2008年06月02日

アフター・スクールと西の魔女が死んだ

僕はテレビより映画が好きな人間なので、テレビはほとんど観ないが(最近連続で観た記憶があるのはちりとてちんと篤姫ぐらい)、映画は良く観る。Yahoo!ムービーを利用してレビューを書いたりもしているのだけれど(Myレビューはこちら。相互お気に入りレビュアー絶賛募集中(笑))、ネットを利用して映画関連の情報に触れていて、ちょっと気がついたことがある。

先日、「アフター・スクール」という映画を観たのだけれど、この映画、ネットの中ではすこぶる評判が良い。僕もすでに観ていて、レビューはこちらに書いてあるのだけれど、僕の評価はそれ程高くない。「はてな?なぜこんなにこの映画の評価が高いんだろう」と思ったのだけれど、今日、Yahoo!ムービーの「西の魔女が死んだ」の「おうちで上映会」の抽選に当選して思い当たった。「おうちで上映会」とは、ネット経由で映画の試写ができるというもので、「西の魔女が死んだ」の場合は12000名というかなりの数が当選する。先日は「僕の彼女はサイボーグ」がこの試写会を展開していたのだが、アフター・スクールの場合はYahoo!ムービーレビュアー限定試写会と「おうちで上映会」の両方を実施していた。この手のネットと連携した試写会はラジオの懸賞で当選する試写会に比べて情報を提供しやすいので、試写する人間の感想をコントロールしやすいというメリットがある。「アフター・スクール」の場合、「騙される」ということ以外に特徴がない映画なのだが、客が「騙される」ことのみを期待しているのであれば当然評価は高くなる。喩えていえば、遊園地のフリーフォールみたいなものだ。ただ上に登って落ちるだけのアトラクションで、特別な演出などはそこには何もない。しかし、それに乗る客たちは「ただ落ちること」だけを期待しているので、それにお金を払い、落ちたことで満足する。「これでミッキーマウスがいれば言うことなかったのに」とか、「下が池になっていて水がばしゃばしゃ撥ねたら面白かったのに」などという人はいない。アフター・スクールにしても、事前に「騙される映画ですよ」と嫌と言うほど刷り込まれているので、客は騙されることだけを期待するし、「オレは騙されないぞ」と構えるし、騙されたあとは「えーーー、そうだったの?もう一度観てみよう」ということになる。そういう意味で、アフター・スクールは一度ただで観せてしまっても「もう一度」が期待できるし、それより何より、ただで観た客たちが口コミとしてあちこちで情報発信してくれるのだから、こんなにありがたいことはない。みんなが口をそろえて「騙された」「騙された」と宣伝してくれるのだ。

観せる側としては、客の意識を「騙される」という一点に集中させることこそが狙いなのである。そして、こうした意識誘導にはネットは絶大なる威力を発揮する。大体、普通にブログなどで映画の感想を書いている人たちは、せいぜい3、4行の感想を書くのが精一杯である。もちろん詳細なレビューを書く人もいるが、それはマイノリティ。「今日、アフター・スクールを観てきたよ。大泉洋が凄く良かった。それから二人の女の子も可愛かった。そして、ラスト。ええーーー、って感じで、何が何だかわからなくなっちゃって、騙されっぱなし。もう一回観に行こうっと」ぐらいがほとんどのはずだ。そして、こういう「雰囲気」がネットの中に充満することが重要なのである。

試写会という制度はネットがいきわたりつつある現在、「本当に効果があるのかなぁ」などと思うのだが、それでも旧態依然とした業界が過去の延長線上に惰性で続けている制度の恩恵にあずかり、ときどき「ご馳走様」と利用し続けている。しかし、中には非常に上手に試写会を展開しているケースもある。考えてみれば当たり前の話だが、「客を満足させることができる」映画なら、試写会を実施して口コミを誘発させることはマーケティング上必ず効果が出る。問題は「何が客を満足させるのか」を明確にできるかどうかであって、手法と効果が単純である以上、手段は「何が」を単純化することに集約される。アフター・スクールは「騙される」に集約することができたし、そもそも企画立案の時点でこのことは明確だったはずだ。そして、それをPRする手段としてネットが非常に有効であることも、制作サイドはきちんと考えたはずである。今、アフター・スクールが非常に高く評価され、受け入れられているのは必然と言っても良い。マーケティングで成功した映画の典型例である。

#まぁ、僕とかはそういう意向に踊らされるのが嫌なタイプの人間なので、かなりシニカルに事象を見てしまうのだけれど。

さて、「西の魔女が死んだ」は12000人という、ほとんど全員当選みたいなばら撒き試写会である。この映画の「何が」は何なのか、気になるのだけれど、僕にはこの映画の事前情報がほとんどない。つまり、僕の意識はどこにも集中していないのである。他の人も同じ状態だとすれば、12000人分の興行成績が落ちるだけになりそうだが、まぁこれは余計なお世話かもしれない。さて、「西の魔女が死んだ」はいつ観ようかな・・・・。やっぱり、今日の夜中かなぁ。  

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2008年05月30日

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

bcf59414.jpgナルニア国物語は大して面白くなかった印象があるんだけど、「カスピアン王子の角笛」は結構面白かった。意外。

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女

例によって「これって、スター・ウォーズ エピソード1のシーンと良く似ているなぁ、なんていうところはあるのだけれど、それはご愛嬌。何より、戦闘が始まってからのテンポが良い。逆に言えばそれまでの1時間ぐらいは大分退屈なのだけれど、それも第1作に比較すればずっとマシ。

見所はどこかなぁ、って、やっぱり次女のルーシーのできの良いところかな。一作目では全然魅力がなかった子役達だけど、今作では長女、次男、次女はなかなか。長女のスーザンは見事な弓使いとして大活躍するし、次男のエドマンドは派手な活躍こそないものの、ルパン三世の石川五右衛門のような存在感を見せる。しかし、やはりなんと言ってもルーシーである。彼女が短剣を抜くシーンはホントに格好良い。

さて、前作では人間の活躍がいまいちだったわけだけど、今作は人間がかなり活躍する。そんな中でのカスピアン王子はかなりの美形で、製作サイドの「若い女性に見てもらいたい」という魂胆が見え隠れするのだけれど、まぁ、そのあたりはあまり突っ込まないでおこう。ちなみにこのカスピアン王子、美形である以外にはあまり活躍の場面がなく、「なんだ、コリャ」って感じがしないでもない。というか、その程度の活躍しかない役どころなので、格好だけでも、と言うことだったのかも知れない。ちなみに王子の敵役のミラースはまぁまぁの存在感。

こういった登場人物の人間関係は凄くあっさりと描かれているし、本当は重要な役割を果たしそうな博士なんかも完全なチョイ役。このあたりは子供向けの映画だから仕方のないところかもしれない。

前半はかなり退屈で眠くなったのだけれど、城に夜襲をかけるあたりからは眠いと感じることはなかった。戦闘シーンはそこそこに長かったと思うのだけれど、無駄に長いとは感じなかった。なかなか見せ方が上手だったのかも知れない。

全体のストーリーについて言えば、「結局アスランかよ」ってことなのだが、まぁ水戸黄門みたいな位置づけだから仕方ないか。

評価は☆2つ。  
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2008年05月29日

アフタースクール

349414eb.jpg「最後の最後でからくりが」とか書いている人が沢山いるこの映画。確かに最後まで色々と種明かしがあるのですが、種明かし自体は「徐々に」行われていく。これがこの映画の最大の救い。なぜなら、最後の最後まで引っ張られてしまうと、映画が非常につまらないから。

この映画、褒めている人が凄く多いのだけれど、それは恐らく「この映画は観る人を騙す映画ですよ」と事前に教えて貰っているからだと思う。そして、私もそのひとり。観客を騙す映画だとわかっていたから、「どうやって気持ちよく騙してくれるんだろう」と楽しみにしていた。そして、その騙しのからくりは確かに心地よい。しかし、みんながみんな絶賛しているのがどうにも腑に落ちない。なぜか。

なぜなら、謎解きの要素になってくるまでが、あまりにも退屈だったからだ。散漫で抑揚のないストーリー、関係が良くわからない登場人物たち、平板な演出・・・・どれもこれもが意図的だとは思うのだけれど、残念ながらその時間が長すぎる。一応徐々に種明かしをしていくのだけれど、それにしても、である。

「あぁ、家定さまがこんな役を」とか、全然関係ないことを思っているうちはまだ良いのだけれど、本当に眠くなった。

「さぁ、騙して、騙して」と期待一杯で映画を観ている人なら、最後まで頑張れると思う。でも、何の予備知識もナシにこの映画を観たら辛い。そういう理由で、この映画はネットを中心にした大規模プロモーションを打ったんだろう。その成果もあって、ネット内での評判は上々の様子だ。だが、ちょっと待って。それって、映画として正しいんだろうか。あえて言いたいのだけれど、騙す映画だとしても、騙されている最中も楽しめなくちゃ駄目なんじゃないだろうか。面白いストーリーの中に引き込まれ、主人公に感情移入し、さぁ、クライマックス、となって、そして騙される。この文法での最高傑作はやはりスティングなんだと思うのだが、騙すことだけに軸足を置いてしまい、肝心のそれに至るストーリーがおろそかになってしまっては、結末までを楽しんでもらえない。この映画は決して長くない映画ではあるものの、「面白くなってくる」までが長すぎるのだ。

前菜を食べて、前菜を食べて、さらに前菜を食べて、これでもかと前菜を食べて、あれれ?このままじゃおなか一杯になっちゃうよ?なんか、お酒飲みすぎで眠くなってきちゃったし・・・・というときにいきなりメインディッシュが出てくるような。今回はかろうじてメインディッシュを食べることが出来たけれど、その前に寝ていても全然不思議じゃなかった。

騙すという意味では傑作。しかし、ストーリーは平板。これを片手落ちといわずしてなんというのか。評価は☆1つ半。  
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ミスト

8ce504b7.jpg「後味の悪い結末」という以外は結構評判の良かったこの映画、早速、でもないですが、観てきました。うーーーん、確かに後味が悪い。この後味の悪さは、ラストが悪いのではなく、そこに至るまでの描写が良くないんだと思う。

以下、超ネタバレなので追記に書きます。評価を先に書いておくと、☆2つ半です。

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2008年05月19日

THE BUCKET LIST(最高の人生の見つけ方)

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ジャック・ニコルソンという米国が誇る個性派俳優と、一体いつ休んでいるのかと思うくらいにありとあらゆる映画に出まくっているモーガン・フリーマンの二人が出演しているヒューマンドラマ。

家族愛以外はほとんどのものが自由になる大富豪と、家族の愛に囲まれて働き続けてきた自動車工の二人が、ともに末期がんになって同じ病室に入院することからドラマがはじまる。「死ぬまでにやっておくこと」のリストを二人で作り、それを一つずつ実現していく。

スカイダイビングやピラミッド、ライオン狩り、タージマハル、刺青を入れる、あたりは普通なのだけれど、「見ず知らずの人に親切にする」や「最高の美女にキスをする」あたりがどうやって達成されるのかというのが見所のひとつ。

末期がん患者の旅行記というと重くなりそうだけれど、全編軽い笑いに満たされていて、深刻なところはほとんどないのが良い。

一応、ラストにはちょっとしたサプライズも用意されていたりして、サービスも悪くない。

最終的に、天国に行くための条件、

Have you found joy in your life?
Has your life brought joy to others?

がどうなるのか、最後まで肩肘張らずに楽しめる。

どうでも良いけど、普通なら「映画にかこつけて世界一周旅行」なんてことを考えそうなんですが、この映画はほとんどロケをやらずに済ませている感じですね(^^;

しかし、何しろ良いスパイスになっているのが秘書のショーン・ヘイズ。「私にもこんな優秀な秘書がいたらなぁ」と思うこと間違いなし。やはり、良い秘書を手に入れるためには10億ドルぐらいを稼ぐようにならないと、ですね。

ところで、「最高の人生の見つけ方」という邦題はかなり酷いですね。なんで「バケット・リスト」じゃだめだったんだろう。携帯で「ばけっと」って入れると、候補に「パケット」が沢山出てきちゃうからですかねぇ。

評価は☆2つ半。  
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2008年05月18日

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

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いまどきの勉強不足な日本人が観れば「軽い気持で観にいったら重い映画だった」などと他人事のように感じるに違いないこの映画。米国の名優をそろえた米国万歳映画という意味ではつい先日公開された駄目映画「大いなる陰謀」と似ている。良くも悪くも、この手の映画を観て「米国って素晴らしい」などと感じてしまう人が結構いるんじゃないかと思うと正直「なんだかなぁ」という気もする。9.11が起きてしまってから、慌てて「世界の警察たる米国はこんなに皆さんのために頑張ったんですよ」とPRしているような、そんな風な映画である。

この映画で描かれている米国の行動を全面的に批判するわけではないけれど、米国の価値観が世界の共通の価値観として受け入れられる保証はなく、それでもそれが唯一無二の価値観であると疑わずに押し付けていく姿勢については、やはりある程度距離をおいて客観的に見ていく必要があるはずだ。

内容はというと、ソ連のアフガニスタン侵攻に対して裏で暗躍した米国下院議員のお話。要は、アフガニスタンに武器を供与して対ソ連戦争の最前線としてアフガニスタンを利用し、勝利したという感じのことを格好良く、時にお気楽に描いた、といった感じ。

このあたりの状況はご存知のように宗教やら石油やらが複雑に絡んでこじれにこじれているわけで、島国のほぼ単一民族国家である日本人にはなかなかわかりにくい状態。ここでの米国の失政がそのまま9.11につながっているわけで、単純に「凄いね」で終わるような話ではないのだけれど、恐らくそのあたりについても日本人には理解が難しいところだろう。

難民キャンプのシーンなどはかなり軽めで、ブラッド・ダイヤモンドあたりの描写に比べるとあまり悲惨さが伝わってこない。このあたりはちょっと手抜きのような気もする。

本作で一番良い味を出しているのはCIAのはぐれ諜報部員に扮しているフィリップ・シーモア・ホフマン。彼が作中で果たす役割は決して小さくないのだが、ラスト近くでチャーリーに語るあたりは完全にフィクションっぽい。

人間の行動には全て理由があり、その理由とは「利益」である。ボランティア活動だって、「人のために役に立てて嬉しいと感じることができる」という利益があるから行われる。利益に通じない行動は「強制された行動」のみだ。では、米国の活動理由は何なのか。この映画における利益は「反共産主義」である。それでは、この映画を作った理由は何なのか。最大のものは、アフガニスタンからのソ連撤退の裏にあった事実を世界に知らしめることだろうか。何故かといえば、それに至るチャーリーの行動をほぼ全面的に肯定的に描いているからである。そして、最後に「一つだけ、ちょっと失敗した」と弁解する。ちょっとの失敗が米国の国民にとてつもない恐怖を植え付けたわけだが、そのあたりに関する反省はかなり軽く描かれている。本来皮肉として作られている映画だが、それを皮肉と受け取れない日本人は山ほどいそうだし、そうなってしまった理由は皮肉に徹し切れなかったこと。もちろん米国内ではきちんと皮肉として受け取られるだろうが、勉強不足の人が多い日本ではなかなか期待できそうにない。

「大いなる陰謀」と同じ理由で日本人にはわかりにくく(=誤解されやすく)、そして同じ理由で傑作とは言いがたい。評価は☆1つ。  
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2008年05月14日

つぐない

70389b61.JPG長いこと宿題になっていたんだけど、色々忙しくてなかなか観にいけなかった「つぐない」、上映最終盤のレイトショウでようやく観てきました。

以下、超ネタバレ感想なので、追記に書きます。  続きを読む
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2008年04月28日

クローバー・フィールド

c5dd7a77.JPG怪獣に襲われたニューヨークで逃げ惑う人々を描いたパニック映画。と書いてしまうと「なぁんだ」という感じなのだけれど、それが「登場人物が持っているハンディカムの映像だけで描かれている」となると「ほう」ということになると思う。

全体の設定に関していえば新しいものは何もない。しかし、それをハンディカムを通すだけで「創作物」としての価値は格段にアップする。あんまり何度もやれることではないし、過去にも同じような趣向のものはあったので、「発明」とまでは言い切れないのだけれど、しかしそれでも「この手があったのか」と思わされる。

まず最初に書いておくべきことは「何はともあれ、この作品は映画館で観ておくべきである」ということである。映画館でゆらゆらとゆれるハンディカムの画面を観て、気分が悪くなるかもしれない。しかし、それこそが「臨場感」である。これは家のテレビでDVDを観るのでは体感できない。ポジティブな感想を持つか、ネガティブな感想を持つか、それは個々の感性次第なのだけれど、とりあえず映画館で観ておいた方が人生の経験ポイントが増えるよ、ということは言えると思う。新感覚を体験することは、間違いなく可能だ。

さて、では映画の質はどうなのか。普通のパニック映画と何か違うのか。いや、違わない。表現方法が違うだけである。ハンディカムの持ち主が撮影した主体的な映像に終始するので、情報量もかなり限られる。この、「限られた情報」というのが、鑑賞者と、映画の中の主人公を完全にシンクロさせる。主人公が感じる「未知のもの」に対する恐怖や理不尽さを、観ているものも同じように感じることになる。このあたりのアイデアが秀逸。怪獣が徐々にその正体を明らかにしていくあたりも非常に良くできた構成だと思う。

パニックの本質とはなんなのか。それを第三者的な視点ではなく、当事者としての視点で記述したところが素晴らしい。ときどき挟まれる、「事件」の前の平和な映像との対比もなかなか秀逸だ。

登場人物たちの行動に関していえば、「お前、そこでその行動はあり得なくないか?」というところがあるし、ヘリコプターが墜落したのにそれほどフェイタルな状況に追い込まれなかったりもするし、まぁいろいろと「それはちょっとないんじゃないの?」と思わないでもないのだけれど、そのあたりはまぁ良しとすべきなんだろう。さすがに物凄い状況においても執念深くビデオカメラを回し続ける登場人物たちはさすがにやりすぎ感があって、ラスト近くでは個人的には笑いが漏れてしまった。これはターミネーターのラスト近くで、「おいおい、まだ頑張るのかよ」(苦笑)、みたいな状況になったのと似通っている。米国人はここまでビデオで記録することに対して執念を燃やすのか、と勉強になった。

本当に、全体としては全く大した話ではないのである。しかし、それでも全編を通じて楽しめた。これこそがアイデアの勝利だろう。もしかしたら、まずパニック映画の本編があって、これはそのスピンアウト、みたいな感じで公開されたらもっと面白かったかもしれない。

しかしまぁ、お金がかかっているのかかかっていないのか、良くわからない映画でした。あと、結構画面が揺れるので、観ていて疲れました(^^; 評価は☆2つ半。
  
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2008年04月27日

大いなる陰謀

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一言で表現すると、「民主党の民主党による選挙のための映画」という感じなのだが、日本に住んでいて、米国での選挙権がない日本人にはあまり効果がない。なので、純粋にエンターテイメントとしてこの映画を観たわけだが、これは結構酷い出来だと思う。

何しろ民主党の素晴らしさ(というか、共和党の政策ミス)をアピールするのが主題になっているので、とにかく会話が多い。教授と学生、議員とジャーナリストの会話がメインなのだが、もう字幕を追っているのが面倒になってくるくらい。おまけにその字幕がイマイチなものだから、ついつい「あれ?さっきそんなこと言ってたっけ?」とか、「あれ?字幕の日本語、なんかおかしくない?」みたいなところにつっかかってしまい、画面を追いきれなくなってしまう。「しまった、これは吹き替えで観るべきだったかな?」などと、もうかれこれ何十年も感じたことがないことを思ってしまった。

自由の国、チャンスの国と言われつつもその実態は結局差別社会である、という当たり前の現実を見せつつ、「さぁ、あなた達はどうするんですか?」と思わせぶりに終わるのも、なんか政治色満載で嫌な感じ。

映画を引き締めるはずの雪山シーンが「こ、これがインダストリアル・ライト・アンド・マジックの特撮ですか?えーーーーーー?」みたいな、いや、まるでローレライとかあのあたりの予算不足の邦画の特撮を髣髴とさせるような安っぽいものなのもいただけない。

ロバート・レッド・フォードは久しぶりに見たけれど、まぁ普通の演技。支持している民主党のための映画を撮れたので満足でしょう。メリル・ストリープもそれなりだけれど、やっぱ、プラダを着た悪魔の快演が頭に残っているので、「もっと味がある演技が出来る人なのに」と思ってしまう。トム・クルーズだけは本領発揮。って、それは「トム・クルーズの出演作に傑作なし」っていうこと。

しかし、ストーリーよりも、背後の思惑よりも、駄目なのは「大いなる陰謀」なんていう邦題。なんだこりゃ。一体どういうセンスでつけてるんだろう。ロバート・レッド・フォードが監督だから、「大統領の陰謀」にひっかけたんですかね?でも、この映画で描かれているのは大いなる陰謀なんてとんでもない。せいぜい「臆病者の策略」ぐらいのものじゃないですか。「LIONS FOR LAMBS」じゃぁわかりにくいってことかもしれないけれど、良い邦題が思いつかないならやっぱ原題のままでいって欲しい。この程度の英語なら今の日本人は大抵わかるんじゃないの?「羊に仕えるライオン」「獅子を率いる羊」ぐらいでも良いけどさ。  
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2008年04月24日

ノーカントリー

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観なくちゃ、観なくちゃ、と思っていた本作、ようやく観て来ました。なんとも、微妙な映画でしたね。

狩りをしている最中に麻薬の取引現場の修羅場を発見、200万ドルをネコババしたおじさんの逃亡劇。

と、思わせつつ、実はちょっと違うというひねりのある本作。そのあたりがアカデミー賞なんですかね?うむむ。

とにかく、人がどんどん死ぬんですね。で、最初のうちはどんぱちどんぱち直接的な表現で見せるわけですが、それがだんだん省かれていく。「勝手に想像しろ」みたいな感じになってきて、後半の中ごろではそのノリで物語の主人公だと思っていた人までが死んじゃう。これはサイコみたい。えーーー、じゃぁ、これで終わり?って思ったら、そのあともいくつかエピソードがあるんですね。奥さんのエピソードはそれなりだし、シガーのエピソードもまぁそういう結末にしたくなるよね、みたいな感じなんだけれど、そこで終わりかと思いきや、まだ終わらない。なんだ、主人公は保安官かい、そういえば冒頭も保安官だったね、忘れていたよ、みたいな(笑)。

理不尽に殺されちゃったり、コインの裏表で生き死にが決まってしまったり、かと思えばいきなり交通事故にあっちゃったり、色々ありながらも「なんだかんだ言っても、人生ってお金で左右されちゃうよね」と言いつつ、でも最後は「天国でおとうちゃんが待っていてくれるさ」という映画、と言い切っちゃって良いのかな?いっか(笑)。

ラスト直前までの不気味さ、緊迫感が雲散霧消して、突然悟りを開かされちゃう。そのあたりの理不尽さももしかしたら米国の文化人受けするのかもしれません。僕は、もうちょっとストレート勝負な方が好きですけどね。

どうでも良いですが、音楽と色気が全くない映画でした(^^; 特に前者は深刻で、おにぎりを買って席に着いたのですが、音楽が全然なくて静かなので食べることが出来ませんでした(;_;)

評価は☆1つ半。  
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2008年04月20日

フラガール

フラガールスタンダード・エディション

昭和40年の東北を舞台にした本作。炭鉱が斜陽になっていく中、新しい時代に合わせて変わっていく人間を中心にして描いている。しかし、頑固に変わらないでいようとする者、変わりたくても変われない者、それぞれを要所に配置して、設定に偏りがない。どこまでが実話でどこからがフィクションなのか良くわからないのだが、非常に良くできた創作だと思う。

メインになる話はどうやらダンスの教師として東京からやってきた女性の成長物語だったのかもしれないが、抜群の存在感を見せるのは蒼井優の方。ラストのダンスはもちろんだが、特に素晴らしかったのは駅のホームのシーンだと思う。あのゆったりとしたやさしい踊りのシーンは必見。

兄や母との関係、友達との関係、教師と生徒の関係といった要素を適切に配置しているため、映画全体に全く隙がない。

ただ、ひとつだけ残念なのは主人公の教師が徐々に生徒達との付き合い方を変ええていく様子がいまひとつクリアではないこと。どういうきっかけで変わって行ったかがもっとわかりやすければさらに良かったと思う。2時間弱の映画なのだから、そのあたりのエピソードが追加されていればもっと良かったと思う。

途中に何度か泣き所を配置しつつ、ラストではさわやかに終わるという構成も見事。☆3つ。  
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2008年04月16日

それでもボクはやってない

それでもボクはやってない スタンダード・エディションフジテレビさん、ごめんなさい。

僕はこれまでテレビ局がかんだ映画は全部ツマラナイと断じていたのですが、この映画は凄く面白かったです。

久しぶりに見た、「いかにもありそうな話」。そして、最後の最後まで、それが貫かれているのが良い。しかし、あまり詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうので、そのあたりは触れずに。

映画は痴漢で逮捕された容疑者の第一審が結審するまでを描いたもの。普通の人が経験する機会がない話なんだけれど、いかにもありそうな話だから怖い。きっと刑事もあんな感じだろうし、検察もあんな感じだろうし、裁判官もあんな感じなんだろうと思う。裁判官が変わると審議もガラッと変わっちゃうというのもあの通りなんだろうな。

まぁ、彼らは現行犯逮捕された容疑者に対して「絶対に騙されないぞ」と考えてことにあたっているからそんなものだろう。いや、これはもちろん想像ではあるのだけれど。犯罪はきちんと裁かれなくてはならないけれど、冤罪はあっては困る。

人を裁くというのは、「法律」という人間が作った文書に沿って、人間が主観で判断すること。そこには「絶対の正解」が存在しない。有罪なのか無罪なのか、有罪なら量刑はどの程度なのか、人間が決める以上、どうしてもブレが生じる。そのあたりが社会ドラマに対して格好の素材を与えているので、これまでも裁判ものにはいくつかの名作映画、名作ドラマがあった。そして、この映画も多分そういった名作の一つに数えられると思う。

役者達の演技もなかなか味がある。主役の加瀬亮、弁護士の瀬戸朝香と役所広司、裁判官の正名僕蔵と小日向文世、容疑者の友達の山本耕史、容疑者の母親のもたいまさこ、どれもこれも、派手な動きがない分要求される演技をしっかりこなしている。特に主人公の加瀬亮は理不尽な扱いに対する心の動きを見事に演じていたと思う。登場人物は良い者、悪者がはっきりしているのだけれど、それぞれが見てすぐに「こいつは良い奴」「こいつは敵方」としっかりわかる。別にミステリーでもサスペンスでもないので、こうしたわかりやすさが良い。

え?この映画が日本アカデミー賞で最優秀作品賞じゃないの?え?最優秀は東京タワー?アホかと。観てないけど(笑)→東京タワー

いや、だって、これ以上面白い邦画を、僕はここ数年観てないもの。作品、監督、脚本、主演男優、助演女優ぐらいまではこれで決まりでしょう。

あぁ、面白かった。  
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2008年04月14日

ブラックサイト

ca65b151.JPGネット時代の劇場型殺人を題材にした本作。アプローチは面白いと思うのだが、内容はというとかなり平凡なものになってしまった。

まず、犯人があまりにも有能すぎる。ネットだけじゃなく、他の色々なことに対して有能すぎ。ネット周りで万能なのは許すとしても、「お前、ちょっと、それ、どうやったのよ」というのが色々出てくる。一方で、それを追いかけるFBIは相当に無能。「お前、ちょっと、もうちょっとしっかりしろよ」というのも色々出てくる。「そこをアップにして」って、画像ぐらい全部保管してあって当たり前だし、捜査に当たってはその画像を詳細にチェックすることだってできるはず。リアルタイムで「アップにして」も良いけど、事件後にもうちょっとしっかり分析したらどうなんだろう。目のモールス信号とか。

まぁ、このあたりはちょっと大目にみるにしても、一番の問題点は「閲覧数が増加するにしたがって死ぬのが早まる」という設定に対してあまりにも無策だというのがサスペンスをサスペンスっぽくなくしてしまっている。ただ単にアクセスが増加していくだけなので、事態はただ単に悪化していくだけ。最終的に「あーーあ、死んじゃったよ」ということになってしまうのだ。どうやったら助けられるんだろう、あぁ、そんなことしたら死んじゃうじゃんか、折角閲覧数が落ちていたのにまた上がっちゃった!などというハラハラドキドキがあれば面白いと思うのだけれど、残念ながらそういう要素が全くない。崖に向かって車を運転して、ただ単にアクセルを踏み続け、加速していくだけ。崖から落っこちた犠牲者達は可哀想だけれど、じゃぁどうしたら良いのかって、どうにもならない。

そういう、観客の無力感の中で主人公が拉致され、さぁ、どうするんだ、というところを制作サイドとしては見せたかったのかもしれないのだが、それはそれで、あんまり緊迫感がない。羊たちの沈黙などではラストの緊迫感が凄かったのだけれど、この映画ではそういったものに欠ける。というのは、やはり「映画を観ている側」が、「サイトを見ている側」と同化してしまっているからなんじゃないだろうか。「あらら、このままでは死んじゃうよ」と思いながら、のんびり観てしまう。そういった状態を作ってしまう演出がどうにも残念。

「硫酸を注入してpHを上げるのは相当大変だぞ。部屋中水浸しになるぞ」などというサイエンティフィックな突っ込みは置いておくとしても、もうちょっと面白くする方法があったんじゃないだろうか。そういった要素があんまりないので、観終わって何かを考えるというよりは、「なんか、気持悪い映画だったな」で終わりになってしまう。

あと、「ブラックサイト」という邦題もどうなんだろう。うーーむ。ちなみに原題は「Untraceable」。

ちなみにサイトはちゃんとあります。

http://www.killwithme.com/

ということで、評価は☆1つ。  
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2008年04月12日

かもめ食堂

かもめ食堂ここ数日、風邪をひいたのか、花粉症(スギ以外)なのか、とにかくどうも鼻と喉の調子が悪い。外に出るのもなんだかなぁ、ということで引きこもって仕事をしたりゲームをしたりサッカーを見たり野球を見たり本を読んだりしているのだけれど、「ブラックサイト」を観にいくのをキャンセルしてビデオにとっておいた「かもめ食堂」を観てみた。

まぁ、なんとものんびりした短編で、見終わったときの印象が非常に良い。こういう癒し系の映画は今の日本人にはかなり前向きに受け止められると思う。日本になくなりつつあるのんびりした生活をフィンランドに見出したのだろうか。

物語の舞台はフィンランドの和食レストラン「かもめ食堂」。ここを一人でオープンした女性のところに、一人、また一人と人が集まってくる。最初はガラガラだったお店に仲間が出来て、お客さんが増えていく、という、それだけのストーリー。その中でちょっとした不思議なことや、ちょっとした悲しい話や、ちょっとした面白い話が少しずつ盛り込まれて映画にアクセントを与えていく。

魅力的な主人公を小林聡美が上手に演じているのが印象的。人に対しても、料理に対しても、「かくありたい」という接し方をしている。誰もがそう思っていてもなかなかできないことをきちんと表現している。それが映画のラストにもつながっていく。

ミニシアターで軽く楽しむ、そんな感じの映画。評価は☆2つ半。
  
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2008年04月11日

バンテージ・ポイント

678c3152.JPG宿題になっていた「バンテージ・ポイント」を観てきた。

米国大統領がスペインで狙撃されるという事件を、徐々に視点を変えつつ、さらに少しずつ新しい事実を付加して行くことによって、その全容を見せていくというもの。

謎解きは特に難しくもないのだけれど、最初に観ていたものは実は「みんなが思っていたものではなかった」と種明かししていくことの繰り返しで、それは先日の『東京少年』とかでも使われているそれほど新しくない手法。しかし、その塗り替え作業を「これでもか」というくらいに繰り返していくのはなかなかに面白い試みだと思う。有吉佐和子の「悪女について」という小説があったけれど、それの映画版と言っても良いかもしれない。

登場人物については人物描写などがあまり行われず、単に事件はどのようにして起きたのかということをドキュメントタッチで描いている。そのおかげか、映画自体は非常にスピーディーですぐにラスト近くまで行ってしまう。

が、この映画を台無しにしている要素が後半にある。それがカーチェイス。このカーチェイスが無駄に長い。昔、ホイチョイプロダクションが見栄講座か何かで「米国の映画は必ずカーチェイスがあります」みたいにちゃかして書いていたことがあったような気がするのだけれど、これもまさにその典型的な映画。全編カーチェイスじゃなかったのはまだ救いがあるのだけれど、とにかくこのカーチェイスのおかげで眠くなるったらありゃしない。ほとんどネタは出尽くしているのになぜこんな下らない、意味のないカーチェイスを延々と観なくちゃいけないのかと思ってしまう。

折角良い映画になりそうだったのに、「ヒット映画の文法」を無理やり踏襲させたことによって台無しになってしまったのは残念。それから、全てのアイテムが無理やりラストに向けて収束していくのもかなり違和感がある。過不足なく必要にして十分な要素が配置されていて、もうちょっと無駄があっても良いのにと思わないでもないのだ。

短い映画なのにカーチェイスの部分で退屈させられてしまったので、その分減点。評価は☆1つ半。  
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2008年04月08日

マイ・ブルーベリー・ナイツ

0288d485.JPG桜もそろそろ見頃を過ぎて、ようやく時間が取れるようになってきた。それで、積み残してある映画を片っ端から見ようと思っているのだけれど、最初に観てきたのが「マイ・ブルーベリー・ナイツ」である。

なぜこの映画を最初に観たかといえば、「凄く面白そうだから」ではなく、「ノラ・ジョーンズを観たかったから」でもなく、もちろん「ジュード・ロウの演技を観てみたかったから」でもない。

以前から個人的に注目してたウォン・カーウァイ監督の最新作であり、かつカンヌ映画祭のオープニングを飾った注目作だったからである。わかっているとは思うが、もちろんこれは嘘で、単にナタリー・ポートマンが出ているからである。基本的に、僕が観にいく映画はナタリー・ポートマンが出ているか、キーラ・ナイトレイが出ているか、堀北真希が出ているか、で決まっているのだ。ということで、優先順位が非常に高かったこの映画である。

さて、観終わって最初の感想は「まぁ、どうということのない映画だけれど、普通に時間が潰れた」という感じ。何か、素晴らしいメッセージがあったわけではない。あえて言えば「世界に一つだけの花」みたいな感じなのかも知れないけれど、僕はこの偽善の固まりのような歌が大嫌いなので(笑)、そのあたりはなんとも思わない。主人公のノラ・ジョーンズ以外の二人の脇役女性はノラ・ジョーンズに比較すると段違いに美人で段違いに演技力があり段違いに魅力的で、これじゃぁちょっとノラ・ジョーンズの立場がないんじゃないのかなぁ、と思わないでもないのだけれど、じゃぁ他の女優だったら良かったのかということになるとそれはそれでまた別の話で、それじゃぁ誰もこの映画を観にいってくれなくなってしまう。つまり、それほどストーリーが素晴らしいわけでもなく、主演の女優が魅力的だったわけでもなく、映像的に素晴らしいかといわれれば、それもどうかと思う(なんか、監督の自己満足的なブルーベリーパイのアイスがけ映像や夜の街を走る電車の映像、ガラス越しのロングショットなどが色々散りばめられていたけれど、どうも無駄な演出と言うか、蛇足と言うか、「キャシャーン」みたいな感じだった)。では見所は、といえば、やはりジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズあたりになるのだろう。個人的なことを言わせて貰えればナタリー・ポートマンはこの間観た「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」よりもずっと魅力的だったと思う。出番はもちろん格段に少なかったけれど。

結局のところ「ブルーベリーパイが売れ残るのはブルーベリーパイのせいじゃない。君に彼氏ができないのも君のせいじゃない」ということで、最終的にノラ・ジョーンズのように別に美人でもない女性でもジュード・ロウのようなイケメンを捕まえることが出来るかもしれないし、出来ないかもしれないけれど、まぁそんなことは知ったことではない、というような映画(笑)。大体、一年間の自分探しの後、彼氏の家を見に行っちゃ駄目でしょ(笑)。ジュード・ロウは保険ですか?って、そういえば一方的に思わせぶりな手紙を書き続けて、相手からの連絡は一切拒絶、みたいな自分勝手具合だしなぁ。女性の目から見たら色々共感できるのかも知れないけれど、客観的に観たらかなりのトンデモ女のような気もする。

しかし、時間が短いこともあって、軽いのりで観ることができた。付き合い始めて間もないカップルがデートで観にいくにはちょうど良い感じ。ちなみに、その際は、男は絶対に「あの女はすげぇ自己チューだね」なんてこと言っちゃだめなのは言わずもがな。もちろん、「君はブルーベリー・パイのような女性だね」も駄目。「僕も、いつでも君が戻ってくるのを待っていてあげるよ」ぐらいかな。

評価は☆1つ半。  
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2008年04月02日

恋する日曜日 私。恋した

恋する日曜日 私。恋した

例によって(笑)、堀北が出ているので借りてきた。

なんていうんですかね、堀北は可愛いです。でも、それだけかなぁ。

まず、千葉の海がどうにも海っぽくない。もっと奇麗な海にしたらどうだったんだろう。それから、わざと演出しているんだろうけれど、余命3ヶ月の主人公の悲しみのようなものがストレートに伝わってこない。

死んでいく女性を描いているというよりは余命いくばくもない女性の失恋を描いている映画なので、「死ぬこと」がメインじゃなくなっているのは仕方がないのかもしれないけれど。

またそのうち会うことができると思っている他の登場人物の台詞によって、当たり前にやってくるとは限らない明日を明確にするのは良いと思うのだけれど、ここまで淡々と物語にするなら、それを主人公の口から語らせるのはちょっと余計だったと思う。余計といえば、ラスト近くの電話の台詞も余計かなぁ。

ただ、ラストのバスガイドの長回しのシーンは良かったかな。でも、それじゃぁ、堀北におんぶにだっこだよね・・・・。

舞台を沖縄にしなかったのは予算不足からですか(^^;?

評価は☆半分、と言いたいところですが、堀北が出ているから1つ半。  
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2008年03月26日

シリアナ

シリアナ

シリアナを観てみた。

しかし、スキーから帰ってきてヘトヘトになっていたこともあり、また内容の難解さもあってか、正直何が何だか、良くわからなかった(笑)。

いや、結構面白い映画なんじゃないかなーーーーーとは思うのだけれど、もっと精神的にも肉体的にも余裕があるときにじっくり観ないと駄目だな、コリャ、という感じ。レンタルDVDで観たので、返却期限が来てしまってそのまま返してしまった。

アマゾンで調べたら1500円らしいから、そのうち購入してきてじっくり観てみようかな、と思う。

そんな状態なので、今回は評価なし。多分、☆2つ〜3つの間だとは思うけれど。  
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2008年03月14日

アルゼンチンババア

8440eb7d.jpgアルゼンチンババアを観てみた(もちろん、堀北が出ているから(笑))。

なんとも微妙な映画である。原作があるから、原作を読めばまた違った印象なんだろうけれど、映画を観るだけだとストーリーの良さは良くわからない。

まず、ストーリーの中核であるところのアルゼンチンババア。このキャラクターがイマイチ良くわからない。どうやら癒し系のキャラと言う設定のようだが、なぜ彼女が癒し系なのかわからない。猫を飼っているからだろうか。それとも自家製蜂蜜の魅力だろうか。ちょっと臭いみたいだけれど、普通に美人のおばあさんという感じで、それ以外には何もない。

続いて役所演じるお父さん。この人、妻が入院して大変だって言うときに失踪しちゃう。まさに今死ぬ、というときにタイミング良くいなくなるのが不思議。死ぬのがわかっていたのだろうか。また、どうしてアルゼンチンババアのところに行ったのかも良くわからない。その後全く連絡がなくなったというのに全然探している形跡がないし、あんなにすぐそばにいたのなら探さなくてもすぐに噂になりそうなものだ。

他にも、マッサージ師に惚れちゃうエピソードもなんだかとってつけたような感じだし、なんだかなぁ、という感じ。多分、どれもこれも本を読めばきちんと理解できるのだろうけれど、本を読んでいない人には伝わってこないんじゃないだろうか。少なくとも僕には伝わらない。

しかし、「全てをチャラに」とまではいかないまでも、堀北はなかなかに光っていたと思う。パンをこねているシーンはどれも味がある。他にもさまざまな場面で見せる感情表現はなかなかに見所で、芸達者振りをいかんなく発揮している。だから、堀北真希のプロモーションビデオだと思って観れば非常に満足度が高いと思う。もちろん、堀北ファン限定の楽しみ方ではあるのだけれど。

結局のところ、意味不明の意気地なしのオヤジが母の死に際に失踪してしまった娘が、交通事故など泣きっ面に蜂という目に遭いながら、町外れで蜂を飼っている女とのエピソードを通じて父親と和解する、みたいな感じの話なのだが、どうにも軽い。死と再生といえば僕の世代ならもちろん「ノルウェイの森」なのだが、多分吉本ばななの原作はそれよりも大分軽いんだろう。

ということで、評価は☆半分、と言いたい所だけれど、堀北が可愛いので☆1つ半おまけして☆2つ。ただし、堀北ファン以外には全くお勧めできないことはもちろんである。

アルゼンチンババア  
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2008年03月12日

映画クロサギ

08bff6b0.jpg映画クロサギ、観てきました。

ひとことで言うと、普通に駄目な映画だった。

最近、邦画は本当に駄目だね。なんだろ、この映画。マイナスポイントを数え上げたらきりがないんだけど、まずとにかくストーリーや脚本が滅茶苦茶。「L」みたいに設定が破綻しているとか、科学考証がなってないとか、そういうことはないんだけど、普通につまらない。

まず、メインになるはずの詐欺の話があまりにもお粗末。観客を驚かせるような展開もなければ、世界をまたにかけるような大掛かりさもない。普通にツマラナイ詐欺の話なので、「これなら映画じゃなくてテレビドラマで良いじゃん」という感じ。そして、ストーリーが非常に希薄だから、映画自体が間延びしまくり。なので、もう序盤から眠気との戦いである。これはつらかった。

じゃぁ、その駄目駄目なストーリーを登場人物たちが救ってくれるのかといえばそんなこともない。というか、テレビの方がずっと登場人物たちは魅力的だった。吉川と三島には三角関係の行方を追う楽しみがあったし、詐欺師を感情的に嫌う神志とか、敵か味方かはっきりしない桂木、いつか敵として相対するかも知れない白石など、それなりにみんな存在感があった。ところが、映画の中の脇役達は、本当に脇役。なんのために出てきたのかさっぱりわからない。ほとんどストーリーに絡んで来ないので、どいつもこいつも友情出演みたいな感じである。おかげでメリハリがなくて、序盤だけでなく中盤も眠気との戦いである。

他にも、音楽とかも随分間が抜けているし、映像も平板。竹中直人だけは頑張っていた気がするけれど、でもそれだって標準的なところにおさまっている。竹中直人の詐欺師としての凄みとかは全然ないし、なんだ、このおやじ、みたいな感じ。なんというか、結局のところ山下君のプロモーションビデオを2時間見させられているような感じなのである。繰り返し「ブルータスよ、お前もか」という台詞が出てくるのだけれど、これもイマイチ意味不明瞭。

そんなこんなで何の盛り上がりもないままにラストまでなんとか眠らずにいたのだが、最後の終わり方もありきたり。テレビ局が絡んだ映画はいつも子供がらみでお涙頂戴に走るわけだが、この映画も同様。本筋とあんまり関係ないところをラストに持ってきても「はぁ、そうですか」という感じである。結局最後まで眠気との戦いだった。っていうか、何度か寝てたかも。

堀北真希が出ているから観にいったといっても過言ではないのだが、肝心のその堀北の出番が全然ないのも腹立たしい。って、これは本筋とは全く関係ない個人的な怒りだけれど、とにかく評価は☆ゼロ。時間の無駄。TSUTAYAでビデオを借りてきて、仕事をしながら観るぐらいがちょうど良さそう。

  
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2008年03月03日

マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋

82738d63.JPGナタリー・ポートマンが出ているので観てきました。

子供向けの映画だと思ったけれど、やっぱり子供向けの映画だったところが先日観た「レミーのおいしいレストラン」との違い。不思議なおもちゃ屋さんの映像はなかなかに素晴らしく、大人が観ても十分に楽しめると思うのだけれど、残念なのはストーリー。なぜモリーがおもちゃ屋さんを継ぐことにしたのか、このあたりが凄く曖昧。そして、これこそがこの映画の肝だったはずなのだが。そこまで色々伏線を張って、さぁ、これからどうやってラストに駆け込むのかな?と思ったところで唐突に映画は終わってしまう。え?どうしたの?制作費が尽きた?ナタリーのスケジュールがおさえられない?理由は不明だけれど、そこまで順調に盛り上げてきたものが一気に尻すぼみに。

レオンでませた少女を演じたポートマンが大人の女性を演じて、それを引き立てたのがませた少年、というあたりが見所といえば見所かなぁ。

他にもちょっと「あれ?」って思ったのは、会計士の心変わりの中途半端なところとか、広場のダンスシーンがちょっと貧弱なこととか、天才ピアニストのエピソードとか、いくつかあるのだけれど。

なんか、素材を上手に料理しかけたのに、最後の仕上げで失敗しちゃって台無し、みたいな。評価は☆1つ半。  
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キサラギ

キサラギ スタンダード・エディション

謎の自殺をしたアイドルの一周忌に集まったオタク5人の会話劇。一人の登場人物が自殺という警察の判断に疑問を投げかけたところから、その背後に隠された色々な人間模様が徐々に明らかになり、そして本当の真実はなんだったのか、ということが明らかになる・・・・・。

と、マジメに書けばこんなストーリーなんだけれど、大部分の時間は軽いトーンの笑いが満載。先が読めちゃう安直さはもうちょっとひねりが欲しかったのだけれど、それを除けば非常に良いテンポで進んでいく。

脚本も良く練られていたと思うし、役者もなかなか良い味を出していた。非常に良質のエンターテイメントだったのだけれど、ゴールが凡庸だったのが惜しい。もうちょっと違ったラストになっていればもっと良い作品になっていたと思う。せめて、如月ミキがもっと凄いブサだったらなぁ、と思うのだけれど。

徐々に登っていって、たどり着いたところが富士山の頂上か、あるいは夢の島だったっというのなら良いのだけれど、中途半端な筑波山、みたいなところが・・・・・個人的にはどうもすっきりしませんでした。

なんというのかな、歯ごたえのあるものを食べなれない現代人にはプリンやヨーグルトが好まれる、みたいな感じで一般受けはすると思うのだけれど、がっつりとした満足感がないんです。面白かったけどね。評価は☆2つ。  
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2008年03月02日

レミーのおいしいレストラン

レミーのおいしいレストラン

原題のラタトゥイユ(Ratatouille)はネズミのラットにかけてあるわけだけど、これを日本語にするのは至難のわざ。おかげで「レミーのおいしいレストラン」なんていうお子様向けのタイトルになってしまっているのだけれど、どうしてどうして内容は決して侮れない。もちろん子供でも楽しめるだろうが、大人向きのストーリーである。

誰にでもチャンスはある、という、日本ではなかなか実現しないし、恐らくこの先もほとんど実現しないであろう話がテーマだけれど、それが理想であることは日本人でも理解できると思う。

米国のマインドというのは追記に書く台詞に集約されている。が、これは超ネタバレ。まだ観てなくて、これから観てみようと思う人は読まないほうが良いと思う。

セルのアニメにすっかり慣れている僕は、始まってすぐに「あ、CGアニメだ」ってすぐに色眼鏡で観たくなってしまうのだけれど、そんなことはすぐに忘れてしまうようなアニメだった。

評価は☆3つ。  続きを読む
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2008年03月01日

東京少女

b276ec97.JPG東京少年の出来が以外にも良かったので、姉妹作である東京少女も観てきた。

ひょんなことから100年前の東京に住む青年と携帯電話を通じて会話できるようになった女子高生の恋愛物語。「絶対に会うことができない」というテーマが東京少年と共通するのだが、見終わった後の印象は随分と異なる。

東京少年の感想については過去のレビューを参照してもらいたいのだが、両者を比較して書くと

東京少年
俳優:堀北真希が大活躍
ストーリー:あちこちに整合性が取れない部分があり、かなり雑。
脚本:繰り返しが多く、イマイチ
映像:工夫はあるものの、新鮮味はない
その他:主題歌とのマッチングが素晴らしい

東京少女
俳優:若手二人がそれなりに魅力的な演技
ストーリー:どこかで聞いたことがある話。古くは「漂流教室」、最近なら「イルマーレ」とそっくり。それぞれラストは違うけど、使い古されたストーリー展開。
脚本:説明が多く、イマイチ
映像:凡庸
その他:100年の時間を隔てた同一空間におけるデートというのが工夫

という感じ。トータルでのまとまりは東京少女の方が断然上だと思うが、東京少年では見ることができた、荒削りの中に散らばる魅力が東京少女にはなかったと思う。

ただ、二つの時代を一人の女性が橋渡しするシーンはなんとも言えず感動的だったし、そしてそのシーンがラストへの伏線になっていたのはなかなかに見事だった。使い古された設定ではあるものの、まとまりの良いドラマに仕上がっていたと思う。

なお、個人的なことを言えば、本作は夏帆よりも佐野和真が魅力的に見えた。

評価は☆2つ。  
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ライラの冒険

1d7bd608.JPGライラの冒険を観てきた。

なんとも駆け足であわただしい映画である。もう細かい描写などすっ飛ばして、「え?そんなんでいきなり仲間になるの?」「え?何で助けちゃうの?」みたいなのの連続。このスピード感というか、暴走感はハリーポッターシリーズとそっくり。先日の「東京少年」は不明な点がたくさんあったので原作を読んでみたんだけど、たった20分で読み終わってしまった。つまり、映画に出来る物語などは文書化してしまえばこの程度のものなのだ。原作がどの程度のボリュームなのかは知らないのだけれど、恐らくはハリポタ並みにどっちゃりあるに違いない。そしてそれを無理やり2時間の映画にしてしまったのだから仕方がない。

そもそも、「ちょ、その粉、毒ですか?」とか、「もうちょっときちんと心理描写をしてよ」とか、「おいおい、ダブルオーセブンとドゥークー伯爵が一緒に出てるよ」などとつまらない突込みをする大きなお兄さん、お姉さんはこの映画のメインターゲットではないのかも知れない。

しかし、である。それにしても、このエンディングはないんじゃないか(笑)。いや、確かにロード・オブ・ザ・リングの二作目とか、バック・トゥ・ザ・フューチャーの二作目とか、古くはスター・ウォーズのエピソード5とか、「えええええええーーーーーー、これでオシマイですか?」とびっくりしてしまう映画は山ほどあったのだけれど、「ま、またやられた」という感じが強い。

ラストの戦闘シーンは最大の見せ場だと思うのだけれど、大して絡んでいない魔女が大挙して助っ人に来てくれるのに、王様になった熊が全く部下を引き連れずに単身乗り込んでくるのはなぜなんだろう。やっぱり、CGで戦闘を描くのが大変だったの?っていうか、魔女だけで手一杯だったんでしょうか。

パパとママとの関係もさっぱりわからないし、いきなり羅針盤の使い方を身に付けてしまうライラには目を見張るばかり。

あぁ、気がつくとまたアラを探して書き立てている!書き始めるときりがないのでやめておくけれど、要は、カッコ良い熊さんを見て、可愛い小動物たち(って、全部CGだろうけど)を見て、子供の活躍を見て、そしてマットペインティングで描かれた地球ライクな街の風景を楽しめ、ということなんだろう。そして、ストーリーで納得がいかないところがあれば、それは原作を読んで納得してくれ、と。

二作目、三作目を観るなら、原作は読んでおいたほうが良さそう。ハリポタみたいに、何がなんだか良くわからない状態で惰性で観続ける、なんてことになったらもったいないので。問題は、原作を読むだけの時間があるかどうか、なんだけれど。うーーーむ。

こういう映画を観ると、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの脚本の質の高さが浮き彫りになる。評価は☆1つ半。  
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2008年02月25日

マリー・アントワネット

マリー・アントワネット (通常版)

マリー・アントワネットの(ほぼ)生涯を描いた映画だけれども、とにかく軽いトーン。現象としての栄枯盛衰はそれなりに描いているけれど、なぜフランス国民の心がマリーから離れていったのかというのはほとんど描かれておらず、ほとんどマリーの立場からマリーにスポットを当て続けた、という手法。

ところが、そのマリーの心理描写というのがまたかなりいい加減で、例えば出産を機に自然派志向になったのは何故かとか、そのあたりはさっぱりわからない。まぁ、このあたりは別に理屈じゃないのかも知れないし、ただ単にマリーが気まぐれなお嬢さんだったのかも知れず、脚本のせいではないのかも。しかし、それなら映画にする素材としてどうなのかなぁ、というそもそものプロデュースの部分に不可解なところが残らないでもない。

結果として、政略結婚でオーストリアからフランスにやってきた気まぐれなお嬢さんが、夫とのあまり順調とは言えない夫婦関係の果てにベルサイユで好き勝手をやって、挙句に国民の反感を買って宮殿を追い出された、みたいなストーリーを、豪華な衣装と宮殿内部の撮影で味付けしたという感じの仕上がりになっている。

見所はそうした衣装や装飾、もし好きならキアステン・ダンストが見所なんだろうけれど、僕はあんまり衣装に興味がないし、キアステンもそれ程好きじゃないので、「あぁ、これで終わりですか」と何事もなく2時間が経ってしまった。洋楽が好きなら音楽が見所(聴き所?)なのかも知れないけれど、僕は洋楽はさっぱりわからないし(笑)。

宮殿を追い出されてパリに連行されてからのマリーにはまたひと波乱、ふた波乱あって結局ギロチン送りになってしまったわけだけど、そのあたりは全部パスって暗転したことろで映画は終了。そういう暗い部分は暗示するだけにとどめているあたりにも監督の意向というのが現れている感じ。

こういった、ファッションとかにかなりの主眼が置かれている映画としては先日観た「プラダを着た悪魔」があると思うのだけれど、映画の質としてはプラダより大分下だと思う。

ということで、評価は☆1つ。

って、☆を書いて思い出したけど、映画の中でコンバースのオールスターが映ってなかった(笑)?  
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2008年02月23日

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習(完全ノーカット版)髭&MANKINI水着付なりきりBOX (Amazon.co.jp仕様)

世の中にはいくらでも下らない映画があるものだけれど、この下らなさは相当なもの。映画館で観るのはちょっとどうかと思うのだけれど、ツタヤで借りてきて観るには結構良いレベルだと思う。

「これってさ、どこの映画?まさかカザフスタンじゃないよね?米国?米国だったら、米国の人も、カザフスタンの人も、みんな怒っちゃうんじゃない?」みたいな、猛毒在中な内容。要は、「お前らがお高くとまって偉そうにやっていることはせいぜいこんな感じだぞ」とアメリカ社会を笑っているわけだけど、そのやり方が非常に品性が低い。

日本人は映画じゃなくてもこういうのってバラエティで散々観ているので「ばっかだなぁ」と思いつつも、「映画館で観る内容じゃないよな」と思ってしまうのだけれど、米国ではそんなことはないんだろうか。

まぁ、普通に面白かった。っていうか、笑えた。評価は☆1つ半。  
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2008年02月22日

L change the WorLd

b90ec3ce.JPGストーリー云々の前に、この映画、二つの要素で滅茶苦茶になってしまっている。

まず一つ目はストーリーの中核になってくるウイルスの設定。インフルエンザの感染力とエボラの致死能力を併せ持つ殺人兵器ということだったようだが、なぜかキャリアになっている女の子があちこち出歩く。出歩くだけでもどうかと思うのだが、彼女がちょっと飛行機の中で怪我をして出血したら大騒ぎ。今度は空気感染で飛行機の中にいる人間が全員感染しちゃった。

おいおい、血液中のウイルスでそんな状態になるなら、唾液とかの体液だってやばいじゃん。福田麻由子さんって、14歳ぐらいですか?生理になっても困りますよね。道を歩いていて転んだって血ぐらいでるだろうし、危なっかしくて仕方がない。それなのに、自転車は乗り回すし、単身テロリストにナイフで立ち向かうし、もう滅茶苦茶。昔「恐怖の報酬」という、ニトログリセリンをトラックで運ぶというサスペンス映画があったけれど、本当ならこっちの方がずっとサスペンスになるはず。ところがご都合主義で「こんなウイルスがあったら映画が面白くなるよね」的な設定にしてしまったものだから目も当てられない。結果として、ただのトンデモ映画になっちゃった。

もう一つ、滅茶苦茶にしちゃった要素がFBI捜査官として登場したウッチャンナンチャンの南原。誰だ、こいつを連れてきたのは。福田麻由子さんもいることだし、やっぱ日テレ?って、福田麻由子さんはともかく、南原を連れてきたのは最悪。僕も相当映画を観ていて、その中で「こいつは演技力がなくて最悪だな」と思うことが時々あるけれど、ここ数年の中で一番の大根役者。っていうか、もしかしたら生涯最強の大根役者だったかもしれない。とにかく、画面に出てくるだけで不愉快になってくるのだから始末におえない。良く周りの福田麻由子さんとか、工藤夕貴さんとか、怒りださなかったなと感心してしまう。

と、ウイルスと南原でタイの村よろしくほぼ完全に破壊し尽くされてしまったような映画なのだけれど、その中でもわずかな希望が残っていそうなところをその他もろもろが焼き尽くしている。

冒頭の瀬戸朝香のシークエンスは全く伏線になっていなくて、クランクイン直後に瀬戸朝香が妊娠したのか、失踪したのか、台詞が覚えられなくなる謎の病に罹患したのか、そのあたりは定かではないけれど、とにかく、あれって何だったの?という感じ。

タイのシーンでは米国人と思われる組織がタイの村を完全に破壊してしまうのだけれど、あの軍隊、誰だったの(^^;?

Lは世界をまたにかけて大活躍しているはずなのに、英語が下手で笑える。タイ人の子どもという設定だった日本人の子役の方がずっと発音がしっかりしている(thirteenはちゃんとthの発音をしていたし、elevenのvもきちんと唇を噛んでいた)。

世界の人口を減らそうとしている国際テロ組織は結局4人しか出てこないし、全部日本人。お前ら本当に国際テロ組織か?たけし軍団の間違い?って、たけし軍団だってもうちょっと人数がいるよね。行列ができる弁護士軍団程度?

P4で扱っているウイルスなのに、なぜかそのウイルスをシリンジに入れて、ビニールに入れて持ち歩いている。何のためのP4だ?

素晴らしいたんぱく質としてLが紹介してくれたミッドカイン、これを扱っているバイオベンチャーの中では株式会社セルシグナルズという会社が有名なんだけど、この会社、ブログで「第2回は11月22日(木)、第3回は12月14日(金)、そしてラストの第4回は12月27日(木)を予定しております。」と記事の告知を11月9日に出して以来音沙汰がありません。つぶれてたりしないでしょうね?って、マニアックすぎか(笑)。

結局、最終的には松山ケンイチと二人の子役、それとエーコこと佐藤めぐみの怖い演技以外には見所なし。あ、大音量のサウンド(あくまでも音量)だけはちょっと良かったかも。

本年度きいちご賞最有力作品。助演男優賞があれば本年度きいちご賞助演男優賞は南原清隆で決まり(絶対)。

トータルで評価は☆半分。  
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2008年02月21日

東京少年(2回目)

199cdee0.jpg先日観てきた東京少年だけれど、ちょっと時間があったのでもう一回観てみた(笑)。

細かいところで「あれ?」って思うところが少なくなかったので、それらを確認する意味で、というのが表向きの理由。

やはり、それ程の長さでもない映画なのに、ちょっと言葉足らずなところが多かったと思う。特に、シュウの二股については全然説明がなかった。もうちょっと脚本、なんとかならなかったんだろうか。折角の素材がもったいない。

全体的なことを言えば、この映画は、堀北真希を観て、浜田真理子さんの主題歌を聞く、そういう作品だということを再確認した。

浜田真理子さんのブログ「本日のハマダマリコ的ココロII」  
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2008年02月19日

エバン・オールマイティ

エバン・オールマイティ

日本未公開のため、DVDで観ました。

なんというのかな、まず無宗教の僕にはどうもピンと来ない。キリスト教の人が観たら面白いのかも知れないですね。

長い時間かけて箱舟を作って、さぁ、洪水だ!というところから話の小さくなり具合がすさまじくて、当然のように拍子抜け。たったこれだけのためにこんな馬鹿でかい箱舟を作ったんですか?という感じ。そもそも、これならパンダとか来る必要ないんじゃないの?っていうか、動物要りませんよね。

仕掛けがでかかったのに話がスモールで、どうにも納得いかず、評価は☆半分。  
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2008年02月15日

魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE

魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE 通常版

クロマティ高校、一体どんな映画になったんだろうと思って、DVDで観てみた。

アホらしさは健在、映画ならではのプラス要素もあるのだけれど、なんというのかな、原作を忠実に映画化しても、ギャグと言うのはその質を維持できないことがわかった。登場人物の見た目も含め、原作は見事に実写化されているのである。そして、原作は間違いなく面白い。ところが、画面で展開されるものは、どうにもこうにもすべりまくってしまうのである。「松本のすべらない話」などなら、すべっても松本が「面白いなぁ〜、すべらないなぁ」とまくし立てればなんとなく面白い気がしてくるのだけれど、残念ながらこの映画に松本はいない。空気を読んでリカバリーさせる存在がいないのである。この映画、複数で観ていればまた話が違うかもしれないのだが、一人で観ているとすべりまくる。DVDで観るにしても、隣に誰かがいる状態で観て、「馬鹿だな、こいつら」などと会話できるなら状況は大分違うのかも知れない。

ということで、原作をもう一度手にとって読みたくなるのは間違いないのだが、それは決してポジティブな原因ではない。

ちなみに個人的に一番ウケたのは宇宙猿人ゴリとラー。こうやって文字にしてみると、ゴリラだからゴリとラーなのか。凄い設定だったよなぁ。

宇宙猿人ゴリについてはこちら参照

あ、あと、「宇宙猿人ゴリなのだ」はこちらをどうぞ。歌詞だけじゃなくて音楽も流れるから、会社とかで観ている人はパソコンの音量を下げましょう。

宇宙猿人ゴリなのだ

惑星Eから追放された
そのくやしさは忘れはしない
宇宙を旅して目についた
地球を必ず支配する


自分の理想と目的持って
強く生きてるそのはずなのに
宇宙の敵だと言われると
身震いするほど腹が立つ


素晴らしい歌詞だ。

あ、クロ高の話でしたね。映画としては駄目だな、こりゃ。評価は☆ゼロ。と言いたいところだけど、宇宙猿人ゴリで一つオマケ。  
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2008年02月14日

東京少年

0eadecde.JPG東京ではなぜか新宿だけでしかやっていない本作。ちょうど午後に恵比寿であった打ち合わせが早めに終わったので、観てきた。

本作、もともとの下敷きはBS-iで放送されたショートフィルムだったらしい。そっちは観ていないのでコメント不能。で、東京少女と姉妹作品でほぼ同時上映ということらしい。ドラマからのスピンアウト(というか延長?)ということで、低予算で作ってこっそり上映、というコンセプトなのかも知れない。

以下、絶対にネタばれを避けられない本作なので、ネタばれが嫌な人は絶対に読まないで。

さて、まずは映像。妙に古い感じの質感の映像で、ざらつき感を出したり、白黒とカラーを配合するような色使いは面白いといえば面白いけれど、じゃぁ新しいかといえば別に特段の新しさもない。それが特別な効果を出しているかと言われると正直微妙で、別に普通に表現しても一緒だったんじゃないかな、と思う。要はクリエーターサイドの工夫が思ったような効果を出さなかったということなんだと思うのだけれど、それは受け手である僕の感受性が鈍いからかも知れず、一概に「イマイチ」と言い切れるものでもない。「この映像が素晴らしい!」とべた褒めする人もいるかも知れず、まぁそれはそれで置いておくとして堀北真希が可愛いことは特筆すべきところだと思う。

全体の構成は視点を複数に分けて語らせるもので、これもそれほど新しくはない。また、同じ場面を複数の視点から描いて「なるほど」と思わせる手法もそれほど新しい感じはしない。ある意味非常に演劇的な手法で、演劇を沢山観ている僕には「あぁ、またやっているのね」と感じてしまう部分が多々あったのも事実なのだけれど、そこは演劇と映画の違い。演劇ではただの繰り返しになってしまうのだけれど、映画では全く別の映像になるので、面白いといえば面白いのかも知れない。ただ、何度も書くけど斬新なわけではなく、良くある手法の一つだと思う。具体的に例を挙げろ、と言われると、うーーーん、シックスセンス?エンジェルハートもこんな感じの手法を使っていた気がする。けど、最近歳を取ったせいか、あんまり良く覚えてないんだよね(笑)。ただ、過去の作品と比べてこの作品がちょっと特徴的だったのは、その繰り返しが短時間のフラッシュバックではなくて、長時間の巻き戻しだったこと。じゃぁそれがどういう効果を出したかと言うと、「なんか、編集作業による同じシーンの繰り返しで、制作費を安く上げているだけなんじゃない?」などと意地悪く思ってしまう(つまり、ネガティブな印象(笑))のだけれど、ポジティブに言えば何度も何度も繰り返し堀北真希を観ることができるとも言えるわけで、堀北真希を観たい人にはなかなかサービス精神旺盛だったのかもしれない。あ、映像の繰り返しだけじゃなくて、「神様はどうして人の心をこんなに弱く作ったんだろう」という繰り返しの台詞はまぁそれなりに効果的だったと思う。

ストーリーや設定的にもやや難がある。彼氏の二股の件はどこかへすっ飛んじゃったし(僕が途中で記憶を失ったのでなければ)、演技だけではどうしたって伝えきれないところもあって(例えばオムライスのシーンとか、欄干のリンゴのシーンとか、今まで10年間もずっとこの学校は放置されていたの?とか、ナイトが家に帰ってきたときに家族は気がつかなかったのかとか、バイト先でナイトはどうするの?とか、どうしてとつぜん実家を訪問するの?とか、どういう経緯でラストシーンになったの?とか)、色々端折りすぎ。「2時間だから仕方ない」とか、「堀北真希のスケジュールが確保できなかったから仕方がない」とか、「予算が・・・」とか、大人の事情が色々あるんでしょうけれど、あれだけ反復シーンを増やす余裕があるのならもうちょっとなんとか、と思うのだけれど、まぁ、それも堀北真希が可愛いから許しましょう。まぁ、みなととナイトがやり取りしている手紙が同じ封筒、同じ便箋、なんていう伏線らしからぬ伏線があったりもするので、「観る側で色々考えてくださいよ」と言うことなのかもしれない。

ラストのナイトの写真を含め、堀北真希は難しい役どころをきちんとこなしていて、なかなかの演技力。三丁目の夕日ではやや珍妙な青森弁(ちなみに僕のルーツは東能代でおじいちゃん、おばあちゃんは秋田、青森の難解な言葉をべらべらしゃべる人でした。それを聞いているので、異常に標準語化された三丁目の青森弁は、異常に日本人風にアレンジされた辛くないタイ料理やインドカレーを食べるような感じでした)で田舎娘を演じていた印象が強かったのだけれど、本作の演技は「手紙」の沢尻エリカに勝るとも劣らないもの。みなとの「可愛いバイトちゃん」と、複雑な状況に置かれてしまったナイトと、それらを「ヤヌスの鏡」のような下手糞なメイクなどを使わずにきちんと表現していたのが素晴らしい。え?石田卓也はどうだったかって?ごめんなさい、良く観てませんでした。普通に頑張っていたんじゃないでしょうか。わかんないけど。いや、これは僕が悪意を持っているわけじゃなくて、堀北真希以外の役者が非常に小道具化していて、存在感がないんです。皆無ではないのだけれど。だから、堀北真希が一人で芝居しているような、そんな映画なのです。

東京少年という割には夕陽ヶ丘から見える風景は全然東京っぽくなく、やや大きめな地方都市という感じ。あんなに高い丘は東京にはないんじゃないかなぁ。東京23区内で一番高いのは確か早稲田のあたりですよね?なんで「東京」なんだかわからないけれど、そこは突っ込みどころじゃないのかな(笑)?あ、あとラストの歌は映画にフィットしてました。っていうか、そもそもスタートの時点で「堀北を使って、ラストはLove song」って決めてから撮ったんじゃないかと思うくらい。そのあたりが「チーム・バチスタの栄光」とはずいぶん違います。浜田真理子さん。iTunesで何曲か買ってみようかな。

何しろ、ラスト近くの「鏡を挟んでのラブシーン」は、20年後に語る「若かりし頃の堀北真希」の代表的なシーンになると思う。

え?「お前は結局堀北真希しか観てないじゃないか」とおっしゃる?いや、おっしゃるとおりです。だって、この映画は堀北真希が最大の見所なんだから、それを観ないでどうするんですか?

映画だけで評価すると☆は1つですが、堀北真希が出ているので☆3つつけます。あ、このブログでは☆は3つが満点でしたね。  
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2008年02月09日

チーム・バチスタの栄光

c35256ba.JPG大雪だからすいているに違いないと思ってレイトショウで観にいったんだけど、意外と混んでいて驚いた。

さて、映画だけど、観終わって感じるのは、製作サイドが物凄く工夫していること。何を工夫しているかといえば、原作を読んでしまっている人をどうやって楽しませるか、という点。これはデス・ノートにも共通するのだけれど、物凄い部数を売り上げている原作だから、この映画を観る人のかなりの部分は原作を読んでしまっているわけで、そういう人達をどうやって満足させるのかというのは大きな命題になる。

そして、それにチャレンジした本作、ネタばれしない範囲で工夫を挙げれば、まず主人公の田口を女性にしたというのが第一点。この工夫は成功でも失敗でもなく、まぁどちらでも良かったかな、と思うのだけれど、竹内結子の演技自体は及第点だったと思う。逆に言えば、こういう演技ができる男優はかなり限られると思うので、女性にしたのは正解だったのかも知れない。

続いて挙げられるのがロックのネタやソフトボールのネタ。このあたりは原作には全くなかった部分だが、決して成功しているとは思えない。「はて?何のためにこんなことを?」と思ってしまった。こういった部分を削除して、もっと田口や白鳥の人物描写に力を入れたら良かったのに、と思わないでもない。あるいはヒアリングの場面をもっと掘り下げるのでも良かったし、病院長や藤原看護師をもっと描いても良かったかもしれない。とにかくこれは全般的に言えるし、もちろん原作のようにきちんと人物描写するわけにもいかないのも承知の上なのだが、キャラの書き込みが足りなくて消化不良。原作もそれほど人物描写に力を入れているとは言えないのだけれど、映画では一層足りない。そのあたりの足りない部分を、例えば白鳥なら「阿部寛」というキャラの先入観で補ってくれ、行間を読んでくれ、と言うことなのかもしれないが、ちょっとそれは虫が良すぎる気もする。それに、白鳥のことを言えば、このキャラは阿部寛にかぶらない。スマートすぎるのだ。

手術シーンはまぁまぁ。先日の銀色のシーズンのスキーシーンでは「無理して下手くそにスキーをさせないで、ちゃんと一流スキーヤーのスタントを使ってくれよ」と思ったのだけれど、手術のシーンはそれなりに臨場感があった。ただ、大友看護師の間抜けっぷりはちょっとデフォルメしすぎ。

さて、一番の工夫。それは原作とは異なるストーリー展開である。これについては超ネタばれになるのでここに書くわけにはいかないが、製作の工夫は決して無駄にはなっていなかったと思う。逆に、原作を読んでいるからこそ楽しめる工夫があった。そのあたりは評価するべきだろう。

それ以外の部分だと、もっとコメディ色を前面に打ち出しても良かったんじゃないかと思う。もともと原作もかなり笑いの要素があるわけで、そのあたりを強調したらもっと面白くなったのに、と思う。

原作の良さを大きく損なわない程度に映画化に成功しており、まぁ及第点といったところか。評価は☆1つ半。  
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ナイト ミュージアム

ナイト ミュージアム

原題はNIGHT AT THE MUSEUMで、何かちょっとニュアンスが違うなぁと思ったんだけど、夜のミュージアムかミュージアムの夜かの違いだから大した違いじゃないか(笑)。

で、映画だけど、駄目オヤジがミュージアムのどたばたを通じて子どもの信頼を取り戻すという、ありきたりなストーリー。これだけだと全然面白くないんだけど、ミュージアムのどたばたと言うのが、夜になると自然史博物館の展示物が動き出す、というもので、まぁ、特撮が見所。特撮が見所だけど、正直、退屈。なので、「たとえありきたりでも、お父さんの大活躍が観たい!」とか、「たとえストーリーは駄目でも、特撮が観たい!」とか、そういう人なら楽しめると思う。僕はどっちでもないので全然楽しめなかった。

じゃぁ、他に見所がないのかというと、うーーーーーん、強いて言えば、ニューヨークの自然史博物館に行ったことがあれば、楽しめるかも知れない。僕が自然史博物館に行ったときの様子はこんな感じ。

ニューヨーク三日目午前中

モアイ像なんてあったかなぁ・・・・覚えてない(笑)。

評価は☆半分。特に見所なし。  
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チーム★アメリカ/ワールドポリス

チーム★アメリカ ワールドポリス スペシャル・コレクターズ・エディション

世界の警察、米国を皮肉ると同時に北朝鮮とかまで返す刀でぶった切っている、周囲に敵を作りまくりそうな映画。

なぁんて書くとたいそう立派な感じがするけれど、実際は全然そんな映画じゃない。要は馬鹿映画。こんなアホらしい映画にこんなにお金をかけて、これだけ人と時間をつぎ込んで、どうするんですか?という感じでもあるのだけれど、バブルのときに道路やらビルやら色々作りまくった日本人はこれを馬鹿にすることはできませんね(笑)。

面白かったかどうかと聞かれると、正直良くわかりません。半分寝ていたから(笑)。退屈なわけじゃないんだけど、どうもネタが一つ一つ細かくて、「ぷっ。ばっかじゃないの?」みたいな感じの笑いの集合体。別に嫌いじゃないけど、この調子で2時間観るのはちょっとつらい。少なくとも、家で観ていたら、途中で眠くなるので、映画館で観ておくべきだった。

是非続編を作りたい、と製作サイドは思っているそうなので、次は映画館で観たいと思う。  
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プラダを着た悪魔

プラダを着た悪魔 (特別編) (ベストヒット・セレクション)

ストーリー的にはそれ程新しいものもないし、漫画的にデフォルメされたさまざまなエピソードにはリアリティが希薄。しかし、逆に漫画的であるからこそエンターテイメントとして秀逸だと思う。「こんなのあるわけないじゃん」などの突っ込みはそれこそ野暮というもの。大リーグボールの実現性について考察して「巨人の星」にけちをつけても始まらないし、クロスカウンターの威力について突っ込みを入れることによって「あしたのジョー」を卑下しても本質とはかけ離れてしまう。

鬼上司の下で働くことになった女性の成長ストーリーで、「修行の場に放り込まれ、そしてそこを出て行くまでを描く」という構成は古いところでは「愛と青春の旅たち」に共通する。主人公を女性にして、舞台をファッション誌の編集に移したところが現代的といえば現代的。世界(というか、米国)が戦争からビジネスへ、男社会から女性社会へと移りつつあることの象徴かもしれない。

何よりもこの映画を引き立てているのはメリル・ストリープの好演技。彼女といえば僕がこれまで観たところではディア・ハンター、ソフィーの選択、比較的新しいところではA.I.のチョイ役などで存在感を見せていたのだけれど、この映画でもさすがといったところ。他の俳優達がかすんでしまう。普通だとそうなってしまうと映画自体のバランスが崩れてしまうのだけれど、この映画の場合は助演女優の彼女が抜群の存在感を見せれば見せるほど、映画のクオリティがアップするわけで、そういった意味でも見事。

人によっては「女性のキャリアとは」とか、「仕事とプライベート」とか、「友達とは」とか、そういったところに映画の意味を求めるのかもしれないけれど、実際にベンチャーの社長とかをやっているとそのあたりには正直あまり興味がない(フィクションよりノンフィクションの方がよっぽど面白いので)。それよりも小さなエピソードを上手に配置して、一気に映画の世界に引き込み、例えば主人公のファッションと周囲のファッションを対比させたりすることなどによって、ファッションに興味のない人間にもファッション業界の面白さを上手に見せ、そしてすっきりと別れを描いて物語を終結させてしまう、映画のつくりそのものに感心した。

2時間に満たないやや短めの映画ではあるけれど、「エンターテイメントはかくあるべし」というお手本になるような映画だと思う。

残念なのはタイトル。少なくとも僕はこのタイトルだけで観にいく気にならなくなってしまった。いや、原作のタイトルそのままだから、仕方ないんですけどね(^^;。

評価は☆2つ半。なぜって、アン・ハサウェイの顔があんまり好みじゃないから、その分マイナス(^^;。  
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2008年02月01日

銀色のシーズン

7a3ff064.JPG久しぶりに「☆ゼロ」の映画を観た。日本沈没以来かなぁ。

生まれてはじめてぐらいに、途中で外に出たくなった。もう、あらゆるところが駄目。アホらしいストーリー、スキーシーンは凡庸、そして突っ込みどころ満載。

物凄い吹雪の翌日だっていうのに何で雪不足のゲレンデなんだよ。あちらこちらに山肌が見えてるじゃん(笑)。

セッピが出来るような場所の直下にパラグライダーで降りれるもんか。

だいたい、ビラをばら撒いているときにビラが下に落ちていくってことは気流が下降。そんな危険なところをパラで降りたらすぐに墜落するって。

あんな緩斜面をボーゲンで滑るのに三日も練習するような脚力の奴が雪山に登れるかっつーの。

意識失っていたのに、顔に全く雪がかぶらないのは何でよ。

っていうか、どんなときでも田中麗奈の髪はさらさら、お化粧は全く崩れないって、凄すぎ。

バズーカを山頂付近に撃ち込んで、そのすぐ下に教会があったの?バズーカは最初の一発が教会直撃?そりゃ、随分近くないか?

「自殺はしないだろう」って、なぜ?

3年(ふらふらしていた期間をあわせれば5年?)もブランクがある奴がモーグルであの技はないんじゃないの?

転んだあとのこぶ斜面を降りる姿が下手すぎ。あれなら僕の方が間違いなくうまい。

っていうか、スキーシーンはほとんどがへたくそ。フィクションなんだから、トップのスタントをちゃんと使ってよ。

すねを複雑骨折で全治8ヶ月はともかく、リハビリ2年はないだろ。膝をやったんじゃないんだから。

スキー業界が色々盛り上げようと思って頑張ったんだろうけど、こりゃ逆効果でしょう。スキーに行きたくなくなるよ。

なんかね、もう、観ていてイライラしてくるんです。早く終わらないかなーって。何を観れば良かったんですかね?映像?だって、後半はもっぱら曇天ですよ(笑)。田中麗奈ちゃんが日焼けしないように配慮したんですかね?山の景色だって、岩岳の上の方に行けばいつでも拝めるような景色だし。スキークロスで競争するのだって、実際のレースの方がずっと面白いし、モーグルも同じ。こぶ斜面の作りも随分と浅いし、どれもこれも映画よりも現実の方がずっとエキサイティング。これじゃぁフィクションを作る意味がない。ダウジングのエピソードとか、時間が短くなりすぎて無理やり挿入したんですか?という感じだし、そもそも三人組である必然性がさっぱりわからない。北海道の方はまだ過去のメンバーとの確執とかが多少描かれていたけれど、大阪の方は何もなし。

観るべきものは何もなく、お金と時間を浪費しただけだった。  
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2008年01月26日

大日本人

知り合いにミクシィで「ブウ*さんなら映画評を書くときにアマゾンのアフィリエイトリンクをすれば儲かるんじゃないの?」と言われたので、試しにアマゾンにリンクしてみます。

大日本人 通常盤

さて、大日本人を観てみました。全然期待してなかったんだけれど、チリ戦よりは面白かったかな?

いや、最初は「あれ?これ、本編?」とか思いながら観ていて、石が投げられてびっくりして、でもまぁ、淡々と「つまらねぇ映画だなぁ」と思いながら観ていたんですが、怪獣映画(獣映画)になってきたあたりからようやく面白くなってきて、将軍様とか、赤ん坊獣をやっつけるところとかでは結構笑えて、このままの勢いで最後まで行くのかなぁーと思ったら、そこであのテロップが(^^;

で、そこから先はシュールなヒーローものに一変。今までのヒーローの苦悩とかはどこへやら。単なるシュールギャグになってしまって、最後のエンドロールまでそのまま。これさー、途中でCGの予算が尽きちゃったのかな?ってか、そういう風に思わせたかったのかな?まぁ、なんでも良いんだけど、あのまま凄いテンポで怪獣退治を続けて、最後は娘が変身、とかの方が面白かったような。

って、それはそれでつまんないか。っていうかさ、確かに部分部分で笑えるところはあるんだけれど、それだけのために1800円は絶対払わないよね。なんで僕が観たかって、「笑ってはいけない」のスペシャルが大好きなうちの嫁さんがTSUTAYAでこのDVDを借りてきて、机の上に置いてあったからなんですが。まぁ、タダならいっか。

評価は☆1つ。もちろんDVDを借りてまで観る価値はありません。って、これじゃぁ全然アフィリエイトにならないぞ(笑)。  
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2008年01月24日

シルク

ffced7bc.jpg今日までに使わなくちゃならない映画のただ券があって、映画館まで行ったのは良いものの開演時間に3分ほど遅れ、どうせ予告編だから良いだろうと思ったのに「途中入場は出来ません」とかあり得ないことを言われ(ちなみに立川のシネマシティです)、仕方がないのでちょっとあとに始まることになっていた「シルク」を観ました。

なぜこれを選んだかって、選択肢が全然なかったことと(他にはアース、Mr・ビーンぐらいしかなった。ちなみに当初の目的の映画は「銀色のシーズン」なんですが(笑))、キーラ・ナイトレイ、坂本龍一の名前があったから。

で、予備知識ゼロで観たわけですが、まぁ、タダだから良いかな(笑)。

フランス(なのか、オーストリアなのか、イタリアなのか、とにかく登場人物がみんな英語をしゃべるのでどこだかわかんないんです(^^;)をメインに、江戸末期の日本とを行き来する映画。要は、フランスにいる妻と、日本で一目ぼれした人妻との間で心がいったりきたり、みたいな。

で、まぁそういうストーリーなのは良いし、台詞を少なくして、静かに映像で見せるという演出だったのかも知れないんですが、あまりにも説明が不足している感じ。なぜ主人公が人妻に一目ぼれするのかもわからないし、なぜ人妻が主人公を好きになったのかもわからないし、そして最大の謎は・・・・って、それを書くと超ネタばれなので書けませんけど、あれれれれ?って感じ。だから、「あぁ、そうだったんだぁ」と感動する前に、クエスチョンマークがあたまの上をぐるぐる回ってしまいます。夫が遠い異国の地で一目ぼれしている、ぐらいまでは良いとしても、どうして?みたいな(笑)。別にストーリーが難解ってことじゃないんですよ。単に説明不足。

日本の描写は例によって外人が描く日本なので「あれれ?」みたいなところはあるんですが、水墨画調の冬の日本の雰囲気は割りとちゃんと描かれていたかな、と思わないでもないです。フランスの印象派っぽい景色と、良い感じで対比されていたかな、と。ただ、ラストのユリの庭は、もうちょっと綺麗でも良かったかなぁ。っていうか、この造園のシーンとか、もうちょっと手を入れても・・・・って、そうか、そういう演出をことごとく排除してスリム化したかったわけですよね、監督としては。それが成功していたかどうかは別にして。

目的のひとつだったキーラ・ナイトレイは最初のうちまぁまぁ魅力的に描かれていたんですが、だんだんやつれてきちゃって十分に楽しめたという感じではなかった。

音楽は音楽で坂本龍一っぽいといえば坂本龍一っぽく、適度にアクセントになっていて、悪くない。

それはそうと、ラストの手紙と、途中の手紙は微妙に文章が違ってましたよね?

魍魎の匣よりは微妙に楽しめた。って、それはキーラが出ていたからですが(笑)。評価は☆1つ半。  
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2008年01月22日

魍魎の匣

e69b2b5c.jpg「魍魎の匣」を観てきた。

なんかさー、どうしてあの原作がこうなっちゃうわけ?みたいなのはあるし、前半のかったるい展開は正直寝ちゃったんですけど(笑)、まぁ、邦画だし、こんなもんかなぁ。シリアスな仮面ライダーみたいな感じ(^^;?

ハンニバルを観にいく人が脳みそを食べるシーンを楽しみに行くように、この映画の場合は箱入り娘を観にいく人がほとんどなわけで、そういう意味ではある程度はそれを満足させてくれたかなぁ、という気はする。気はしますけど、うーーーーん、やっぱ、全体で言えば大分満足度は低いかなぁ。

でも、一つだけ凄く満足したところがあって、それは昭和25年ぐらいの町並みを凄く良い感じで再現していたこと。三丁目の夕日とかに比較したら全然こっちの方がリアリティがある。ここは見所の一つだと思う。

原作を読んである程度予備知識があれば特に問題もなく観ることができると思うけれど、そういう人たちは原作とは全然違う内容、人物設定に「ありゃりゃ」と思うんじゃないか。それで、予備知識がない白紙の人は楽しめるかといえばさにあらず。恐らく前半は何がなんだかわからないと思う。ちょっと時系列をいじりすぎ。誰が主人公なのかが良くわからないし、縦軸がなんなのかも理解しにくいと思う。静かに進んで行くので、多分眠くなるはず(笑)。鑑賞前に食事をしたりお酒を飲んだりするのはお勧めできません。

評価は☆1つ。  
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2008年01月21日

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

4c181768.JPG例によって予備知識ゼロで観てきましたが、前半はちょっとたるいかなー、という感じ。途中からデリカテッセンみたいになってきて俄然面白くなりましたが、表現的にはかなり「うひゃー」という感じ(^^;

これでR15はちょっと子供に対して甘くないか?と思わないでもないです。

血が飛び散って、人が死にまくる、そんな映画です。っていうか、やっぱ、デリカテッセンだよなぁ。

「あら、そう。それなら仕方ないわね」あたりの軽いノリが面白いといえば面白いんですが(^^;

ラストはちょっとスウィーニーが可哀想。っていうか、ストーリーも色調も全体的にかなり鬱な感じなので、デートとかで観にいくのはお勧めできないなぁ。

音楽はなかなか良かったです。あちらの俳優さんたちはちゃんと歌えて凄いですね。日本人じゃぁ、なかなかね(^^;

評価は☆1つ半。  
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2008年01月15日

アイ・アム・レジェンド

22230bf6.JPG椿三十郎は「予想以上でも予想以下でもない映画」だったけれど、こちらは予想と全然違う映画だった。あまりにも違うので、念のため追記に書きます。  続きを読む
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2008年01月07日

椿三十郎

827a0da9.JPG映画館に行って、「アイ・アム・レジェンド」を観ようとしたら、今日から時間が変わっていてもうその時間からは観ることができなかった。「おいおい、じゃぁ、どうしたら良いんだ」と思ったら、椿三十郎をやっていたので、仕方なしにこちらを観ることに。

織田裕二とハルカが出ているのは知っていたんだけど、エルも出ていたんだね。

で、感想なんですけど、まぁ予想以上でもなく、予想以下でもなく、普通に面白かった。特になんの脚色もなく、黒澤明の椿三十郎そのままといううわさだけれど、旧作を観ていないので比較不能。どうせ安い値段で売ってるんだろうから、そのうちみつけて観てみようと思う。

話自体はなんとも他愛のないものだけれど、ま、こんなものですか?2時間ちょっとの娯楽だと、この程度がちょうど良いところなのかも知れませんね。評価は☆2つ。  
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