東茶屋街の縁煌へ牟田陽日さんの中国茶セットを買いに行ったら、なぜか急須しか残っていなかった。セットで買っていかないところが意味不明で、これは時計を買いに来て、文字盤だけ買って針を買わずに帰るようなものだと思うのだけれど、まぁ、僕より先に買いに来た人が急須を買わなかったことに文句を言っても仕方がない。もっと早くに店に来い、ということである。
ないものはないし、かと言って中国茶のセットの中で急須だけ買っても仕方ないので、他の作家さんの作品を見ることにした。いつもの井上雅子さんや、柳井友一さんの作品も良かったのだけれど、今回ひときわ目立っていたのは上端伸也さん。まだ納品から日が経っていないのか、あるいは東茶屋街のおみやげ目的の観光客の皆さんにはちょっと高すぎたのか、不思議な事に非常にできの良い作品が残っていた。
手数が凄いし、正確。色々なアイテムの配置具合も絶妙だし、配色のバランスも良い。「こんなところ、普通塗れないぞ」というところにまでしっかりと描かれていて、手抜きが感じられない。良く見れば金まで使っている。小さい作品ではあるけれど、これが2万円以下というのはちょっと信じられない。ということで、今回はこちらを購入。
ちなみに、写真で見ると大きく見えるけど、直径8センチしかないです。
本当に、若手の陶芸家は次から次へと面白い人が見つかるので困ってしまう。