2011年11月14日

14歳

14歳 [DVD]

14歳の時のトラブルを抱えた大人が、14歳の子供との新たなトラブルに直面することによって、過去のトラブルを再認識する、というストーリー。

BGMをほとんど使っておらず、物凄く静かな作品である。また、ハンディカメラを使ったり、色々と演出上の細かい挑戦をしているところも感じられる。ただ、そういったひとつひとつが相乗効果をあげているかといえばそうとも言えず、若い監督が色々と試してみたいこと、自分の引き出しにあるものを片っ端から詰め込みました、という映画になっていると思う。良く言えば荒削り。悪く言えばまとまりがない。

脚本も、演出も、色々と難があるなぁ、という感じで、人によってはこういう映画を高く評価するのかも知れないけれど、エンターテイメントとしてはまだ一定の水準に達していないように感じる。同じ監督が10年後にこの作品を自分でリメイクしたらどうなるのかな、と思う。もちろん、10年後には失われてしまい、もう取り戻すことができない何かもあるんだと思うのだけれど、その「何か」よりも、これからの10年で監督が身につけるであろう別の「何か」の方が、価値があるんじゃないかな、と感じる。

あと、「また香川照之か!」と思う(笑)。物凄く器用な役者さんだし、何をやっても存在感があることは間違いがない。だけど、ちょっと出すぎな感じもする。別に良いんだけど。

評価は☆1つ。  

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2011年09月01日

アンフェア the movie

アンフェア the movie [DVD]

秋に新作が公開されるので、予習ということで「アンフェア the movie」をDVDで鑑賞。こ、これは・・・・。

では、冒頭からなるべく時系列に沿って突っ込んでみます。


拳銃の持ち方が変。あの持ち方でぶっぱなしたら多分手首をおかしくする。いや、撃ったことないから予想だけど。

雪平夏見は無駄に美人というよりも普通に美人。

物凄い病院のくせに物凄く簡単に占拠されちゃう。凄い施設でトンデモないものも保管しているんだから、もうちょっと警備をちゃんとしようよ。

公私混同しまくって単独行に走るバカ警部補(ただし主人公)。

人を轢き殺しそうな勢いで颯爽と現れたSAT。事件解決前に道路交通法違反(ひき逃げ)で逮捕されるぞ。


このあたりで寝てしまって、チャプターサーチ(汗)。


下水道みたいなところから簡単に侵入できる最新病院。ぬるいのは正面出入り口の警備だけじゃなかった。

しかも、外側から鎖で封鎖されている不思議。普通、出ていくのではなく、入ってくるのを防ぐはず。鍵は内側からかけるもの。

「黒色かいそ菌」って何?もしかして、黒色壊疽(えそ)菌って言いたいの?

防護服を着ているのに黒色かいそ菌(笑)にビビりすぎな犯人たち。

あげく、机の角で防護服を破るって、バカすぎる。もうちょっとまともな防護服はないのか!

え?加藤ローサって、マジであそこで死んじゃったの?

物凄い偶然が重なりすぎてみおちゃんは都合の良いように感染病棟へ迷い込むあたりに戦慄する。てか、ここは笑うところ?

異常に立て付けの悪い感染病棟の自動ドア。なんか、グラグラしている。これじゃぁ、ウイルスも細菌もダダ漏れだぁ!あ、でも、2007年にはダダ漏れなんていう言葉はなかったかも?

P(最近はBSL?)4レベルじゃないのか?東京都民を一週間以内に80%殺す病原菌が保管されるなら。

お兄ちゃんが感染して瀕死なのにピンピンしているみおちゃんは頑丈すぎる。

お兄ちゃんは顔や腕が真っ黒くなってひどい事になっているのに、いつまでも可愛いみおちゃんの不思議。

ってか、P4に窓なんかあるの?あ、病棟はP4じゃないの?

てか、一般病院にP4があるって設定が滅茶苦茶。

そして、防護服も着ずに黒色かいそ菌(笑)が蔓延しているはずの細菌病棟の扉をあける馬鹿親(ただし主人公)。

管轄外の事件に娘がたまたま関与していたから無理やりクビを突っ込んだら、なぜか自分の父親まで絡んでくる偶然の凄さにビビる。

そこで斉木を殺しておいて、なぜ雪平は無事なの?

終わってみて気づく、阿部サダヲの無駄遣い(涙)良い役者の無駄遣いは日本の定番。

エンドロールのあとにようやく雪平夏見らしいシーンって、遅すぎない?

どうしてこれが「雪平夏見 最後の事件」なのか、さっぱりわからない。続編はこの秋登場ですが。今度は「雪平夏見 新たなる旅立ち」とか、「雪平夏見よ永久に」とか、「雪平夏見 完結編」とか、「雪平夏見 復活篇」とか、「Space Battle Cop Natsumi Yukihira」とか、「Natsumi 2520」とかになるんだろうか。

とはいえ、篠原涼子のびしょ濡れブラウス透け透けブラシーンのあからさまなサービスには不覚にも喜んでしまった。人妻だけど。


ということで、この映画、一番大事な「病院」と「病気」の設定が物凄くいい加減。そのおかげで「アマルフィ」なみの珍作になっていると思う。ツッコむのが目的ならかなり楽しめると思う。  
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2011年05月31日

夜の上海

夜の上海 [DVD]

邦画では良く見かけるタイプの駄目映画。

何と言っても脚本が酷い。車ではねた被害者を病院に連れていくわけでもなければ警察に通報するでもなく、自分のタクシーに乗せて観光案内して、挙句にタクシー料金を取るとか、上海ってそういうところなの?軒先で雨宿りしているシーンの仕上げも変。そこでどんなトラブルが起きているかもわからないのにいきなり車のドアを開けて「乗って!」も何もあったもんじゃない。

音楽の使い方も非常に違和感がある。特に竹中直人絡みの場面。

タクシーの中での日本語の勉強シーンもなんか凄く変。

落書きにもリアリティがない(あんなに書けないでしょ)。

演出も変。本木雅弘がマトモな演技ができるのはみんな知っているわけで、その彼にあんな演技をさせるセンスが理解不能。

時間経過的にもどうなんだろう。こんだけいろいろあったらもうとっくに夜明けだろうよ、という感じだ。あれだけ大量の落書きをしていたら、それだけでもう朝だ。

上海の観光映画的な部分も多分にあって、そこも目障り。そっち方面からの売り込みもあった映画なんだろう。

ただし、ヴィッキー・チャオのプロモーションビデオとしては悪くない。でも、それだけ。何を考えてこんな駄目な映画を撮っちゃったんだろう?

評価は☆ゼロ。ヴィッキー・チャオがどんなに可愛くてもこれじゃぁ無理。  
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2010年08月15日

カティンの森

5dcc0f4c.jpg他人事としてではなく、この地球に生きている人間の一人として、地球の記憶の一つを確認するつもりで敗戦の日にこの映画を観てみた。

ポーランド人の巨匠、アンジェイ・ワイダがその人生の集大成として撮ったと思われる超力作。

今となっては多くの人の知るところとなったカティンの森事件だが、ほんの20年程度前まではその全容が隠蔽されたままだった。しかし、ポーランドの人々にとっては忘れてはならない事実として深く刻まれていたのだろう。東側諸国の一員として表明できずにいたその思いは、ポーランド人そのもののアイデンティティのひとつとして、全世界に訴えかける機会をずっと窺っていたのだと思う。全ての環境が整い、ようやくそれが形になったのがこの映画なんだと思う。

カティンの森事件を中心としたポーランド人の悲劇は3つ。一つ目は、ドイツ、ソ連という軍事的大国の思惑によって国家が引き裂かれたこと。二つ目は、その余波としてのカティンの森事件。三つ目は、その事実を多くの人が知りつつも、それを表明できず、そしてソ連との同盟を半世紀近くにわたって維持しなくてはならなかったこと。この映画はカティンの森事件を非常に生々しく描いてはいるものの、時間的には3つ目の悲劇について長く描いている。事象としての衝撃は確かに二つ目の悲劇が最も大きいのだが、よりポーランド人のプライドを傷つけたのは三つ目の悲劇だったのだろう。主要な登場人物も、運よくカティンの森事件の犠牲にならずに済んだのに、その後の人生で大きな傷を抱えて生きることになってしまう。

この映画では、良くある戦争映画のような華々しい戦闘シーンはほとんどない。戦いは完了していて、軍隊は権力によって処理されていく。戦争にはさまざまな理不尽があるが、これもそのひとつ。原爆やガス室と同様、全世界の人間が知っておくべき過去なんだと思う。

冒頭、ひとつの橋を挟んで二つの方向からポーランド人が逃げてくる。お互いに戦禍を逃れての移動だが、それによって逃げ道のないポーランドの状況を説明する。

そこから、逃げ道のない人々がどうやってプライドを持って生きていくのかが描かれる。それは主として軍人の視点ではなく、収容された将校や文化人達の親、妻、子供といった視点からである。

そして、ラストの15分ほど。日記の記述を端緒に、音楽もなく、せりふもほとんどなく、凄惨な描写が続いていく。それまで描かれていたいくつかの小物と一緒に、大切なものが葬り去られていく。涙なしに観ていることができない。暗転して、レクイエム。そして無音のエンドロール。

途中、やや冗長で散漫とも思えるような描かれ方をした全てのものが終盤で一気に収束していく。ただ、この映画はそこで終わらせるものでも、区切りをつけるものでもないはず。だから、「森」で埋葬されたはずのいくつかのものが、映画の中ではきちんと掘り起こされている。時系列を組み替えて、事件を中心としつつ見事に再生されてもいる。

ポーランド人にはポーランド人の、ドイツ人にはドイツ人の、ロシア人にはロシア人の、そして、日本人には日本人の、それぞれの受け取り方のもとに、次に伝えていくべきものが、この映画の中にはある。この映画を観て、それでも同じような歴史を繰り返すなら、人間はあまりにも無力な存在だと思う。

この監督の人生は、もしかしたらこの映画を撮るためにあったのかも知れないと思えるほど、重い一作。ただ、集大成ではあるものの、終わりではない。僕たちはこの映画からもきちんとバトンを受け取り、そしてそれを次に渡していく必要がある。

余談
川越スカラ座の上映情報

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5 ワイダ監督のライフワークが完結
4 赤軍もナチスも結局のところ「同類」。いっそヒトラーもスターリンも共倒れしてくれれば・・・・。

  
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2009年11月04日

コレラの時代の愛

8447649e.jpg1900年前後のコロンビアを舞台にした50年以上にわたる一組の男女の恋愛を描いた作品。と書くと凄く普通だけれど、実際はかなり普通じゃない関係が描かれている。何しろ、最初こそ二人はお互いに運命の人と感じたのだけれど、上流階級へのステップアップを狙う彼女の父親に仲を引き裂かれ(良くある話)、距離をおかされている間に彼女が「一時の気の迷いだった」と考えてしまい(良くある話)、相思相愛の関係から片思いの関係に変化してしまう(良くある話)。そして、それから50年以上、男性はずっと片思いを続けることになる(滅多にない話)。その間、女性は医者と結婚し、子供をもうけ、普通に老いていく。そして、男性は、女性の結婚相手が老衰で死ぬことを待ち続けるのだ。これを称して純愛というのかどうかはやや疑問が残る。しかしまぁ、そんなこともあっても不思議ではないのかも知れない。

主人公の男性、時代が時代ならマザコンでストーカーでちょっとアブナイ感じの人なんだけれど、時代や場所の設定によってそれがあんまり気にならないというか、「昔はこうだったのかなぁ」などと思わされてしまう部分がないこともない。そこのハードルさえクリアしてしまうと、画面で展開されるエピソードは思わず笑ってしまうようなことが多い。おいおい、それはないんじゃないの(笑)、みたいな。例えば、「手紙には愛が必要だ」とか真剣に考えているので、ビジネスレターにまで愛を盛り込んでしまう。例えば

「あぁ、ジョブスさま、私はあなたの姿が目に焼きついてしまい、一時たりとも忘れることができません。この苦しみから自分を解放する手段として、iPhoneの日本における独占的販売権利を購入させていただきたいと思うのです」

などと書いてしまうような。まぁ、このシーンは誰が観ても笑っちゃうところだと思うけれど、こんなエピソードがてんこ盛り。なので、観ていて飽きない。

あと、別にこの主人公は座して旦那の死を待っていたわけではなく、きちんと仕事を見つけてきて、彼なりに努力をし、そして名の通った会社の社長にまでなってしまう。「お金がないから相手の親に反対された」と考え、きちんとそのハードルをクリアしてしまうあたり、一念岩をも徹すって奴だ。

こうやって書いてあると、読んだ人は「なんてけなげで純粋で可哀想な男性なんだろう」と思うかも知れず、実際にそうなのかも知れないのだけれど、この主人公がさらにネジが飛んでいるのは、運命の女性を追い続けている間、他の身のまわりの女性たちとやってやってやりまくってしまうところ。でも、それはほとんどのケースで自分から求めているのではなく、女性の方から求められたり、自然にそうなってしまうのだから仕方がないというスタンスなのだ。彼にとってこれは単なる生活習慣に過ぎない。このあたりについては日本の現在の一般的な慣習とはかけ離れたところがあって、受け入れられない人も多いんじゃないかな、と思う。「これって、ジェームス三木みたいじゃん」って感じで。

だから、万人受けする映画じゃない。特に、若い女性とかだと、眉をひそめちゃうんじゃないかと思う。でもまぁ、おじさん、おばさんなら、結構楽しめるんじゃないかなぁ。おじさんである僕はそこそこ楽しめた。  
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2009年03月30日

エリザベス : ゴールデン・エイジ

エリザベス : ゴールデン・エイジ

エリザベスも観たから、その流れで借りてきた。

前作の出来が良かったので結構期待していたのだけれど、ちょっと肩透かし。物語としては大きくわけてエリザベスの三角関係、ライバル・メアリーの王位継承、そしてスペイン無敵艦隊との対決、という3テーマになるのだけれど、どれもこれもちょっと中途半端。まず恋愛譚だけれど、女王としてのエリザベスと女性としてのエリザベスを描こうとした意図はわかるものの、どうにも突込みが甘く、感情移入できない。ベスが可愛いのは良いんだけれど、ベスとエリザベスの関係の中に海賊が入り込んできたあたりがいまひとつ濃密に描かれておらず、単にベスが弱っているときに勢いで、みたいな感じになっているのがちょっと違和感あり。最後のまとめ方もうーーん、という感じ。王位継承の話はこれまた国民を守る位置づけの女王と人間としてのエリザベスを対比するのは良いんだけれど、メアリーの描かれ方が中途半端。史実を良く知らないのでなんとも言えないのだけれど、もうちょっと詳細に描いたらどうだったんだろう。そして、無敵艦隊との対決。ここがおそらくは映画の一番の見せ場だったんだろうけれど、ロード・オブ・ザ・リング、パイレーツ・オブ・カリビアンなどの会戦シーンを観てしまっていると、いかにも短い。いや、長ければ良いというわけではないし、LORなどはちょっと長すぎる気もしたけれど、この映画を観てみると会戦シーンは長すぎるのはともかく、短いと駄目というのが良くわかる。しかも、スペイン艦隊が異常に弱い。いや、無敵艦隊はサッカーでも肩透かしを食らわせたことがあるのだけれど、本当にあんなんで良かったのか、スペインの人たちは怒らないのかとちょっと心配になる。

やや短めで、「え?これでおしまい?」というところで終わってしまうところを考えると、あと30分長くして色々な部分をもうちょっと描けば受ける印象は随分と違ったものになっただろうなぁ、と思うのだけれど、どうなんだろう。☆1つと言いたいところだけれど、アビー・コーニッシュが可愛かったので☆半分オマケ。☆1つ半。  
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2009年03月23日

人のセックスを笑うな

人のセックスを笑うな [DVD]

技巧に走って技巧におぼれてしまう日本人監督というのは良く見かけるのだけれど、技巧を的確に使って表現できる日本人監督というのは稀だと思う。この作品は、そんな、技巧を的確に使うことができる数少ない監督の成功作だと思う。

大きな仕掛けがあるわけじゃない。凄い特殊効果があるわけでもない。しかし、これでもか、と役者をいじめるような、それでいて的確な映像表現のオンパレードである。

観ていてすぐに気が付くのが固定カメラによる超長回し。そして、その間に役者たちは結構ものを食べる。いやー、これでNG出したら、またあのチョコレートを食べるんですか?みたいなことが気になってしまうような、異常に長いカット。でも、もちろん役者をいじめているわけではない。きちんと計算された効果を出しているから面白い。個展にでかけた蒼井優のシーンなどはその代表。徐々に右に寄っていき、最後にはフレームアウト寸前。そして、そこから戻ってきて、お盆の上のお菓子を食べつくす。そのやり取りの緻密なこと。また別のところでは、屋上からの駅のロータリー。はじめは動いているのは主人公たちのバイクだけ。意味もなくロータリーをぐるぐる回っているところを長まわし。そして、そこにはじめて動きが出てきたところでバイクは走り去る。そういったタイミングの計り方。あるいは、土手を走るバイクと電話の音声のシンクロなど、異常なまでに計算された表現は凄いの一言。

他にも観ていて楽しかったシーンはてんこ盛り。リトグラフを刷る永作と松山、モデルをやりに行って全裸にされてしまうシーン、エアマットを膨らませるシーン、観覧車、ラストのキスと校舎の屋上。

長くまわしていることによって出てくるアドリブ(多分)を効果的に使い、登場人物の一種のテレを生み出し、そしてそれによって観るものに乾いた笑いを提供する。この繰り返しで映画はどんどん進んでいく。だから、このあたりの面白さを楽しめないと、抑揚のない平板なストーリーだと感じてしまうかも知れない。一つ間違えると、悪女にもてあそばれる好青年と、彼に思いを寄せる女の子の三角関係、みたいなありがちなストーリーに感じてしまうかも。

俳優では、多分ロリ顔おばさんの永作博美の年齢不相応な可愛さに注目が集まるのだろうけれど、個人的には蒼井優のファンなので、そちらの演技に釘付け。主役じゃないから登場頻度は永作ほどでもないのだけれど、でも、準主役だから出番はそれなり。色々なシーンで魅力を振りまいている。一番印象的なのはやはりラブホのシーンだろうか。軽い身のこなしでトランポリンをする蒼井優はとても可愛らしい。で、そのシーンの最後の落ちも可愛らしい。

今、日本の俳優の中で「演技を見せることのできる人」というのは、比較的若いところだと蒼井優、松山ケンイチ、堺雅人ぐらいかなぁ、と思うのだけれど、そのうちの2人が出ているのだから、面白くなかったら監督を吊るし上げる必要がある。でも、大丈夫。十分に面白かった。評価は☆2つ半。  
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2009年03月19日

フィクサー

フィクサー [DVD]

ジョージ・クルーニー親分主演の一応ミステリー。

農薬会社の薬害訴訟を主軸に、もみ消し専門の弁護士の立ち回りを描いた社会派作品。最近、この手の映画って凄く多い気がするのだけれど、その中では比較的軽めというか、あんまり派手さのない、静かな映画。また、ただでさえあまり長くない映画なのに、同じシーンが反復されたりするので、食後感は「ちょっとあっさり」という感じ。でも、クルーニー親分の顔がこってりしているのでバランス的にはちょうど良いのかも知れない。

アカデミー賞では作品賞を含む7部門にノミネートされ、ティルダ・スウィントンが助演女優賞を獲ったわけだけど、作品賞を獲るにはちょっと軽すぎてゼア・ウィル・ビー・ブラッドにはちょっと及ばない感じ(って、受賞はノーカントリーだけど)。

ずっしりと重い国内のミステリー文学を読んでいると、最後の顛末も含め、ランチ程度の重みでちょっと食べたりない感じもする。いや、それは最近のこの手の社会派映画がすっかり国際色豊かになってしまい、敵も大物になり、戦闘機が飛び交い、マシンガンで木っ端微塵にしてしまう、なんていうものが増えてきたからなのかも知れない。

ツタヤで準新作になった今、借り時かも知れない。評価は☆1つ半。  
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2009年03月16日

クライマーズ・ハイ(映画)

クライマーズ・ハイ デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]

ジェネラル・ルージュの凱旋の堺雅人が非常に良かったので、DVDを借りてみた。

原作は大分前に読んで結構面白かった。そのとき、匿名さんから「映画もどうですか?」といわれていたのですが、そのまま忘れていました(^^;

で、DVDで観たわけですが、なるほど、この内容なら映画館で観ても良かったかも。堤真一の暑苦しさが上手に活かされていた。日本人男優って、こういう暑苦しいタイプに良い人が多いんですよね。古くは松田優作。最近では佐藤浩市とか(って、佐藤浩市といえば僕が子供のころ「青春の門」で杉田かおる(今みたいになっちゃう前の、っていうか昔からああだったんだろうけれど、それが全然わからないころの)とラブシーンをやったことが一番印象に残っているのだけれど)。で、堤真一さんといえば僕にとっては「キル」なんですが、最近は映画でもご活躍で、ローレライ、姑獲鳥の夏、ALWAYS三丁目の夕日、魍魎の匣、容疑者Xの献身などなど、物凄い実績なわけです。ま、当たり外れはあるんですが。ということで、その堤真一さんは暑苦しく頑張っているわけですが、それはそれ、僕にとっての見所は堺雅人さんだったので(笑)。いやぁ、なかなか良い味は出してます。でも、彼の本当のところというのは十分に活かされていなかったかな。飄々としている中に鋭さを隠し持っている、能ある鷹タイプのキャラクターがはまるんですよね。そういう意味では篤姫の家定とかははまり役だったわけですが。

原作本に比較すると親子の関係というのが希薄になってしまって、新聞社の中のせめぎあいに焦点が当たっていた感じ。それはそれで構わないのだけれど、そこに重点が置かれてしまうと、圧力隔壁のスクープの顛末というのはちょっと収まりが悪い。結末を知っていても、「あれ?そうなっちゃうの?」という、拍子抜けな感じがあるわけです。

でも、映画化されてより明確になったものもある。一番大きいのは、衝立岩。登山をやらない僕には衝立岩がどんなところなのかさっぱりわからず、それは本を読んでも伝わってこないわけですね。でも、映像で見れば一目瞭然。なるほど、こんなところなのかーと。ただ、逆にデメリットもあるわけで、たとえば打ち込まれたハーケンは、僕が思ったような場面じゃなかった。あれは映像化されないほうが良かったかも知れないなぁ。

まぁ、トータルで観ると、そこそこ上手に料理された、そこそこの映画という感じ。評価は☆1つ半。  
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2008年11月12日

Sweet Rain 死神の精度

Sweet Rain 死神の精度 スタンダード・エディション原作があっての映画化のようだが、原作は全く読んでないし、知識もない状態でDVDを鑑賞した。

観る前から「多分面白いんじゃないかな」と思っていたのだけれど、予想通りそこそこ面白かった。映画は3つのエピソードから構成されているのだが、これをネタばれなしでコメントするのは非常に難しい。ということで、以下、猛烈にネタばれしつつの感想である。

映画は一つ目のエピソードと三つ目のエピソードの関連性が高く、二つ目はやや独立した感じで構成されている。死神という人間の常識を超越した存在の設定を上手に生かした映画とも言えるのだが、残念なのはあちらこちらにヒントをちりばめてしまっていること。これのおかげでラストの展開がバレバレ。いっそのこと、それらのヒントは全部なしにしてしまえば良かったのにと思う。この映画を字幕にしてみたらそのバレバレ具合がいっそう引き立つに違いない。「なぜ突然こんなせりふが」と違和感ばりばりになってしまうからだ。これは監督が親切なのかも知れないが、こちらから見ると「観客を馬鹿にしすぎ」という気がしてくる。こんなにあからさまに誘導されてしまったら、誰でも結末が予想できてしまう。そして、それでは映画が全然楽しめなくなってしまう。

そんな、致命的な構成上の弱点がある映画なのだけれど、それでも結構見せてしまうのは主役の金城武がなかなか良い演技を見せているから。音楽を聴いているシーンなどは不自然すぎてちょっとやりすぎという感じがあるのだけれど、それ以外は「異質なもの」を上手に表現していたと思う。それは第三話のロボットなどにも通じるのだけれど、人間と人間以外の対比を演技で表現していたのは見事。一方で、死神が連れている犬を字幕で喋らせるのはいかがなものか。もうちょっと別のやり方があっても良かったと思う。

小西真奈美の顔は正直あまり好きではないのだけれど、「好きではない」という顔が逆に映画にはまっていたのが良かった。それと意外と歌が上手だった。

全体を通じて思うのは、第二話の挿入がいまひとつしっくりこなかったこと。たとえば全6話構成とかで、本作の第一話がひとつめかふたつめ、そして第三話がラストに来るといった構成だったら随分と違った印象になったと思う。しかし、それでは映画が長くなりすぎる。2時間に収めようと思えば今回のような構成は避けられないものだ。あるいはデスノートのように最初から前後編という形で制作する手もあったのかと思う。何しろ素材がなかなか良くて、出演者もそこそこに芸達者なので、「モッタイナーイ」という感じがする。

評価は☆2つ。
  
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2008年10月16日

ラヂオの時間

ラヂオの時間 スタンダード・エディション

唐沢寿明がひたすら格好良いコメディ。

三谷作品というのはこういう演劇的なコメディを映画のスクリーンに載せる、ということなんだろう。それはそれで悪くないのだけれど、映画と演劇の違いというのは、役者の生の迫力で笑いなり感動なりを伝えることができる演劇に対して、映画のスクリーンというのは非常にクールだということ。こと「笑い」ということに限ると、舞台の上で大げさに動き回る役者を見たり、あるいは隣の人が大笑いしていたりすると、つられて笑ってしまうような、そんなところがある。ところが、映画の場合はそういう勢いが希薄だ。さらに、それがDVDとなるとさらに臨場感がなくなる。舞台ならもちろん、映画館でも滑らない話が、テレビを通じてだと滑ってしまう。

だから、この映画も映画館で観たら面白いのかも知れない。いや、テレビで観ても、確かにそれなりには面白いのだ。しかし、大爆笑ものかといわれると、そんなこともない。残念ながら、まぁ普通に面白いコメディなのだ。そして、面白さよりも、唐沢寿明の格好良さの方が前面に出てしまう。だから、唐沢寿明ファンには結構良いかもしれない。かくいう自分も唐沢寿明は決して嫌いな俳優ではないので、それなりに楽しめた。

評価は☆1つ半。  
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2008年10月15日

潜水服は蝶の夢を見る

潜水服は蝶の夢を見る 特別版【初回限定生産】

脳の血管障害で左目のまばたき以外では意思の疎通ができなくなった元雑誌編集長の話。彼自身がまばたきよって書いた自伝をベースにしている。

完全に体の自由を失った状況で目覚めるところを主人公の視点で描き始めるところから映画はスタートするが、目の焦点が合わないこと、まばたき、視点の移動などをカメラで表現することによって、観客を主人公の主観に導入し、しばらくはその不自由な状態を続ける。これによって、観客達を上手に主人公に感情移入させている。

「実際の目だったら、まぶたの前の針に焦点は合わないよな」とか、「こんな広範囲に人間の目は動かないよな、カメレオンじゃないんだから」とか、そういう微妙な突っ込みどころはある。あるのだけれど、逆に「あぁ、カメラをこういう風に使って涙を表現しているのか」とわかるようなところもあって、リアリティというよりも映像表現として面白い。

ストーリーは、身動きできない状態で目が覚めてから、理学療法士、家族、出版補助者、友人、倒れる前からの愛人などとの交流を描き、そして静かなラストを迎える。

そんな映画なので、いかにもお涙頂戴的な感じがするのだけれど、実際にはそういうトーンの映画でもない。男性は配慮が足らず、女性は単純、みたいなことをモノローグで語らせるブラックユーモア。身動きができない中での視点は女性の口元や胸元、太ももだったりすることによって、主観的な映像で主人公の女好きを表現したりしている。全く身動きができない人間という立場を普通の人は経験する機会がないし、それを健常者の立場から想像しても限界がある。しかし、この映画の原作はまさにそういう立場からの生の情報発信であり、そこに存在するメンタルな世界がどういったものなのかを知る機会として、非常に興味深い。

「可哀想」とか、「勇気付けられた」とか、そういう印象をこの映画から受ける人も非常に多いとは思うのだけれど、個人的には「なるほど、こういう立場になると、こんなことを考えるのだなぁ」と思うと同時に、健康な人間の同情がいかに的外れなのかがわかって面白かった。

なかなか良い映画なので、ツタヤの半額デイで借りてきて観ることをお勧めする。評価は☆2つ。  
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2008年09月12日

幸せのレシピ

幸せのレシピ 特別版

手短にストーリーを説明すれば、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じる女性料理長が切り盛りするニューヨークのフレンチレストランにイタリアンの料理人がやってきてのどたばた、みたいな感じのラブコメディ。

短めに編集されているせいか、あちらこちらで説明不足の場面が目に付いてしまうのが非常に残念なんだけれど、「まぁ、映画なんてご都合主義だからね」と思って観ていれば諦めもつく。そのあたり、どこまで短いシーンに意味を含ませるかが「一級品」と「その他」の分水嶺でもあると思うのだけれど、この作品はそういう意味では「その他」の作品。

例を挙げれば、階下の男性ははじめ不審者っぽくて、さぁ、これがどうやって絡んでいくんだろう、と思っていたら、いつのまにか良いおじさんになっていて、その上、そのままフェイドアウトしてしまった。こんな感じで、アクセントにも何にもならず、意味不明の挿入があるかと思えば、逆に「なぜ姪はキャサリンの料理を食べないのだろう」みたいな部分が良くわからなかったりもして、説明不足の部分もあったりする。また、実際の料理人と言うのはオーナーでもない限り、自分の腕で世の中を渡っていく人種で、一つの店にこだわり、「ここが私の唯一の世界なの」と言ってしまう主人公のキャラクター設定もどうなのかなぁ、と思う。全体として現実味がないのは間違いがなく、現実を知っていれば知っているほど違和感を持つと思う。結局、語るべきところと語らなくて良いところのバランスがイマイチで、監督、脚本のあたりの力不足は否定できない。

が、この作品はなんといっても主要登場人物3人がどれも芸達者で、それだけで楽しく観ることができるのも間違いない。細かく理屈をこねるのではなく、ラブストーリーと思って単純に楽しみましょう、というスタンスに立てば間違いなく一級品の部類。テンポが早いのもここでは良い方向に作用している。キャリア志向と人間味の葛藤、みたいな視点からこの作品を観るのであれば、「プラダを着た悪魔」の方が全然面白いと思うけれど、結局彼女は多分変な客が来たら、やっぱり包丁をテーブルに突き刺すと思うので、下手に成長話みたいに取らず、本当に軽いのりで観るのが良いと思う。評価は☆2つ。  
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2008年09月01日

ディスタービア

ディスタービア

つまらなそうだったので、映画館でみるのをパスッた本作品、ツタヤの半額チケットで借りてきました。

結論から書けば、予想よりは面白かったけれど、凡作という感じ。何しろ、主人公の行動が一々馬鹿で、観ていて腹が立つ(笑)。「あー、おいおい、そんなことしたら捕まるだろ、馬鹿」「なんでそこで一人で乗り込むかなー」「お前、わざと危ない橋を渡ってないか?」と、常に突っ込みたくなるのである。制作側が「こういう感じでパニックに陥らせましょう」と画策しているのが見え見えで、「そりゃないだろ?」という展開の連続なのだ。

ストーリーだけをなぞれば「裏窓」的なものと言えるのだが、一つ一つの小道具が全く役に立っていないのもいかがなものか。ビデオやネットなどを駆使して悪と戦うのかと思えば、さにあらず。使うものは結局バットだったり大きなはさみだったりするのが笑える。

この手の映画お決まりの「やばいと思ったらガキの悪戯」みたいなものが多く(例えば、ジョーズの、海水浴場に鮫の背びれが現れて・・・・・っていうアレですよ)、このアタリは既視感バリバリ。

しかしまぁ、最初の期待値がどん底だったので、なんとなく得した気分なのは確か。評価は☆1つ。  
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2008年08月30日

ソウ4

ソウ4 DTSエディション

ジグソウは死んだんじゃなかったの?ということなのに、どうやって4を作るんだろうと思ったんだけど、色々なやり方があるものですね(笑)。

映画自体は、3ほどグロくなくて、痛くもなかった。でも、ストーリーはどうなのかなぁ。正直、あんまり面白くなかった。こういうノリで延々と続けていくつもりなのかも知れないけれど、そろそろ飽きてきた感じ。っていうか、最初から気持ち悪くて、あんまり好きな種類の映画じゃなかったんだけれど。評価は☆半分。  
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2008年08月27日

憑神

憑神

世の中には駄目な映画が山ほどある。役者が下手だったり、監督がまずかったり、脚本が駄目だったり。そんな映画は日本沈没とか、ゲゲゲの鬼太郎とか、色々あって、そのたびに「これは駄目だ」とブログやらYahoo!ムービーやらでけなすのだけれど、この映画はそういう映画とはどうも微妙に異なる。

ひとことで言ってしまうと、「つまらない映画」である。

貧乏神、疫病神、死神が順番にとりつく、というストーリーや、死神が可愛い女の子、なんていう設定までは非常に興味をひくものだと思うのだけれど、そこでオシマイ。舞台を幕末にしたおかげで何もかもが中途半端になってしまったということなのだろうか。とにかく、ストーリーが進むにつれ、どんどん眠くなってくる。あれれ?こんな映画だったの?という感じ。ラストにいたって、「あぁ時間の無駄だった。ただのつまらない映画じゃないか」という感想になってしまった。

正直、どうしてこんなにつまらないのか、理由が良くわからないのだが、思い当たるところはひとつある。それは、この作品がコメディであるはずなのに、ほとんど全然笑えない、ということである。笑えないのだからコメディではないんじゃないかと思うのだが、おそらく、ほぼ間違いなく、製作サイドはこれをコメディだと思って作っていると推測される。なぜなら、「笑ってもらいたい」という意図は伝わってくるのだ。「ここで笑ってください!」という気持ちが伝わってくる。ところが、ネタがつまらなかったり、テンポが悪かったり、勢いがなかったり、とにかくへたくそな芸人の空回りする芸を延々と見させられている感じ。

ひとつ例を挙げれば、貧乏神が法力で苦しむ場面。いつ「なぁんちゃって。実は全然効いてませんよ」となるのかと思っていたら、本当に苦しんでいたらしい。オチにも何にもなっていないのが寂しい。

加えて、最後の現代の場面。あれは一体なんだったのか。「馬鹿の自己顕示に付き合っちゃったの?」と、自分の馬鹿さ加減に腹が立ってくる。

「すべりまくる映画」という感じかもしれない。何しろ、普通なら映画に対して腹が立つのだけれど、今回はこんな映画を借りてしまった自分に腹が立った。たとえツタヤの準新作半額クーポンを使ったとしても、である。評価は☆ゼロ。  
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2008年08月25日

ブレイブ ワン

ブレイブ ワン 特別版
「驚愕のラスト」が話題になった映画。驚愕のラストと言われてしまうから、ラストは大体想像できてしまう。そして事前の想像通りのラスト。だから、別に驚愕でもなんでもない。

このラスト、道徳的にどうか、というものがあるし、これを肯定してしまったら、9.11ですら肯定されてしまうのではないかと思う。

日本にもこの手の話は全くないわけではない。デス・ノートもそうだし、仕置人シリーズも同じ系統だろう。犯罪被害者が泣き寝入りせざるを得ないことは今でも山ほどあるわけで、裁判で「心神耗弱」となって無罪になったというニュースを見るたびに「またか」とも思う。このあたりについては日垣隆氏の『そして殺人者は野に放たれる』などを読むと一層法律の不条理を感じるかもしれない。

しかし、それでもやはり、法治国家にある人間として、この映画をそのまま肯定的に受け取ることはできないと思う。それをやっちゃぁ、オシマイよ、みたいな。しかし、そんな映画を作ってしまうのも勝手だし、それを上映するのも勝手。そのあたりの自由度があるのは間違いなく良いことである。

自分は「警察はもっとしっかりしろ」と思うけれど、他の人がどう思うかは不明。ただ、それほど長い映画でもなく、メリハリが利いているので見ていて退屈するわけでもない。ラストがどうなるのか、という楽しみもあるし、「これを見て、それぞれが何かを感じ取って欲しい」というのが製作側の意図でもあるだろう。結果に対する意見を押し付けられるわけではないから、見てみても決して損ではないと思う。評価は☆1つ半。

ちなみに、敬虔なキリスト教徒とか、道徳的な人は見ないほうが良いと思う。  
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2008年08月22日

犯人に告ぐ

犯人に告ぐ
市ヶ尾、王禅寺、麻生、渋谷、新宿、みなとみらい・・・知っている場所が沢山出てきて、実名でそのまま利用されているので妙に親近感が沸いてしまうこの作品。

さて、そんな作品なので、ちょっとだけ好意的なところから評価がスタートするのだけれど、内容的にはかなり平板だったと思う。なぜそうなってしまうのかといえば、本線となるはずの犯人の動機が不鮮明で、掘り下げられた部分が全然ないからだ。おかげで、映画を観ている我々はテレビのワイドショウで事件の概要を聞いているような感じになってしまう。当然ながら警察の捜査の描写も表層的なものに終始してしまい、犯人と警察との闘いという部分がほとんど描かれていない。そして、主人公がテレビを利用して犯人にアプローチする部分ばかりがクローズアップされ、「テレビってすげぇ」と思わせるのが目的なのかしら、と勘繰ってしまうようなものになってしまっている。また、横軸になっているテレビ局のスクープ合戦、および警察組織内での足の引っ張り合いなどもなんとも表層的で、原作モノの映画化の難しいところが顕在化してしまった印象を受ける。

原作を読んでいないので、映画化がどの程度うまくいっているのかは良くわからないのだけれど、この程度のストーリーでこのミスの8位になるとも思えないから、恐らくは原作と出演者のバリューにおんぶにだっこの、最も邦画にありがちな駄目脚本駄目監督作品という感じなのだろうと推測する。

その駄目監督はどんなのを撮っているのだろうと思って調べてみたら、「樹の海」(2004)だけみたいなんだけれど、未見。もうすぐ「イキガミ」が公開されるようだが、これを観に行くかどうかは正直微妙。

じゃぁ、駄目脚本の方はどうなのよ、と思って調べてみたら、「LIMIT OF LOVE 海猿」(2005)と「HERO」(2007)の2作品で、タイトルを見るだけで「これはつまらなそうだ」と思ってしまう。でもまぁ、過去は過去で良いとして、気になるのは今後公開の作品。一つ目は「容疑者Xの献身」(2008)で、これはいわずと知れた、東野圭吾の直木賞受賞作の映画化。正直ちょっと期待しちゃおうかな、と思っていたのだけれど、考えてみたらこれは福山雅治と柴咲コウによる駄目テレビドラマの映画化だから全く期待が出来ない。というか、脚本以前に日本を代表する駄目女優柴咲コウ出演というだけでアウツ。もう一つは「20世紀少年」(2008)なのだが、こちらは難解な原作漫画をどうやって仕上げるのか、お手並み拝見というか、実際は「どうせつまらなくなっちゃうんだろうな」と思っているのだけれど、まぁ、色眼鏡で見るのはやめておこう。

と、折角面白い(はずの)原作を監督と脚本家が駄目にしてしまったと思われる本作だけれど、豊川悦司、小澤征悦あたりの演技はなかなかに出色で、特に小澤征悦は石破茂前防衛大臣を髣髴とさせるような怪演が光っていたと思う。

細かいところで指摘すると、トラウマとなった昔の事件の場面で、みなとみらいでナンパされる母親があまりにもおばさんで、「新世紀を迎えようとしているみなとみらいで、この辛気臭いおばさんをナンパする20代前半の若者って一体どんだけ目が悪いのよ」と思ってしまうのだが、そこはもしかしたら突っ込むところではないのかも知れない。また、過去の事件は、それはそれであっさりと解決してしまって拍子抜け。監督・脚本家としては「これで観た人もすっきりしたに違いない」ってことなのかもしれず、それはごもっともだけれど、僕の考えは違う。

原作はきっとかなり面白いんだろうと思うのだけれど、イマイチな映画を先に観てしまったので、もう本を読む気にはならない(笑)。評価は☆1つ。

と、ここまで評価を書いておいて気がついたけれど、冒頭のDVDジャケットはアフィリエイトリンクになっている。僕のレビューを読んで「これは面白そうだ!!」と思った人は、是非上のリンクからアマゾンにアクセスしてビデオを買って欲しい。でも、常識的に考えて、このレビューを読んでDVDを買う人はいないよな。なんか、アフィリエイトの限界を感じる。  
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2008年08月02日

魁!!男塾

魁!!男塾 スタンダード・エディション

眠くなった。

ナンセンスギャグを連発してくれるなら眠くならないのに。もうちょっと、ばかばかしいつくりにしてくれれば良かったと思うんだけど、結構まじめに作ってしまっていて、それがすっかりはずしちゃってる印象。

ちょっと、時間を無駄にした感じ。残念。評価は☆0。  
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2008年07月25日

舞妓Haaaan!!!

舞妓Haaaan!!!

日本らしい映画手法というのは、「下妻物語」、「嫌われ松子の一生」あたりからこういった漫画的かつ演劇的な表現として確立されつつあるのかもしれない。その表現手法さえ許容できれば、この作品はなかなか良い感じに仕上がっていると思う。

京都への修学旅行をきっかけに京都コンプレックスを抱えて大人になった鬼塚公彦が京都で繰り広げるどたばたサクセスストーリー、ぐらいにまとめれば良いんだろうか。この鬼塚役の安部サダヲが非常に良い味を出している。また、そのライバルとして登場する堤真一も抜群の存在感。この二人を中心に、真矢みき、伊東四朗、小出早織らが脇を固めての出演陣はほとんど隙がない。ほとんど隙がないのだが、残念なのはいつもながらの柴咲コウ。いつもと同じように眉間に皺を寄せて金切り声を上げている様は、「何をやっても柴咲コウ」である。以前から「消防士をやろうが看護婦をやろうがどろろをやろうが、どんな役をやっても柴咲コウにしかならない」と書いているのだけれど、これに舞妓も追加する必要がある。彼女のキャラに対してアテガキした脚本なんだろうが、ホントに、もうちょっと彼女の芸の幅を広げてあげる工夫をしてやれないものか。一方で、ハルカのママをやろうが、何をやっても「真矢みき」だった真矢みきは、意外と真矢みきっぽくなくて良かった。

全体的に悪ふざけに終始しているのだけれど、京都という街に対する愛情も感じられ、そのせいもあってか京都に行って遊びたくなるような映画である。少なくとも、JRのコマーシャルよりは京都に行きたくなる。

冒頭のインターネットの喧嘩シーンがこの映画のトーンを集約しているので、この部分で面白いと思えなければ多分この映画は全く楽しめないと思う。ちなみに僕はというと、「まぁこういう映画もありかな」と思いつつ見ていたのだけれど、野球編になったあたりから「くっだらねぇーなぁー」という気分になって非常にテンションがあがった。そこからはスピーディに楽しめたのだが、ラスト近くでまたちょっと失速。最後まで駆け抜けてしまえばもっと面白かったのに、と思う。

しかしまぁ、説教臭いところがほとんど感じられないエンターテイメントで、そのあたりは高く評価したい。評価は☆2つ。  
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2008年02月26日

2007年まにあなアカデミー賞&まにあなラズベリー賞

昨年観た映画(映画館のみ、観た日付で分類しています)の評価一覧です。

ダイ・ハード4.0 3
パンズ・ラビリンス 2.5
ブラッド・ダイヤモンド 2.5
グッド・シェパード 2.5
スパイダーマン3 2.5
パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 2.5
オーシャンズ13 2
硫黄島からの手紙 2
プレステージ 2
ボーン・アルティメイタム 2
ハリーポッターと不死鳥の騎士団 1.5
ディパーテッド 1.5
パフューム 1.5
ザ・シューター 1.5
ホリディ 1.5
トランスフォーマー 1
ファンタスティック・フォー 銀河の危機 0

ALWAYS 続・三丁目の夕日 3
蟲師 2.5
ベクシル 2077 日本鎖国 2.5
バブルへGO!! 2
サウスバウンド 2
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 2
どろろ 1.5

個人的映画賞は以下のとおり。

まにあなアカデミー賞
洋画
作品賞 ダイ・ハード4.0
長編アニメーション賞 レミーのおいしいレストラン
主演男優 レオナルド・ディカプリオ(ブラッド・ダイヤモンド)
主演女優 アンジェリーナ・ジョリー(グッド・シェパード)
助演男優 マット・デイモン(オーシャンズ13)
助演女優 キーラ・ナイトレイ(パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド)

邦画
作品賞 ALWAYS 続・三丁目の夕日
主演男優 豊川悦司(サウスバウンド)
主演女優 蒼井優(蟲師)
助演男優 三浦友和(ALWAYS 続・三丁目の夕日)
助演女優 堀北真希(ALWAYS 続・三丁目の夕日)

まにあなラズベリー賞
洋画
作品賞 ファンタスティック・フォー 銀河の危機
主演男優 ヨアン・グリフィズ(ファンタスティック・フォー 銀河の危機)
主演女優 ジェシカ・アルバ(ファンタスティック・フォー 銀河の危機)
これでもシリーズ最高の出来で賞 ハリーポッターと不死鳥の騎士団
肝心の変形ががっかりだったで賞 トランスフォーマー

邦画
作品賞 大日本人
主演男優 松本人志(大日本人)
主演女優 柴咲コウ(どろろ)
噂では酷いらしいで賞 恋空
全く観にいく気にならなかったで賞 俺は、君のためにこそ死ににいく

#ちなみに来年のまにあなラズベリー助演男優賞はすでに南原清隆で決まってしまっています。  
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2007年11月26日

ボーン・アルティメイタム

a50d435b.JPG
なんか評判が良かったので、アイデンティティ、スプレマシーと自宅鑑賞してから観てきました。

なんか、あれですね、マトリックス以降、アクションシーンが本当に文字通り目にもとまらないものになってしまって、凄い疲れます(^^; あれ?僕の目、焦点が合わなくなってる?もしかして疲れてる?みたいな状況に陥ります。

内容はパート1からのパターンを踏襲していて、要は組織(CIA)対ボーンというもの。ただそれだけ。何か特別にストーリーに厚みがあるとか、そういうことは全然なくて、とにかくアクションシーンを楽しむような映画。でもまぁ、それもまたよし。それにしても、どうしてアメリカ人っていうのはこうやってカーチェイスが好きなんですかね。まぁ、それも別に良いんですけど。最近のカーチェイスはぎりぎりのところでかわしていくんじゃなくて、ドンドコドンドコぶつけちゃう。ぶつけちゃって、車は壊れるんだけど、運転している人間は全然平気、みたいな。鉄人ぞろいです。

マトリックスは仮想現実の世界での戦いだったので「これもまたあり」と思ったけれど、ボーンさんは現実世界でネオみたいに戦ってしまうので、こいつは凄い。近いうちにジェームス・ボンドとのダブルタイトルが見られるんじゃないかな。「ジェイソン対ジェームス」みたいな。おっと、ジェームス・ボンドとジェイソン・ボーン。似てますね、どうでも良いけど。

評価は☆2つ。前2作をわざわざ観てまで観にいく価値はないかな。でもまぁ、それなりに面白かったです。  
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2007年11月06日

ALWAYS 続・三丁目の夕日

283aa26d.JPG「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観てきた。

「ALWAYS 三丁目の夕日」の感想ってどうだったっけかなぁ、とチェックしてみたら、こんな感じだった。

ALWAYS 三丁目の夕日

わりとあっさりとした感想を書いてますね。今から思い返すと、小雪さんと堀北真希さんの演技が印象的で、特に堀北真希さんというのは洗練された役よりも田舎娘の方があっているなぁ、という感じだった。

以下、ネタばれ感想。  続きを読む
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2007年11月01日

パンズ・ラビリンス

f1c538e0.JPGゲリラによる内戦が続くスペインを舞台に、魔法の王国のプリンセスの生まれ変わりの少女が、人間世界から魔法の王国へ戻るまでの物語。

王国に戻るためには3つの試練を乗り越える必要があったのだけれど、2つめの試練であっさり失敗。どうして失敗してしまったのか、そのあたりが良くわからなかったのだけれど、あっさり失敗してしまうので「ありゃりゃ」という感じ。どうするのかなぁ、と思ったら、「最後のチャンスをあげましょう」と助け舟を出されて・・・・。

「パンズ・ラビリンス」という題名だけど、ラビリンス自体はそれほど存在感がない。特撮は特に押し付けがましいところがなく、自然。メインのストーリーは少女が困難を乗り越えていくというものだけれど、それ自体は非常にあっさりとした扱い。試練はとりあえず2つと、おまけで特別な試練が描かれているのだけれど、最初の2つはどうってことないし、最後の試練も大したひねりはない。なので、冒険がメインディッシュの映画ではない。

では何を描いているかって、内戦の残虐さ、冷酷さをしつこく扱っていて、人間世界と魔法世界を対比させている(といっても、魔法の世界は大して描かれていないのだけれど)。結果として、家族を捨ててでも魔法の世界に戻ろうとする少女の感情を違和感なく見せている。普通の映画なら「魔法の世界も良いけど、でも現実の世界とのしがらみもあって、どうしよう」と逡巡しそうなものなのだけれど、主人公にはほとんど迷いがない。そして、見ている観客も、「それで良いんじゃないの?」と感じると思う。だからハッピーエンド。ハッピーエンドだけれど、それによって捨てられてしまったのは今僕たちが生きている現実世界なので、それはそれでちょっと複雑な思いである。

この映画で一番印象的なのは音楽。それから、オフェリア役のイバナ・バケロと、それを周囲でしっかりと支えるセルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ、アリアドナ・ヒルといった役者たちが芸達者。こういう映画を見ていると邦画の俳優たちの下手糞っぷりが良くわかる。

ハリー・ポッターとか、ナルニア国物語とか、とにかく主人公たちが活躍しまくるファンタジーが山ほどあって、そのどれもが「どうでも良いけど、いつまで戦ってるんですか?詰まんないんですが」という感じなんですが(いや、ロード・オブ・ザ・リング三部作は面白かったけど)、この映画はそういう映画ではないんですね。血筋が良いだけで大活躍するハリーとは一味違うわけです。重要なのは、メインディッシュ(戦闘とか魔法とか)じゃなくて、主人公の行動の理由なんじゃないかな、と。活躍シーンを延々と見せられるよりも、そのあたりはちょっとあっさり目で済ませておいて、その周辺をしっかり描いてくれた方が面白い、と、そんなところに気づかせてくれた映画。

ラスト、現実の世界では「幼い子供が非業の死を遂げる」という悲劇なのだけれど、「実は」という部分で、死に対する救いを表現しているのかなぁ、と思わないでもない。

評価は☆2つ半。  
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2007年10月22日

グッド・シェパード The Good Shepherd

e27644f4.JPGグッド・シェパードを観てきた。

映画の構成は過去と現在を行ったり来たりさせるもので、この展開やラストの印象などはゴッドファーザーPART IIに非常に似ている。製作総指揮がゴッドファーザーシリーズの監督フランシス・フォード・コッポラ、監督がゴッドファーザーPART IIでアカデミー賞助演男優賞を獲ったロバート・デ・ニーロなので、過去の作品へのオマージュを込めたということもあるのかもしれない。どうせ観るならこの映画を見てからという手もあるかもしれない。

内容は、CIAの創成期からの約20年を、その中心にいた人物を軸にして描くというもの。主人公は、今でも米国の政治、経済、法曹、メディアのトップの座を占め、大きな影響力を行使している秘密結社「スカル・アンド・ボーンズ」を経て、米国の諜報部員としてドイツ、英国を渡り歩き、第二次世界大戦から冷戦時代、キューバ危機を経て、CIAの中枢にまで登り詰める。

かなり煩雑に現代(1960年)と過去を行ったり来たりするのだけれど、主人公を初めとして多くの登場人物の風体があまりその期間を感じさせない。おかげで慣れるまでは「あれ?どっちだっけ?」と困ってしまう。ゴッドファーザーではデ・ニーロとマーロン・ブランドがそれぞれ過去と現在を分担したのでそんなことはなかったのだけれど。

評価は☆2つ半。

以下、ネタばれの感想。

007のようなアクションシーンは皆無で、事務方の活動が静かに描写されていく。主人公はもともと寡黙で、もともと孤独な人物として設定されていて、徐々に孤独になっていくゴッドファーザーのアル・パチーノとはやや異なるのだが、観る側は徐々にその現実を知っていくという構成になっている。

あまり説明的な映画ではないので、うっかりすると「あれ?」と感じてしまうこともあるかもしれない。例えばベルリンのドイツ人通訳の女性スパイなどは、主人公の過去の恋人と同じ耳の不自由な女性を演じて主人公に近づいていくが、シャワーを浴びて補聴器を外しているのに普通に会話ができてしまったことから、耳が不自由なことが演技だとばれてしまう。このあたりをちゃんと観ていないと、「なぜこの女性がスパイだったの?」などと不思議に思ってしまうかもしれない。

また、米国、ソ連に加えて英国諜報部やドイツまでも絡んでくるので、このあたりも話が見えにくくなる要因である。特に米英の諜報部員の判別が難しい印象で、もしかしたら映画の中ではアメリカン・イングリッシュとブリティッシュ・イングリッシュを使い分けていたのかも知れないけれど、ちゃんと聞いてなかったのでわからない(^^; とにかく、「あれ?ドイツのスパイの教授がなぜここに?」などと思っていると実は英国の諜報部員だったりと、ややこしいったらありゃしない。

映画の中では何度も「誰も信用するな」「自分たちはただの駒に過ぎない」などという台詞が散りばめられる。用がなくなればあっさり始末されてしまう姿を容赦なく描く。妻は自分から離れていき、子供からは婚約者を奪い、KGBの諜報部員とは常に腹の探りあいをしている。精神的な要素が非常に濃く、このあたりはオープンで派手な007シリーズとは好対照である。

映画は3時間近い長さがあるが、飽きさせるところはない。ただ、細かいところまでしっかり観ていないと置いてきぼりにされてしまうので、かなり疲れる映画ではある。それでいて、ラストは「え、これで終わってしまうの?」という気分になる。

ストーリーは、CIAの歴史をなぞるものと、ピッグス湾攻撃に関する情報漏えいの謎解きと、二つが同時に進行していく。CIAからの機密情報をソ連がどういうやり方で知り得たのかが大きな謎解きになっているのだが、ラスト近くではKGBがどういう目的で主人公に関連写真やテープを送りつけたのかが明らかになる。おそらくは主人公の指令の下、CIAが敵方スパイであり、また主人公の息子の婚約者でもある女性を始末し、それが妻と息子が知るところになって、主人公の孤独は深まるのだが、同時に主人公のCIAの中での地位は高くなる。

マット・デイモンは台詞ではなく表情で演技をする役どころを非常に上手にこなしていて、組織と家族の間で孤独に生きる男を好演していた。アンジェリーナ・ジョリーも徐々に心が離れ、やつれていく女性をうまく表現していた。

当然のことながらCIAやKGB、冷戦構造についての解説はないので、ちゃんと歴史を勉強していない人には何が何やらわからないかも。そういう意味でも観る人を選ぶ映画かもしれない。

題名のthe good shepherdは聖書から取ったもののよう。以下、聖書からの引用。
“I am the good shepherd. The good shepherd lays down his life for the sheep. The hired hand is not the shepherd who owns the sheep. So when he sees the wolf coming, he abandons the sheep and runs away. Then the wolf attacks the flock and scatters it. The man runs away because he is a hired hand and cares nothing for the sheep. “I am the good shepherd; I know my sheep and my sheep know me― just as the Father knows me and I know the Father―and I lay down my life for the sheep.


和訳はこんな感じ?

私は良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。雇われた人は羊を持つ羊飼いではない。だから、彼は狼が来るのをみると、羊を捨てて逃げ出す。そして狼は群れを攻撃し、追い散らす。雇われた人は逃げてしまい、羊の面倒を見ない。私は良い羊飼いである。私は自分の羊を知っているし、私の羊は私のことを知っている。ちょうど父が私を知っていて、私が父を知っているのと同じように。そして、私は羊のために命をささげる。

ところで、字幕で一箇所、KBGっていう誤植があったような、なかったような・・・。  
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2007年10月12日

サウスバウンド

8aa516c4.JPG小説が非常に面白かったので、映画も観てみた。

小説の評価はこちら

完全な二部構成でそれぞれに密度のある原作をどうやって料理するのかと興味津々だったのだけれど、思ったとおり消化不良。消化不良なんだけど、それなりに楽しめちゃうのはやはり原作にパワーがあるからだと思う。

完全に削除されてしまった重要なキャラもあったし、一郎と先生の名シーンもずいぶん簡略化されて、政治的な部分がものすごく薄味になっていたのが非常に残念。書評では名台詞を書き出したのだけれど、残っていたのは一つだけだったんじゃないかなぁ。あと、さくらの存在感を増すようにしたつもりなのか、沖縄に行くきっかけとかが原作と変わっていて、これもかなり残念。おかげでさくらが一郎のファンである部分が随分と軽くなってしまった。

登場人物の中で原作よりも重みが増したのはさくらと洋子だけかなぁ。

映画になって良かったな、と思ったのは西表の景色を観ることが出来た点。これは小説ではどうしたって伝わらない。なんで沖縄かって、多分作者の奥田さんが「沖縄旅行したいナー、なんとか沖縄に話を持っていけないかなー。そうしたら取材ってことで経費で落ちるなー」みたいな理由なんだと思うんだけど(笑)、まぁとにかくその沖縄の景色を観ることができたのはナイス。那覇には行った事があるけれど、さすがに西表はないからなぁ。

僕が好きな場面、台詞はどこもかしこもオブラートに包んだようになってしまっていたし、現地の人を使ったせいか、どうも演技が下手だったりと、色々難点はあるんです。でも、そういったものを全て棚上げにしても良いかな、とも思います。トータルで評価すると、☆2つかなぁ。満足はしたんだけど。

あ、原作の方が全然面白いから、映画を観たら、是非原作もどうぞ。っていうか、この映画の場合は原作が先の方が良いかもしれない。  
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2007年10月01日

ファンタスティック・フォー 銀河の危機

4d01a5bc.JPG前作の評価がこんな感じだったので

ファンタスティック・フォー

これっぽっちも期待などはしていなかったのだけれど、とりあえず観てきました。いや、シルバーサーファーがちょっと気になったんですよ。

それで、まず結論から書くと評価は☆ゼロ。なんだ、この駄目な映画。途中で何度も意識を失いそうになりました。良くもまぁこんなつまらない映画をつくるなと感心することしきり。

結婚のエピソードも詰まんないし、シルバーサーファーの特殊能力とかわけわかんないし、敵もなんだか良くわかんないし、挙句にラストもわけわからん。って、それは半分寝ながら観ていたせいでしょうか。あまりにも退屈なので、ファンタスティック・フォーの皆さんが戦う良くわかんない敵よりも、眠気と戦うほうが大変でした。

ラストのラスト、エンディング間際であのカップルが突然宗旨替えしたのも良くわかりません。ってか、そんな細かいことはすっ飛ばして映像を楽しめば良いのかもしれないんだけど、この映像がどれもこれも既視感ばりばりのもので、何か新しいものを探そうとすると重箱の隅をつつくしかない。

あのぉ、この映画、どこが面白いんですか(^^;?例え映画の日であっても、この映画を観ることは全くお勧めできません。時間の無駄なので、家で昼寝でもしていましょう。そのくらい駄目な映画。
  
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2007年09月17日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

2a2066eb.JPGはい、これもやはりお約束ですので観てきました。

うん、悪くない。っていうかさー、もう、リアルタイムで見ていたテレビアニメとか、最初の劇場版とか、内容を忘れてるって(^^; 人物設定とか、大まかな流れ(使徒がたくさん来て、最後はカヲルとか)はもちろん覚えているけれど、ヤシマ作戦とか、覚えてませんから(^^;

ということで、リセットされた状態で観たエヴァですが、なんか新鮮。10年経ってから作り直したというのはわりと正解だったかも。

全体を観て感じたのは、前よりも大分ミサトがシンジとコミュニケートしているな、ということ。以前はかなりゲンドウに近いスタンスを取っていたと思うんだけど。あと、リツコの唇って前からあんなに赤かったっけ?ま、どうでも良いんだけど。

アニメとして観ると、ちょっと動きが少ないかな、という気もする。その分台詞が充実しているので、なんか紙芝居っぽい。でもまぁ、内面を描くアニメだからそれでも良いのかな。音響は結構良かったと思う。

長さは賛否両論あるんだろうけど、僕はこのくらいの長さで十分。長尺で観るならアニメのDVDを観れば良いわけで、肩肘張らずに軽いのりで観ることができるのはナイス。どうせ、足りない部分は過去の記憶で適当に補えちゃうわけだし。

ラスト、エンドロールのあとの「サービス」まで、エヴァの風味はきちんとしていたと思う。

で、何が一番良かったって、そのエンドロールと主題歌かな(笑) 評価は☆2つということで。

ちなみに映画館は結構混んでいましたが、僕みたいにちゃんとリアルタイムで観ていた人間は少なくて、若いカップルが多かったです。多分彼らはストーリーの半分もわかってないでしょうね(笑)。で、「最後まで観ればわかるかも」と誤解して、残り3作を観る羽目になるのかも。悪いこと言わないので、この映画を観る人は必ずテレビアニメを予習しておいた方が良いです。詳細は覚えていなくて良いけど。っていうか、覚えてないほうが楽しめる(笑)。

ただ、この映画の場合、問題は最後の方(この一作目のラストじゃなくて、シリーズの最後)なんですよね。序がそこそこ出来が良いのはわかってる。この先どうなるのか、それはそれで楽しみです。  
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2007年08月29日

ベクシル 2077 日本鎖国

0f43618b.JPGネットで特に話題になるわけでもなく、おそらくこのままいつの間にか終了してしまう映画なのだけれど、ちょうど今観たい映画もなく、たまたまちょっと時間もあったので、観て来た。結論から言うと、アタリ。

まぁ、映画に何を求めるかによって色々評価は異なるんだと思うけれど、僕の場合はとにかく「観たことがない映像」を観たいわけで、そのニーズにはピッタリはまった。まず何よりも映像が良かった。透過光の処理とか、すごくきれいだし、火とか、煙とか、雪とか、今までのアニメではちょっと雑に処理していたものがものすごく丁寧に描かれていて「おーーーーー」という感じ。

スター・ウォーズの中で目にした技術を代表例にして、「リアルな絵」を実写の中にそれらしく埋め込む技術は行き着くところまで行きつつあるわけで、じゃぁ普通のアニメと、あの手のマットペインティングや実写映画の中のアニメとの境界というか、より実写寄りの映像表現というのがどうしてなかなか出てこないのかな、と思っていたのだけれど、ようやくそういうものが現れた、と思う。

映像のほかにも音響などもきちんとしていたし、俳優を起用した声優もそれなり。びっくりするほど上手いわけではないけれど、無難にこなしていたと思う。ちょっと音声を故意に加工したところなどは聞きづらいところもあったけれど、その辺はご愛嬌。

一番問題になるのはストーリー。世界観、物語の設定は面白いのだけれど、そこに乗ったストーリーが割りと平板で、悪役が小悪党。そして、僕が一番嫌いな玉砕があちこちで見られたのもちょっとなぁ、という感じ。細かいことを言い出せば何でみんな日本語よ、とか、みんな顔つきがあんまり外人っぽくないよね、とか、10年間難攻不落だった割には簡単に潜入したよね、とか、日本がどうして全部平地になっちゃったの、とか、ワイヤーがあれば良いだけならミサイルにワイヤーをつけて打ち込めとか、あそこでアメリカに送り込まれたやつはどうなったの、とか、50年経ってもケータイにキーボードですか、とか、それはまぁ色々あるんですが、まぁ良いじゃないですか。

そういう細かな難点を全部吹っ飛ばしてしまう映像が良かった。これは観ておく価値がある。しかも、映画館じゃないとだめ。絶対。ハリポタは次を観るために観なくちゃならないけど、トランスフォーマー観るくらいなら、僕は絶対こちらをお勧め。評価は☆2つ半で。  
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2007年08月17日

オーシャンズ13

21e82cde.JPGというわけで、オーシャンズ13を観てきた。

この映画、11と12を観てないときっと全然わけわかんないと思う。11はそれなりに面白かったけれど、12は楽屋受けみたいな映画だったので、観てない人も多そう。で、観てないと、楽しめないと思う。そういう意味では、12は13のための先行投資だったのかもしれない。一作捨て駒というのはどうかと思うけれど、ほとんど全部捨て駒のハリポタに比べれば良心的ともいえる。

で、13だけれど、11のような犯罪映画に戻っている点は評価できる。あと、ジュリア・ロバーツやゼタ=ジョーンズを出演させなかったことによって、映画自体は締まった気がする。でも、華やかさという点ではちょっと見劣りがする。このあたりのバランスのとり方は難しいところだけれど、そういったバランスを上手に取っている007シリーズと比べてしまうと「うーーーむ」という感じ。あと、007やダイ・ハードの荒唐無稽さはある程度許せてしまうのだけれど、オーシャンズで「そりゃないだろ」みたいなのがちと引っかかるのはなぜだろう。やっぱ、「どうやって盗むのか」を楽しみにしているところにとんでもない技が出てきてしまうと、「それがありなら何でもあり」みたいに思っちゃうのかも知れない。

ブラピとクルーニーは相変わらず格好良くてデイモンは前作からちょっとだけ成長していた。アル・パチーノはもうちょっとワルでも良かったと思うのだけれど。ゴッドファーザーのマイケル・コルレオーネの印象が強いので、もっと冷静沈着な悪役を期待してしまった。

でもまぁ、それなりに楽しめた。☆2つ。  
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2007年08月16日

ダイ・ハード

ダイ・ハード

ずーーーーっと前にながら観したけど、ちゃんと観てなかったダイ・ハードですが、wowowでやっていたので観てみた。

なんだよ、これ。面白いじゃん。4.0を観た後だと、この位じゃぁ「死ににくい」とは言えないなぁと思わないでもないけれど、これが20年前の映画なのかぁ。たいしたもんだ。今観ても全然普通に面白い。少なくともこの間観たトランスフォーマーよりはずっと面白い。評価は☆2つ半。できれば映画館で観たかった。  
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オーシャンズ12

オーシャンズ 12

はい、13を観るためには12も観なくちゃですね。で、観ました。結論から言うと、なんぢゃこりゃ(^^;

観どころはというと、個人的にはゼタ=ジョーンズだけ。いや、まぁ、それだけでもそこそこ楽しめるって言えば楽しめるんだけど。

今回はメインの盗みがはじめっからやらせ(というか、失敗するのがこみこみ)というもので、そこにお荷物のマット・デイモンがどんな間抜けをやるか、みたいな感じのお楽しみだったわけだけど、そこでジュリア・ロバーツとブルース・ウィリスのシーンとかが入ってきて「あーあー、楽屋落ちになっちゃったか」という感じ。スターが多すぎるので、今回はアンディ・ガルシアとか完全な端役だし、うーーーーむ。

いや、観どころはやっぱりゼタ=ジョーンズ。シックスセンスとか、エントラップメントとか、ふるーい映画を観ていれば「あぁ」みたいなところもあるかも知れないし、ないかも知れない。

ということで、評価は☆1つ。

さて、次は13だ。  
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2007年08月15日

オーシャンズ11

オーシャンズ11 特別版

オーシャンズ13を観ようと思うので、その前に予習でまず11を観てみた。なるほど、悪くない。あんまり人が死なないのが良いね。ブラピが出る映画はとにかく人が沢山死ぬからなぁ(笑)。あと、全体の尺が短いのが良い。

ネタは大体想像がついちゃうようなものだけど、軽く楽しめました。

評価は☆2つ。  
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2007年08月14日

人間の証明

wowowで人間の証明をやっていたので見てみた。子どもの頃に散々「お母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね」というコマーシャルを見たのだけれど、映画をちゃんと見たのはこれが初めて。

で、結論から言うとこれが結構面白かった。実際の小説をそのまま映像化したらもちろん2時間ちょっとには収まらないんだろうけれど、原作抜きで映画だけ見て、ちゃんと楽しめる。

松田優作の演技が実に松田優作らしく、特に暴力シーンで抜群の迫力を見せる。ちょっと出てきた竹下景子が可愛い。

ただ、最後に登場人物たちがバタバタと死んでいくのはどうか。あんまり必然性がなかった気がする。もしかしたら、映画では語りきれなかった必然性が原作にはあったのかもしれない。

評価は☆2つ半。
人間の証明  
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2007年08月09日

トランスフォーマー

47736c02.JPG
大変期待値の高かったトランスフォーマー、観てきました。結論から言うと、途中でかなり眠くなりました(^^; 今日の一番の見所だったのはエヴァの予告編かなぁ(^^;

何と言っても、一番ダメなのは善玉トランスフォーマーがみんな車ってこと。何で車なんだよって、自動車会社がスポンサーだからですか(^^;?

もっとさー、戦闘機とか、ヘリコプターとか、戦車とか、善玉がそういうのになってくれないとなぁ。いや、車に愛着がある人だったら楽しめるのかも知れないけれど。

ちょっとした会話とかは色々楽しめるんだけど、肝心のトランスフォームがなぁ。うーーーーーむ。

あ、あと、すっかり特撮慣れしてしまった自分に気がつきました。もう、この位の特撮だと全然普通。

ということで、評価は☆1つです。がっかり。  
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2007年07月28日

ハリーポッターと不死鳥の騎士団

54c8a0d2.JPGシリーズものになっている映画の中でもトップクラスにつまらないと思っているのだけれど、でも仕方がないので全作観てしまっているハリポタシリーズの最新作、不死鳥の騎士団を観てきた。

このシリーズ、なぜつまらないかって、多分それは原作のエピソードを2時間ちょっとの映画の中に盛り込めないから。なんかどれもこれも消化不良で、印象に残るシーンも少ない。例えば前作の感想はこんな感じ。

ハリーポッターと炎のゴブレット

さて、文句を言いつつ、そして全く期待をせずに観てきたこの映画だけど、結論から言うとハリポタシリーズの中では一番面白かったと思う。少なくとも、眠くはならなかった。その理由はと言うと、やはり一番は無駄と思いつつもシリーズ全部を観てきて、大体の人間の配置が頭に入っているのが大きいと思う。シリーズでこれだけを観たら絶対理解不能なわけだけど(何の説明もなく過去の作品の登場人物がちょい役とかで出てくるので)、それぞれが過去の作品でそれなりに重要な役として扱われてきているので、きちんとストーリーについていける。原作本を読んでいる人たちは最初からこうなんだろうけどね(^^;

で、シリーズで一番楽しめたのは確かだけど、じゃぁ、凄く面白かったのかと言えばそんなこともない。まずやっぱり、ハリーがもう可愛くないんだよね(^^; そして、今作のハリーは苦悩するばかりで、どうにも魅力がない。ロンの劣化はストップして今作ではまぁまぁの存在感だったけど、魅力的まではいかない。ハーマイオニーは相変わらず可愛いけど、もうちょっと子供って感じじゃない(^^; この作品で一番存在感があったのはルーナ・ラブグッド(イヴァンナ・リンチ)。まぁ、変な子供の役なので必然的に目立っちゃうんだけど。ヴォルデモートは出し惜しみがなくなってちょいちょい顔を出すようになってどんどん魅力がなくなってきた。ストーリーは全体に抑揚がなく、最後の方はハリーが情けないのにダンブルドア校長が大活躍するので、ロード・オブ・ザ・リングを観ている様な気分になってきた。まぁ、このあたりで活躍しておかないと、ということもあるんだろう。

最終巻も発売されたことだし、原作まとめて一気読みしておくかなー。  
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2007年07月11日

ダイ・ハード4.0

ade456ea.JPGちょこっと時間が出来たので、雨も降っていることだし、映画でも観るか、ということでダイ・ハード4.0(フォー・ポイント・オー)を観てきた。

結論から言うと、面白かった(笑)

なんだ、これ。滅茶苦茶な話で、突っ込みどころも一杯だけど、でも、面白いから許す。メアリー・エリザベス・ウィンステッドが可愛かったし。

普段は色々語るところなんだけど、これって、映画観ないと話にならない。まぁ、あえて一番の見所を挙げればF-35ライトニングをたっぷり観ることができるってことだろうか。いや、トランスフォーマーの予告編も馬鹿に出来ない。っていうか、これ、すげぇ面白そう。スピルバーグはやっぱりこういう馬鹿映画を撮ってこそ。って、話がそれているんですが、いや、面白かったです。評価は☆3つ。キター。ちょっと甘いかな。ま、いーや。さぁ、映画館へゴー。  
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2007年06月15日

プレステージ

83cfd3d5.jpgプレステージを見て来た。

「映画の結末は誰にも言わないで」と書いてあったので、いわないようにしようと思うのだが、何というか、前に同じ感覚を味わったなぁ、と思い返すと殊能将之さんのある小説を読んだときの感覚。

映画自体はなかなか良く出来ていて、途中では「おーーーーーい、どうなってるんだよーーーー」「これはもう一回見ないと駄目かもしれんね」などと思っていたのだけれど、終わってみれば「あぁー、なるほど」と、全てにつじつまが合う。

法廷の傍聴席にいるあの人とか、誰にも真似できないトリックとか、ロープの結び方のエピソードとか、サラの部屋に瞬間移動する手品とか・・・・・

かなり頭を使わされるので見ていて疲れちゃう。なので、ストレス発散のつもりで行くと逆にストレスが溜まりそうな映画だけど、「そうきましたか」と笑いたければお勧め。

評価は☆2つ。  
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2007年06月11日

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

68029f84.JPGはいはい、観て来ました、ワールド・エンド。

Pirates of the Caribbeanのtheはどこへ行ったんだ、こういう変な表記をするから日本人がいつまで経っても英語できねーんじゃねぇか?とか思うけれどもまぁそれはおいておいて、At World's Endのatと'sはどこへ、って、まぁいっか。「世界の果てで」みたいな感じですか?そういやぁファントム・メナスもラーメンMLで「邦題は見えざる脅威ぐらいが良いと思う」って書いたらいつの間にかそれになっていたね。どうでも良いけど。

さて、先日慌てて1と2を復習(というか、学習)して、それで観て来た三部作の第三作。とにかくすげぇ長い。一体何時間やっていたんだろう。って、2時間49分かぁ。ロード・オブ・ザ・リングの三作目は長く感じなかったんだけどねぇ。って、そんな感じの映画でした。

おいおい、でかくなったカリプソは・・・・・・・・とか、あれ?バルボッサは生き返ったのに・・・・・・・・とか、納得いかないことも色々あったし、鳴り物入りで登場のサオ・フェンもまぁどうなのよ、って感じではあったけれど。でもまぁ、とりあえず大きな破綻なしに第二作で広げちゃった風呂敷を一応たたんだのかなぁ。

でもね、この映画にはキーラ・ナイトレイが出ているので、何でも良いか、みたいな。ファントム・メナスでアミダラの影武者やったところでもうすでにオッケー印なわけで、しかもどういうわけかこのワールド・エンドではジョニー・デップを押しのけてほとんど主役の扱いじゃないですか。イイっ!!!

映画だけなら☆1つだけど、トータルで☆2つ半だ!!!

何はともあれ、ナタリー・ポートマン、キーラ・ナイトレイ、エマ・ワトソンの誰かが出ていれば、それだけで☆1つ以上はアップだな(笑)。

あ、余談ですけど字幕が数箇所変だったと思います。単純な単語なのに、勝手にすげぇ意訳していたり。

  
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ザ・シューター/極大射程

5e73c6a9.JPG
なんで原題が「Shooter」なのに、邦題がザ・シューターなのか小一時間問い詰めたいところなのだけれど、それはさておき。

このミスで高く評価された本が原作なので、とりあえず観てみた。うん、悪くない。悪くないが、それほど良くもないかなぁ。結末がどうも納得いかない。ダブルオーセブンとはちょっと違う立場だからなぁ。多くの人はこれをみてスカッとするんですかね?僕はどうもすっきりしませんでした。

ゴルゴ13みたいな主人公はカッコイイけどね。評価は☆1つ半。

shooter  
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2007年06月07日

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

とりあえず、1と2を観ておかないと話にならないので観てみた。

なんだこれ、これで終わりかよ。良くみんなワールド・エンドまで我慢したね。って、そりゃ帝国の逆襲とかと一緒か(^^;

チャンバラシーンが異常に長いのがちょっとアレだけど、まぁキーラ・ナイトレイを観て楽しむ映画と割り切ればそれ程苦にならない。ちょっと、この作品だけで評価するのは難しいので、ワールド・エンドを観てからまとめて評価しようと思う。  
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2007年05月01日

スパイダーマン3

ce59c84d.jpg本日公開のスパイダーマン3、映画の日ということもあって早速特等席を予約して観て来ました。

今作、かなりスパイダーマンの内面を描こうとしているため、前2作に比べるとスピード感は落ちてしまっています。スパイダーマン2はかなりハイテンションを維持して最後まで走りきってしまった感じですが、3はそんなことはないです。

途中ややもっさりしていて、「あれ?もう90分経っちゃったよね。これであと30分でどうやって広げた風呂敷をたたむの?」と心配したくなるのですが、最後は時間が余るぐらいにちゃんとたたんでました。

今日公開なのでネタバレはあんまりしないでおきます。評価は☆2つ半、といった感じ。個人的にはもうちょっとハイテンションのエンターテイメントって感じで行って欲しかったのだけれど。でも、1や2はあんまりジーンと来る場面はなかったのですが、今回はあります。あ、あと、「おい、お前!!!言うの、遅すぎ!!!」っていうのがあります(^^;  
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2007年04月26日

今日のハンニバルは最低

ハンニバル・ライジングにあわせて放送したんだろうけど、ハンニバルって一番の見せ場はラスト近くの晩餐のシーンじゃないか。それがすげぇ勢いでカットされていてストーリーが全然わけわかんなくなってる。

なんだ、こりゃ(^^; 

他の作品で言うと、スターウォーズエピソード4で言えばデススターに攻撃に出たルークのエックス・ウィングが排熱ダクトにプロトン魚雷を直撃させるシーンがカットされているようなものだし、あしたのジョーで言えば力石戦の最終ラウンド、ジョーがダブルクロスカウンターに勝負をかけたところで力石のアッパーが決まるシーンがカットされているようなものだし、ドラゴンクエスト3で言えば最後に自分がロトになるところがカットされているようなもの。

勘弁してくれ、テレビ東京。グロいのはわかるけど、そこをカットするくらいなら最初から放送するな、と言いたい。ノーカットで放送しろとは言わないが、今日のは脳カット。  
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2007年04月25日

ブラッド・ダイヤモンド

3740111b.JPG株式会社かなぐるの田中社長とだるまで飲んでいたときに「ブラッド・ダイヤモンドは結構面白いですよ」という話を聞いたので、予定になかったのだけれど観てきた。

結論から言うと、確かに面白かった。評価は☆2つ半。以下、ネタバレ感想。

舞台は南アフリカ。反政府組織の資金調達のためのダイヤモンド採掘場で奴隷のようにして働かされている男が、馬鹿でかいピンクダイヤを見つけたところから物語が動き出す。引き剥がされた家族を探すアフリカの男、ダイヤの密売人、そしてダイヤの動きを追う女性ジャーナリスト。この3人がダイヤを追ってアフリカ大陸を突き進む、みたいな感じなんだけど、もう、アフリカの状態がとんでもないわけで、全編「うわー、行きたくねー」って感じ。人間の命の価値が低いので、人がどんどん殺される(デカプリオが出る映画ってどれもこれも良く人が死ぬよなぁ)。で、銃を持って虐殺しているのが子どもだったりするからまた「えーーー」って感じ。映画のメッセージとしては、「あなた達が喜んで身につけているダイヤモンドはこんなダイヤかも知れませんよ?」というもので、確かに「コンフリクト・ダイヤモンドはどうなのよ」と思ってしまう。

アフリカを舞台にした映画と言えば去年はナイロビの蜂があったけど、あちらもなかなか面白かった。で、こちらもなかなかです。1800円の価値は十分。

ジェニファー・コネリーと言えば僕の中では「ラビリンス」でデヴィッド・ボウイを相手に演じた美少女役が印象的なんだけれど、もうすっかりお姉さまですねぇ。って、あの映画はもう20年以上前か(笑)。  
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2007年04月21日

スパイダーマン2

スパイダーマンTM 2
スパイダーマンに続いて積んであったスパイダーマン2を観た。

やべーーーー、滅茶苦茶面白いじゃん。もう、冒頭からいきなり面白い。それでもって、中だるみが全然なくて、最後まで面白い。難点を無理やり挙げればメリー・ジェーンがイマイチ好みじゃないことと字幕が時々変なことぐらい。

☆3つ。文句ないです。スパイダーマン3が楽しみ(^^  
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2007年04月20日

スパイダーマン

スパイダーマン

スパイダーマン3を映画館で観るにあたり、前もって1と2を観ておかなくてはならないのは当然なので、大分昔ビックカメラでたたき売りされていたものを買って積んであったDVDを掘り出してきて鑑賞。

いや、面白いじゃん、これ。なんだよー、こんなに面白いなら先に言って貰えれば、映画館で観たのになぁ。

MJがおばさん顔で可愛くないのがちょっと痛いけど(エマ・ワトソンだったらなー)、あとは問題なく楽しめた。早いうちに2も観なくちゃだな。評価は☆2つ半。  
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2007年04月13日

蟲師

c1215961.JPGどろろのこともあるのであんまり期待してみるのはいかがなものかと思ったのだけれど、このB級っぽさになぜか惹かれてしまう。ということで、観てきました。

うむ。どろろなんかより全然面白い。どろろの風景は中国っぽかったけど、蟲師の風景は間違いなく日本。昔の日本の雰囲気が良く出ている。映像の工夫もいやみがなくてさらりとしている。ストーリーは原作に比較すると女性の登場人物の厚みが増していたけれど、このあたりはエンターテイメントとしては仕方のないところ。

原作の雰囲気を生かしつつ、俳優もうまく使い、なかなかのB級映画に仕上がっていて、大友監督もやればできるんじゃん、という感じ。まさか、この映画を撮るのに5年とかかけてないよね(^^;?

評価は☆2つ。いや、蒼井優が可愛いので2つ半だ(笑)。

aoi  
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2007年03月30日

ホリディ

630ce67f.JPGみなとみらいのワーナーで「ホリディ」を観てきました。ここの椅子はちょっと小さめですね。最近、ゆったりシートに慣れちゃっているので、このくらいだとちょっと「狭くね?」って感じです(^^; さて、映画。

とにかくネガティブシンキングのカリフォルニア在住キャリア女性、ロンドンの郊外に住むマスコミ編集女性がお互いの家を二週間交換する。その間に起こるちょっとした出来事、という映画。まぁさらっとしていて、特にピークもないんだけど、退屈しない2時間ではある。個人的には表彰式の方にクライマックスを持ってきた方が盛り上がったんじゃないかなぁ、とも思うのだけれど、ま、いっか。

なんといってもジュード・ロウが格好良すぎちゃって、うーーーむ、という感じ(^^; 出てくる登場人物はどこかしらに性格上のコンプレックスを感じるような部分があるのだけれど、なぜかジュード・ロウだけは完璧。こんなおじさんがこんな暮らししてるわけねぇーじゃん!みたいな非現実感がなんとも言えない。

キャメロン・ディアスは良い感じで演技していて好感。ケイト・ウインスレットは本当ならメインになっても良さそうな役どころなんだけど、キャメロン・ディアスと格が違うんでしょうか、扱いが悪かったです(^^; ま、なんだかんだ言ってもジュード・ロウとキャメロン・ディアスのラブストーリーが主軸なんでしょうね。ジャック・ブラックはまぁ、おまけというか、ケイト・ウインスレットの相手がおじいさんだけじゃ気の毒だから、という感じで(^^;

あと、字幕が結構いい加減なので(これ、誰だったっけ、覚えてないけど)、字幕に頼らないほうが良いかも。

評価は☆1つ半というところでしょうか。

どうでもいいけど、「人生に一度だけ、誰にでも運命の休暇がある」というコピーは全く意味不明。こんなコピーを作る奴は僕は絶対に仕事を出さないね(^^; 何で一度だけなんだよ。誰にでもあるのかよ、みたいな。

holiday  
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2007年03月24日

パフューム

ebd92b28.JPGこの間の「バブルへGO!!」とかもそうだけど、どうもこの手のB級っぽさがプンプンする映画が観たくてたまらない。

ということで、映画館で観てきちゃいました。いや、だって、多分スカパーでやっていても観ないし、もちろん地上波でやったって観ないと思うんですよ。だから映画館。

いやーーーー、面白かった。ラスト20分ぐらいまで。音楽、映像ともに楽しめて、おいおい、この広げちゃった風呂敷を一体どうやってたたむつもりですか?という感じ。

と、こ、ろ、が、うーーーーん、最後で息切れ。広場のシーンもちょっとどうなのかなぁと思うし、最後の主人公の顛末も、もうちょっと上手に表現できなかったのかなぁ。ストーリーに不満があるわけじゃないんだけど、観せ方がイマイチだと思う。それまで、すげぇ面白かっただけにがっかり感も強い。

と、いうことで、評価は☆1つ半。いや、最後の最後まで☆3つの勢いだったんですけどね、凄く惜しい。  
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2007年03月05日

バブルへGO!!

bd788114.JPG
基本的に期待値ゼロの映画である。期待値ゼロだから、逆に「楽しめるに違いない」という期待が高まる。

で、観てきての感想は「なかなか良い」だった。もちろんストーリーとか滅茶苦茶だし、特に見所もないし、くっだらねぇなー、でおしまいの映画なんだけど、そこがホイチョイらしくて良い。

僕とか、大学に5年通って、さらに大学院を出て、社会人になったのが92年。そして、その初年度の大半を休職して松葉杖生活。ということで、実質的に働き出したのは93年で、「えええーーー、そんな時代があったんですかぁ」という世代である。学生時代に美味しい思いをしたのかと言えばそんなこともなく、冬は冬山にこもり、春と夏と秋は冬のためのバイトばっかりの生活である。まぁ確かに家庭教師の時給は3750円だったりしたけれども、それでも決して楽な生活ではなかった。なので、マインド的には広末と一緒。ちぇ、あと5年早く生まれていればなぁ、というところである。

製作にあたって日立からたんまりお金をもらったためにタイムマシンは洗濯機になってしまったようだ。もうちょっと日産が頑張ればタイムマシンはフェアレディZだったに違いない。ま、ドラム式でも良いんですけどね。

どこが見所ですか?と言われると本当に困るのだけれど、バックトゥザフューチャーは当然として、他にもインディジョーンズやら、ダブルオーセブンやら、色々とパロディをしているのを観るのは楽しい。あと、広末がなかなか可愛い。

みんながまだ記憶している街を再現しているので、つまらないこだわりで結構お金を使っているんだろうけれど、そのあたりのばかばかしさがまた良い。

少なくとも、日本沈没なんかよりはずっと楽しめた。どろろよりも面白かったな。評価は☆2つ。  
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