2022年01月24日

岡モータース 「とらの巻きを受け継ぐ人(三代続く菓子屋の娘)」

岡モータースさんが愛知のHaseさんでやっていた「トラからはじまるエトセトラ」で、今年最初のモータースの一台をゲット。

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寅年ということで、「とら」で始まる作品を集めた展示だったのですが、これは

「とらの巻きを受け継ぐ人(三代続く菓子屋の娘)」

という作品。

物語が見当たらないので、僕が勝手に作ります。

ここは浅草で三代続く和菓子屋。でも、雑誌に載るような店ではなく、地元の人に愛され続けて80年。彼女はその店の当代の一人娘です。年齢は25歳。大学を卒業して、一般企業に就職したのですが、早々にコロナ禍で在宅勤務となりました。それが2年前。リモートで会議に出たり仕事をしていて、これまで興味が持てなかった家族たちの仕事を目にするようになりました。おやつはいつも自前の和菓子。この和菓子が素晴らしいのです。毎日、違った生菓子を食べさせてくれるのですが、横に解説を書いた小さな紙がついています。「春になると、雪山では雪が溶けて、植物たちが芽を出してきます。このお菓子は、その様子を、白のそぼろと細く切った緑の羊羹で表しました」など。彼女はお父さんに「私もこの仕事をやりたい」と伝えたのですが、頑固な3代目は「それはだめだ」の一点張り。ふたりは全く口をきかなくなってしまいました。困ったお母さんが「じゃぁ、どこかのお菓子屋さんで修行をしてみなさい。3年間つづけることができたら、うちに戻って来てもいいわよ」と代案を出してくれました。翌月、会社を退職した彼女は、赤坂の有名老舗「とら屋」で働き始めました。と、思ったら、そこはおっちょこちょいの彼女。彼女が働き始めたのはとら屋の隣の洋菓子店「LeTiger」でした。さて、3年後、彼女はどうしているでしょうか。それは3年後のお楽しみ。


#申し訳ありません。岡モータースさんのインスタグラムに公式のストーリーがありました(^^;。

トラからはじまるエトセトラ
https://www.instagram.com/p/CY9W0SDPUiE/?utm_source=ig_web_copy_link

こちらは、スパイダーマンのマルチユニバースみたいな位置付けで。  

Posted by buu2 at 16:43Comments(0)岡モータース

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2019年11月03日

岡モータース@益子

益子の陶器市に岡モータースが出品すると聞いて、行ってきた。




今回お持ち帰りしたのは、

植木鉢











こうもり



相変わらず良い味出してる(^^

お笑いの陶磁器としては15馬身ほどリードして世界の最前線を突っ走っていると思う。  
Posted by buu2 at 23:00Comments(0)岡モータース

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2018年11月18日

岡モータース そば打ち職人つぐお

だいぶ前に、岡モータースさんにお願いしてあった「そば打ち職人つぐお」が到着した。

#現在は、岡モータースさんは製作の注文を受けていません。

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鹿島槍そば打ち会で毎回指導をしてくれているそば打ち職人の車である。  
Posted by buu2 at 18:00Comments(0)岡モータース

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2017年03月25日

うふふな物たち

ギャラリーソラノハコでやっていた「うふふな物たち」を見てきた。岡モータースと前川幸市の二人展である。岡モータースはうつわノートで見て以来のファンなので、日本にいる時に展示があったのはラッキーだった。ただ、残念だったのは、この二人展について知ったのがオープニング前日に岡さんのフェイスブックで読んだ時だったということ。さすがに前日に聞いて、翌日に開店突撃はできない。おかげで、僕が行った時はかなりの数の作品が売れてしまっていたようだ。残っていた中ではエビスの缶ビールが良い味を出していたのだが、良く見たらこれも赤丸完売。似たような作品にサントリー(正確にはサントニー)があったのだが、デザイン面でも、造形面でも、エビスには一歩及ばない。売れてしまったものは、売れるべくして売れていた。

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プランBでコウモリを買うという手もあったのだが、

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「これが欲しい」と思った時にそれを買うことができず、プランBで妥協すると碌なことがないのは経験上明らかである。せっかくの作品も、見るたびに「買い損ねたあれが」と思い出してしまい、購入した作品に対しても申し訳なくなる。ということで、コウモリもなかなか良かったのだが、最終的には断念。買うなら、エビスとコウモリをセットでだった。そうすれば、二つとも楽しめたのに。ところでこのコウモリ、複数購入してモビールを作ったら楽しそうだ。

同時に展示されていた前川さんの作品は初めて見たのだが、カモシカが良かった。しかし、後ろ足が浮いているのが個人的にはマイナスポイント。わざと浮かせたのなら問題ないのだが、「焼いたら浮いちゃった」感じだったのだ。僕はこういうところが気になる。あと、この作家さんは、動物たちの目付きをもっと邪悪な感じにしたら良いのに、と思った。また、それとは別に、上の方から見下ろしている猫の置物があって、これは素晴らしく可愛かった。ただ、重い。中にびっしり土が詰まっているのだろう。普通ならその重量感も評価ポイントなんだろうが、米国へ飛行機で運ばなくてはならない僕にとっては、重いことはかなり問題になる。ということで、こちらも購入せず、見るだけにとどめた。

ギャラリーソラノハコ(恵比寿)
2017.3.23thu - 3.29wed
11:00 - 19:00(最終日:17:00まで)/ 会期中無休  
Posted by buu2 at 16:49Comments(0)TrackBack(0)岡モータース

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2016年09月05日

岡モータース展 人生曇りときどき晴れ

うつわノートで開催中の「岡モータース展 人生曇りときどき晴れ」に行ってきた。うつわノート代表の松本氏いわく「難解な工芸に疲れた皆様。人生の句読点、岡モータースショーにどうぞお越しください」とのことだったのだけれど、こんなにふさわしい言葉が他に見つからないくらいだった。

岡さんの作品は、なぜか四輪車である。これだけでまず出オチ的な楽しさがある。次に、岡さんの頭の中に浮かんだ面白おかしいイメージがそのまま具象化されたキャラクターが面白い。昭和の漫画やアニメのような、邪気のない表情が良い。そのキャラクターについて書かれているストーリーが良い。あと、決して忘れてはならないのが、そういった魅力的なキャラクターたちを表現するための、しっかりした技術力である。その技術は、今回で言うと野菜シリーズなどからも見て取ることができた。

岡モータースの最大の魅力は、見る人全てを幸せにしてしまうところだろう。「なんじゃこりゃ」と思いつつ、手に取るだけで口元が緩んでしまう。まさに、曇りときどき晴れの日差しのような、本当にちょっとした安らぎなのである。

さっと見て、気に入ったのはこんな作品。

ストーリーすら見当たらないパールボーイ



ウルトラセブンに出てきそうな謎の石



なぜかバルーンアーティストを目指しているうに



服は赤でもなく青でもないけれどナウシカっぽい自然派



一度は何も買わずに帰ったのだけれど、翌日に再訪。それで買ったのが次のふたつ。

「門野クリニック」門野正平












パールボーイ












門野正平は、最近高齢で入院することの多い叔父さんにプレゼントした。小児科だけど。叔父さんだけではなく、病院にお見舞いにきた人や、医者・看護師なども「これ、なんですか?」と顔をほころばせるに違いない。殺風景になりがちな病室にはぴったりだと思う。

パールボーイは、手荷物で飛行機に持ち込んで渡米、今は僕のコレクション机の上に並んでいる。彼のストーリーはこんな具合だ。
ポジティブで強かな彼。たとえピンチが訪れても、取り込んでチャンスにしてしまう。まさに真珠のような精神を持っている。そんな明るい彼に周りは『いったいどういう頭の中なの?』と聞いてしまうのだが、その度に『頭の中はパールだよ』と返している。


岡さんの素直さと人を見る優しさがそのまま伝わってくる。自分の机の上にひとつ。そして、身の回りの親しい人にもひとつプレゼントしたくなるような作品たちである。

実は、事前に松本氏からは「お叱りを受けないか心配ですが、、」と言われていたのだけれど、とんでもない。いつまでも、岡モータースの作品の良さがわかるような人間でありたい。

なお、10日、11日は作家の岡さんも在廊とのこと。

岡モータース展  人生曇りときどき晴れ
2016年 9月3日(土)〜11日(日)
営業時間 11時〜18時 
作家在廊日 9月3日(土)・4日(日)・10日(土)・11日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市)  
Posted by buu2 at 13:00Comments(0)TrackBack(0)岡モータース

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