2017年05月17日

牟田陽日展「光の国」@日本橋三越

僕がその作品を持っている陶芸作家さんの中では最も多くの作品を持っているであろう作家さんのひとり、牟田陽日さんの個展が日本橋三越で開催されるとのことで、ちょっと日程を早めて来日した。準備万端だったので、滞りなく個展初日に参戦することができた。

岐阜のコレクターK氏と朝のスタバで1時間ほど雑談して会場へ向かうと、すでに大量の購入希望者が会場を取り囲んでいた。隣では人間国宝今泉今右衛門さんの個展が同時スタートだったのだけれど、見に来ている人の数では牟田さんが圧勝である。

今日の販売は抽選ということで、大きな混乱はなかったのだが、希望者の人数が多すぎた。多分、70ー80人ぐらいいただろう。その全員が一度に25分程度の下見を実施したので、きちんとした検分は不可能だった。それでもなんとかざっと下見して、僕の中での評価は

(1)えびす(クジラ)のぐい飲み その1(一番真円に近いもの)
(2)玉杯
(3)龍ののびた器、内側にも体が描かれたもの

の順位づけ。ただ、龍の器は、絵は面白いのだが、実用性は低そうだった。なんというか、器があって、そこに絵を描いたのではなく、描きたい絵があって、それに合わせて造形したような。だから、絵を描く材料としては素晴らしいのだけれど、何かを飲む道具としての性能が損なわれているような。使わないから良いと言えばその通りかもしれないのだが、それでもやはり、器は、まず器であって欲しい。他にもいくつか購入候補はあったのだが、まずのターゲットはこの3つだった。看板となっていた亀は手数は凄いし様々な技巧を凝らしていたのだが、着脱可能な2つの面の意味が不明だったし、もう1つの看板モチーフである心臓は、心臓から出ている血管が1つ不足している欠陥心臓である点が生物学専門の人間として許容できない(苦笑)。まぁ、こういう視点は極度に個人的なものなのだが。

抽選が始まると、抽選券配布後半に配られたと想像できる番号の当選が続いたので、ちょっと「ちゃんとまざっているのかな?」と思っていた。それでも、10番目だか、12番目だかに僕の番号が呼ばれた。十分に運が良い。入場手続きをして会場に入ると、えびすのシリーズは軒並み「完売マーク」である。若干、残っているえびすもあったのだが、僕が「今回はこれが一番」と感じたぐい飲みは赤丸完売だった。ちなみに僕の選択基準の1つは上に書いたように「実際に使えること」で、今回のえびすは絵としては良かったのだが、多くは実用性が低く見えた。実際には使わないとしても、やはり使える形状のものが僕は好きだ。

でも、しめしめ。えびすは徳利とぐい飲みのセットで持っているので、無理に購入する必要はない。さっと他に目を配ると、玉杯がまだ残っていた。みんながえびすに注目している間に、玉杯を一本釣りである。



















みんな、これの蓋を開けてみたのかな?特に蓋の裏のおさえた絵が良い。蓋ものは、開けてみないとね。

今回は、多分僕が一番遠距離から駆けつけたので、その甲斐があったというもの。そして、きちんと希望通りの作品を入手できたのは、ここまで人気が出てしまう前に牟田さんの売れ線をおさえていたことである。今回、えびすに執着しなくて済んだのは何よりだった。

夕方、簡単なパーティがあったので、牟田さん、K氏と会話して、閉店間際に退散した。みんな、忙しいのか、パーティに参加した人はあまりいない様子だった。作家さんより、作品に、というか、作品にだけ興味があるのかな。

日本橋三越 「光の国」 牟田陽日展
2017/5/17〜2017/5/23
〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
本館6階 アートスクエア
#土日は牟田さんが在廊するようです。  

Posted by buu2 at 23:30Comments(0)TrackBack(0)牟田陽日

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2017年02月22日

牟田さんのぐい呑に驚きの価格

このところ、ちらほら若手作家の陶芸作品がヤフオクに登場するのだが、牟田陽日さんの「えびす」という彼女の表看板ともいうべき鯨の作品が売りに出ていたので、ちょっと注目していた。安ければ入札しようかな、と思っていたのだけれど、あっというまに僕の中での想定価格を上回ったので、あとは第三者としてのんびり観戦を決め込んでいた。

それで、オークション終了時刻は僕は飛行機の中で、そりゃ、20ドルぐらい払えばリアルタイムでの入札も可能なんだけれど、観戦するだけでそんなにお金を払うのはただの無駄遣いなので、飛行機を降りて、入国手続きを終えてから結果をみて仰天した。なんなんだ、この価格は。

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例えば当代今泉今右衛門のぐい呑でも、普通サイズなら6万円ぐらいで買えるのだ。若手陶芸家としてトップレベルに評価されている見附正康さんでも、ぐい呑でこの価格にはならないだろう。普通に生きている若手作家であれば、今後、同じような作品を描くことは容易に想像できるし、腕は描けば描くほどアップする。普通なら、「そのうち、似たようなのがでてくる」「もっと良いのがでてくる」と考えるものだ。それでいてこの価格はびっくり仰天である。

牟田さんの鯨がずば抜けて高い評価を得ているのは確かだ。僕は牟田さんの鯨、すなわち「えびす」のぐい呑だと「金のえびす」を持っているのだが、それを手に入れるまではそこそこ苦労した。なので、愛好家の中で評価が高いのは理解できるのだが、それにしても・・・である。

数年前から牟田さんに注目している愛好家たちのほとんどはすでに牟田さんの「えびす」を手に入れているはずだ。なぜなら、すでに数年前から牟田さんのえびすは大人気で、牟田さん自身にもその情報は伝わっており、「頑張っても手に入らない人に申し訳ないから」と他のモチーフよりもたくさんの鯨を描いてきている。

今回は「どうしても欲しい」と考えた愛好家が二人いて、どんどん価格を吊り上げたようだ。このふたり、あるいはどちらか一方だけでもいなくなると(あるいは、手に入れると)価格はぐんと下がるので、こんな価格はもう二度とお目にかかれないと思う。

何はともあれ「ぐい呑がヤフオクで20万」というのはちょっとした伝説になるだろう。困るのは、百貨店やギャラリーがこれに気を良くして、必要以上に価格を吊り上げるような事態である。特に百貨店にとっては、作家は商売の道具でしかなく、使い捨ての対象である。人気が落ち着いた時、その面倒を見てくれるわけではない。これはアーティストに限らず、普通のブランドでも同じだが、アーティストは会社に比較して、体力がない。使い捨てられて、食っていけなくなってしまっては困る。

ヤフオクでどんなに高額で落札されても、作家には一銭も入らない。その分は通常の販売価格に反映しよう、というのも商売としては普通の考え方である。とはいえ、そこには作家対客の、一対一の付き合いがある。普通の商売とはちょっと違うのだ。一度高くしてしまって、売れないからと今度は価格を下げてしまうと、古くから応援していた客から「俺の時は高く売ったのに」と恨まれる可能性もある。「あの人は価格を下げる」という評判が立つのは作家としても好ましくない。

でもまぁ、ファンの裾野が広がって、価格がアップするのは基本的には良いことである。僕は、ぐい呑に10万は出さないと思うけど。今右衛門のぐい呑が僕のコレクションでは最高価格で、これ以上を出すことはよっぽどである。今右衛門さん、人間国宝だからね。  
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2016年11月09日

館・游彩「THE IROE展」

目黒の館・游彩で開催中の「THE IROE展」を見てきた。4人のグループ展で、このうち富田美樹子さんと牟田陽日さんは作品をもっている。

目的は牟田さんだったのだが、新しい芸風を試しているようで、今まであまりやってこなかった、油絵的な表現の作品が多かった。

牟田さんと言えば、僕は七宝紋や網目紋のような幾何学的・伝統的な紋様にカラフルで繊細なデザインを融合させた作品から入っていて、その後にクジラや、山水画をモチーフにしたアート作品を買ってきた。一貫して、彼女のウリは細い線で、クジラの作品における波しぶきの表現は彼女ならではだと思う。絵のルーツは江戸時代の水墨画や浮世絵などだったと思う。また、赤絵などの九谷ならではの表現も取り入れ、東アジアにおける新旧を上手に融合させているのが味だった。

それが、今回はガラッと変わって、油絵調なので、これはファンも、ギャラリーも、ついて行くのが大変だ。今回出展されていた絵皿がポンと置いてあっても、牟田さんのそれと気付く人はほとんどいないだろう。クイズのようにして「これ、誰だと思う?」と聞かれれば、最近彼女が良く扱う鹿がモチーフなので、正解する人はいるかもしれないのだが。

この、細密画から、油絵への転換は、いわば職人から芸術家への拡大で、同じ日に見たミヅマの山口晃個展で感じたものと同じだった。山口晃さんは大和絵によってファンを増やしてきた作家さんで、その後、現代アートっぽい立体作品なども発表してきたのだが、やはり持ち味は何と言ってもしっかりしたパースの中に描かれた細かい建物や人物、あるいは武者絵とバイクなどの近代マシンとの融合だった。それが、今回はかなり大胆に抽象画を描いていた。

#ただ、山口さんの場合は単に描きかけなだけなのかもしれないのだが。

工芸ラインの上にあると、その作品の評価のバックは、どれだけ時間をかけたか、という、作業量になる。一方で、美術ラインだと、作業量や背景などはそれほど重要ではなく、どれだけ大きなインパクトを与えたかが重要だ。工芸は既存の作品からの伝統をどう取り入れて、どう消化するかが問われるのだが、美術はそういった要素はあまり関係ない。この観点からすると、美術には非常に大きな自由度があるし、評価は青天井だが、評価はなかなか高くならない。観る人を感動させるのはそれなりに大変だからだ。一方で工芸は評価のフォーマットがある程度確立されているので、自由度はないものの、この位の技量なら、価値はこの位、といった感じに評価を受けることができる。ただ、その評価の上限は、今の陶芸で言えば見附正康さんあたりがハイエンドだろう。

工芸と美術の境界はあいまいだが、その線引きは「価格」という二次的な数値から類推できると思う。茶碗なら、一つ10万円ぐらいまでなら工芸、それ以上になってくると美術の成分が含まれてくる、という感じである。

そうした中で、牟田さんは美術領域に足を踏み出しつつあるのかもしれない。ただし、まだ力強さは感じられない。ファンはついてきてくれるかな?という感じで、恐る恐る踏み出した感がある。それは、作品の価格から感じられた。サイズから考えると、これまでの牟田作品に比較すると随分安いからだ。ただ、多分、作業量はそれほどでもない。作業量からすれば、価格は妥当なのだろう。この辺の、作業量と価格をリニアで考えてしまうあたりが、まだ工芸の領域に軸足がある証拠なのだ。

価格で言えば、若手工芸家の中ではハイエンドで、場合によっては見附さんよりも高い価格でも売れてしまう牟田さんだが、これからどうやって工芸の枠を打ち破っていくのか、興味深く見守りたい。

僕は今回の皿は買わなかったけれど。でも、こういう文章を書きながら、検討は継続中である。

ちなみにこのギャラリーは初めて行ったのだが、河端理恵子さん、田畑奈央人さん、植葉香澄さんといった馴染みのある作家さんの作品が置いてあった。きっとその筋では有名どころなのだろう。  
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2016年03月28日

牟田陽日さんの「龍図 蓋物」













牟田さんの作品で食器以外のものを買ったのはこれが初めて。何を入れたら良いんだろう?45,360円。  
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牟田陽日さんの「龍図 ぐい呑」

























龍というモチーフはちょっと小さめの器にはぴったりなのだが、その魅力を写真で伝えるのは非常に難しい。やはり、実物を手にとってみて初めて良さがわかる。実物を見てみたい人はうちに遊びに来て下さい。

34,560円(あと7円高くても良かった)。  
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牟田陽日さんの「青釉走馬図 ぐい呑」
















丙午生まれの人間としては押さえておくべき作品か。外枠が九谷っぽい。55,620円。  
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2016年03月20日

牟田陽日さんの「botanic garden 鉢中」その2




























  
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牟田陽日さんの「botanic garden 鉢中」その1

カレー皿としてもちょっと大きめかな、と思うサイズの皿。二枚買ったうちの一枚目。転写したあとに部分的に上絵を描いてコストをおさえた作品。このサイズで8,000円以下。

























  
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牟田陽日さんの「紅花唐草 カップ」

牟田さんとしては比較的白いところが多い作品。




















  
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牟田陽日さんの「春花寄 薄紅 馬上杯」

内側にも、外側にも、花がたくさん。これがあれば一年中花見気分が味わえてしまうという優れもの。














  
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2016年03月05日

牟田陽日 九谷未来形

川越の「うつわノート」で牟田陽日さんの個展が始まった。僕は整理券制があまり好きではなく、朝早く(場合によっては前日から)並ぶよりは抽選にして欲しいタイプの人間で、金曜日の見附正康さんの展示も開場後に訪れた(もちろん、購入できなかった(笑))。しかし、川越という僕の縄張り(笑?)の中でもあり、鹿島槍の蕎麦打ち会に来ていただいたり、僕が石川に遊びに行った際には能美の案内をしていただいたりと、大変お世話になっている方でもあるので、ここは意地でも一番乗りする必要があった。ということで、柄にもなく、前日の22時頃にまず偵察に行ってみた。この時点でギャラリーの前には誰もいなかったので、とりあえず一度家に帰って(車で30分弱)、早朝にもう一度訪問した。暖かいお茶、充電十分のiPad、折りたたみ椅子と、完璧な体制で向かい、無事、先頭となったので一安心だった。開店時間の前には3人が並んだのだが、みんな整然と入店したので、作品をゆっくりと見ることができた。これは本当にありがたい。最近の人気作家の個展は殺伐とした雰囲気で、開廊直後から争奪戦が繰り広げられるので、作品選びも楽しくないことが多い。

とはいえ、そこは人気作家。のんびりしているとどんどん赤丸がついていくので、決めるときは決める必要がある。まず、ぱっと目についたのがこの馬上杯(今回の写真はiPadなので、画質が悪いです。後日、撮り直します)。

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牟田さんの好きな暖色系である。個人的には彼女の作品は青や緑といった寒色系のものが好きで、コレクションもそういうカラーのものばかりだったので、今回はこれをキープ。22,680円。

続いて、お手頃価格で普段使いの器を作りたい、という主旨で今回からはじめた転写もの。転写だけだとちょっとさびしいと感じたのか、部分的に上絵を塗っているようだった。「え?このサイズでこの価格?」と、牟田作品を見慣れていた僕としてはびっくりするような価格設定だったのだが、カレー用に2枚購入。8,100円と7,560円。

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実は今回は予算として10万円を計上していたのだけれど、ここまででまだ4万円にもいかない。まだもう少し買い足せるなぁ、と思ったのだが、この時点で中国茶用なのか、小さめの急須とカップのセットなどがどんどん売れていた。蕎麦猪口はえにしら@東茶屋で買ったセットがあるし、カップ&ソーサーは紅茶やコーヒーをほとんど飲まない我が家では活躍の場がない。と、目についたのがなぞのカップである。

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そこそこ大きくて、赤絵がデザインされている。全然タイプが違うのかも知れないけれど、僕が好きな漫画家、「蟲師」の漆原友紀さんみたいな画風に見える。これならヨーグルトを食べるときのメープルシロップ入れとして使えそうだ。ということで、これを追加。12,960円。

トータルで5万円ちょっとなので、予算的にはまだまだ買い足せるのだが、店内は常連さんが半分ぐらいで、地元の人などもちらほら見受けられる。片っ端からいいものを買い占めてしまっては興醒めなので、ここは個人的第一シードの馬上杯を確保したことで満足すべきだろう。

ということで、今回はここまで。帰りがけに玄関で見つけた心臓の形の花器も相当興味があったのだけれど、我慢することにした。

あまりに高くなってしまうと使うに使えなくなるので、今回のような作品の展示は本当にありがたい。アート志向なコレクターにとってはちょっと物足りなく感じるのかも知れないのだが、僕は大満足で帰路についた。近所ということもあるけれど、ここで定期的にやって欲しいなぁ。

牟田陽日 〜九谷未来形〜
2016年3月5日(土)〜14日(月) 会期中無休
営業時間 11時〜18時 
作家在廊日 3月5日(土)・6日(日)
ギャラリーうつわノート(〒350-0036 埼玉県川越市小仙波町1-7-6)  
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2015年12月25日

牟田陽日さんのぐい呑 松竹梅猿図

牟田さんの作品は今年の初めぐらいから人気が沸騰してしまった。そして、新作の扱いがルンパルンパみたいなクソギャラリーや、夜遅くから行列しなくてはならずしかも遠くにあるギャラリー数寄さんみたいに入手が難しいところだったりで、なかなか購入できないでいた。まぁ、彼女の作品を買うお金で他の作家さんなら2つか3つ購入できてしまうので、コレクションの幅は広がるから悪いことばかりでもないのだが。

今回は三越の酒器展の抽選に当たって購入。5つの作品がある中で当選順位は4番目。ただ、この辺で昔からのコレクターであることの有利さが出てくる。すなわち、「このデザインはもう似たようなものを持っている」ということだ。今回は上位当選の人達がそういうデザインを買ってくれたおかげで、まだ持っていない意匠の酒器が残っていた。

牟田さんの酒器は5つめ、ぐい呑みは3つめだが、ぐい呑みの中では一番小さいサイズになる。でも、このくらいがちょうど良いと思う。形状で言えば、今までで一番好み。デザインは2016年のお正月限定という感じではあるけれど、2028年にはどんなものが出てくるのかという楽しみもある。

個人的には(そこかよ、と言われそうだが)赤の上に金で描いてある紋様が一番好きなのだが、良く見るとほとんど潰れたところがないので、金で描いてから模様を掻き落としているのだろう。

手数が多く、抽選になってしまうのもやむなし、という感じである。とりあえず、今度のお正月はこれで決まりだ。税別51,500円。

















  
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2015年07月18日

牟田陽日さんのぐい呑と徳利

イケヤン★展2015で見つけてびっくりした。僕が持っている網目紋のぐい呑と生き別れになっていたぐい呑と徳利である。これは事件だ。













ロクヒルの店のお姉さんは売れちゃったって言ってたんだけど、どうやらバックヤードに眠っていたようだ。え?え?と思い切り動揺しつつ、即座に捕獲。これで、ばらばらになっていた3つが無事再集結した。めでたし、めでたし、である。




ちなみに網目紋のぐい呑についてはこちらで紹介しているんだけれど、

牟田陽日さんコレクション
http://buu.blog.jp/archives/51489129.html

個人的には、二つのぐい呑の内側の、波紋がいくつも重なるような、それでいてらせんのようなデザインが好き。  
Posted by buu2 at 16:37Comments(0)TrackBack(0)牟田陽日

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2015年05月16日

丸岡和吾展 “DEATHOVER”

浅草橋で今日からスタートの丸岡和吾さんの個展に牟田陽日さんとのコラボ作品が展示されるということで、開店時間に駆けつけた。例によって、到着時にはすでに5つが売れていて、のんびり見ているうちにさらに数個が売れてしまった。今回は丸岡さんが快諾してくれたので、写真でコレクション(笑)。

まず、丸岡さん単独の作品。色々な頭蓋骨が並んでいるんだけれど、これは角バージョンのぐい呑。写真は普段の置いておく状態。飲むときはひっくり返して使う。






まんまるの頭蓋骨はコロっと転がってしまうので、手を放すことができない。一度注いだら、こぼれないようにすぐに飲み干す必要がある。一人飲みで、自分で注いでいる時に宅配便の呼び鈴が鳴ったらパニックである。丸岡さんのぐい呑作品のほとんどはこの「飲むときは手放せない」形状なんだけれど、個人的にはこれがイマイチ。どんどん飲むタイプの人間ではないので、やはりテーブルに置いておきたい。例えば、下顎とセットにして、上顎より上の部分をひっくり返すと、下顎が台になる、みたいな仕組みがあると素晴らしいのだが・・・残念ながら、今回はそういう仕掛けはなかった。でも、ちゃんと転がらないようにしてあったのが写真の角バージョン。2つの角と頭頂部の3点で支える形になっていて、逆さにしても転がらない。これはノーマルバージョンより使い勝手が良さそうなのだが、こちらはこちらで残念だったのが、ひっくり返した時の上部が水平にならないこと。これも完全に個人的なこだわり領域なんだけれど、やはり、使うときには上部が水平であって欲しい。それと、表面が銀色だったこと。この釉薬がどんなものなのかわからないのだけれど、銀ってすぐに色がくすんでしまう印象がある。大丈夫なのかなぁ、などと迷ってしまい、とりあえずスルー。

他に、三つ目が凄く面白かったんだけど、三つ目には角バージョンがなく、転がっちゃうので今回はスルー。三つ目の角があればなぁ。

続いて、牟田陽日さんとのコラボモデル。

最初のは、頭蓋骨が伸びていて、何の骨なのか良くわからない一品(笑)。絵柄が鶴と亀だったので亀好きとしては呼ばれた作品だったのだけれど、すでに売約済みだった。






次は他のに比べてちょっと小さくて、ぐい呑というよりはおちょこのサイズ。絵柄が個人的には牟田さんっぽく、さらに頭蓋骨の内部まで絵が描かれていて、今回の展示では一番気に入ったもの。









これで角が生えていたら即買いだったのだけれど、角がないなぁ、転がっちゃうなぁ、と迷っているうちにこれまた他人の手に(笑)。僕みたいに、じっくり見て散々迷った挙句に「よしっ!」と決断するタイプの人間には、アート作品の購入はなかなか難しい。じっくり見る時間があって、購入は抽選とかだと嬉しいんだけど・・・。

以下、牟田陽日さんコラボモデルの様々なバージョンをいくつかの角度からお楽しみ下さい。



























一方、こちらは篠崎裕美子さんとのコラボバージョン。















こちらもなかなか興味深く、おまけに角つきがあったのだけれど、手描きじゃない部分がちょっと気になった。なんか、やっぱり一発勝負の緊張感みたいなのが欲しいなぁ、と。

ということで、決して安いものでもないので、今回は全て見て、写真を撮るところで終了。ひとつひとつが、僕にはもう一歩だった。角とか、銀とか、三つ目とか、コラボとかが、こういう組み合わせだったらなぁ、となってしまった。でも、一個一個型を使わず手びねりで作っているという骨たちはなかなか個性的。三つ目や四つ目といった創造物もあってとても面白い個展だし、開催しているギャラリーも昭和の風情があって良い雰囲気だった。近所の人はぜひどうぞ。

丸岡和吾展 “DEATHOVER”
5/16(土)-5/24(日)
12時-18時
lucite gallery 台東区柳橋1-28-8  
Posted by buu2 at 22:07Comments(0)TrackBack(0)丸岡和吾

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2015年05月08日

牟田陽日さんコレクション

ちょっとひとまとめにした上でコメントしてみた。

おちょこ(ロクヒルの森美術館のアートショップで購入)








僕が最初に目にした牟田作品。知識も情報も全くなかったのだけれど、パッと見て「これはすげぇ」と惹きつける魅力があった。九谷で細描というとすぐに赤絵を思い浮かべるのだが、それを金の網目紋でやっている。また、白粒を効果的に配し、淡い色によるアクセントもいっちんのような立体的な点描で行っていて、白・金・カラー、および立体感のバランスが素晴らしい。また、外側以上に内側の書き込み具合が凄い。こんなところ、どうやって描いたの!?と思う。老眼が進むと良く見えなくなると思うので、今のうちに楽しんでおきたい。
これは徳利一つと、おちょこ二つのセットだったのだが、対になっていたのがカラーの七宝紋(?)みたいなタイプだった。徳利はその二つをセットにしたデザインだったのだが、個人的には、そちらの七宝紋はちょっと色の主張が強すぎると感じて購入を見合わせた。あとになって「とはいえ、セット商品だし、買っちゃおうかな」と思ってロクヒルに行ったら、もう売れてなくなっていた。
この白磁に白粒、金の網目紋、小さいカラーのいっちん(本当に絞り出しているのか、筆で点描しているのかはわからないけど)のパターンは大好きなので、これで色々な普段使いの食器を作ってくれたらなぁ、と思う。

碧山水 徳利とぐい呑(表参道で開催されたジ・アートフェア +プリュス−ウルトラのルンパルンパさんのブースで購入)














牟田さんに聞いたところ、漢詩に「山奥に入っていって、そこで酔いつぶれていると、日が暮れるのも忘れ、精神は肉体を離れる」というものがあって、その境地を作品にしてみたという旨の説明をいただいた(唐宗八家文 柳宗元 永州八記 始得西山宴游記かな?)。岩のでっぱりに金を塗ってごつごつさせ、霧や霞を黒の点描で表現している。山の緑、川の水、そしてもやを同じ碧で描いているのが面白い。細かい点描が作家性の一つだと思う。

えびす 徳利(銀座三越で開催されたルンパルンパさんの展示会で購入)












金えびす ぐい呑(同上)














点描が牟田カラーの一つとすれば、もう一つの代表的な作家性が「水しぶき」だと思う。滝や波の表現にそれが見て取れるのだが、「くじら」は加えて青、白、黒のコンビネーションが素晴らしい。現時点で、牟田さんの作品の中で僕が一番好きなのがくじらである。同じように感じる人が少なくないようで、いつも売却済みで入手できないでいたのだが、今回は、大きくて高価だったこともあってか、運良く買うことができた。これまではホッキョククジラ系の頭がずんぐりしたくじらだったのだが、この作品はナガスクジラ系の頭なのもお気に入りのポイントである。ぐい呑は、徳利と同じ配色のものがあったのだけれど、完売だったため、プランBで金色を買った。あとになってみれば、ちょっとパターンが違っていて、セット感はないものの、コレクションとしてはバリエーションがあって、それはそれで良かったと思う。黒バージョンは知人(というか、牟田さんを接点にして知り合いになった)の手元にあるので、機会があればどこかの飲み会で持ち寄って、再会させてあげるのも良いかも知れない。
牟田さんが良く使う他の色に赤とオレンジがあるので、このパターンでカニとかも見てみたい気がする。

蕎麦猪口 四季(縁煌(えにしら)で購入)











こちらは金沢の東茶屋街での販売とあって、想定される購買層が観光客。それにあわせて牟田作品としては安価な設定になっている。
四季折々の木と、鳥のセットで四季を表現している。ぱっと見ただけでは牟田さんらしさがあまり伝わってこないのだが、よーく見てみると細かい輪郭や葉っぱの葉脈、雪を表現している白粒、あるいは金の配置具合など、あちらこちらにそれっぽさがあらわれている。鳥を手前にして持つと、内側にもちゃんと木が描かれているのもなんか得した気分になる。あえて言うなら牟田作品の入門編という感じなのだが、すでに持っている人間が買ってはダメということもないので、お持ち帰りしてしまった。  
Posted by buu2 at 18:22Comments(0)TrackBack(0)牟田陽日

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2015年04月24日

牟田陽日さんのくじら2頭を捕獲した件

何度か目にすることがあったのだけれど、いつも目の前で他の人の手に渡ってしまっていたのが牟田陽日さんのくじらである。特に残念だったのが日本橋三越での展示で、一度手に取っておきながら、店員さんを探しに行っている間に他の人に捕獲され、二度と放流されることがなかった。この時、「店員を探す場合でも、とにかく手にとって手放してはいけない」というデパートでの購入ノウハウを身につけたのだが、それにしても、開店ダッシュをかけても買えなかったのは痛恨の一撃だった。まぁ、その経験が生きて、九谷の巨匠のウルトラマンシリーズを入手できたのだから、よしとすべきであろう。人間、何事も経験である。

さて、22日から始まった銀座三越8階ギャラリーでの「百万石カオス」は、青山でのウルトラで牟田さんの作品を展示していたルンパルンパさん(石川県)主宰の作品展である。現代美術、工芸を扱っていて、案内でもらったはがきは牟田さんの新作であった。ということで、もちろん、開店ダッシュなのである。ところが、伊勢丹新宿と違って、勝手がわからず、どこでやっているのか探しているうちにちょっと出遅れてしまった。やっべー、と思ったのだが、なんと、今回はくじらが4頭もいたのである。そのうちの一頭は例によってすでに他の人の手に渡ってしまっていたのだが、幸いというか、一番の力作だった徳利が残っていた。正直に言えばちょっとだけ予算オーバーだったのだが、この出来栄えを見てしまうと、躊躇しているわけにもいかず、捕獲してしまった。徳利だけではくじらも寂しかろう、ということで、金色のくじらが描かれたぐい呑も捕獲した。

徳利 「えびす」




表のアップ







裏のアップ



高台



陶印(っていうの?)



床に置いたところ










ぐい呑 「金えびす」




表のアップ











高台



陶印



手に持ったところ



このぐい呑、左利き仕様だ!左手で持つとぴったりくじらがこちらを向く。

しかし、それにしても。参加者2名しかいない状態で、鹿島槍でそば打ち会を開催したのが2009年の秋である。名古屋の陶芸家吉島信弘さんがそのそば打ち会に初めて参加してくれたのが、2011年。その冬に偶然吉島さんがうちの会社の役員会会場のすぐそばでグループ展をやっていて、それを見に行ったのが僕の焼き物コレクションの始まり。その後、白馬に春スキーに行ったついでに九谷焼を見に行って九谷にはまり、あちこちで九谷焼を見て歩いて勉強した。そんなとき、六本木で吉島さんの作品が数点展示されていると聞いて森美術館のミュージアムショップに出かけた時、吉島作品の真上の陳列棚に飾られていた九谷焼に一目惚れ。それが牟田さんの作品だった。なんか、細い線の上を綱渡りするような感じで、牟田さんの作品までたどり着いたのである。色々なことの中心にあった白馬は、そば打ち会を開催した鹿島槍スキー場のオーナーの会社(日本スキー場開発)が買い取って、その会社は今週株式公開した。

色々あったけれど、これからも何が起きるか、楽しみである。


関連エントリー
牟田陽日さんの猪口
http://buu.blog.jp/archives/51456206.html

牟田陽日さんの「碧山水」徳利とぐい呑が到着
http://buu.blog.jp/archives/51459518.html

伊勢丹新宿店、Go!Go!Go!
http://buu.blog.jp/archives/51476269.html

立体作家吉島信広さんのうさぎとカメ
http://buu.blog.jp/archives/51312333.html
  
Posted by buu2 at 13:32Comments(0)TrackBack(0)牟田陽日

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2014年11月13日

牟田陽日さんの「碧山水」徳利とぐい呑が到着

先日、表参道でやっていたTHE ART FAIR +PLUS-ULTRA 2014で購入した牟田陽日さんの「碧山水」徳利とぐい呑のセットが到着した。人工の光よりも太陽の光の下の方が良さそうだったので、朝日の下で撮影。






















(これは、本ブログ通算9990のエントリーです)  
Posted by buu2 at 10:31Comments(0)TrackBack(0)牟田陽日

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2014年10月16日

牟田陽日さんの猪口

応援している九谷の若手作家には井上雅子さん、川合孝知さん、田畑奈央人さんがいるのだけれど、今日、森美術館のアートショップでまた別の作家さんを見つけてしまった。家に連れて帰った作品はこれ。













実は、徳利と猪口2つのセットだったのだけれど、筋悪く猪口一つだけを連れ帰ってしまった(^^; おいおい、残された徳利と猪口の立場がないだろ?ということなのだが、残念ながら今回は持ち合わせがなかったのである(^^;

かわりに、我が家にある自作のチブウルトラセブンとセットにしてみた(笑)







意外と、フィットしてないか(笑)???

あぁ、金沢行きたい。和傘と九谷と寿司。金沢大好き。でも、金沢に行ったら、牟田さんの作品を売っているのかな???  
Posted by buu2 at 00:29Comments(0)TrackBack(0)牟田陽日

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