2016年01月29日

クリード チャンプを継ぐ男

creed


ロッキーシリーズの続編。このシリーズは大体ボクサーなりトレーナーなりが対戦や就任をいやがるのだが、何らかの事情で翻意するとか、クライマックスの試合が大抵殴り合いの乱戦になって、最後は判定で勝負か決まるといった「いつものあれ」が展開する。その方程式が本作でも踏襲されているのかどうかが最大の見どころである。

ボクシング作品としては、日本には「あしたのジョー」という金字塔があるので、どんな映画を観ても「面白いけど、あしたのジョーほどじゃないよね」(もちろん、映画版のあしたのジョーの話ではない)となってしまうのだが、本作も当然のように、あしたのジョーには及ばない内容だった。でも、つまらないかといえばそんなこともない。これまでのシリーズ旧作の名場面を良い感じでセルフパロディしていたし、音楽も含め、昔からのファンが楽しめる構成になっていた。だからといって、旧作を全然知らない人が全く楽しめないかといえばそんなこともなく、新しい登場人物たちの身の上が今風になっていたり、誰も置いてきぼりにならないように配慮されていた。おかげで、旧作を一本も観てない人が「旧作も観てみたい」と思えるような仕上がりになっていたのではないだろうか。

変に暗すぎるわけではなく、無理なくロッキー・バルボアの老後を描いていた。眠くなることもなかった。非常に正しいロッキーシリーズの最新作になっていたと思う。

最大の見どころがどうなっていたのかは、映画館か、DVDで確認してください。

評価は☆2つ。  

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2016年01月12日

海難1890

kainan


明治天皇に謁見しに来たオスマン帝国(今のトルコ)の軍艦が、その帰途に台風によって遭難した事件を描いている。

話としては「へぇ」という感じなのだが、まず脚本が稚拙。日本語を喋ることができない外人に向かって、村で唯一英語を喋ることができる医者が「まだわからないのか!」と叱責する場面は失笑しかない。お前が教えなければわかるわけないだろ。こういういい加減なセリフが散見されて、観ている途中でやれやれ、という感じになってくる。また、セリフだけでなく、行動原理のわからない登場人物が何人も現れて「何だかなぁ」という気分になってくる。飲んだくれている医者やら、空港でかばんを叩きつけるサラリーマンやら、色々と薄っぺらい登場人物たちが映画を盛り下げる。

次にイマイチなのが音楽。セリフでしらけていると、嫌でも音楽が耳に入ってきてしまうのだが、このできが悪い。担当の大島ミチル氏は日本アカデミー賞の常連だが、あまり良い印象がない作曲家・編曲家である。

後半、とってつけたようにイラン編があるのだが、ここで和歌山編で主要人物を演じた役者たちが登場する。このあたりのあざとさは製作者の力量のなさなのか、あるいは俳優の確保が難しかったのか、どちらにしても効果的とは言えない演出だった。編集もイマイチだったのだが、監督の絵作りだけはなかなか上手だったと思う。ただ、引き出しの数はあまり多いとは言えず、「またこのアングルか!」と思うことも多かった。でも、今から考えるとお金がなくて色々できなかったのかも知れない。

最後に「法律の整備が悪くて自衛隊が日本人を救助できない」というあたりでは安保法制についての政治色が色濃くて違和感ありまくりだったのだが、「『海難1890』を成功させる会」という怪しい組織があって、その最高顧問には安倍首相が就任しているらしく「なるほど」(失笑)という感じである。あくまでも想像だが、口出しをせずに金だけ出したのなら、もっと良い映画になっていたのではないか。

池袋の地下でチケットが700円で叩き売りされていたので観てきたのだが、素材は良かったのに、色々と残念なできになっていた。評価は☆半分。

「『海難1890』を成功させる会」の参考記事:内野聖陽主演、安倍首相助演!映画外交“アベノシネマ”だ!
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20150113-OHT1T50000.html  
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2015年12月19日

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

episode7-2


待望のエピソード7である。

J.J.エイブラムスが監督なので、失敗作になるわけはない。予告編を観る限りはあまり魅力を感じなかったのだが、「どうせ観てもらえるんだから、徹底的に出し惜しみしよう」という意図が透けて見えた。ということで、早速観てきたのだが・・・・。

まだ一回しか観ていないので何とも言えないところがあるのだけれど、宇宙の壮大な感じがほとんど感じられなかった。もともとこのシリーズは馬鹿でかい宇宙の中でちっぽけな家族のホームドラマを展開する作品だったのだが、30年経っても相変わらず、ちっぽけな家族の話だった。出てくる主要登場人物がほとんど血縁関係にあって、しかも宇宙に散り散りになっているはずなのに、偶然集結してくる。これがエピソード4からエピソード6への流れの中で徐々に明らかになるのならともかく(リアルタイムで観ていた僕たちは、「私はお前の父だ」という直接的なセリフがあったとしても、「果たしてあれは真実なのか?」と疑心暗鬼になりつつ続きを楽しみにしたものだ)、観客が全てを了解している状況ではご都合主義にしか見えない。もっと他にも山程関与する人物がいるはずではないのか?エピソード4は、極論してしまえばデススターをどうやって破壊するかというたった一つの局地戦を描いていたから少ない登場人物も理解可能だったのだが。

30年といえば、各種の兵器がほとんど進歩していないのが驚きだった。とはいえ、F-15やF-16のように、運用開始から30年以上経ってもまだ現役の戦闘機もあるのだから、ないこととは言えないのだが。大規模な戦争のあとで、技術革新がすっかり停滞してしまったのかも知れない。

昔の登場人物たちが小出しにされる快感はすでに「Zガンダム」で経験しているのだけれど、このやり方は確かに楽しめる。ただ、前述のように登場人物がそもそも少ないので、主要な登場人物の半分くらいが旧作の登場人物みたいな印象を受けてしまう。このあたりは原作や脚本のせいなので、J.J.が悪いとは言えないのだが。あと、オープニングを統一していたり、旧作の名セリフを再登場させるといったサービスも十分なんだけれど、過去の作品をきちんと踏襲するだけで、新しい要素があまり感じられないのも残念だった。

もちろん、つまらないわけではない。僕も多分あと3、4回は観ると思う。しかし、エピソード3は10回ぐらい観たはずで、それに比較すると少なくなりそうだ。これは、公開前の予想を越える部分がほとんどなかったのが原因だと思う。

評価は☆2つ。

ちなみに今回は2D字幕版で観たのだけれど、できればIMAX2D字幕版で観てみたい。と思って調べたら、IMAXは全部3Dらしい。となると、候補としては、Tジョイ大泉(2D、4Kの1番、2番)、TOHOシネマズ富士見(3D、ドルビーATMOS)、TOHOシネマズ新宿(デジタルIMAX3D&12chトラック、2K3D&ドルビーATMOS)、TOHOシネマズ日本橋(2K3D&ドルビーATMOS)あたりかなぁ。3Dを避けられない感じなので、吹き替えも観てみるかなぁ。  
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2015年12月18日

ダニエル・クレイグの007をイッキ観しての感想

先日、「スペクター」を観た直後に「スペクター」単品で評価したのがこちら。

007 スペクター
http://buu.blog.jp/archives/51512017.html

評価はボンド・ガールにおまけしての☆2つ半だったのだが、色々と過去作について忘れている点があったので、「カジノ・ロワイヤル」、「慰めの報酬」、「スカイフォール」を全部観直してから、もう一度IMAXで観てみた。

こうしてみると、「スペクター」のできの良さが認識できた。映像、アクション、音楽などが非常にレベルが高く、加えて4作品できちんとトータルコーディネートされている。M、Q、マネーペニーといった主要登場人物たちをきちんと世代交代させ、同時にダニエルよりも前、特にショーン・コネリーやロジャー・ムーア時代の007の要素を色々と取り入れている。過去をリスペクトしつつ、今後10年は続けることができるキャストに塗り替えた。最近のシリーズ物、特にマーベル関係では「リブート」が一般的だが、007は他のリブートとは一味違う、長い歴史の中でのセルフパロディが面白い。

「カジノ・ロワイヤル」と「慰めの報酬」は最初から続き物として作られているはずだが、「スカイフォール」は基本的にその2作と独立しているので、「スカイフォール」と「スペクター」は初期段階では詳細な設定が決まっていなかったのではないかと想像するのだが、独立しているように見えた「スカイフォール」をMの交代に絡めて4部作としてまとめたところが秀逸だったと思う。オープニングの「ガンバレル・シークエンス」がどこで登場するか(あるいは登場しないか)とか、「ボンド、ジェームズ・ボンド」のセリフが登場するかしないかとか、そういった決めごとも、4作トータルで観るとなるほどなぁと納得できる。また、これまでのボンド像に比べて、容赦なく敵を殺す感のあったダニエル・ボンドだが、その点についても一作から四作にかけてきちんと書き分けていたのも良い印象を残した。

これらを全て考えるなら、「スペクター」は☆3つの傑作だったと思う。しかし、それを満喫するためには、イーサン・ハントのような優れた記憶力を持っていないなら、Blu-rayなどで直前に前3作を復習する必要がある(ショーン・コネリー出演作からはじめてシリーズ全作を見直すことができるなら理想的)。映画鑑賞による収入に加えてソフトの売上も重要なことはわかるのだが、日本のように映画鑑賞自体がイマイチ流行らない国ではちょっと不親切にも思えてしまう。とはいえ、今や日本の市場はそれほど重要でもないだろうから、仕方ない。


下、





意。  続きを読む
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2015年12月17日

杉原千畝

sugihara


日本版「シンドラーのリスト」みたいな作品。

物語はとても良いし、役者も頑張っているのだけれど、脚本と特撮が足を引っ張っている。

脚本は、知り合ってから数ヶ月経った場面で「フランス語とドイツ語もできるんですか?」みたいな不自然な会話がところどころあり、登場人物の名前や、状況説明のテロップが作品中に何度も出てくるのも興ざめ。

その他、音楽もジョン・ウィリアムズみたいに、とは言わないけど、坂本龍一ぐらい使えればまた違っただろうに、と思う。佐藤直紀も悪くはないし、映画音楽家としては結構頑張っていると思うのだけれど、音楽でぐいぐい引っ張っていくだけの力はない。米国映画みたいにカーチェイスが始まって「おおっ」と思ったのだけど、すぐに終了しちゃって、これならない方が良かったんじゃないの?と思ってしまった。

特撮は昔の東京を俯瞰する場面で異常に安っぽい画面になったりした。細かいところかも知れないが、こういうところで手を抜くか、抜かないかがスピルバーグとの差なんだと思う。もちろん、特撮などは手を抜きたくて抜いたのではないと思うのだが。

もっとお金をかけることができたらなぁ、もったいないなぁ、と思った。でも、海外ロケをちゃんとやっていたし、標準的なラインは超えていたと思う。こういう映画によって、これまで国内的にはそれほど有名ではない偉人にもスポットライトが当たるのはとても良いことだと思う。

評価は☆2つ。  
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エベレスト 3D

Everest


日本人女性も遭難した1996年のエベレスト大量遭難を題材にした作品。

もちろん行ったことがないし、行くこともないと思うので、エベレストの山頂付近をCGで観ることができたのは良かった。だけど、それだけという感じ。話は普通のレベルのものだし、なぜこれを3Dで観なくちゃならないのかも良くわからなかった。2Dの方が面白かったんじゃないかな。

映画として失敗なのは、「こんな簡単なら、自分でも登ることができるんじゃないか?」と感じてしまったところ。本当なら、「うわぁ〜、こんなに大変なのか!!!!」となるべきところ、そうならないところに問題がある。

評価は☆1つ。エベレスト登山を疑似体験できたということで。  
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2015年12月09日

コードネーム U.N.C.L.E.

themanfromuncle


KGBとCIAのスパイが協力して敵に立ち向かうというアクション・コメディ。007のノリをもっとずっとコメディタッチにしたような感じの作りになっている。特にダニエル・クレイグになって以降の007はユーモア控えめで簡単に相手を殺すので、好対照である。

結構笑えるのだけれど、客の側がそれを期待していなかったのか、「え?ここは笑っても良いところ???」みたいな雰囲気が映画館に充満していた。笑えば良いと思うよ。

アクションの面では007やミッション・インポッシブルに敵わないと思うけれど、デコボココンビによるコメディという方向はそれら2つとは異なっているので、これはこれでありだろう。ただ、一部には「007より面白い」という話もあるみたいだけど、それには同意できない。「スペクター」は前3作と密接に関係があるように作られているので、一作のみでは評価できないところがある。

ところで、原題は「THE MAN FROM U.N.C.L.E.」。なんで単数なのかな、と思って調べたら、もともとはソロが一人で主人公のつもりだったらしい。

評価は☆2つ。  
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2015年12月07日

さようなら

sayounara


死んでいく人間と、それを見送る人型ロボットを描いた作品。

ひとことで表すなら「退屈」。ラストだけはちょっと興味深い映像が展開されるので、それに至るまでの100分間を眠らないように頑張らなくてはならない。もちろん制作サイドも無策ではなく、原発や単一民族国家の問題をおかずにしているのだが、料理しきれていない。また、フェルメールの絵のような窓と光の映像は綺麗だと思うけれど、映画は絵画ではない。ということで、とにかく眠くなる。

僕の記憶が確かなら、竹は60-120年ぐらいに一度一斉に開花して、直後に全部枯れてしまう。この知識がないとラストの意味がわからないだろう。それはそれとして、竹の花はあんな花じゃないよね?

2時間ぐらいぽっかり空き時間ができて、どこか静かなところでお昼寝したいな、という人にはぴったり。ただし、いびきがうるさい人は他の人の迷惑になるので、ダメ、ゼッタイ。

全くダメな映画というわけではないので☆半分が妥当だと思うけれど、おっぱいどころか、ミイラになるまでを見せてしまった女優さんの体当たりっぷりに☆半分進呈して、合計で☆1つ。  
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2015年12月03日

007 スペクター

spectre


ダニエル・クレイグの007シリーズに共通の、緊迫感の強い演出である。本作では特にユーモアが控え目で、緊張感が途切れない。おかげで、観ていてかなり疲れる仕上がりになっている。

機械よりは肉体を重視したアクションで、かなり痛そう、苦しそうにみえるところが多々ある。このあたりは小心者には辛いかも知れない。

これまでのクレイグ・ボンド作品をきちんと覚えていないとわからない場面がいくつかあって、記憶力が試される。「ちゃんと、事前にDVDで復習しておけよ?」という、最新のDVD売り込み戦術なのかも知れない。

良く出来た映画でちゃんと楽しめるのだが、「ローグネイション」のように見終わってすっきり、気分爽快という感じではない。「女王陛下の007」みたいな終わり方なので、なんかもやもやする。評価は☆2つのところ、ボンドガールが美人なので☆半分おまけして2つ半。

余談だが、IMAXで観た。さすがに良い音だが、ムビチケで予約できないのは何とかして欲しい。3Dでもないのに。  
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2015年11月30日

ぴあ映画生活ユーザー大賞 投票完了

pia2015


何に投票したかは後日ということで。  
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2015年11月27日

黄金のアデーレ 名画の帰還

womaningold


個人蔵だったにも関わらずナチスに強奪され、その後オーストリア所有となっていたクリムトの絵画の返還を求め、ユダヤ人の個人がオーストリアを相手にして裁判を起こすという、実話に基づく作品。

ナチスの台頭とその圧政の様子をところどころ織り交ぜて裁判劇が進んでいく。大まかなストーリーと、構成はなかなか見事だと思う。ただ、あまりにも詰め込みすぎのため、話の展開がスピーディ過ぎて「え?」と思ってしまうところも少なくない。「うわーーー、これは大変だぞ?」という作業があっという間に完了してしまったりするので、「こんなに簡単なら最初からやれば良かったのに」と思ってしまう。また、主人公のおばあさんマリアの心変わりが激しく(いい方向へも、悪い方向へも)、行動原理が良くわからない。実際、そういう人物だったのかも知れないのだが、感情移入しにくいところがある。

人物描写が不足しているのはマリアだけではない。弁護士も、「最初は金のためだった」とセリフで説明してしまうのでは、やはり物足りなく感じてしまう。徹頭徹尾同じスタンスの人物はともかく、途中で心境が変わっていく人達については、映画がもうちょっと長くても良いから、心の動きを丁寧に描けば良かったのに、と思ってしまった。

とはいえ、ナチスによって略奪された個人蔵の美術作品の扱いに対するオーストリア人たちのスタンスを知ることができて興味深かったし、ナチスの遺した爪あとのひとつを知ることができたのも良かった。教養として観ておきたいし、エンターテイメントとしてもなかなかの内容だったと思う。

全く余談だけれど、いろんな映画で登場するあの観覧車は、やはり実物を観ておくべきなんだろうな、と思った。

評価は☆2つ。  
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2015年11月24日

ラスト・ナイツ

lastnights


「えーーー、キャシャーンであれだけ大ゴケした紀里谷監督に映画撮らせてくれる太っ腹がいるんだ!」と感心しながらの鑑賞。

日本人が大好きな仇討ちものを、外人を使って、中世(刀や弓の時代)のどこかの国を舞台にして展開しているのだけれど、前半がとにかく退屈。「こういう演出をしたらカッコ良いでしょ?」という監督の思いがズルズル横滑りしているあたりがダウンタウンの松本人志さんと良く似ている(松本人志さんは、「面白いでしょ!」だけど)。

話が面白くなってくるのはいよいよクライマックスというあたりからで、それまでが結構長い。眠い。クライマックスは色々と配置された伏線を回収していくのだけれど、今度はちょっと説明的。そういう、説明的じゃなくても良いところが説明的なのに、敵と味方が同じような服装なので話がわかりにくい。同盟軍と帝国軍ほどのわかりやすさは不要でも、もうちょっと何とかしてよ、と思わないでもない。

スローモーションを多用する演出もどうなのかなぁ。僕としては好みではないし、映像的な効果も疑問。

ストーリーも古臭くて、こういうのってもう流行らないんじゃないかなぁ。紀里谷監督は好きなのかな?

笑い、ユーモアが一切排除された脚本も、緊張しっぱなしで、観ていて疲れてしまう。

紀里谷監督が考える「面白い映画」なんだろうけれど、僕には大して面白くなかった。でも、「ギャラクシー街道」よりは良かった。

評価は☆1つ。  
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2015年11月04日

エール!

La famille Belier


ネタバレしちゃうとつまんないから最低限のことだけ書くと、この映画は歌声をはじめとして、色々な音に関する演出がとても効果的なので、立派なホームシアターを構築している人以外は映画館で観たほうが良い。

原題は「La famille Belier」で、ベリエ家の人々という意味。それがなんで「エール!」なんていう変な題名になったのか、相変わらず映画会社は馬鹿ばっかりだと悲しくなる。

それとエンドロールでちゃんと色々なことの顛末がまとめてあるので要注意。

あとはもう、騙されたと思って観に行くべし。これ、予告編だけでも立派にネタバレで興醒めなので、レビューは読まないほうが良い。「それでも読みたい」というオッチョコチョイだけ、ネタバレレビューをどうぞ。

評価は☆3つ。

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2015年11月03日

ギャラクシー街道

galaxy


舞台はちょっと寂れた太陽系の僻地にあるハンバーガーショップ。そこに色々な客が来てコメディを繰り広げる、という趣向。

場面はほとんどハンバーガー屋の店内だけなので、非常に演劇的な作り。じゃぁ、それが面白いかと言われると正直全くつまらない。ひとつひとつのエピソードはところどころ笑えるのだが、それらが全く統一されていないし、関係性も希薄。一見無関係なエピソードが羅列されて、それが徐々に収束していって、あ、そうだったの!となるなら良いのだけれど、いつの間にか消えていたり、帰ってしまったりで、せっかく集まった人達はほとんど何も交差せず、そのまま発散していく。足元がいつも濡れているはずの設定がラストで変わっていたり、整合性が取れていないところもあった。

じゃぁ、人畜無害なダメ映画かというと、そうではなく、逆に不愉快な映画。主人公が凄く差別的だし、売春婦を意味もなく中国人っぽい訛りにしているのも意味不明を通り越して不愉快。ココらへんはフジサンケイグループの圧力でもあったのだろうか?

いつもの三谷作品らしく「俺って顔が広いからこんなチョイ役でも有名俳優が出てくれるんだぜ」的なカラーは強いのだけれど、本当にそれだけのダメな映画。三谷幸喜もこれで完全に終了かも知れない。

評価は☆ゼロ。今年は駄作の当たり年だな。  
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2015年10月28日

マイ・インターン

intern


スター・ウォーズの予告編が観たくてあまり期待せずに観に行った。軽いタッチのコメディだが、脚本が良く出来ているので最後まで飽きない。唯一、テレビを観始めたシーンはなんか違和感があったけれど、他は無理のない展開だった。

アン・ハサウェイって、写真で見ると口がバカでかくて全然可愛くないと思うのだが、映画の中ではいつも可愛いから不思議である。

一方でロバート・デ・ニーロは「もうこんな感じのおじいちゃんになったのか」と感じるのだが、この人は役柄に合わせて体型も風貌も全部変えちゃう人だったことを思い出した。多分、今回はこのくらいの恰幅の良さが一番フィットすると思って体型をデザインしちゃったんだろう。

全編を通じて嫌な奴がほとんど出てこない(ちょっとだけ出てくる)ので、鑑賞後の気分が暗くならないのが良い。少し前にこんな感じの、老人がそれまで積み重ねてきた経験を利用して活躍するコメディがあったよな、と振り返ってみたら、北野監督の「龍三と七人の子分たち」だった。同じテーマでも、国が変わると随分表現が変わってしまうものだ。

スター・ウォーズの予告編は観ることができなかったが、それはまぁどうでも良いかな。物凄く感動するとまでは言わないけれど、楽しい時間を過ごすことができた。評価は☆2つ半ぐらいだけど、「こんな世の中になれば良いな」という期待を込めて☆3つ。  
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アデライン、100年目の恋

adaline


映画の科学的な設定が滅茶苦茶で困る。荒唐無稽であることは構わないのだが、設定が首尾一貫していないのは大問題。この辺はネタバレになるので追記に書いておく。

さて、設定以外についてだと、まず主役の男が全く魅力的じゃない。女の方は見た目以外にも色々と人間的な魅力を見せているのだが、男の方は仕事についてぐらいで、あとはただ強引なだけ。結局、若くて可愛い女に髭面の男が一目惚れして、地位を利用して強引に迫る、みたいな陳腐なストーリーである。

字幕もイマイチで、役者が「ジェニファー」って言ってるのに、字幕が「ジェニー」と書くのが気持ち悪い。

主演女優は綺麗だったけれど、見どころはそれくらい。1,000円でもちょっともったいないくらいの駄作であった。

評価は☆半分。  続きを読む
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2015年10月27日

ファンタスティック4

fantastic4


前のシリーズがイマイチだったファンタスティック4なので、新しく始まるシリーズも全く期待していなかったのだが、観てみたらやっぱりダメな映画だった。

設定に無理があるのは仕方ないとしても、テンポが悪くて眠くなるのはなんとかして欲しい。登場人物たちにも全く魅力がないし、ストレートに言えば、この映画を観ることによって時間とお金が無駄になる。

どうしようもなくつまらないので、昼寝したい人にはオススメ。評価は☆ゼロ。  
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2015年10月23日

ナイトクローラー

nightcrawler


行動力のあるキチガイが手に負えないのは洋の東西を問わないようだ。何のコネもなく、生きていくのに必死な人間がパパラッチとしてのし上がっていく様を描いているのだが、常識的な視点からは「おいおい」と苦笑してしまうようなことを次から次へと平気でやってしまう。その手の乾いた笑いが全編にわたって散りばめられているのだが、なんというか、爽快感とは程遠い笑いで、園子温監督の「冷たい熱帯魚」あたりの感触に似ている。

目的のためには危険を顧みない、という点ではこの映画の主人公はイーサン・ハントとまではいかないまでも、常人のレベルではない。そういった様子を散々刷り込んでおいての、最後のセリフがしびれる(笑)。

金儲けのためならちょっとなら違法行為も辞さず、ぐらいのスタンスでグイグイいくあたりは今歌舞伎座でやっている髪結新三にも似ている。

内容と結末には賛否あるところだと思うのだが、脚本も、演出も、演技も良く、最後まで一気に観させてしまうだけのパワーは、間違いなくある。

問題は観る側の倫理観が主人公の行動を許容できるかなんだけれど、僕の場合は楽しむことができた。一緒に仕事をするのは絶対に嫌だけど(笑)。

評価は☆2つ半。  
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2015年10月20日

ビリギャル

birigyaru


どうせつまんないだろうから、飛行機の中で観れば十分かな、と思っていたので、飛行機の中で鑑賞。期待を裏切らない駄目映画だった。

まず、慶應大学合格程度のことをあたかも甲子園出場みたいに難易度が高いことのように扱っているところが違和感バリバリ。おまけに、慶應の学生たちが意味不明に自信たっぷりだったり(苦笑)、慶應に行くだけで人生が変わるとか思っていたり(大爆笑)、慶應バンザイっぷりが失笑を生む。

喫茶店で正規分布の図を見せて話をするところとか、飲み屋で塾の先生と、生徒の親が偶然くだをまき合うところとか、大事な受験の朝、積雪している状況でわざわざタイヤがスタックするような細い道を選んで走ったり、ストーリーや脚本上の「そりゃねぇだろ」という部分もたくさんある。

ストーリー、脚本、演出がまんべんなく酷い。せめて、合格した大学が東大ならまだ楽しめただろうに。この映画を観て「慶應に行けば人生明るい」と勘違いする人が出てこないことを祈るばかり。少なくとも理系なら、慶應卒なんて看板にならない。世の中には合格しただけで看板として役立つ大学も確かにあるけれど、それは日本では東大と京大のふたつだけ。大事なのは合格したことではなく、そこで何を勉強して、何を身につけたか。合格しただけでは意味が全くない大学が目標になっているだけで、すでに駄作確定である。別に慶應をディスる気はないのだが、「学歴」という視点から過剰に持ち上げているところが気持ち悪い。  
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2015年10月19日

トゥモローランド

tomorrowland


飛行機の中で鑑賞。どうせつまんないだろうとうつらうつらしながら前半を観ていたら、後半になって意外と面白くて、最初から観なおしてしまった。

ディズニーっぽい粗い設定ではあるものの、作る側と観る側で「これはディズニーだから」という合意が形成されているので問題ない。子供向けとしてはちょっと話が難しいところもあるのだが、大人が観るにはむしろありがたい。

カッコイイ登場人物が高尚な理想のもと大活躍するというとても正しいヒーロー映画になっている。そして、本流ではないところではスピルバーグの「A.I.」のような味付けもある。ヒロイン(小さい方)も可愛い。

個人的にはこういう映画が好きなので、大画面で観なかったことをちょっと後悔した。評価は☆2つ半。  
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2015年10月18日

パパが遺した物語

potatochip


原題は"Fathers and Daughters"。それを「パパが遺した物語」などとしてしまったために、観る前からパパが死んじゃうという完璧なまでのネタバレになっているところが凄い。おかげで日本人は観る前から大損である。

映画は現在と過去を行ったり来たりしながら進んでいく。このあたりの脚本がなかなか見事で、観る側に対して良いリズム変化になっている。

あまり幸福であるとは言えない2014年への軌跡が、1990年前後の場面によって少しずつ説明されていくが、現在と過去がそれぞれ良く表現されているし、それらの相互関係がいい具合に噛み合っている。

過度に説明的すぎないのが僕には心地良いのだが、何でも丁寧に説明されないと気がすまない人には合わないかも知れない。中には物語中でその場で説明されていくところもあるのだが、意図的に顛末をちょっと先延ばしすることが多い(例えば冒頭の事故で奥さんはどうなったのかなどは直後には説明されず、ちょっとあとで「あぁ、そういうことね」と判明するので、そのあたりが観る側にとってアクセントになる)。

主要登場人物たちの演技も良く、観ていて違和感がほとんどない。なかなか良い映画だと思うのだが、じゃぁ、映画館で観るべきか、となるとまたちょっと話が変わってくる。「別に、レンタルでも良いんじゃないの?」と言われてしまうと反論し辛いところもある。ネタバレの件もあるし。でもまぁ、サービスディに1,000円で観るなら文句はないんじゃないかな?僕は1,000円で観たけれど、もう一回観ても良いかな?と思える出来。映画だけなら評価は☆2つ半。邦題のネタバレで☆1つ分減点したいところだが、制作者に罪はないのでやめておく。
  
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2015年09月24日

カリフォルニア・ダウン

sanandreas


オーストリア航空の機内で鑑賞。

この手のパニックものは突っ込みどころが満載なので見逃せないのだけれど、B級臭があまりにも強くて出遅れていたら機内でやっていてラッキー。

内容はほとんどなくて、予想通り突っ込みどころは一杯。凄い勢いで規則正しく順番に、遠くから登場人物に向かって壊れていくダム、あまり揺れていないのに崩れていくビル、自分の家族を助けるために公的なヘリを使う消防局隊員、ちょうど良いタイミングで救助した直後に崩れる駐車場、妙に透き通った津波の水、避難しようとしている人達を避けてヘリを私用で使う隊員、地震で大惨事になっている最中にラブラブモードに入る元夫婦(ただし旦那は消防局隊員)、地割れで断崖絶壁になった場所で平然と立つ元夫婦、内陸部を震源にした地震でなぜか津波が起きる不思議、津波が押し寄せていて少しでも高いところへ避難すべきなのになぜか12階で妥協しピンチになるおバカさん、切迫しているはずなのにキスをしている二人(またかよ)、大混乱の中で待ち合わせもせず当然のように出会う家族・・・・。

嘘でしょー(笑)。

全体を通して、一貫して一般の人を助けようとせず、自分の家族のことだけを考えている主人公(消防局の救助隊員)の自己中っぷりが潔い。

予想通りの珍作に仕上がっていたけれど、映画館でもう一度チェックする必要はなさそう。評価は☆ゼロ。  
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2015年09月21日

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド

前編の評価はこちら。

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
http://buu.blog.jp/archives/51503161.html

結構良い評価である。その、後編公開ということで早速観てきた。

いやぁ、これは酷い。前作のラストで「おお、そう来たか」という展開になっていて作品としてはほとんどネタバレしているので、じゃぁ今作では何を観せてくれるのかと期待していたら登場人物たちの演説ばかりである。新しいものがないどころか、前作にはあった巨人の活躍(虐殺)シーンがほとんど失われてしまった。これでは何も新味がなく、むしろつまらないシーンが延々と続くのですぐに眠くなってきてしまった。

その後も何かあるんじゃないか、と寝ないように頑張ったのだけれど、終わってみれば前半は退屈な人間ドラマが展開され、後半は緊迫感のないアクションが展開されるだけの映画だった。前編のラストがクライマックスだったので、これなら比較的どうでも良い人間ドラマなんか全部端折って、2時間半の作品に仕上げれば良かったのに、わざわざ出がらしの後編を作ってしまったあたり、製作会社の強欲っぷりが鼻につく。

評価は☆ゼロ。一年に一作あるかないかの放射性廃棄物級映画である。前作を観た人はどうしたって結末を知りたいと思うだろうが、お金と時間の無駄になること請け合いなので、観なくて良いと思うし、それでもどうしても観たいならレンタルで済ませておくと良いだろう。とにかく、こういう映画が間違って成功してしまってはダメだ。ダメな映画が宣伝力によって集客して成功してしまっては、ダメな映画が引き続き量産されてしまうし、まじめに映画を作っている人が馬鹿を見るし、「映画って、つまんないよね」という認識が一般化してしまう。これによって文化としての映画が衰退してしまうのが一番困る。こういう映画はきちんと叩かれて、客が入らず、大失敗作としてみんなの記憶に残されるべきなのだ。

なお、もの好き用にネタバレレビューも書いておく。  続きを読む
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2015年09月15日

天空の蜂

tenkuunohachi


素材やアイデアは色々面白いけど、ツメがあちこち甘いので珍品ができあがるという、アマルフィ的作品。

「そんな凄いものなのにどうして子供が入り込むようなずさんな警備なのか」とか、「原発が爆発するかもという事態に何お前は親子問題で頑張ってるんだ」とか、「今のモールス信号、おかしいよね」とか、「そんな装備があるならいちにのさんで飛び降りさせろよ」とか、「この一大事に二人で昔話とかおめでてーな」とか、「相手はもう死にそうなんだから、自分の指じゃなくて相手の腕なり、指なりを切れよ」とか、「今の発進シーン、早送りしただろ」とか、「下り坂でアクセルベタ踏みだったら車はそんな挙動しないでしょ」とか、「いや、そこでそいつを殺しちゃったら、それこそどうにもならなくなるけど何拳銃つきつけてんの?」とか、突っ込みどころ満載の(悪い意味で)楽しい映画になった。

最大のツッコミどころはネタバレなので追記に書くとして、どうしてこんな杜撰な作品のままで撮影終了になってしまったのか、小一時間問い詰めたい気持ちになる。こういう映画をちゃんと批判しないから、いつまで経っても日本では二流の映画ばかりが量産されてしまうのだと思う。

評価は☆ゼロ。  続きを読む
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2015年09月13日

キングスマン

kingsman


007やミッション・インポッシブルといったスパイ映画に対するアンチテーゼ的な位置付けのような映画なんだけれど、中途半端な感じ。ダニエル・クレイグのボンドはちゃんと独自性を出すことに成功しているし、イーサンはシリーズ第3作以降、常に期待通り、あるいはそれ以上のクオリティで観客を楽しませている。もちろん、そういった作品が苦手な人もいるだろうし、そういう層に向けてはありなのかも知れないのだが、それにしても狙っている所が良くわからない。予告編はユーモアたっぷりな感じで仕上げていたので期待したのだけれど、ユーモアの多くは予告編で出尽くしていた。

もうちょっと面白いかと思ったんだけれど、コリン・ファースやサミュエル・L・ジャクソンの無駄遣いという感じがした。なんといっても、「ローグ・ネイション」が傑作だったので、観ていてそれと比較してしまう。おかげで物足りなさばかり感じてしまった。

パロディ中心の映画は観客に知識を要求するので、知識なしでどれだけ楽しめるかがポイントになると思うのだけれど、パロディ抜きでは凡作だと思う。

評価は☆1つ。  
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2015年09月11日

ミニオンズ

minions


飛ぶ鳥を落とす勢いだったPixarが最近不調なので、必然的に他のアニメを観たくなってしまう。ということでミニオンズを観てきた。

邪悪なチビども、というミニオン達の設定が個人的にツボで、今回も意味不明に楽しんでしまった。ただ、内容自体は全く大したことがない。というか、むしろ退屈(笑)。でも、説教臭くないところが良い。

ミニオン達は今回も何を喋っているか良くわからないのだが、とりあえず可愛い。なので、ミニオン達の間抜けな所作だけで楽しめる人には結構オススメ。一方で、ストーリーとか、脚本とかを楽しみたい人にはオススメできない。あと、アニメの作画の質は高いと思う。

それにしても、なぜ最近のアニメ洋画は吹き替えばかりなんだろう。いつも、字幕の上映館を探さなくてはならない。

評価は☆1つ半。  
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ヴィンセントが教えてくれたこと

vincent


変なタイトルだなぁ、またろくでもない担当者が変なタイトルつけたんだろうなぁ、と思いながら鑑賞。

ろくでもない老人ヴィンセントと、隣に引っ越してきた少年の交流を描いていく。なんか、昔もこういう映画を観たことがありそうなんだけれど、ありきたりっぽくても脚本と演出で飽きさせない。予定調和のストーリーが展開するのだけれど、それでも感動しちゃうのはやっぱり「北の国から」からの伝統的「子役もの最強」ということだろうか。

カーチェイスもなく、凄い音楽で盛り上げるわけでもなく、正直映画館ではなく家でのビデオ鑑賞で事足りる気もするのだが、十分に楽しめる内容だった。タイトルは「聖人ヴィンセント」で良かったんじゃないのかなぁ?なぜこいつが聖人なの?という気分で映画館に来て、ラストまで観てもらう意味で。

評価は☆2つ半。  
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2015年09月08日

映画 みんな!エスパーだよ!

allesper


オープニングの大仰な映像からして苦笑してしまうのだが、そのテンションは良い意味でも、悪い意味でも、ラストまで継続する。これ、中学生ぐらいの男子が観たら面白いのかも?でも、大人が観るにはちょっと厳しい感じ。園子温監督にしてはかなり脚本が手抜きだし。ただ、子供が観て楽しめる内容になっているとすれば、そういった感性を失っていないことは素晴らしい。残念ながら僕はそういう感性を失ってしまったので、わりとすぐに飽きてしまった。

最近だと同じようにただただ馬鹿らしい映画に「マッド・マックス」があったのだが、マッド・マックスは馬鹿らしいにも関わらず、最後まで一気に駆け抜けるスピード感があって決して飽きさせることがなかった。一方で本作は、馬鹿らしいエロが炸裂することを期待させておいて、いつまで経っても盛り上がりに欠けてしまい、途中で盛り上がりを諦めてしまうような内容だった。

せっかくのエスパーも、だんだん影が薄くなってきて、最後の方は超能力なんかどっか行っちゃった感じだったし。

今回、開映時には僕を含めて客がふたり。一時間ぐらいで退出者があって、終わってみたら客は僕だけだった。まぁ、そんなもんだろう。やっぱ、ただおっぱいがでかいだけのグラビアアイドルみたいな女性が大量に出てくるだけじゃぁ、2時間は厳しい。あと、この映画、女性が観て面白いの?

評価は☆半分。  
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2015年09月04日

ジュラシック・ワールド

jurassicworld


コスタ・リカの島に作られた恐竜テーマパークで恐竜が逃げ出してパニックになる、といういつものストーリーである。米国人ってどうして飽きないんだろう、と不思議になる。

もちろん、技術的な向上はあるので、特撮は見事なんだけれど、不自然な会話や演技があって、脚本力や演出力はむしろ低下しているのではないかと思ってしまう。

レックスでは物足りなかったのか、遺伝子改変までして恐竜を強化したおかげで、恐竜というよりはゴジラみたいな感じになってきた。

眠くなるほどではないけれど、別に面白い映画でもない。ただ、ホームシアターだと一層見どころがなくなりそうなので、興味がある人は映画館で観たほうが良いと思う。もちろん、観ないという選択肢も有力。

評価は☆1つ。
  
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2015年08月29日

テッド2

ted2


面白かった第一作の続編。予告編を観ても面白そうだったのだが、実際はイマイチ。予告編が一番面白かった。っていうか、予告編にはあったのに本編ではカットされていたシーンが一番笑えたと思う。ところどころで笑いどころはあるものの、抱腹絶倒という感じではなく、ストーリーもありきたり。

他の映画なら主役や準主役になりそうな俳優がところどころでちょい役で出てくるのは面白いのだけれど、それだけ。

あと、特撮技術はなかなか凄かったと思う。

普段はもっと色々と書くんだけれど、この映画はあまり書くことがない。ということで、評価は☆1つ。残念。  
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2015年08月22日

この国の空

konokuni


敗戦間際の杉並を舞台に、妻子を疎開させた男性と、隣家に住む若い女性の交流を描いた作品。戦争らしさは親戚が焼け出されるとか、知人が招集されるとか、空襲警報が発令されるとか、全て間接的に描かれていて、直接的な表現は一切ない。おかげで、戦時中を描いているのに、戦争っぽさは希薄である。むしろ淡々と不倫を描いている感じ。

では、否応なく戦争に巻き込まれた一般市民の悲哀を描けているかというと、それも正直微妙。庶民にしてはかなり恵まれている印象の家族が中心なので、緊張感がなく、「あんまり戦争っぽくないなぁ」と思ってしまう。唯一余裕の無さを感じさせるのは川での行水で見せるワキ毛ぐらいだろうか。

一番違和感があったのは二階堂ふみのセリフの演出。どうしてあんな感じの棒読みティストにするのだろうか。当然何かの意図があるんだと思うのだが、その意図が汲み取れない。

あと、ラスト。あれは文字じゃなくてセリフで表現するべきだと思う。映画なんだから。

評価は☆1つ。なんか、色々もったいない映画だった。  
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2015年08月17日

フレンチアルプスで起きたこと

forcemajeure


バケイションでアルプスにやってきた家族がホテルのテラスでランチを食べていたら目の前で雪崩が発生。妻は子供をかばっていたのだけれど、夫は携帯を手に逃げてしまった。それで、5日間の滞在中、妻にそのことをずっと責められ続けるという怖い映画(笑)。

そりゃ、逃げるでしょ、と思うのだけれど、女性心理的にはまず子供なのかも知れない。これが、例えば自動車を運転している時の急ブレーキとか、何度も頭のなかでシミュレーションできることなら男も練習できるから、妻子の安全を優先できるだろうけど、雪崩じゃぁなぁ。

典型的な反応としては、男性は「逃げたのは仕方ない」、女性は「逃げるなんてがっかり」というものだろう。このあたりは本能的というか、生物としての性差という感じがするのだが(ただし、主観)、それを静かに描いているのが怖い(男性視点)。怖いんだけど、映画としてはどうなんだろう。ちょっと退屈だった。なんか、半分溶けちゃったかき氷みたいな。

ところで年間70日滑る生活を20年続けた立場から言うと、人を助けるためにゲレンデを登るならポール(ストック)を置いていっちゃダメ。

あと、ラスト。あの運転がド下手な運転手はなんだったんだろう?

ということで、評価は☆1つ半。  
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2015年08月16日

人生スイッチ

jinsei


アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされた作品は秀作が多いので期待して観に行った。結論から言えばはずれ。

映画は6本の短編から成るオムニバス映画。それぞれに何かのつながりがあれば良かったのだが、そういう仕掛けはなかったと思う。

飛行機に乗ったら機内は共通のひとりの人物とつながりがある人ばかりで・・・という話や、山道でのろのろ走る車を追い抜きざまに罵った高級車の運転手が、その先でパンクして立ち往生しているところにさっきの車に追いつかれて喧嘩になる、といったわりとどうでも良い話が続いていく。笑えるといえば笑えるのだが、爽快感がなく、スピード感もないので楽しむより前に眠くなってくる。

これ、面白いの??

評価は☆半分。  
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2015年08月13日

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

roguenation


トムのはまり役、ミッション・インポッシブルシリーズ最新作。例によって冒頭のシークエンスからメチャクチャ楽しい。出てくる登場人物たちがみんな魅力的だし、誰が敵で誰が味方かはっきりしない。このあたりが脚本の妙で、凄く練った感じがする。カメラアングルや演出にも手抜きがない。陸、空、水と全てのアクションに緩みがなく、格闘シーンも素晴らしい。お決まりのカー(バイク)チェイスも迫力満点である。加えて、007よりも数段アップしている「笑い」の要素が良い。緩急自在とはこのこと。音楽も良い。

本当に、トムはこのシリーズだけやっていれば良いと思う。

ケチのつけどころがない作品で、文句は字幕ぐらい。ほとんど簡単な英語なので、字幕を見ずに鑑賞したほうが良いかも知れない。

劇場で観るべき作品。僕も多分もう一度観ると思う。いや、傑作。評価は☆3つ。文句なし。
  
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2015年08月12日

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN

attackontitan


原作未読で鑑賞。

2D版で観たのだが、3D向けに作っているのか、目の焦点が合いにくいことが何度かあった。また、大泉学園で観たのだが、この劇場は相変わらず音圧が強すぎる。音圧というか、音が不自然に大きい。

特撮は部分的に雑なところがあって、お金が足りなかったのかなぁ。

映像としては、人間が巨人にムシャムシャ食べられてしまうのが残虐を通り越して滑稽。その意味では笑いどころ満載である。

演出はかなりオーバーでテンションが高い。違和感バリバリだが、ストーリーが異常なのであまり気にならない。壁のそばに行ったらたまたまそこに巨人が襲ってくる、みたいなご都合主義もあったけれど、ご愛嬌。

ラスト近くで思いっきり物理法則を無視した展開になってびっくりした。そういう映画ならそういう映画と言ってくれれば心の準備ができたのに、と思っているうちに前篇終了。期待が小さかったせいもあって、かなり楽しめた。
評価は☆2つ。  
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2015年08月11日

インサイド・ヘッド

insideout


Pixarの高打率っぷりには目を見張るものがあるのだけれど、初めてじゃないかなと思うくらいのフルスイングの空振りだった。

Pixarお決まりの冒頭のショートムービーも含め、ストーリーがイケてない。Pixarでもこんな作品を作ってくれると安心する。もちろん、悪い意味で。

思い返せばジブリも千と千尋ぐらいまでは高打率を維持して怪物っぷりを遺憾なく発揮していたのだけれど、徐々に凡打を打つようになってきた。Pixarもいよいよピークを過ぎたのかも知れない。

物語は、脳内にいる5つの感情のやりとりで進んでいく。あれ?どこかで聞いた感じがする、と思うのは当たり前で、つい最近真木よう子主演で上映された「脳内ポイズンベリー」と一緒だ。ただ、”脳内”がほぼ平等に5つの脳内キャラクターに役割を分配していたのと異なり、本作は”Joy"の独壇場である。時々SadnessとかFearが登場してくるのだが、基本はJoy。まぁ、それはそうなのかも知れないけれど、Joyのでしゃばりっぷりが鼻につく。その上で、Sadnessの役割は・・・という感じでストーリーが進んでいくのだが、予定調和っぽい展開もイマイチ。なんか、つまらない。後半は眠くて仕方なかった。

評価は☆半分。Pixarにとって最大のはずれ作品と言えるだろう。  
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2015年07月24日

愛を積むひと

aiwotsumuhito


北海道を舞台に家族ものを展開というとすぐに倉本聰を思い出してしまうのだが、そのマンネリを許容してしまうだけのパワーがあるから驚く。やっていることは丸太小屋を作るか、石垣を作るかの違いなので、全くの焼き直しなのだが(笑)、米国人にとっての西部劇のようなもので、自然がたくさん残っている北海道に行って、時間をかけてdo it yourselfするのは日本人にとって非常に魅力的な素材なのかも知れない。またかとは思うのだが、それでもなぜか許してしまう。

起承転結の「転」によってストーリーは色々と転換していくのだが、そのひとつひとつのエピソードがなかなか良く出来ていて、不本意ながら(笑)、一々感動してしまうのが悔しい。

個人的には「青春の門で杉田かおるの裸を見た役者」というカラーが抜けない佐藤浩市だが、すっかり老け役が板についてきたことに驚く。まだ50代半ばだよね?個人的にはタコとやった女優というカラーが抜けない樋口可南子が好演していた。HEROでようやく顔を覚えた北川景子はもうちょっと頑張って欲しかったけれど、その分柄本明が大活躍していたのでそれほど気にならなかった。役者がなかなか頑張って見えたので、監督の腕が良いんだと思うのだが、誰なんだろうなぁと思ったら、良い素材だったはずの「武士の献立」をありきたりな作品に仕上げてしまった朝原雄三だった。武士の献立に比較したら、演出、脚本ともにずいぶんと腕をあげたと思う。ただ、「今度捕まったら警察だ」というセリフはおかしいし(笑)、脚本自体は凡庸だと思う。

エンドロールで佐戸井けん太の名前があったけれど、どこで出てきたっけ?

事前予習なしで観たほうが良い。

期待していなかったけど、十分楽しめた。評価は☆2つ半。  
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2015年07月23日

マッドマックス 怒りのデス・ロード

madmax


第一作が公開されたのは僕が中学生の時。まだコマーシャルは覚えているけれど、詳しい内容はすっかり忘れてしまった。核戦争後の荒廃したオーストラリア(?)が舞台、ぐらいしか覚えていない。その新作が公開ということで、どうせ、うるさい音楽をBGMにしてカーアクションを繰り広げるだけのほとんど内容のない映画でしょ、と思いつつ観に行った。事前の予想はほとんど100%的中していた。しかし想定外のことがあって、それはその内容のないくだらない映画が、抜群に面白かったことである。

何の教訓もなく、ストーリーにひねりもなく、脚本に特段の工夫があるわけでもない。ただ、設定が非常に良い。そして、設定にフィットした演出が見事。6つのタイコと前面に吊るされたエレキギター、そして大量のスピーカーによる大音響で迫ってくるトラックを見ただけで1800円の価値があろうというもの。他にも「血液袋」とか馬鹿馬鹿しいアイデアがてんこ盛りで、その度に笑ってしまう。「何やってんだ、こいつら(笑)」と。

バカ映画も突き抜ければ十分に楽しめるということをアピールした点で、非常に高く評価できる。

全編ハイテンションで、普通なら途中で慣れてしまうところなのだが、どういうわけか、飽きずに最後まで一気に楽しめてしまう。こういう映画を撮りたいと思っている人は沢山いそうだけど、実際にはなかなかお目にかかれないんだよねぇ。

いや、本当に楽しい映画だった。評価は☆3つ。もっと早く観ておけば良かった。  
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2015年07月14日

バケモノの子

bakemono


ポスト宮駿の呼び声も高い細田守の新作。

例によって、キャラの顔や服にまで陰影をつけないのっぺりした絵がちょっと気持ち悪い。ただ、これは好みの問題なんだろうし、個性だし、確信犯的に表現しているので、嫌なら観るな、ということ。そこまで気持ち悪いわけではない。多くの人は、あまり気にならないのかもしれない。

本作は、ストーリーがちょっと乗り切れない。身寄りのなくなった9歳の男子が渋谷でバケモノの格闘家にスカウトされ、修行を続けるといった内容なのだが、中心の軸になっている、師匠たちの「宗師」の跡目争いも今ひとつピンと来ないし、主人公が何を目指して修行するのかも良くわからない。何もなしに、ただただ10年も修行に明け暮れることが可能なんだろうか?こういった具合に色々な動機付けが不明確なので、登場人物たちの行動原理が明らかになってこない。だから、誰にも感情移入できない。このあたりは脚本というよりはストーリーに問題があると思う。

いつの間にか現実世界とバケモノの世界を行ったり来たりできるようになったり、超能力をどうやって修得するのかなど、設定の部分も曖昧なところが多い。全てにわたって論理的である必要はないが、曖昧なばかりだと観客が置いてきぼりになる。バケモノの世界だけで完結しているなら問題ないと思うのだが、登場人物たちが現実世界でも同じような挙動を示すというなら、ある程度説得力のある説明が欲しくなる。

結局、何が言いたいのかも良くわからなかった。

ナウシカのテトみたいな小動物が出てきたり(ナウシカでは、ちゃんとテトの性格付けもされていたし、テトとナウシカのエピソードによってナウシカの性格付けもなされていたけれど、この作品ではただ出てきただけで何の必然性もなく、ぬいぐるみ商売をしたいのかなぁ、と思ってしまう)、千と千尋みたいに異世界へ足を踏み入れたり、カオナシのようなキャラクターが出てきたりと、どこかで観たことのあるようなシーンも多い。

「サマーウォーズ」や「おおかみこどもの雨と雪」では見事な手腕を見せつけた細田守だが、本作ではそのキレを見ることができず残念だった。評価は☆半分。

参考エントリー
おおかみこどもの雨と雪 ☆☆☆
http://buu.blog.jp/archives/51351019.html

サマーウォーズ ☆☆☆
http://buu.blog.jp/archives/50876302.html  
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2015年07月11日

ターミネーター:新起動/ジェニシス

genisys


別に「待望」ではないけれど、リアルタイムでシリーズを観ていたし、「うわー、液体金属とか、今の特撮ってこんなこともできるんだー」という先端技術の見本市みたいなところもあった作品なので、その新作に対してはそれなりに興味深く感じていた。

タイムトラベルもので「過去にタイムスリップして歴史を変えてしまおう」という主旨なのはご存知の通り。その設定のおかげで歴史は変わりまくっていて、おかげで過去作の登場人物たちは「過去の時間軸」に置き去りにされ、全く新しい映画として生まれ変わってしまった。良い意味ではなるほどねぇ、と感心させられるのだが、悪く言うならこれがありなら何でもやりたい放題である。

歳相応に年齢を積み重ねたシュワルツェネッガーを起用するために、ご都合主義の設定が現れたところは「うーーーーん」と首を傾げざるを得ない。

過去作を観ていた人間にとっては懐かしいところもあり、結構楽しめる内容になっていると思う。特撮も当然のように進歩していて、映像表現は見事だったと思う。

ストーリー的には、かなり頑張って過去作との矛盾を解消していたと思うのだが、「え?そこは疑わないの?」と疑問に思うようなシーンもあった。ロボットのアイデアが以前のシリーズから進歩していないこともどうなのか。相変わらず液体金属のターミネーターが出てきて、焼き直しが続く。技術的には確かに進歩しているけれど、アイデアの進歩が観られないのは残念。残念といえば、サラたちの孤独感が全く失われてしまったことも惜しい。世界中に味方や理解者が誰一人おらず、孤独に逃げまわるという世界観がなくなってしまった。あと、TVシリーズもこれで継続の可能性がなくなってしまったようだ。

で、最後に思ったのは、サラがそこに行っちゃたら、ジョンはどうなるの?ということ。評価は☆2つ。  
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2015年07月10日

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

ageofultron


冒頭からドンパチやっていて、最後まで単調にそれが続いていくメリハリのなさはいつもどおり。アベンジャーズの皆さんが超人すぎるので、観客への配慮なのか、ところどころスローモーションになるのだけれど、なぜかBGMや効果音は普通通りでスローにならないところが気持ち悪い。気持ち悪いと言えば、運動量保存則やエネルギー保存則といった物理原則を全く無視した演出は潔いと言えば潔いのだが、かっこよさ優先のご都合主義なので、そういう妙なシーンが出てくるたびに「うーーーーん」と思ってしまう。やはり、最低限のところはキープして欲しい。

大体いつも思うのだけれど、ハルクが最強という設定はおかしいだろ。どう考えてもソーが一番強くなくちゃおかしい。制御不能になるからこそ最強という事情はわからないではないけれど、整合性が取れていない。

てんこ盛りのウニ・イクラ・大トロ丼みたいな映画なので、当然のように大味。グウィネス・パルトローやナタリー・ポートマンといった、海鮮丼で言えばわさびのような数少ないリズム変化俳優たちも予算の都合か、スケジュールの都合か、出演していないのも残念なところ。

数年前なら「すげぇ特撮」と感心したかも知れないのだけれど、今となってはそれほど新鮮味もない。機械の反乱という何度も繰り返された内容なのに、「2001」を全く超えておらず、すぐに忘れ去られてしまうような作品である。マーベルに対して特別な思い入れがある米国人には良いかも知れないが、日本人にはきついんじゃないだろうか。それにしても、世界の警察って楽じゃないねぇ。お疲れ様。

評価は☆1つ半。  
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2015年07月09日

百日紅

sarusuberi


子供の頃はインターネットなどなかったから、情報は限られていた。作家や漫画家の顔は本の表紙の裏に載っている著者近影ぐらいでしか見ることがなく、その中で個人的に好きだったのが柴門ふみと杉浦日向子だった。本作は、その杉浦日向子の代表作、百日紅のアニメ化である。

脚本は悪くないと思うのだが、冒頭からまずキャラクターデザインと声優の「これじゃない」感が強い。絵の作りも、スクリーントーンの使用を抑えてペンで書き込む杉浦日向子の特徴が反映されておらず、雰囲気が違う。ここまで変えるなら、もっと全面的に独自色を出せば良いのに、そこまでの覚悟が感じられず、色々と中途半端なのが残念。Production I.Gの製作とあってもっとCGっぽいデジタルな作りかと心配していたのだけれど、結構アナログ感があって、そこだけは救い。

絵作りだけではなく、主役お栄の声をやっているのが杏というのもマイナス。マニアックな映画なので、ちょっと有名俳優を起用したぐらいで観客動員が大幅に増えるとも思えず、役者そのものに超一流の魅力があるわけでもない。このキャスティングには首を傾げざるを得ない。

全体的に、漫画の持っていた江戸の空気感が希薄で、最後の歌がそれにトドメをさした感じ。

評価は☆1つ。

とはいえ、懐かしいのは確かなので、ちくま文庫の百日紅上下巻を本棚から取り出して、久しぶりに再読しようと思った。  
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2015年07月01日

攻殻機動隊 新劇場版

arise


ARISEシリーズは未見。

草薙をはじめとしてキャラクターや技術的背景をそのままに、過去のシリーズとは異なる形で原作を解釈している。なので、過去の作品とは切り離して考えるべきなんだろう。ストーリーは正直、微妙なところ。発生する事件がいつもと同じで、同じような背景、設定の中で同じようなテロが起きる。このあたりは「設定を下敷きにして、新しい物語を展開する」という主旨だと思えば許容できるのだが、じゃぁ、同じようなストーリー展開を、新しい演出で見せることができたか、となる。

過去のテレビアニメ「S.A.C.」では「草薙って、なんでこんなコスチュームなの?露出狂なの?」と思ったものだけれど、本作は彼女がまだ9課に所属していないからなのか、普通の服装。この辺は新しいと言えば新しいのかも知れない。ロジコマは万能すぎる。もうちょっとマヌケなところがないと、可愛いのは声だけになってしまう。音楽はなかなか良かった。音響も良好で、ここは映画館で観た甲斐があったと思う。アニメ部分は「宇宙戦艦ヤマト2199」のような違和感がほとんどなくそれなりに進歩したんだなぁとは思うのだが、最近のPixarの作品を観ていると驚くほどではない。アクション部分は悪くないと思うが、単調で眠くなる。

もうちょっとしっかり事前勉強しておけばもっと楽しめたのかも知れないのだが、何の事前学習もなく鑑賞したら、何が何だかさっぱりわからないはず。そういう、ファンのための映画という作り方故に、映画の日で、上映館をかなり絞っているにも関わらず、お一人様という状況を生んでしまったのかも知れない。

評価は☆1つ半。  
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2015年06月20日

海街diary

umimachi


鎌倉を舞台にした4姉妹の一年を描いている。4姉妹というとすぐに「細雪」を思い出すけれど、描かれている期間が短いし、普通の現代劇で、地震もなければ津波も来ないので、ドラマチックなことはあまり起きない。

誰の身の回りにも普通にあるようなことを取り上げているのだけれど、4姉妹のエピソードが微妙に絡み合っていくのが楽しい。この辺は脚本の妙である。また、その内容も鎌倉の四季に良い感じでフィットしていて、日本の良さを上手に表現した映画になっていた。横浜生まれで横浜育ち、遠足の定番は北鎌倉から源氏山を超えて銭洗弁天から大仏最後は海、みたいな子供時代だった僕にはなおさら懐かしい映像になっていた。

「ここ、もっと続きがみたいのに」と思ってしまうようなエピソードが次々とつながっていくのだが、このあたりの編集も良かった。日本映画はとかく馬鹿丁寧に描写しがちで行間がなくなるのだが、是枝監督はそのあたりの客への投げ具合も絶妙。

役者は、ちょっとスレた感じの次女を演じた長澤まさみが特に良かった。もちろん、大竹しのぶをはじめとしたベテランたちも良かった。

原作となっている漫画を描いている吉田秋生といえば、僕の世代は『BANANA FISH』で、もちろん全巻揃えているけれど、今でも良い漫画を描いているんだねぇ。電子化されているなら、原作も読んでみようかな?

以下、雑感を羅列
山の上で叫ぶシーンでは、こちらも一緒になって叫びたくなるような爽快感があった。
すずはサッカーの身のこなしがなかなか見事だった。
長澤まさみ、目尻のシワが・・・。
まえだ弟、香川みたい(顔が)
是枝監督は相変わらず「俺って技巧派」(これをこのアングルでこう見せたい)的な見せ方をする。嫌味じゃないけど。
一箇所、なぜか長谷寺から海をみたシーンがなかった?
鈴木亮平、また出てる(笑)
菅野よう子と言えば僕の中では攻殻機動隊なんだけど、全然違うテーストで、しかも良かった。
この映画をカンヌに持って行っても、向こうの人たちには良さがわからないでしょ?

圧倒的な感動というわけではないのだが、間違いなく良い作品だし、最近の邦画はこのレベルに満点をつけないと満点がつく映画がなくなってしまうので、ちょっと甘いかな、と思いつつも☆3つ。  
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2015年06月19日

予告犯

yokokuhan


原作がダメでも、脚本家と監督が頑張ると良い映画になることがある。でも、脚本家も監督もダメなら、決して良い映画にはならない。この映画は、不幸にして原作、脚本、監督の3者が全てダメだったようだ。ただ、救いもある。突っ込みどころ満載なので、メモを手にして鑑賞するなら、なかなか楽しめるはずだ。監督は「ちょんまげぷりん」だけは傑作だったけれど、あとは駄作のオンパレードな中村義洋、脚本はその中村監督と組むことが多い、「永遠の0」でクソな脚本を書いた林民夫である。

とにかく、冒頭からご都合主義で「もしこうだったら全然ダメだったじゃん」という犯罪計画のオンパレードである。お前ら、そんなに運が良いなら、そんな犯罪を企画するより、まずみんなで宝くじ買えよ、と思ってしまう。

俳優陣はそこそこだと思うけれど、最近あちこちで見かける濱田岳、鈴木亮平、荒川良々、小日向文世といった面々で、さすがに飽きてくる。

アクションも、音楽も、どこをとっても良いところがない。どんなに暇でも観ることはオススメしないが、今年の「この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞」に投票する映画を探している人にはぴったり。あ、あと音楽はそれほどうるさくないので、昼寝には良いかも知れない。

評価はもちろん☆ゼロ。  
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2015年05月27日

チャッピー

chappie


ロボコップが大量生産されて街の治安を維持している近未来のヨハネスブルグが舞台。自己学習できるAIを移植された廃品ロボット「チャッピー」が短期間に成長していく・・・という内容なのだが、人類の平和に脅威を与える、などという大それた話にはならないところが面白い。何しろ、チャッピーを教育するのがストリートギャングなので、ハマーン・カーンに教育されたミネバ様以上にメチャクチャ歪んだロボットに成長してしまう。

残念なのは雑な音楽の使い方。もうちょっと上手に使えば良いのに、と思う。また、ここまでできる科学力があるなら、最低限の常識ぐらいは最初からインストールしておけよ、と思う。

せっかくの知的ロボットがなぜかヤンキーになってしまう、という予想を裏切る展開だけでも面白いのだが、ラストはさらに観客の予想を上回る展開に進む。このあたりのアイデアは凄い。

ところで、世の中これだけドローンで騒いでいるのを見るにつけ、ロボットの標準は二足歩行じゃなくて駆虫を浮遊するホバリングタイプなんじゃないだろうか?足で歩くよりもずっと簡単にできそうで、かつ自由度が高そうだよね。

色々と雑なんだけど、SFというよりはコメディで、最後までくだらない展開は逆に楽しい。評価は☆2つ。字幕は久しぶりに松浦美奈。  
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2015年05月21日

蟲師 特別編「鈴の雫」

mushishi


「鈴の雫」と「棘のみち」の2本を上映。先に上映されるのが「棘のみち」だが、こちらは「蟲師」に良くある、登場人物が増えただけで、この作品だけで完結することもなく、世界観を構築するだけの作品だった。また、「鈴の雫」は、これまたこの作品にありがちな、「ここで終わっておけばきれいな話なのに」という地点からさらに話が続いていく内容。

登場人物が少なく、効果音が少なく、絵がちょっと陰鬱な日本の田舎風景なので、眠くなる。

昔からのファンなら惰性で観ることができるし、期待通りというか、予定通りというか、「こんな作品だろうな」という範囲を一歩も出ていない。それを良しとするか、変化を求めるかは個人によるのだろうが、この作品の場合、すでに「こんな感じ」という地位を確立していて、割引がなくてもそこそこ客が入っているので、これで良いんだと思う。ファンは喜んでいると思う。

僕としては、「これならレンタルでも良かったかな」と思うレベルだけど、これほどレビューを書いても意味のない作品もない。だって、好きな人は観るし、興味のない人は観ない、そんな作品だから。ファンなら、映画館で観た方が良い。観客動員が増えれば講談社も「儲かる」と思って、また続編を作ってくれると思う。

評価は☆1つ半。  
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2015年05月17日

脳内ポイズンベリー

30歳の冴えないおねえちゃんが20代前半のイケメン(ただし、コミュニケーション能力低め)と恋をした、というつまらない話を、彼女の脳内で演じられる5人の会議を描くことによって面白おかしく演出した映画。頭の中身を擬人化して表現するというアイデアは秀逸で、なかなか興味深い内容になっている。

ただ、非常に残念なのはメインの恋愛話が異常なまでにつまらないこと。かなりずれている感じのイケメン(なのかな?)に一目惚れして付き合い始めるという展開が全くイケてない。「そんなんだからお前はだめんず・うぉ〜か〜なんじゃ!」と言いたくなって、観ていてムズムズしてくる。また、恋愛のもう一人のお相手として登場する奴も、なんかキモい奴で魅力が感じられない。作品の半分は脳内会議に割かれてしまうので、残された時間で現実世界を詳細に描くことができないのは理解するが、それにしても、現実世界のストーリーがダメダメ。

これ、メインのストーリーをきちんと練って面白いものにできていれば、櫻井いちこだけじゃなく、早乙女の脳内編や越智編だって作れたはず。

役者はみんな良い演技をしていたと思うが、演出、特に早乙女と越智の演出は今一歩。原作に忠実なのかも知れないけれど。

余談かも知れないが、真木よう子のおっぱいにモザイクをかけたのはサービスとしていかがなものか。

場面が限定的なので、映画というよりは演劇向き。キャラメルボックスあたりがいかにも飛びつきそうな設定だが、そういった脳みそお花畑向け劇団じゃなくて、もうちょっと大人向けの演出家、脚本家で仕上げたら傑作になりそう。とにかく、このアイデアをこの程度の監督で終わらせてしまってはもったいない。

評価は☆2つ。  
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2015年05月13日

フォーカス

focus


詐欺師の映画は大好きなカテゴリーなので期待していたのだけれど、脚本がちょっと雑だし、詐欺というよりはスリの映画でがっかり。

メインには「これが伏線です」という感じに誰でもわかるような伏線を張って、それを回収する映画なので大して面白くない。しかも、その方法がそのまんま過去の名作で使われた奴なので興醒め。興醒めっていうか、劣化コピーなので残念なだけ。音楽の使い方もわざとらしく、違和感がありまくり。

細かいところで色々と細工している努力は認めるけど、基本的に予定調和だし、本線があれじゃぁなぁ。マーゴット・ロビーの可愛さも無駄遣いに終わった感じ。

メインの伏線に気が付かないようにダラダラ見ちゃえば他の色々な細工に気が付かず、構えて真剣に見ちゃえばメインが陳腐、という、どっちに転んでも満足できない珍作に仕上がっている。興味があるならレンタルすれば十分だと思う。評価は☆1つ。  
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2015年05月12日

ドラゴンボールZ 復活の「F」

コミックは全巻持っているし、それ以前にラーメン評論家としては「魔人ブウ*」で長いこと情報発信を続けるほどにはDBファンだけど、TVアニメは見たことがないし、映画も見たことがなかった。なので、ビルスとウイスという、姿も見たことがなければ、名前の由来もわからない(DBのキャラは冷蔵庫とか、食べ物に由来する名前がほとんど)キャラクターがいたのにはちょっと戸惑ったけれど、あとはまぁ、いつもどおりのドラゴンボール。単行本の中でのフリーザとの戦闘で星まで破壊しちゃうほどにエスカレートした悟空たちの戦闘能力だけど、本作はわりと普通だった。ちょこちょこ笑いも含まれていて、悪くはない。でも、やっぱりフリーザの再登場では、どうしても新味に欠ける。結局やっているのは殴り合いだし、一度フリーザとの戦いで元気玉を使ってしまっているので、秘密兵器の登場もない。結局、ビルスとウイスがデザートを食べているところだけが新しいという、ちょっとアレな感じの作品になってしまった。一番違和感があるのは、悟空のやられ方なんだけど。

100分ほどの短い作品だし、子供向けということもあってこんなもんかな、とは思うけれど、これが1,200円(サービスデイ料金)だとちょっと割高感がある。映画館で観るほどの作品でもなく、後日絶対テレビ放映があるのだから、テレビで観れば良かった。評価は☆半分。  
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