2022年04月19日

ナイトメア・アリー

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第二次世界大戦の時代、見世物小屋に流れ着いた男性が読心術を身につけて出世していくのだけれど、やがて大金持ちを引っ掛けるようになって、という良くあるストーリー。

それほどびっくりするような仕掛けがあるわけでもなく、途中で大体の展開は察しがつく。考えうるストーリーのうちではやや穏便な結末に至るので、観終わってすごく嫌な気分になるわけでもない。

少々長い映画だが、退屈することはなかった。評価は☆2つ。  

Posted by buu2 at 00:30Comments(0)映画2022

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2022年03月19日

コンフィデンスマンJP ロマンス編

この手の作品はお手本として「スティング」があるわけで、じゃぁ、スティングと比較してどうなのかといえば、ランクとして3つも4つも下。まぁ、相手が映画史上に燦然と輝く作品なので、それに比較するのは気の毒ではあるのだけれど。

なんと言っても、脚本が不自然。敵ではなく観客を騙すために書かれている。敵を騙すのには必要のないシーンがあって、これがいただけない。騙す側は誰が敵で、誰が敵の回し者なのかをわかっていて仕掛けているのだから、敵と、敵の回し者がいない場面では仕掛けの必要がない。

全体の仕掛けもちょっと大味で、種明かしをしてもらっても爽快感がない。

では、全くつまらない作品かと言えばそうでもなく、ちょっとした笑いには良いものがある。でも、それってラーメンを評価するときに「メンマが美味しい」と褒めているようなもの。

長澤まさみって僕の中では新垣結衣に似た顔なんだけど、本作では松たか子に似ていると思った。三人とも同系統の顔の作りなのかな?

もうちょっと脚本で頑張りましよう。評価は☆1つ。  
Posted by buu2 at 17:18Comments(0)映画2019

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2022年03月02日

ドリームプラン

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変なタイトルだな、と思ったら日本でつけた邦題らしい。

ビーナスとセリーナを育てたお父さんの話。女子にパワーテニスを持ち込んだ画期的な人なので、さぞかしすごい理論があったんだろうなと思ったらさにあらず。でも、運動ばかりではなく教養もきちんと身につけさせようとしたところは感心した。

主人公のリチャードは三回結婚して三回離婚しているけれど、本作では二度目の結婚の間だけを描いている。二人の姉妹がプロデビューしてからの夫婦関係や親子関係には全く触れていないので、「だいぶ変わっているけれど、二人のチャンピオンを育てたお父さん」で終わっている。そのおかげで、映画としては気持ちよく見ていられる。「実際はどうだったのかなぁ」と思わないでもないけれど、家庭のことに他人が首を突っ込むのは良くない。

脚本がなかなか良く書けているおかげで最後まで楽しめる。ただ、すごく感動するとか、そういうたぐいの作品ではない。評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 16:49Comments(0)映画2022

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2022年02月14日

ドライブ・マイ・カー

上映館が少なすぎるだろ!と思っているうちに終わってしまった本作。日本より外国での評価が高くなるといういつもの現象のおかげで特別上映する館が増えて来て喜ばしい限り。

舞台俳優・演出家の男性が妻を亡くしてから再生していく様を描いている。劇中劇として「ワーニャ伯父さん」を取り入れている。原作は村上春樹の短編。なので、村上春樹の原作とワーニャ伯父さんを読んでおくと楽しみが増加するけれど、読んでなくても大丈夫、問題ない。

喪失と再生は村上春樹の定番だが、それをとても上手に映像化している。ここまで良く練られた脚本は邦画としては稀有。とにかく上質で、ここ数年の邦画の中ではトップだと思う。

「これはどうなの?」と感じるのは登場人物たちがタバコを吸いすぎなのと、冬に広島から札幌まで車で行ってしまうところぐらい。あとはすんなり頭に入ってくる。

とても静かな映画なのでハリウッド映画っぽいうるささが皆無。これでも海外の映画祭でちゃんと評価されたのは良かった。

脚本だけでなく、監督と俳優も良い。これだけ揃えば当然傑作となる。評価は☆3つ。  
Posted by buu2 at 22:32Comments(0)映画2021

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2022年02月12日

大怪獣のあとしまつ

ネットでの評判が最悪だったので、楽しみにして観に行った。

でも、わりと普通。この映画を観て何を怒るのだろう。確かに、大して面白くない。でも、この程度のつまらなさは邦画では普通。個人的には「翔んで埼玉」の方が好みではなかった。

役者は良い俳優を揃えている。二階堂ふみなんか無駄遣いレベル。土屋太鳳がすごい美人になっていて驚いた。

一番ダメなのは脚本だけど、こういう本をわざと書いているので仕方ない。細かいギャグ、しかも大して面白くないギャグでつないでいく。つまり、「くだらねぇなぁ」「馬鹿じゃないの?」という失笑を呼び起こすために作られている。この手のくだらなさって、僕の時代は小劇場の演劇で散々観て来ていて、この作品に出ている役者さんたちの中にも小劇場出身の人が何人もいて、要はそういうノリなわけだ。多分僕には免疫がある。

「なんでアキラのミヤコが出てくるんだよ」とかがあったので、色々パロディを盛り込んでそうだけど、僕にはちょっとわからないものが多そう。

映画の中できっちり完結していないので、色々な雑学知識が豊富だと楽しめるのかもしれない。評価は☆半分のところ、無駄遣いした大量の良い俳優におまけして1つ。  
Posted by buu2 at 19:22Comments(0)映画2022

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2022年02月09日

クライ・マッチョ

寿命が尽きるまで撮り続けるのだろうけど、それが一体いつなのか、と思ってしまうクリント・イーストウッドの最新作。

両親が離婚していて、メキシコに住む母親の元で暮らしていた子供を米国に住む父親が取り戻すことにして、イーストウッドに頼むという内容。

最近のイーストウッド作品と同様、物語は淡々と進んでいく。子供を見つけて、車に乗せて米国に戻る途中でトラブルが発生して、といった感じ。

普通に面白いストーリーが続いて、一旦のクライマックスを迎える。しかし、イーストウッドの怖いところは普通に楽しく終われば良いものを、そこから30分や1時間、さらに物語が続いて、なんとも言えない気持ちになって映画館を出ていくことになるところである。さぁ、これからどんな展開になるのだろう、と心の準備をして待っていたら、意外な結末が待っていた。どんなラストかは、映画館でどうぞ。

評価は☆2つ。

なお、映画館はおひとりさまで快適でした。
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Posted by buu2 at 19:00Comments(0)映画2022

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2022年01月13日

スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム

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ホームシリーズ三部作の完結編。完結編と言っても、それほど大きな区切りができたわけでもなく、この辺はサム・ライミ版と同じ。

ちょっと面白いのは、サム版、アメイジング版、ホーム版の合計過去7作を全て引き受ける形のストーリー。加えてアベンジャーズからドクター・ストレンジが出てきていて、この辺はマーベル・シネマティック・ユニバースの作品ならでは。でも、正直、シネマティック・ユニバースの入り組んだ作品展開は好きではない。マーベルとしては過去作を売るのには便利なのだろう。ウルトラマンや仮面ライダーのシリーズでも過去の作品のヒーローが出てくるとワクワクしたものなので、こういうのが好きな人もいるのだと思う。

ネタバレになるので書かないけれど、この作品独自の敵役についても不満が残る。

ホーム版はなんと言ってもMJが魅力的で、本作でもその魅力は発揮されていた。知名度で言えばサム版のダンスト、アメイジング版のエマより数段下だと思うのだが、彼女が一番良いと思う。

スパイダーマンシリーズ独特のスイングシーンは映画館でこそ楽しめると思うので、映画館での鑑賞を推奨。ただし、スパイダーマンシリーズの過去作やアベンジャーズ関連の映画を復習しておかないと、十分に楽しむことはできない。

公開直後なのでネタバレはなるべく避けたいのだが、僕としてはラストはちょっと残念。評価は⭐︎2つ半。
  
Posted by buu2 at 16:00Comments(0)映画2022

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2022年01月11日

スパイダーマン3

新作のための復習、3つ目。

これでシリーズ完結しちゃったのかぁ。まだまだ続けられたはず。ちなみに女優としてはキルスティン・ダンストよりもエマ・ストーンの方が好きだけど、アメイジング・スパイダーマン2作には全く良い印象がない。アメイジング2作を観るべきか、観ないで新作を観てくるべきか、悩ましい。  
Posted by buu2 at 17:25Comments(0)映画

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2022年01月05日

スパイダーマンと、スパイダーマン2

スパイダーマンの新作を観る前に、予習。2本とも映画館で観ていて、評価もしているのだけれど、もうすっかり忘れてしまったので、Amazonプライムで観た。

これはやっぱり映画館で観るべき映画だね。家のモニターで観ても、躍動感が足りない。面白いけど、映画館での感動に比較して5割減。もちろん、良い環境だったら楽しいのだろうけど。  
Posted by buu2 at 17:12Comments(0)映画

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2021年12月28日

ラストナイト・イン・ソーホー

一応、ホラー映画なのかな?見えてはいけないものが見えてしまう学生が恐怖体験をするという内容。

だんだん症状がエスカレートしていくのだけど、その見せ方がとてもうまい。演出や脚本が良い。必要以上に緩む場面がほとんどなく、ラストまで一気に見せてくれる。精神的タイムトラベルで1966年のロンドンへ行ってしまうのだが、その場面の仕上がりもなかなか良かったと思う。僕も実際に見たわけではないけれど。

ホラー映画は一番苦手なジャンルだけど、面白かった。評価は☆2つのところ、主人公(ロストガールズのThomasin McKenzie)のかわいさにおまけして2つ半。  
Posted by buu2 at 00:30Comments(0)映画2021

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2021年12月27日

マトリックス レザレクションズ

マトリックスの久しぶりの新作。

このシリーズ、リアルタイムで観ていた人たちは、新作が公開されるたびにその意味をあーでもない、こーでもないと話し合ってきたはず。その意味するところをみんなが共有し、忘れた頃に新作である。本当なら旧作を全部見直すべきだろうけど、面倒臭いのでまったく復習せずに観に行った。

結論から言えば、前作までのような難解さはなく、かなりわかりやすい脚本になっていた。ではつまらないかと言えばそんなこともなく、ラストまで緩みなく楽しむことができた。ちょっと残念だったのは、重要な役の数人が、役者が交代していたこと。忙しかったのかな。

みんなで解釈を議論するような映画ではなくなったけれど、映像の良さは相変わらずだし、十分面白かった。評価は☆二つ。  
Posted by buu2 at 18:00Comments(0)映画2021

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2021年12月25日

ドント・ルック・アップ

映画館で公開されていたものがNetflixでも公開されたので、家で観た。

こんなバカ映画に良くこれだけの俳優を集めたな、と感心する。

彗星が地球めがけて突っ込んでくる。このままでは地球は壊滅するけれど、どうする?という事態に置かれて、米国大統領らは現実から目を背けて次の選挙の相談ばかりしている。どんどん近づいてくる彗星。さぁ、どうする、という本来ならパニック映画なのだけれど、本作はブラックコメディ。これがなかなか笑える。

別に大画面や素晴らしい音響を楽しむ作品ではないので、Netflixで十分。評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 01:48Comments(0)映画2021

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2021年12月15日

浅草キッド

本作はNetflixで独占公開。こうなると二時間ドラマと映画の境目が良くわからないけれど、それはそれ。

ビートたけしの同名小説の映画化。劇団ひとりは「青天の霹靂」でも監督としての才能の一端を見せていたけれど、本作もなかなか良い。ラストの仕上げがイマイチなところも晴天の霹靂と同じ。また、十分な意図なしに時系列をいじるので、監督の独りよがりな部分が垣間見えるのだけど、大きなマイナスではない。

テレビを嫌う芸人と、その弟子のビートたけしの交流を描いている。師匠の深見千三郎を演じる大泉洋、ビートたけしを演じる柳楽優弥がとても良い。コントや漫才を題材にしているので、お笑いシーンが多く、映画を観ていても笑ってしまうのだが、それは柳楽優弥の演技力によるところが大きい。コメディアンではないのにコメディで笑わせている。

歌手の伝記映画なら歌唱シーンが何よりも大事だが、コメディアンの伝記映画ならお笑いシーンが何よりも大事だ。その辺を監督は良くわかっている。

最近色々出番が増えている門脇麦、ツッコミ担当で漫才をサポートする土屋伸之(ナイツの棒じゃない方)の存在感もあった。

もう、民放やNHKはドラマを作らなくても、Netflixにやってもらえば良いんじゃないだろうか。

評価は☆2つ。視聴を中断していたNetflixを再開するだけの価値はあった。  
Posted by buu2 at 13:04Comments(0)映画2021

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2021年10月21日

最後の決闘裁判

邦題は「最後の決闘」じゃダメだったのかな。原作あり(未読)の作品。

スター・ウォーズのカイロ・レンとレイのママが恋に落ちる映画をエイリアンのリドリー・スコットが撮ったのかと思ったら違った。

14世紀のフランスを舞台に、男2人と女1人の三角関係を描いている。二時間半を超える長編なので、どんな展開なのだろうと思っていたら最初の40分ぐらいでほぼラストまで行ってしまう。あれ?もう終わり?と思ったところから、物語は約3倍に膨らんでしまう。特に無理があるわけでもなく、数年前の日本アカデミー賞作品賞のある作品でも用いられた手法で、それはそれで楽しい。ネタバレになるので書けないのだが、細かいセリフに脚色者の工夫が感じられた。

この映画のすごいところは、先がどうなるのかが全く予想できないところ。どういう結末もありうる作りになっているので、決闘の行方を楽しめる。

観客が感情移入する登場人物がコロコロ変わるところも面白い。

役者は主要登場人物の三人が三人とも良い味を出している。アダム・ドライバーはスター・ウォーズで微妙な役をやらされちゃったけど、良い役者だと思う。

久しぶりに松浦美奈さんの字幕だったのもプラスのポイント。

評価は☆3つ。  
Posted by buu2 at 17:00Comments(0)映画2021

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2021年10月18日

DUNE デューン 砂の惑星

Arrival、ブレードランナー2049と立て続けに傑作を撮ったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の最新作。

何度も映像化された作品なので、ストーリー的には新しいところは少ない。ただ、画面の作り方はさすがヴィルヌーヴである。重厚なストーリーを見事に映像化していた。

「この砂漠の星ってタトゥイーンじゃない?」「この怪物はナウシカの王蟲では?」などという意見が聞かれそうだが、原作はスターウォーズより前。タトゥイーンが真似である。のちのSF作品に大きな影響を与えた本作だが、今となっては「この設定はどうなの?」と思ってしまうところも散見される。でも、そういった「?」はそのままに、かなり原作に忠実に映画化されていたと思う。本を読んで想像していたものを映像として鑑賞できるのは楽しい体験である。

ただ、物語はちょうど中間地点。後編がいつ完成することやら。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 16:30Comments(0)映画2021

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2021年10月07日

護られなかった者たちへ

原作未読。

3.11の被災者たちを中心に、生活保護を巡る連続殺人事件を描いている。

時系列をかなりぐりぐりに弄っていて、その辺は演劇的。登場人物たちの服や髪型などで、いつの時代なのかはだいたい見当がつく親切な作りになっているのだが、ここまで頻繁に行ったり来たりする必要があったのかは微妙。脚本家のこだわりだったのかもしれない。

役者では清原果耶があいかわらず良い演技を見せていたのだが、「おかえりモネ」と場所も役柄もだぶるのが惜しい。多分こちらの撮影が先だったと思うのだが。朝ドラではセリフなしに表情で見せようとする演出が多いのだが、本作にもその傾向が見て取れる。しかし、数作品観た限りでは色々な引き出しがありそうなので、これからは違う演出も経験して欲しい。ともあれ、若手では注目の役者である。

阿部寛を始めとして、ほとんどの役者は大体いつも通りの演技。この辺はもうちょっと工夫が欲しかった。

ストーリーは大きな破綻もなく楽しめるのだが、前半はちょっともたつき気味。「この調子で最後まで寝ずに観るのはメガシャキが必要」と思ったのだが、犯人逮捕あたりからそこそこスピードアップして、睡眠防止ドリンクは不要だった。

目立ったマイナスポイントは見当たらず、無難にいい映画だったと思う。評価は☆2つ半。今年の邦画ナンバーワン候補。  
Posted by buu2 at 18:33Comments(0)映画2021

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2021年10月05日

新・3大「007 ノー・タイム・ノー・ダイ」のここが納得いかない(超ネタバレ)

「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」のレビューは先日書いた通りなんだけれど、今回はネタバレしつつ、ここが納得いかないということを書いてみる。本当にネタバレなので、まだ観てない人はさようなら。





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Posted by buu2 at 13:19Comments(0)映画2021

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2021年10月01日

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

上映前の予告編を含めると3時間になる長編。おかげで、途中でトイレに行く人が続出。ひどい人はオープニングのタイトル曲の最中に行っていた。長いってわかっているのだからちゃんと準備しておこう。

僕がリアルタイムで観た007はロジャー・ムーアから。ティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナンと続いて、今がダニエル・クレイグだが、僕はダニエルの007が一番しっくりくる。ダニエルの007とトム・クルーズのイーサン・ハントはずっと続いて欲しいハマり役だと思うのだが、残念ながらダニエルはこれが最後らしい。

しかし、どうなのか。本作の終わり方は、ダニエルで続編が作られないとファンが納得しないものだったと思う。少なくとも、僕は「これはないだろ」と感じた。エンドロールが流れ終わっても、照明が明るくなるまで「まだ何かあるのではないか」と期待していた。

舞台はイタリア、キューバ、そして日本の北方領土。本作は日本の風味があちこちで感じられる演出になっていた。

キューバ・パートに出てくるCIAエージェント・パロマが良い味を出していた。

公開初日なのでこれ以上は内緒。

ところで、no time to dieってどういうニュアンスだろう。直訳すれば「死んでる場合じゃない」あるいは「死ぬ時間すらない」だと思うけれど、ナッチはなんて字幕をつけていたかな。「死ぬ時ではない」ぐらいだったような?なんか、違和感のある訳だった気がする。「死ぬ時ではない」なら、not the time to dieあたりになりそうな気もするんだけど、ネイティブの意見を聞いてみたい。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 18:03Comments(0)映画2021

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2021年09月28日

レミニセンス

過去の記憶を3D画像化する技術ができた未来が舞台。検察の依頼を受けてギャングの正体を探っていくうちにトラブルに巻き込まれていくエージェントが主人公。キーになる謎の女性はミッションインポッシブルのイルサ。

セリフで説明していく脚本が眠気を誘う前半だが、後半になるとなかなか楽しめる。登場人物が少ないところがコロナ禍の映画界を反映しているのかもしれない。

米国映画お決まりのカーチェイスがない分、喧嘩のシーンが長く、ちょっと飽きてきてしまった。

全体を通して俯瞰すると、まぁまぁ面白い映画だったと思う。評価は☆1つ半。  
Posted by buu2 at 20:18Comments(0)映画2021

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2021年09月09日

アキラ

アキラのUHD版が発売されたので、買って観てみた。



僕にとってのオールタイム漫画ベスト10には絶対に数え上げる本作だけど、映画版には正直あまり良い印象を持っていなかった。もちろん劇場で観たし、レーザーディスクも持っていて、当時最先端の6チャンネルサラウンドで何回も観ていたけれど、それでも映画の評価は高くなかった。理由は簡単で、漫画版のストーリーの方が格段に良かったからだ。特に、気持ちの良い終わり方は非常に印象的だ。100点満点の漫画の前では、90点の映画も物足りなく思えてしまう。

でも、せっかくUHD版を観ることができる環境なのだから、と思って観てみたのだが、映像作品としては傑作だった。漫画と映画は切り離して評価すべきだろう。30年前の作品とはとても思えない演出で、去年制作と言われても違和感がない。映像、演出、音楽、音響などはとても良いと感じた。

一方で、ストーリーはどうなんだろう。漫画と切り離せば、さっぱり理解できなくても不思議ではない。アキラとは誰なのか、超能力者たちはそれぞれ何ができて何ができないのか、春木屋のマスターや山形はあっさりと退場していくし、ミヤコに至っては存在自体が意味不明だ。他にも無駄に消費されてしまった設定がいくつもある。内容が、漫画を読んでくれていることを前提としていて、映画と漫画を切り離してしまうと理解が厳しい。強く感じるのは、2、3時間の映画に押し込むには、内容が多すぎるということだ。結局、漫画版とは全く異なるストーリー展開を強いられ、それでも消化不良の内容になってしまった。

オリジナルコンテンツが不足している今なので、漫画版のストーリーに忠実にアニメ化すれば大ヒット間違いなしだと思うのだけれど、日本の経済状態では無理なのかな。

評価は☆2つ半。  
Posted by buu2 at 11:46Comments(0)映画 2004以前

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2021年08月23日

キネマの神様

山田洋次監督、沢田研二主演ということで古臭い映画だろうなと思って観に行ったのだが、良かったのはその古臭さだった。

沢田研二が演じる現代パートと菅田将暉が演じる過去パートで構成されているのだが、出色なのは過去パート。女優の衣装とメイク、演技で、ちゃんと昔の名優の雰囲気が出ていた。菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎、北川景子が良かった。

あちこちに違和感を覚える脚本は山田洋次と朝原雄三の共同脚本。まぁ、仕方ない。

この作品は現代パートをもっと大胆に削って、過去パートを濃密に描けば、ずっと良い作品になったと思う。

超名作とは思わないけれど、昔の映画全盛期を懐かしむことができる良い作品だったと思う。

ところでロケで川越スカラ座が使われていた。前の方は座敷だけど、映画では座敷部分がなかった。ちょっと残念。この映画は川越スカラ座で観たいね。

川越スカラ座
http://buu.blog.jp/archives/51075806.html

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 16:17Comments(0)映画2021

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2021年08月06日

ゴジラVSコング

さっさと観てしまわないと上映終了してしまうので、仕事の合間を縫って観てきた。

客席はこう。コロナの今はこれが一番嬉しい。
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さて、内容。特撮はまぁまぁ。もうCGっぽさってほとんど感じない。でも、それだけかなぁ。

特に残念なのがゴジラとコングが出ていない場面。脚本が薄っぺらくて、せっかく出したキャラ達も大した活躍なく終わってしまい、ただの時間稼ぎ。小栗旬、こんな扱いで出てきた意味あるのか?まともなセリフはほとんどなかった。

内容も、ほぼ予定調和。コングが悟空でゴジラがベジータでも違和感ない。要は、超仲の悪い二人が散々戦った後、新しい敵が現れて、というもの。退屈。しかし、これが200億かけて製作されて、すでに500億稼いでいるというのだから驚きである。シン・エヴァが100億突破してみんな喜んでいるというのにである。

結局一番の戦いは僕と眠気との戦いだった。評価は☆半分。  
Posted by buu2 at 13:37Comments(0)映画2021

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2021年07月20日

竜とそばかすの姫

細田監督の最新作。高知の田舎町に住む学生たちとネット内のバーチャル世界を描いている。

全体としては、なかなか上手に仕上げているのだが、あちこちに舌っ足らずのエピソードが見えてくる。特に足りないのが、ベルがネット内での人気者になっていくところ。なぜか瞬時に有名人になっていた。そして目立った活動も見えてこない。ここまでで「ボヘミアン・ラプソディ」一本分の映画があってもおかしくない。また、竜の登場も唐突。最後まで観ても竜がどうやって自分の拠点を築いていったのかが見えてこない。また、全ユーザーの中から特定アカウントを探し出そうとするあたりも描写が足りなく感じた。

上映時間は121分なので、あと30分は延ばせたはず。ただ、121分でも、これまでの細田作品の中では最長。日本テレビ放送網から「CM込みで2時間20分内にまとめてくれ」という強い圧力がかかったのかも知れない。アニメでディレクターズカットってあまり聞いたことがないけれど、そういうバージョンがあるなら観たい。

日テレの圧力といえば、タイトルからもそれを感じる。「◯◯と◯◯の◯◯」というタイトルの付け方はそれだけで「また馬鹿の一つ覚えかよ」と感じてしまうのでやめて欲しい。

ストーリー上の謎はラストの救出部分。あれだけ味方がいたら、ほかにいくらでもやりようがあったはず。それこそお母さんのようになってしまう可能性だってあったのだから。

設定はある程度ご都合主義だったものの、良く考えられていた。歌に違和感なく歌詞が表示される設定になっていればもっと良かったと思う。作画とか演出とか美術とかも良かったと思う。

ちょい役のお姉さんたちやお母さんなどでどこかで聴いたことがある声だなぁ、と思っていたら、あちこちで聴いたことのある人たちだった。

ちょっと期待が大き過ぎたかな?評価は星2つ。  
Posted by buu2 at 09:39Comments(0)映画2021

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2021年07月14日

ブラック・ウィドウ

客ゼロの映画館で鑑賞。

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マーベル・シネマティック・ユニバースのフェイズ4になるのかな。アヴェンジャーズのシリーズの一作。ストーリーもまぁまぁ面白いし、特撮もしっかりしている。もう、何でも映像化できちゃうんだなぁと感心した。

のだけれど、楽しかったかというとそうでもない。個人的には、このマーベルのシリーズの世界観にすっかり飽きてしまった。ところどころで他の作品とちょっとした繋がりが出てくるのだけれど、そういう小ネタを楽しめなくなってしまった。ディズニープラスで確認しながら観ていけば良いんだけれど、ともかく話が大きくなりすぎて大味。しかも、ヒーロー間の整合性がいまいち取りきれずにいる。好きな人は好きなんだろうけれど。

ということで、映画としては☆2つでも良いと思うけれど、僕の評価は☆1つ半。  
Posted by buu2 at 17:30Comments(0)映画2021

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2021年07月06日

夏への扉 -キミのいる未来へ-

ハインラインの名作SFが原作。原作既読。

「どうせひどい出来だろう」とたかを括って観に行ったのだが、前半はわりと上手に撮っていた。古い時代の場面をくすんだフィルターをかけるなど、超ありがちで陳腐な演出には目をつぶっても良いかな、と思ってしまった。脚本(脚色)も、ハインラインのご都合主義なところをうまく改変して、違和感のない展開にしていてまぁまぁ悪くない。展開や次のセリフが読めてしまうのも原作を知っているからかもしれないと好意的に受け取っていた。

だんだん怪しくなってくるのは、未来に行ってから。「その行動はおかしい」「その設定は変」と感じる不自然な場面が増えてくる。それでも、必要以上に不自然なヒューマノイドの演技がなかなか上手で、その辺はちょっと感心した。そういうわけで、思ったよりまともじゃん、と思っていて時計を見ると残り30分。これは掘り出し物か?

しかし、最後の最後で、映画はぶち壊し。何がまずかったって、主演男優の演技。他の役者は多少難がある役者がいても何とか演じきっていたと思うのだが、主演がダメでは厳しい。染谷翔太あたりを主役にキャスティングできていたら印象はもっと全然良かったと思う。ラス前までは勢いでなんとかなっていたのだが、最終盤のセリフで聞かせなくてはならない場面になって「あーーーーーー」となってしまった。

冒頭の三億円事件の犯人逮捕のくだりが大した伏線になっていなかったことにがっかり。

評価は星1つ半。
  
Posted by buu2 at 16:30Comments(0)映画2021

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2021年06月21日

シン・エヴァンゲリオン劇場版 3回目

3回観るほど面白かったわけではなく、3回目はテレビでも良かったんだけど、おまけをくれるみたいだし、ポイントも溜まっていたので、観に行ってきた。3回目でも「あれ?こんな場面あったっけ?」と感じるので、集中力が足りないのだろう。  
Posted by buu2 at 18:00Comments(0)映画2021

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2021年06月19日

閃光のハサウェイ

内容以前に、この映画についてはポイントでの鑑賞も、割引での鑑賞もできず、1900円という世界的に見ても異例なほど高額な料金設定であることに不満を感じる。個人的には、本作につづく2作を鑑賞するかどうかは非常に流動的だ。

さて、映画。原作がある作品なので、ハサウェイが最後にどうなるかはガンダムファンの多くが知っている。それをどうやって3分割して、興味を持たせ続けるかが大きなテーマになっている。一作目を観た感じでは、展開のスピードは遅く、戦闘の数も少なく、ガンダムシリーズとしてはかなり間延びしている。しかし、人間模様の描写はかなり濃密で、脚色で見せているところは高く評価できる。つまり、ガンダムシリーズというよりアニメ作品として質が高い。

質が高いのは脚本だけではなく、まず美術面が素晴らしい。特に海の表現などはとても良かった。ちょうどエヴァの3回目を観たところなのだが、エヴァと比較しても物の質感はかなり良いと思う。CGも、宇宙戦艦ヤマトや機動戦士ガンダム・オリジンや新銀英伝あたりでは背景から浮いて見えたり、動きが不自然だったものだが、本作では「うわぁ、CGだよ」とがっかりするところがなかった。技術的にかなり進歩しているのだと思う。音響も手抜きが感じられず、良くできていたと思う。

本作だけで評価すれば、☆2つ半。ただし、1900円払う価値があるかと言うとかなり微妙。エヴァは3回観る気になったけれど、ハサウェイは1回で良い。

#なお、米国だと、たとえばAMCなら、毎月20ドルぐらいの会費を払うと、IMAXだろうがドルビーだろうが、週3本観ることができる。

#関係ないけれど、ここまで描けるなら、テレビ版のZガンダムを声優の声だけ残して全面的に作り直して欲しい。  
Posted by buu2 at 17:47Comments(0)映画2021

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2021年06月16日

いのちの停車場

原作未読。

以下、ネタバレを含む感想なので、ネタバレがいやな人はさようなら。観てから読んでください。

まず、編集が拙い。第一話、第二話という感じでエピソードがあっては終わり、あっては終わりしていく。実際には同時並行だったはずで、いちいち風呂敷を畳んでは次の風呂敷に移っていく様は何の工夫も感じられない。

設定もすごい。70代後半の救命医って、15分戦った後のウルトラマンみたいな非現実感がある。映画上では60歳前後かもしれないけれど。

脚本上もおかしいところが散見される。「オヤジ!」と叫ぶあたりは素で笑ってしまったし、「罪はありません」って、罪はあるでしょ。そこは「責任はありません」であるべき。余命訊かれて「永遠」はないだろう。明白な嘘はダメだよ。

金沢の街の観光映画にしたかったのか、場所のつながりがないのも違和感を持った。梅の橋界隈と主計町はすぐ近所だからおかしくないけれど、西茶屋街が出てくるのはどうなのだろう。

僕の記憶が確かなら、父親とご飯を食べていたところは割烹ではなく寿司屋の2階だと思う。

八郎すしで香箱ガニを食べた件
http://buu.blog.jp/archives/51556681.html

寿司屋は寿司屋として使うべきで、景色だけ拝借するのは行儀が悪い。まぁ、多分次に行った時は八郎すしには吉永小百合のサインが燦然と輝いているのだろう。

それで、肺がんなのに喫煙をやめず、それでもラストまで元気な芸者さんのエピソードも何だかなぁ、という感じだし、コメディになってしまった官僚のエピソードも変。それなりに時間を取っていたのに、セリフで片付けられてしまうエピソードもあった。伊勢谷さーん。痛くて眠れないなら鎮静剤入れようよ、と思う。

わざわざハンディカメラを使ったのに、これといって効果的なアングルで撮っていた感じもないし、頻繁にスモークがかかったような表現になっていたのはあれは何だったんだろう。マスクのせいで眼鏡が曇ったのか、元々眼鏡が汚れているのかと思って、予備の眼鏡にかけかえてしまった。

何日も話し合って結論を出したのに、雪で考えを変えてしまったのもちょっと説得力に欠けるし、そもそも痛みはどうなったんだ?

ラスト近く、金沢市内のあちこちに顧客を抱えていたようだが、訪問診療は訪問は16キロを超えると保険適用外になる。その外に広がっていなかった?ちゃんと測ってないけれど。

監督、脚本(脚色)、編集が下手で、役者の演技を無駄にしてしまった印象。「オヤジーーー」は今思い出しても笑える。「息子は俺のことをパパと呼んでいた。お前は詐欺師だな?」と問い詰められても文句は言えない。

客は僕を除くと全員高齢の女性。吉永小百合を見て「相変わらずきれいねぇ」と話してもらうのが主目的の映画なのかもしれない。

評価は☆半分。ただし、ツッコミどころ満載なので、ツッコミたい人には良い獲物である。  
Posted by buu2 at 16:38Comments(0)映画2021

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2021年06月15日

イージー・ライダー

名作と言われている作品だが、これが初見。なんとも悲しい作品だった。

色々と過去に行ったことのある場所が登場していて、そこは楽しかった。

モニュメントバレーとか。
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マルディグラとか。
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ラスベガス、フロリダも行った。

しかし、それでも悲しいストーリーである。ハリウッドでコカインを売って儲けたお金で西海岸から東海岸へバイクで旅行するという話。ラストがねぇ。

ハリウッドの映画界で規制が緩和された時代の代表的な作品で、内容そのものより、いわゆる「New Hollywood」の先駆けという価値が評価されているのだと思う。

内容だけで評価すると☆1つ。  
Posted by buu2 at 16:24Comments(0)映画 2004以前

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2021年05月31日

HOKUSAI

版画コレクターとしては見逃せない一本なので、公開からすぐに観てきた。

結論から言えば決して悪くない出来だったけれど、マイナスポイントも色々ある。

まず、四部構成にしてしまったのが良くなかった。2時間前後の作品で四部構成はそれぞれが短すぎる。脚本家に絶大なパワーがあるならともかく、普通の筆力で四部構成はなんとも苦しい。

監督力もそれほど高いとは言えず、妙なところでこだわったと思えば、塗料で真っ青になったはずの顔が次の場面ではすっきり洗い流されていたりして気持ち悪い。歌麿や写楽には色々言及するのに広重は全く出てこないのも奇異に感じる。若いパートと老年のパートをふたつに分けたところも、これといって良い効果が上がっていない。単にぶつ切りにしただけ。せめて前編・後編の二本立てにできたら良かったと思うけれど、そこまでの予算が取れなかったということか。それでも、若い北斎のパートでヒットさせて、その勢いで後編を製作するという思い切りが欲しかった。なぜなら、北斎を主人公に大河ドラマを作ってもおかしくないくらいの時代と登場人物たちだからだ。

素材の良さは疑いようがない。プロデューサー、監督、脚本家、特にプロデューサーが力不足。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 18:29Comments(0)映画2021

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2021年05月26日

映画版 鬼滅の刃 無限列車編

海外でもヒットしているということなので、ようやく観てきた。原作は既読。

大体予想通りの内容。あちこちでCGアニメっぽい不自然さが気になる。こういうことはエヴァでは感じなかった。冒頭の墓地のシーンなどは実写でも不思議に感じないほど精密に描かれていたと思うのだが、中盤以降は凡庸な印象。ユーフォーテーブルと近藤光の作品って、あまり良い印象がない。

原作で表現されていたもの以上の表現に圧倒されるようなことはなかった。正直なところ、この映画が日本映画の記録を次々と塗り替えたのは理解できない。

非常に大勢の人が観たはずだが、その中には安倍晋三の支持者も少なからずいたはずだ。「弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です」という台詞をどういう気持ちで受け取ったのか興味深い。あ、菅義偉もだね。弱い人ではなくお友達を助ける安倍晋三を支持する奴らはほんとにクズだな、と思いながらエンドロールを観た。

評価は☆1つ半。  
Posted by buu2 at 17:43Comments(0)映画2021

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2021年05月25日

マディソン郡の橋

原作は積んでおいて読んでない。映画もこれまで観ていなかった。午前十時の映画祭でやっていたので観てきた。

意外と単純なストーリーで驚いた。アメリカ北西にあるワシントン州出身で、東部のワシントンDCでカメラマンとして働いている写真家が、取材で中部にあるアイオワ州にやってきて、中年のイタリア人の人妻と四日間過して別れるという内容。

イーストウッドとメリル・ストリープという人気俳優が主演だったので、公開当時は大ブームになった作品。でも、それほど書くことがない。イタリアから勢いで米国に嫁いできたのは良かったけれど、ど田舎で、狭い村社会で大きなイベントもなく過していた女性に、生きる楽しみを与えた、ぐらいのこと。「家族に全てを捧げたので、せめて・・・」というあたりが当時の人たちには受けたのかもしれない。今の時代は不倫も全然珍しくなくなったので、「あ、そう」ぐらいのことである。

あと、メリルはあんな巨乳ではないよね。おそらくボディダブル。

別につまらないとは思わないけれど、レンタルビデオでも良かったかな。

評価は☆ひとつ。  
Posted by buu2 at 13:32Comments(0)映画 2004以前

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2021年04月12日

ザ・ロック

監獄島アルカトラズを舞台にしたテロリストとFBI、海軍の攻防戦。

海兵隊の英雄が、使い捨てにされた部下たちの仇を討とうとしてテロを企てるという、その後にどこかでパクられたようなストーリー。話はそれほど悪くないし、脚本も悪くないと思うのだが、設定が色々甘い感じ。閉鎖空間でそんな大爆発が起きたら酸欠で死んじゃうんじゃないの、とか、そんな猛毒なのになんでみんな平気なの、とか、アルカトラズがそんな杜撰なわけないだろ、とか。

そういう細かいところで手を抜いているのに、ほとんど常時勇ましい音楽で盛り立てるので、小学校の運動会の、低学年の徒競走を観ているような気持ちになってくる。ただ、そこはハリウッド、カーチェイスはえらくアングルに凝っていてなかなか楽しかった。

大味でいかにもハリウッド映画という感じ。見所はカーチェイスだけで、評価は☆半分。  
Posted by buu2 at 16:48Comments(0)映画 2004以前

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2021年04月09日

騙し絵の牙

予告編で出尽くしてる映画かと思えば、予告編で盛りすぎた映画だった。

スケールの小さな話で「騙す」の質も低い。ラストで顕著だが、謎と謎解きの配置が近すぎて、謎が提供されるとすぐに解答が与えられてしまい、観ていて全く面白くない。これでは質の悪いクイズ番組を観ているよう。この辺は脚本が下手すぎる。

元々の話が大衆向けエンターテイメントというよりはマニアックなオタク向けのストーリーなのに、予告編で大風呂敷を広げてしまって、風呂敷の殆どが余ってしまって困っちゃったような印象。

音楽の使い方も下手で、大した場面でもないのに、それにそぐわない音楽を流していて何だかなぁ、と感じてしまう。ハリウッド映画の形だけ真似てみたのだろうか。

要は、映画としての色々な仕掛けが原作に対して大きすぎる。「小悪党の八重歯」ぐらいのタイトルなら良かったのかもしれない。

評価は⭐︎半分。  
Posted by buu2 at 16:34Comments(0)映画2021

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2021年03月31日

花束みたいな恋をした

似たもの同士が知り合って同棲するという、良くあるタイプのラブストーリー。特に酷い脚本ということもなく、監督の腕も悪くはない。ただ、凄く良い脚本で次の展開が気になるとか、演出や撮影が新鮮で画面から目が離せないということはない。

退屈しない程度にイベントがあり、かと言ってこれといった伏線もなく、すーーーっと進んでいく。

これって、面白いのかな?

多くの恋愛はスタートの時点でまぁまぁ相性が良くてスタートする。この映画の主人公たちはその相性が異常にぴったりだった。なので、進んでいけばどんどんズレが生じてくる。スタートがクライマックスだったのだ。そして、人間はどうしたって変わっていく。カップルなら、同じ方向へ変わっていく努力をしなければ、子供でもいない限りズレていくだけだ。恋愛経験があれば、こんなことは多くの人が分かっているはず。その、当たり前のことを比較的丁寧に描いている。「まぁ、そうだよね」とは思うが、意外性は全くない。

脚本上で感じたのは、冒頭の2020年から、2015年に遡る手法。こうした時間軸の倒置を使う作品は珍しくないけれど、この作品で有効だったかというと、正直微妙だと思う。結末がわかっていて、単にそのゴールに至る筋道を確認するのはそれほど面白くない。これが、実はラストはみんなが思っていたのとは違って、というなら面白いと思うのだが。

演出で感じたのは、同棲先の本棚に工夫が欲しかったということ。「アキラ」が全巻揃っていたけれど、僕ならああいう目立つ本を2冊ずつ並べると思う。それで、観た人は「あ、この二人は別々にアキラを買って、それぞれ家に持ってきたんだな」と理解する。

京王線界隈からみなとみらいへ結婚式に行くのは結構たいへんだっただろうな

評価は星1つ。  
Posted by buu2 at 01:24Comments(0)映画2021

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2021年03月10日

シン・エヴァンゲリオン劇場版:

人間はいつも同じところに居続けることはできず、常に変わっていくものだ。恋愛を考えてみればすぐに想像がつく。多くのカップルにとって、付き合いを始めた瞬間は最高の相性である。しかし、人間はそれぞれ変わっていく。徐々にズレが生じてきて、やがて別れる。

変わっていくという点では、創作者も同じである。例えば中島みゆき。彼女はそれぞれの時代で名曲を書いてきたが、「時代」も、「悪女」も、「ファイト!」も、その年齢の彼女にしか書けない曲だった。どんな作家も、どんな陶芸家も、どんなラーメン屋も、人間の中身が変わっていくのだから、その表現型である作品も変わっていく。創作者は、その時にしか作れないものを作る。だから、価値がある。14歳でも、30歳でも、60歳でも同じ作品を創れるなら、価値は激減するだろう。

そして、変わっていくことは、受け取る側も同じである。

エヴァンゲリオンという作品は、今の映画版だけを見ても完成までに10年以上の時間をかけてしまった。その間に、監督も、観る我々も変わってしまった。その変化は、方向も、スピードも、千差万別だった。監督の変化を、観る側が許容できるかどうかで、この作品への評価は変わってくるだろう。

アニメ版、旧劇場版では基本的に孤独な存在だった登場人物たちが、この新劇場版では次々に理解者を見つけていく。「孤独でありつつも、居場所を見つけていく」という流れから、「孤独からの脱却」という流れへの変化。監督の変化は、孤独からの脱却だったようだ。これは、監督自身が、当初のエヴァンゲリオンの監督の立ち位置からいなくなったことを示している。

エヴァンゲリオンという作品は高度に個人的な作品だった。監督のパーソナリティに共感した孤独なファンたちが、少しでも監督の精神世界を理解したいと感じて、議論してきたのだと思う。そして、長い時間が経って、監督はそこにいなくなってしまった。監督とファンの共依存は、「庵野はもうそこにはいない」と宣言されたことで明確に終了したのだろう。

評価はなかなか難しい。これまで散々広げてきた風呂敷を丁寧に畳んで行ったという点では高く評価できる。ただ、ほったらかしになったことや、整合性が取れてないように感じることもあって、満点とは言い難い。⭐︎2つ半かな。  
Posted by buu2 at 09:26Comments(0)映画2021

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2021年02月25日

燃ゆる女の肖像

フランス語メイン、時々イタリア語の映画なので、字幕に頼りきりにならざるを得ず、細かいニュアンスまではわからなかった。

肖像画を依頼された画家と、肖像画のモデルが恋に落ちるという比較的単純なストーリー。説明を省いた脚本なので、ある程度の教養が要求される。特にヴィヴァルディを知らないと楽しみは激減しそう。

背景となっている18世紀後半のフランスの事情、特に女性の権利にもある程度の知識があると良いのだろうが、僕自身もないのでなんとも言えない。

何枚かの絵画が映画のポイントになってくるのだが、その絵のクオリティが高いところも良い。

評価は☆2つ半。個人的にはBlu-rayを買うほどではなかった。  
Posted by buu2 at 16:00Comments(0)映画2021

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2021年02月16日

すばらしき世界

西川美和監督の新作。

殺人罪で収監されていた元ヤクザの社会復帰のストーリー。冒頭、懲役10年だったのに、収監13年だったところから、主人公が何かの問題を抱えていることがわかる。

それ以後は、真面目で弱いものいじめが嫌いな、それでいてキレやすく、怒ると我を忘れてしまう主人公のエピソードが綴られていく。どうしてそういう性格になってしまったのか、自分探しを始めるあたりから映画はだんだん落ち着きを欠きはじめる。

循環器に問題を抱えつつ、偏見のない周囲の人たちに支えられ、少しずつ社会との「落としどころ」を見つけていくのだが、ストーリーが進んで、仕事を見つけたあたりから「この作品はどういうラストを迎えるのだろう。主人公には幸せになって欲しいのだが・・・」と思うようになってきて、時間が気になる。

ラストは、想像できるもののうちの一つ。大きな驚きはない。個人的には別のラストでも良かったと思うのだが、それまであちこちに張ってあった伏線はこのラストへ向けて配置されていた。

役所広司を上手に演出していたところが良かった。評価は⭐︎2つ。

#分福が表示されるようになったのはこの作品から?前からあったかな?  
Posted by buu2 at 13:21Comments(0)映画2021

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2020年12月25日

ワンダーウーマン 1984

冒頭の、子供の頃の場面からすでに退屈。能力が異常に高いのはともかく、力学をあまりにも無視してしまうと興醒め。

旧作のストーリーはすでに忘れてしまったけれど、それでも「こういうことかな」と想像できる脚本はまぁまぁ。でも、ストーリーはとても退屈で眠くなる。音楽が鳴りっぱなしなのは米国映画のいつもの奴だけれど、この音楽だけで引っ張り続けるだけのパワーはない。

キーになるお宝があるのだが、そのお宝の設定も曖昧。お宝の作用・反作用がある程度決められているものの、厳密さに欠けるので、どうにも腑に落ちない。トランプに似せた悪役も魅力に欠けていて、対決も盛り上がりに欠ける。

あと、事件に巻き込まれた重要な登場人物は、別に大きな非がないのに酷い目にあっていて気の毒。

米国の凄いところは、こういうダメな映画にも莫大な予算を注ぎ込めるところ。こんな映画で採算取れるのかな?

評価は⭐︎半分。  
Posted by buu2 at 18:00Comments(0)映画2020

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2020年12月24日

サイレント・トーキョー

秦さん原作ということで観てきた。ただし原作は未読。

監督と脚本家がダメなので、映画としては駄作の部類。

見所はハチ公前交差点の爆破シーンのみで、肝心のそのシーンもスローで繰り返し描写したおかげでアラが目立つ。みんな吹っ飛んでいる中でなぜか撮影中のスマホだけが平然と撮影を続けていたり、ものの密度が大きくて抵抗が大きいと思われる地表直上が一番影響が大きくて、それほど障害物がないはずの人間の頭のあたりが爆風による影響が少なかったり。「俺たち、こんな特撮できるんです」PRがしつこい。そういうのをさらっとやっちゃうから、「帝国の逆襲」のスノーウォーカーのシーンとか語り継がれるんじゃん。

脚本も、知らないはずの事実を知っている登場人物がいたりして、コナンがいたら「お前が犯人だ!」と指摘されそう。こういう会話はないよね、という場面も少なくなく、脚本家の能力不足が著しい。

画面上で3回ほど、活字で「監督、お前は下手くそだ」みたいに表示されるのもいただけない。「事件は現場で起きているんだ!」みたいに役者に語らせれば、内容が駄作でも人の頭の中には残る。役者を使わずに文字で語りたいなら、映画にする必要はない。

主犯はともかく共犯者がどうしてそういう行動に出たのかも説明不足で、意味ありげにわざわざ二度も見せた薬の袋もそれほど大きな意味は持たず、ラスト近くも、今頃そういう会話をするの?と不思議に感じる。ラストの顛末も全く納得できるものではない。尺的には十分余裕があったんだから、まだまだ表現できることはあったはず。

誰か応援している役者が出ているとかでなければ、観にいく必要はないと思う。評価は☆半分。

全然話は変わるんだけど、地震のあとに秦さんと麻雀をしていて、「登場人物に僕の名前を使ってくださいよー」って話したんだけど、本作に「もとき君」が出てきたのはその約束を果たしてくれたんだろうか?  
Posted by buu2 at 16:00Comments(0)映画2020

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2020年12月02日

罪の声

グリコ森永事件をベースに、真相とそれにまつわる人間模様を、脅迫に利用された三人の子供を主として描いている。

まず、脚本(原作があるので脚色)が稚拙。「そんなこと言わない」「あまりにも不自然」というセリフが結構あって、映画に入り込めない。

監督の撮り方も特別な特徴があるわけでもなく、魅力を感じない。大した意味もなく時系列を入れ替えてみたり、ちょっとどうなのか。何かの効果を狙っているのかもしれないが、功を奏しているとは言えない。

全体のストーリーも、創作で書いた部分が実際の事件とあまり関連していなくて、何人かの死者がでたにも関わらず、事件との関わりを捜査されないという不自然さもある。不自然と言えば、「そのタイミングで電話がかかるか?」という場面もある。

何より、非常に不幸な登場人物がいて、その人物についての救いがない。おかげで後味が悪い。

評価は☆1つ。  
Posted by buu2 at 18:00Comments(0)映画2020

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2020年07月25日

もののけ姫

風の谷のナウシカが思いの外面白かったので、やはり一度しか観ていないもののけ姫を観てみた。

この頃からジブリは説教臭くなってきたと思うのだが、じゃぁつまらないかというとそんなことはなくて、これは宮崎アニメの代表作の一つと言っても良いだろう。「これはうまいなぁ」と感じるような演出はあまり見当たらず、普通なところが凄かった。

内容としては、差別を正面から取り上げていたり、自然と人間との関わりという、公開から20年以上経っても解決していない主題に取り組んでいるところが凄い。その上で、予定調和的なエンディングにならず、課題として残しておくところに好感を持った。二つの勢力の争いにせず、複数の勢力が利害を念頭にして複雑に関わり合っていくところも面白かった。小さい子供には難しかっただろうけれど。

一番良かったのは主題歌。劇中で流れるのだが、歌詞がわかりやすく、曲も歌声も素晴らしい。エンディングでもう一度聴けるところもサービス満点で嬉しかった。

ちょっとどうなのかな、と思ったのは、犬たちの言葉。音声をかなり加工してあって、何を言っているのか聞き取れないところが複数あった。大事なセリフなので、もう少し聞き取りやすいと良かったと思う。

この作品は、よっぽどホームシアターに力を入れている人以外は、映画館で観るべき映画だと思う。評価は☆3つ。  
Posted by buu2 at 21:00Comments(0)映画 2004以前

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2020年07月22日

風の谷のナウシカ(ネタバレあり)

映画館で観るのは35年ぶりだろうか。実はテレビでもビデオでも初見以来観ていなかった。

もちろん観ていなかった理由はあって、ラスト近くで死んだはずのナウシカが蘇生するのが納得できなかったからだ。

新型コロナのせいで新作公開が減ってしまい、過去の名作を再映する動きがあって、ジブリものも4作品が再上映されることになったので、折角だからと観に行った。

この作品が公開された頃僕は高校生で、アニメージュの連載漫画も読んでいた。連載が一時中断して、映画が漫画完結の前に上映されたのだが、どうも納得のいかないラストだった映画よりも、上映が終了したあとに完結した漫画版ナウシカの方が好きだった(これは「アキラ」でも同じ)。

しかし、今回観てみて、まず「一度死んだはずなのに」というのが誤解だったと分かった。確かに強く暗示はされているものの、誰かが脈を取って「ご臨終です」と宣告したわけではなかった。これまで何人もの人に「あの生き返るラストは納得いかない」と言ってきたので、僕とこの話題で話した友達たちには申し訳ない。

王蟲に怪我を治癒させる特殊能力があるのは少々疑問が残るのだが、この程度は受け入れるべきだろう。

その上で、通してこの作品を観てみると、色々な良いシーンがあって、ラストまでのストーリーも良く、声優たちも魅力的だった。

演出では飛行機のシーンなどがうまいなぁと感心した。

声優に関して個人的にツボだったのは、まずクシャナの榊原良子が翌年ゼータガンダムでハマーン・カーンを演じていて、その演出がそっくりなのが面白かった。ちょうど今NHKでリマスター版が放映されている「未来少年コナン」と共通している声優が何人かいるのも面白かった(クロトワがレプカとか、ミトがダイス船長とか)。

漫画の三分の一ぐらいのところを無理やり映画化して完結させてしまったので、予定調和な部分があるのは否めないのだが、十分面白かった。

評価は☆2つ半。これ、三部作でリメイクしたら傑作になりそう。  
Posted by buu2 at 16:54Comments(0)映画 2004以前

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2020年03月01日

ジョジョ・ラビット

第二次世界大戦末期のドイツを舞台に、青少年集団「ヒトラーユーゲント」で軍人教育を受けている10歳のジョジョと、ジョジョの母親に匿われている14歳のユダヤ人少女エルサの交流を描いた映画。

書いてある文字はドイツ語なのに喋っている言葉はちょっとアクセントのおかしな英語、それを日本語の字幕で観るというちょっと気持ちの悪い状態だったけれど、それを除けばなかなか楽しい映画だった。カット割りが僕の好みではなかったけれど、十分楽しめた。

説明を省いてストーリーが展開していくので、盲導犬に連れて行かれるような日本映画に慣れていると、「あれ?誰?」「え?どうしたの?」と困惑することが時々あるかもしれない。そういう意味では若干不親切。でも、このぐらいの語らなさ具合の方が、頭を使えて楽しい。

評価は☆2つ半。かなり好印象。  
Posted by buu2 at 20:31Comments(0)映画2020

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2020年02月18日

ロマンスドール

タナダユキ監督の久しぶりの新作ということで、観てきた。

ラブドール(昔で言うダッチワイフ)のメーカーで原型を担当している美大卒の男性と、モデルのラブストーリー。

物凄く良くあるタイプの難病もので、ちょっと違うのは、カップルのセックスをしつこく見せているところ。女性向けにエロ映画を撮るとこうなるのかな、と思うのだけれど、僕の目線からはラブシーンは退屈極まりなかった。

高橋一生、蒼井優、渡辺えり、ピエール瀧、きたろうと、芸達者なところを集めていて、原作、脚本、監督がタナダユキということだったので、それほど失敗する理由がなかったのだけれど。

一番違和感があったのは、絶対蒼井優の乳首を見せないぞ、というカメラアングル。これが不自然極まりない。こういう内容で、蒼井優が乳首を見せたくないなら、主演は二階堂ふみあたりを使えば良かった。別に見せろというのではない。見せないなら見せなくて良いのだけれど、それなら初めからセックスシーンなど撮らなければ良い。そのほうがずっとすっきりした映画になったと思う。

評価は☆ひとつ。  
Posted by buu2 at 19:00Comments(0)映画2020

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2020年02月15日

リチャード・ジュエル

安定のクリント・イーストウッド監督作品。

それほどお金がかかっていない印象の小品と思ったけれど、それでも$45,000,000もつぎ込んでいた。邦画が太刀打ちできないのも道理である。

ちょっとコミュニケーションに障害があると思われる警備員が、アトランタ五輪の際のコンサートで時限爆弾を発見したことから、FBIと新聞社やテレビ局といったミディアに追いかけられる羽目になる。彼の友人の弁護士が警備員と一緒になって戦っていく様子を描いている。

FBIとミディアがそこまでひどいのか、と感じてしまうのだが、いろいろとデフォルメされているのかもしれない。大袈裟ではあるけれど、その分わかりやすい映画になっている。

評価は☆1つ半。悪くはないけれど、イーストウッド監督としてはちょっと不出来かもしれない。  
Posted by buu2 at 13:52Comments(0)映画2020

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2020年02月08日

パラサイト 半地下の家族

キャッツに対する酷評に反比例するように、僕の周囲ではすこぶる評判が良かったので、観てきた。

前半、「起」と「承」はコメディ。昔の日本のコメディって、こういう正統派の面白さがあったよなぁ、と思い出すような楽しさ。

「転」からは、突然の大雨からの急転直下を描いている。ここからは腕時計の進み具合から目を離せなくなる。そして、ラスト。

全体として、確かに良くできている。韓国の階級社会を地下、半地下、地上の住民を通して象徴的に描いて、上流階級への皮肉も忘れていない。コメディは徹底的に楽しく、サスペンス部分は画面に見入ってしまう。

ただ、マイナス要素もなくはない。まず、効果音。いかにもな音楽が設定されるので、逆に醒めてしまう。それから、ラスト。タランティーノ的な仕上げ方は構わないのだが、そこへの繋ぎがどうも不自然に感じる。いや、自然過ぎる。それなら、こうなるよね、という、展開が予想できてしまうのが惜しい。昨年公開されたタランティーノの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は、その部分が絶妙だった。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は、つまらない前半、中盤を我慢していると、最後にとんでもない爆笑場面が展開される。本作は、ずっと楽しくて、中盤で怪しくなって、徐々にラストへつながっていく。やはり、ずっと我慢して、最後に大爆発するほうが爽快感がある。

とはいえ、良くできた脚本だった。評価は☆2つ半。暴力的な映画が嫌いじゃなければ楽しめると思う。  
Posted by buu2 at 08:57Comments(0)映画2020

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2020年02月01日

キャッツ

ネットでクソ味噌に言われているのをみて、これはぜひ観ておかなければと思って、予定になかったけれど観てきた。

普通のCG中心の映画だったので拍子抜け。猫人間気持ち悪い、とか言い始めるなら、「アバター」はどうだったのよ、という話である。ゴキブリ人間きもい、も、まぁそうかもしれないけれど、小さいし、どうってことない。あれがきもいなら、ショッカーが生み出したいろいろな改造人間はなんだったんだ?という話である。

CGのできが素晴らしいかと言うとそうとも言えない。もちろん、邦画で見させられるしょぼいCG(最近では、大河ドラマのCGなんかも同じだけど)よりはずっとマシだけど、特に重力に反する動きは違和感が強い。でも、「あれ?」と思うのはほんの数回である。

わりとリアルな猫人間が踊って歌う、という内容なので、ミュージカルやキャッツが好きなら、別に良いんじゃないかな。ただ、僕のような演劇好きで四季嫌い、という人間にはいまいち。まず、ストーリーがしょぼい。心があたたまるのかもしれないけれど、取り立てて工夫のない一本道のストーリーだし、展開は長老の一存である。こいつが勿体ぶっているおかげで話は長くなるけれど、本来なら「発表しまーす」以下5分で終了だ。だってさ、全編通じて、他の猫が選ばれる理由が皆無なんだもの。

歌が好きで、ミュージカルが好きで、猫が好きで、映画も好きだったら楽しめると思う。歌は上手だった。

評価は☆1つ。だって、これを☆ゼロにしたら、ほとんどの邦画は☆ゼロだよ(笑)。あ、メガシャキ持参推奨。  
Posted by buu2 at 21:30Comments(0)映画2020

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2020年01月10日

フォードvsフェラーリ

多分今日から公開のフォードvsフェラーリを観てきた。

この作品の売りはマット・デイモンとクリスチャン・ベイルの二大俳優共演。実際、二人でかなり見せる。おかげでちょっと長めの映画なのに、途中で飽きることがない。

レースの場面の迫力も素晴らしい。

クリスチャンが演じるケンのことは知らなかったけれど、魅力的な人物に描かれていたと思う。

ふたつ残念だったことがあって、ひとつは、フォードの幹部が必要以上に悪く描かれていたように見えること。ラストのル・マンでの順位については、ウィキペディアによれば、フォードは運営に抗議していたようで、映画の描かれ方とは随分違う。映画の方が事実なら、ウィキを修正すべきだろう。

もうひとつは、エンジニアリングについての描写がほとんどなかったこと。ケンが開発の重要な役割を果たしていたことは十分に伝わってきたのだが、それだけでマシンが仕上がるはずもない。もう少し「チーム」としての活躍を描いても良かったと思う。

とはいえ、面白かった。評価は☆2つ半。  
Posted by buu2 at 19:00Comments(0)映画2020

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2020年01月07日

スター・ウォーズ エピソード9 2D吹き替え版

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最初にみたのは3D IMAXだったので、真逆の2D吹き替えで観てみた。

霊体化したジェダイたちの声が誰の声なのかわからなかったけれど、それ以外は特に難点はなかった。いつも吹き替えで観ている人なら、声を聞けば誰なのかわかるのだろう。

字幕を追う必要がないので、前回よりも画面に集中できたのはよかった。

ストーリーなどについては上映が終了したらまとめを書こうと思うのだけれど、前作のラストでフォースの新しい可能性を提示したにもかかわらず、全部なしにして、結局血縁に帰着してしまった点が残念だった。  
Posted by buu2 at 13:00Comments(0)スター・ウォーズ

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