揺とか、ふとしたきっかけによる絶望感とか、こうしたものを映像で表現するのは凄く難しい。だから、その世界観をどこまでスクリーンに押し込むことができたかが勝負。そして、この監督は勝利したと思う。

ひとつのクライマックスである良子との関係の描写で顕著なのだけれど、観る側にはどうしてそうなったのか、ほとんど情報が与えられない。原作でもこのあたりはかなり曖昧だけれど、映画ではそれ以上である。ただ、どうしてそうなったのかはそれほど問題ではなくて、葉蔵がそれを受けて何を感じ、どう反応したかで十分ということなんだろう。「映画だから、そこを丁寧に描く」という手法もありだったと思うけれど、この映画はそのあたり、原作に忠実だったと思う。

普通に考えれば、太宰治の代表作を読んでいないなど、日本人としては考えられないことだ。しかし、この映画は、原作を読んでいることを前提に、その世界をスクリーンに押し込んだという感じではない。逆に、太宰を読んだことのない無教養な人間に対して、「きちんと理解したければ、映画を観てから小説を読め」というメッセージに見える。ただ、それだけで映画を作ってしまうと、あまりにも救いがない。没落していく中で、酒に溺れ、常に現実から逃げ、やがて薬に頼り、最後はキチガイ扱いされて田舎に送り込まれる。親戚からは体よく厄介払いされ・・・・という感じで進んでいくのだから。そんな中に、中原中也を入れたのはなかなかに面白いアイデアだったと思う。彼を物語から退場させるやり方はちょっとどうかと思ったけれど。映画単独できちんと完結しているし、小説を「また読んでみよう」という気にもさせる。内容をぼんやり憶えている状態で映画を観て、もう一度読書をしてみて、そして仕上げでもう一度映画を観る。これがおすすめ。

出てくる女優たちがなかなか好演している(それにしても小池栄子は大きな目をキョロキョロさせる役が多いよね)し、主演もジャニーズ系とは思えない健闘ぶり。音楽もしっとりしていて雰囲気が良いし、画面もクリアである。映画としては非常にクオリティが高かったと思う。人間失格は凄く読点の多い文体で書かれているけれど、その読点の雰囲気までもが感じられてくるような気がした。

ちょっと甘いかも知れないけれど、☆3つ。  
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2011年05月11日

第三の男

第三の男 [DVD] FRT-005

ゴールデンウィーク名作劇場(ただしDVD)の最後は「第三の男」。

音楽しか知らないで観たけど、面白いね、これ。PCの画面で観てもちょっと陰影が分かりにくい部分はあるんだけれど、それでも光の使いかたが絶妙。展開される暗い話と軽妙な音楽のコントラストも良い。カメラワークも凝っている。ほとんど斜めだったり、変な角度からだったり、徐々に変化していったり、工夫されていないアングルが全然ない。何よりストーリーが簡潔にして非常に小気味いい。そして、ラストの仕上げ方も良い。あぁ、これは名作ですね、という感じの作品。ほとんど欠点が見つからない。こういう作品が、その後のミステリー作品に物凄く大きな影響を与えているんだろうね。何というか、お手本的な映画。「お前、映画を語るならまず『第三の男』を観てからにしろよ」と。今頃観てスイマセン。

最近のサスペンス映画って、ひねりすぎ、凝りすぎで、2時間に押し込むには多すぎる量の情報をてこ盛りにしちゃう。さぁ、次はどんなどんでん返し?みたいな感じになっていて、これは原作も脚本も大変だろうなぁ、というのが多いんだけれど、この作品は大きな仕掛けはひとつだけで、あとは主要なキャラクターの味付けで変化をつけている。でも、その性格付けが見事。こういう作品を作られてしまうと、以後の作品はどうしたって「インスパイアだよね」ってことになってしまう。これが昔の良さだよね。クリエイティビティ全開。

それにしてもこのDVD、500円か。TSUTAYAの旧作半額セールで借りたんだけど(100円)、500円なら買えば良かった。  
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2011年05月06日

セブン

セブン [DVD]

うわー、後味の悪い映画。でも後味の悪さに言及しようと思えばネタバレになるのを避けられず、そのネタバレは映画にとっては致命的。だから、相当に書きにくい。

ずーーーっと、ラスト20分ぐらいまで面白いわけです。テンポも良いし、こりゃぁ面白い映画だな、って。グロい場面はあるけれど、それも許容範囲。だけど、そのラストはないんじゃないかなぁ。最後のほう、ラスト近くから「まさか・・・・」って思い始めるわけで、あとはもう後味の悪さに一直線。

後味の悪い理由は2つで、僕が生理的に許容できないのはそのうちの片方だけなんだけれどね。それすら説明するのは難しい。それでも頑張って説明するなら、1つめの後味の悪さは「白夜行」に通ずるもの。もう1つは、犯人の行動原理から外れたものが最後に出てきた事。その、行動原理から外れたところが凄く気持ち悪い。

ということで、「映画を見て気分が悪くなるって最悪じゃない?」っていう人には全くお勧めしない。

思うところは多々あれど「そりゃないでしょ」ということで評価は☆半分。  
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ロッキー・ホラー・ショー

ロッキー・ホラー・ショー [DVD]

自宅でDVDで観ても良いのかなぁ、と思いつつ、TSUTAYAでレンタル。

うーーーむ、音楽は良いね、これ。あと、スーザン・サランドンの下着姿。でも、あとはどうなんですか、これ。ストーリーは凡庸。雨の日にクルマが故障して、駆け込んだ家が宇宙人の基地で、怪しげなパーティをやっていて・・・・・という、B級なんだか、C級なんだかわからないストーリー。それを音楽で面白く仕立てているんだけれど、音楽以外のシーンが退屈で、退屈で、退屈で、眠くなる。

参加型の映画で、観ながら大騒ぎするというのがこの映画の楽しみ方らしいけれど、「それじゃぁ、おとなしく観たい人はどうするの?」というのが素朴な疑問だった。なるほど、わかりました。普通に観ているとつまんなくて寝ちゃうんだ(笑)。これは大騒ぎしながら観ないとだめな映画なんだな。

でも、音楽は良かったと思います。家でDVDで観ても面白いのかなぁ。僕は面白くなかった。この映画は、やっぱりみんなが覚悟の上で楽しまないとだめなんだと思う。その日がくるかどうかはわかんないけれど、一応今の評価は☆半分。  
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2011年05月05日

夜の大捜査線

夜の大捜査線 [DVD]

名前だけは知っていた超有名作品(笑)。「夜の大捜査線」というタイトルから、なんかニューヨークの夜の街でマフィアと戦う凄腕警察官の話だと思っていたんだけれど全然違った(笑)。変な邦題というのは50年も前から存在したのかと思うとちょっと胸が熱くなる。が、この映画は「暑い夜の事件」ぐらいがちょうど良い。

そして、一応刑事モノになってはいるものの、メインで描かれているのは人種差別問題。これでもか、これでもか、という感じで黒人が差別される。しかし、映画に出てくる人間の中で一番優秀なのが黒人、と、そういう映画。「まったく、このポンコツロボットのC-3POがよっ!」とか思っていたらイウォーク族の神様に奉られちゃってさぁ大変、というのに似ているような、似ていないような。

刑事ドラマとしてはそれほどのひねりもなく、無能警官が次々としょっぴいて来るそれなりに怪しい容疑者の容疑を敏腕デカがバシバシ晴らしていく、という展開。その捜査は時代が古いだけあって超いい加減。「怪しいな、お前。犯人だろっ!さぁ吐け」みたいな感じなので、今みると「そいつが犯人なら警察は要らないだろ」と思ってしまう。しかし、当時はこういう映画も全然なかったんだろうね。これがあったから、太陽にほえろ!があって、西部警察があって、あぶない刑事があって、踊る大捜査線があったのかな、と。そういう、本歌取しちゃった作品で育っておいて、本歌を「つまんない」と言ってしまうのは本末転倒。

ところで、主演男優賞はもちろんミスターティッブスだと思ったのに、ギレスピー所長なんだね。びっくり。

ラストシーンが爽やかでナイス。評価は☆2つ。絶賛ではないけれど、みんな観ておいた方が良い。そして、DVDは1000円なんだね。安い。  
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2011年04月22日

ぼくのエリ 200歳の少女

ぼくのエリ 200歳の少女 [DVD]

なんか、静かで芸術的な雰囲気と、美少年と美少女、そして吸血鬼のホラーの取り合わせが物凄く微妙な作品。見事に融合しているという感じではなく、メロンと生ハムみたいな(僕は、それぞれを別々に食べたほうが美味しいと思う)。

だけど、つまらないかといえば全然そんなことはない。静かな中にもメリハリがあり、ラブストーリーの中に喜びがあり、不老不死の吸血鬼と、それに仕える普通の人間の悲しい関係を描き出している。

ただし、この映画は大きな、とても大きな問題を抱えている。それを知らないと、映画は全くと言っていいほど違うものになってしまう。そこについては超ネタバレなので、追記に書く。映画自体の評価は「ぼかされてしまった大きな問題」をネグレクトして、☆2つ。  続きを読む
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2010年12月18日

渚にて

渚にて [DVD]

核戦争後の世界を描いた作品。となると、ターミネーターとか、北斗の拳とか、その手の映画を想像するし、一方で「渚にて」などと言われると恋愛ものの映画のようにも見えるのだけれど、どちらとも全く異なる作品。

映画の始まりは「うわー、こんな昔の映画でこんなにリアルな潜水艦の特撮ができたんだ!」と感心してしまうのだが、もしかしたらあれは本物かも知れない(笑)

さて、映画の方は、とても核戦争が起きたとは思えないオーストラリアの日常シーンが続く。その中で、色々な人の会話を通じて、なぜそんなことになってしまったのか、これから何が起きるのかがゆっくりと語られていく。今は何も不都合がないけれど、5ヶ月が経過したら人類は全滅する。それまでの間にどうやって生きるのかを人々は考えている。死が半年先にあったときは希望を語っていた人もいる。そんな中で、残された人々は、シアトルから発信され続けているモールス信号を受信する。全滅したのではなかったのか?燃料だけはたっぷり残っている原子力潜水艦をシアトルへ派遣することになる・・・・。

被爆国ではない国で作られた映画だから、はだしのゲンのような悲惨な描写は皆無。いや、それは故意の演出だったのかも知れない。何しろ、人も動物もいないだけの街の描写が不気味。そして、そういうだれもいない街であっても、やはり最後の時をそこで過ごそうとする人もいる。愛する人と一緒にその時を迎える人もいる。ゆっくりと迫ってくる死の中で、もっと明確に死と隣り合わせの環境に身を置き、生きていることを実感しようとする人もいる。メルボルンに残された人々の百人百様の「残り時間の過ごし方」を淡々と描いていく。

「あぁ、ここで終了ならな」と思ったところから、物語は徐々に広げた風呂敷を畳んでいく。この間レビューを書いた「未知への飛行」も絶望的な映画だったけれど、この映画も同様。恐らく、冷戦の核競争真っ只中という環境がクリエイターたちをこういう映画に向かわせたんだろう。大きな波がほとんど存在せず、モールス信号のエピソードですら淡々と語られる中で、逆に核戦争の悲惨さがひしひしと伝わってくる。

「未知への飛行」を観て、すぐに「渚にて」を観るのが良い。逆はダメ(笑)。評価は☆3つ。  
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2010年12月17日

未知への飛行

未知への飛行 フェイル・セイフ [DVD]

1964年の映画ということで、パッケージはカラーでも中身はモノクロ。

冒頭、「え?この時代って、こんな映像技術だったの?」と思わされるところからスタート。すぐに安心できます。

さて、そこから先は、ほとんどがいくつかの室内で展開される密室劇。セリフがある登場人物も決して多くない。だから、演劇向きなストーリー。いくつかの部屋で、同じメンツで、会話が続いていく。しかし、だからといって迫力に欠けるかというとそんなこともなく、グイグイと引っ張っていく力強さがある。

では、どんなストーリーかというと、機械の誤動作によって、水爆を積んだ米国の爆撃機がモスクワを目指してしまい、さぁ、大変、というもの。米国、ソ連ともに相手を攻撃するための核兵器を持ち、その上で相手の情報技術を撹乱する技術も持ち、それらがたまたまピッチリと不幸方向にハマってしまう。残された時間はあとわずか。可能な対策も限られている。そして、米国もソ連もお互いを信用していない。それは、トップも、その部下も。そんな極限状態で、米国大統領がどういう決断を下すのか、というのが見所。

被爆国である日本の国民は、米国やロシアの人たちとはまた違った感覚でこの映画を観ることができるはずで、誰が観てもそれなりに考えさせられる映画だと思う。技術は古くて、場面も少なく、登場人物もそれほど多くない、そんな映画でも、脚本、演出などの力によってきちんとした娯楽作になるということを提示した作品だと思う。

評価は☆2つ半。  
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2010年12月13日

カプリコン・1

カプリコン・1 [DVD]

ライトスタッフのような映画かと思って借りてみたらさにあらず。どちらかというと大統領の陰謀とか、そんなのに近い。けれど、つくりはちょっと中途半端。

そもそも、事件の糸口になるヨセミテのエピソードが不自然過ぎる。1980年くらいだと、こんな感じのストーリーでもみんな納得してくれたのかなぁ。他にもちょっと強引なところが目につく。要はご都合主義って奴なんだけれど。

ただ、「火星に行くはずの有人ロケットが実は・・・」というアイデアは非常に面白いし、全体的な作りもそれほど古さを感じさせない。火星到着の大芝居も良いアイデアだけれど、その宇宙船がどうなるのか、という部分もなかなかのアイデア。ところで、この時代、ビデオはもうあったはずだよね?火星のシーンとか、生放送じゃなくて、ビデオを流せば良かったのに。

それはそうと、二人の宇宙飛行士はどうなっちゃったんだろう・・・・。

特撮技術があまりない中での自動車シーンや飛行機シーンもそれなりに迫力があった。ということで、結構楽しめました。評価は☆2つ。  
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2010年08月20日

処刑人II

ブロガー限定の試写会に応募したら当たったので観てきました。この試写会に応募した理由は一つめにソニー・ピクチャーズの特別試写室での鑑賞だったということ。もう一つがブルーレイを使った上映だということ。

どこの特別試写室に行っても音響は良いし画像もなかなかなので、ちょっと行ってみたかったのと、ブルーレイの映像ってどのくらい細密なのかなぁ、というのに興味があった。ということで、映画の内容にはそれほど興味がなかったのだけれど、結構楽しみだった。

さて、映画の評価なんだけれど、日本の定番アイテム「必殺仕事人」を現代の米国に持ってきた、というお話。それにミッション・インポッシブルの風味をプラスした感じなんだけれど、どこがどう、と詳しく書くとネタバレになるから自粛。そんなお話をコメディタッチで描いていく、というものなんだけれど、最初はともかく、途中から完全に内輪受けモード全開。「俺達のやっていることのおかしさ、わかるよね??」という感じなので、「わかるよ、わかるよ!」という好意的なお客さんには受けるんだろうけれど、僕は好意的なお客さんじゃないので、あんまりわからない(笑)。

バンバン拳銃をぶっ放すシーンとかも、スローでたっぷり見せるだけでは足りず、わざわざ「スロービデオでもう一度」というサービスっぷり。「ほら、良くみて。こうだったんだよ」って、裏でソニーの人がスローで再再生したんじゃないよね(笑)?で、そのぶっ放すシーンがあんまり格好良くない。

そもそも、出てくる悪役たちの悪役っぷりが全然描かれないので、「えーーーー???これで蜂の巣にしちゃうの???」と感じちゃう。やっぱ、「お主も悪よのう〜」みたいなのがないと、「そりゃ、仕方ないよね」って思えない。

処刑人側のキャラがそこそこに面白くてぶっ飛んでいるのはナイスなんだけれど、ドリフのコメディは20分で終了するから飽きないのであって、映画で2時間観させられるのは正直つらい。寝不足だったら多分寝ちゃうレベルだと思う。

とりあえず、ブルーレイを購入するなら一作目とセット販売の奴が良いと思う。じゃないと、登場人物たちの人間関係が全然把握できなくなると思う。

評価は☆半分。

ついでにインフラについての雑感。ソニー・ピクチャーズ特別試写室はなかなか良い感じだった。今度はブルーレイじゃなくて、普通のデジタルシネマを観てみたい。最近だと、ソニー・ピクチャーズの映画だとソルト、ベスト・キッドあたりを観たけれど、ああいうのをここで観ることが出来ていたらナイスだったなー、と思う。いや、ソルトはつまんなかったけれど。今度来る「食べて、祈って、恋をして」とか、観せて(笑)。ブルーレイなら、アイアンマンシリーズとか、クレイマー・クレイマーとか、スパイダーマンシリーズとか(ブルーレイ未発売だけれど)、未知との遭遇ファイナルカット版とか(これもブルーレイ未発売だけれど)、ここで観たい。ディスクを持っていったら観させてくれるとかなら良いのになー(笑)。

本音で言えばこちらの映像オタクさんが褒めているディスクを観てみたいんだけれど、ソニーの商品ってあんまり取り上げられていないんですよね・・・・。

映像オタクの日記帳

いや、このブログのブログ主さんはソニー大好きな方で、ソニーのプレイヤーとかは色々言及されているんですが、ソニー・ピクチャーズの製品があんまり・・・・。あとでよーく調べてみよう。

ブロガー限定の試写会ということで、もちろんプロモーションも兼ねているイベント。「下のバナーをブログに貼ってね」とのオーダーあり。多分、「ブロガー試写会って、こんなに効果があるんですよ!」という代理店(あるいはライブドア)の宣伝資料になるはずなので、この映画のディスクを買う予定の人は是非以下のリンクからどうぞ。効果があれば、また試写会やってくれるからねー(^^

shokeinin_lvd

amazonで処刑人IIを買う

ライブドアは、以前川崎のIMAXのときも当たったんだけれど、その時はどうしても抜けられない用事が入ってしまって観に行くことができず、すげぇ残念だった(今や、3Dは川崎以外では観ない僕ですが)。あれ?96時間の試写会もライブドアだったっけ?新橋のスペースFS汐留ホールでやった奴だけれど、あれも凄い良かった。またこんなのやって欲しい。お世辞じゃなくて。

#映画は褒めてないな(苦笑)  
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2010年08月15日

カティンの森

5dcc0f4c.jpg他人事としてではなく、この地球に生きている人間の一人として、地球の記憶の一つを確認するつもりで敗戦の日にこの映画を観てみた。

ポーランド人の巨匠、アンジェイ・ワイダがその人生の集大成として撮ったと思われる超力作。

今となっては多くの人の知るところとなったカティンの森事件だが、ほんの20年程度前まではその全容が隠蔽されたままだった。しかし、ポーランドの人々にとっては忘れてはならない事実として深く刻まれていたのだろう。東側諸国の一員として表明できずにいたその思いは、ポーランド人そのもののアイデンティティのひとつとして、全世界に訴えかける機会をずっと窺っていたのだと思う。全ての環境が整い、ようやくそれが形になったのがこの映画なんだと思う。

カティンの森事件を中心としたポーランド人の悲劇は3つ。一つ目は、ドイツ、ソ連という軍事的大国の思惑によって国家が引き裂かれたこと。二つ目は、その余波としてのカティンの森事件。三つ目は、その事実を多くの人が知りつつも、それを表明できず、そしてソ連との同盟を半世紀近くにわたって維持しなくてはならなかったこと。この映画はカティンの森事件を非常に生々しく描いてはいるものの、時間的には3つ目の悲劇について長く描いている。事象としての衝撃は確かに二つ目の悲劇が最も大きいのだが、よりポーランド人のプライドを傷つけたのは三つ目の悲劇だったのだろう。主要な登場人物も、運よくカティンの森事件の犠牲にならずに済んだのに、その後の人生で大きな傷を抱えて生きることになってしまう。

この映画では、良くある戦争映画のような華々しい戦闘シーンはほとんどない。戦いは完了していて、軍隊は権力によって処理されていく。戦争にはさまざまな理不尽があるが、これもそのひとつ。原爆やガス室と同様、全世界の人間が知っておくべき過去なんだと思う。

冒頭、ひとつの橋を挟んで二つの方向からポーランド人が逃げてくる。お互いに戦禍を逃れての移動だが、それによって逃げ道のないポーランドの状況を説明する。

そこから、逃げ道のない人々がどうやってプライドを持って生きていくのかが描かれる。それは主として軍人の視点ではなく、収容された将校や文化人達の親、妻、子供といった視点からである。

そして、ラストの15分ほど。日記の記述を端緒に、音楽もなく、せりふもほとんどなく、凄惨な描写が続いていく。それまで描かれていたいくつかの小物と一緒に、大切なものが葬り去られていく。涙なしに観ていることができない。暗転して、レクイエム。そして無音のエンドロール。

途中、やや冗長で散漫とも思えるような描かれ方をした全てのものが終盤で一気に収束していく。ただ、この映画はそこで終わらせるものでも、区切りをつけるものでもないはず。だから、「森」で埋葬されたはずのいくつかのものが、映画の中ではきちんと掘り起こされている。時系列を組み替えて、事件を中心としつつ見事に再生されてもいる。

ポーランド人にはポーランド人の、ドイツ人にはドイツ人の、ロシア人にはロシア人の、そして、日本人には日本人の、それぞれの受け取り方のもとに、次に伝えていくべきものが、この映画の中にはある。この映画を観て、それでも同じような歴史を繰り返すなら、人間はあまりにも無力な存在だと思う。

この監督の人生は、もしかしたらこの映画を撮るためにあったのかも知れないと思えるほど、重い一作。ただ、集大成ではあるものの、終わりではない。僕たちはこの映画からもきちんとバトンを受け取り、そしてそれを次に渡していく必要がある。

余談
川越スカラ座の上映情報

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5 第4次ポーランド分割
5 後世に伝えにゃ
5 無題
5 ワイダ監督のライフワークが完結
4 赤軍もナチスも結局のところ「同類」。いっそヒトラーもスターリンも共倒れしてくれれば・・・・。

  
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アラビアのロレンス

アラビアのロレンス [完全版]デラックス・コレクターズ・エデション (2枚組) [DVD]

典型的な、「DVDで観るのではダメな映画」なんだと思う。それをDVDで観た。

実在の英国陸軍将校ロレンスを描いた歴史映画。オスマン帝国からアラブを独立させるための闘争を描いているのだけれど、戦争映画と言うよりは砂漠の映画。アラブに大きな影響を及ぼしたにも関わらず、歴史の中で英国からもアラブからも都合の悪い存在となってしまい、そのまま消えていかざるを得なかったロレンスの半生を雄大な砂漠の中に描いた一本である。そして、ロレンスは戦っているより、砂漠を歩いている時間の方がはるかに長い。

DVDに印刷されている上映時間は218分で、今の常識から考えると異常に長い。今なら前編、後編に分離されていただろう(本作は休憩あり)。

ロレンスは、常識外れの着想と行動力によって次々と戦果をあげ、アラブの指導者からも、そして英国陸軍からも高く評価されていく。しかし、その地位があがるにつれ、ロレンスは疲弊し、顔からは生気が抜けていく。指導者としてやりたいことと、指導者としてやらねばならないことのギャップの大きさに悩み、そして少しずつ死に近づいていく。映画の冒頭で彼の死が描かれるので、これはネタバレではないと思うのだけれど、なぜロレンスがそのような死に方をしたのか、長い時間をかけてじっくりと語っていくのがこの映画である。彼はいきなり死んだのではなく、砂漠で戦いながら、徐々に死んでいったように感じる。冒頭のシーンは単にきっかけに過ぎなかったような。

戦闘場面ではあまり華々しい活躍がないので、観ていて爽快になるような映画ではない。どちらかというと精神的に追い詰められていく主人公をずっと観続けなければならないので、辛い映画である。全然違う映画だけれど、主人公がだんだんと変化していく様子がスピルバーグの「太陽の帝国」に似ていると思う。

スターウォーズシリーズが映画館で観ないと全然意味がないのと同様、この映画も映画館で観ないと、砂漠の雄大さとか、主人公が惚れ込んだ砂漠という存在が感じられないと思う。なので、この映画に興味があるならば、DVDで観るのではなく、映画館での上映を探して観に行くべきだろう。近いところだと、こんなのがある。

む?今日からMOVIXさいたまですね?

アラブの思想がじっくりと描かれいている(ただし、それがアラブの立場から観て正当なのかどうかは不明)ので、イスラエル建国、中東戦争から9.11に至るまでの、アラブと欧米の間に横たわる大きな問題の端緒を知るという意味でも勉強になる映画だと思う。今に至るまでの中東の問題は英国政府がアラブ人と締結したフサイン・マクマホン条約、ユダヤ人と締結したバルフォア条約、フランス、ロシアと締結した秘密協定サイクス・ピコ協定の3つが大きな影響を及ぼしており、その一部を映像化した映画が英国で作られているというのはなかなか興味深い。

しかし、それにしても、砂漠のシーン。足跡がついちゃうので、NGとかあったら撮り直しが大変だっただろうなぁ。

評価は☆2つ半。DVDだから。  
Posted by buu2 at 01:53Comments(0)TrackBack(0)DVD

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