2023年11月08日

ゴジラ-1.0

特撮を観るべきなんだろうけれど、それ以前に脚本が酷くて非常にもったいない。

一番酷いのは、主人公が震電で出撃する際に操縦の説明を受けている場面。この時点で違和感があるので「どうせこうなるんでしょ」と展開が想像できてしまうのがいけてない。加えて、「主人公が知らないならともかく知っていてこんな行動を取る?」という展開があって、監督の意図がさっぱりわからない。観る側を驚かせたいなら、あのセリフ、展開はありえない。要は下手なのである。

せっかく浜辺美波が可愛くてもほとんど意味がない。あ、観るべきは特撮だったっけ?うーーーん。大体、ゴジラは銀座に突然現れたのではなく海からやってきたのだから、あれだけ大勢の人がのんびりショッピングしているのがおかしい。他にもゴジラでパニックになる人々が大勢描かれていたけれど、そこに残っていて慌てているのは間抜けなだけである。さっさと逃げろ、バカ。あ、これは特撮の話ではないか。

ヒロインの鉄人ぶりだけが印象に残る珍作であった。評価は☆半分。駄作。  

Posted by buu2 at 18:23Comments(0)映画2023

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2023年11月01日

唄う六人の女

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ど田舎の山奥に閉じ込められた男二人の運命を描いている。設定は曖昧でも良いと思うのだが、途中から妙に現実的な話になってきて、サスペンス色が薄くなってくる。

風呂敷を広げて観る側の想像に任せるのは悪くないのだが、その畳み方が下手くそ。観終わっての後味も良くない。後味が悪くても良い作品もあるとは思うのだが、この作品では良くないと思う。なんでそんなことになっちゃうの?という感じだし、必然性も感じられない。つまり、面白くないのである。

良い役者を使って、面白い設定なのに、これじゃぁねぇ。

評価は⭐︎半分。  
Posted by buu2 at 14:25Comments(0)映画2023

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2023年10月30日

ドミノ

ドミノというタイトルから想像していた内容では全くなく、そもそも原題が「hypnotic」(=催眠状態)なのでドミノとは全然関係ない。配給会社がバカ。

「アンブレイカブル」のような、超能力ヒーローの誕生譚みたいな内容で、超能力者によるバトルが繰り広げられる。うまく脚本を書けば「エンゼル・ハート」のような謎解きものになったと思うのだが、徐々に種明かしが進むので一気に崩れるような爽快感はない。と書いてきてだからドミノなの?と思ったけれど、そこまで捻って考えたとは思えない。

字幕は松浦美奈氏なので安心して観ていられる。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 23:30Comments(0)映画2023

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2023年10月05日

アリスとテレスのまぼろし工場

中島みゆきが主題歌ということだったので観てきた。

設定としては「漂流教室」とか、「アンダー・ザ・ドーム」みたいな、大勢の人々が一般社会から隔離されてしまうというもの。ちょっと面白いのは、隔離された街がパラレルワールド化して存在していることと、その世界の時間が停止していること。ただ、時間が停止していると言っても時の流れはあって、1日が終わるとまた最初からリスタートみたいな感じ。でも、人々はちゃんと時間の経過を感じている。この辺の設定が特徴なんだけれど、ツメが甘いので、あれ?と思うことが頻繁にある。タバコ吸っちゃっても次の日は元通りなの?とか、ゴミや排泄物はどうやって処理するの?とか、街の外から供給されていた食料とかはどうやって補填されるの?とかである。

僕はこういうのが気になりだすとちゃんと作品を楽しめなくなるタイプなので、この作品も観ていて色々引っかかってしまった。

中島みゆきの主題歌は映画を観る前に何度も聴いていて、この歌詞はどういう意味なのかな、と疑問に思っていたのだけれど、映画のストーリーにかなり忠実に書かれていて、映画を観たあとだとなるほどなぁ、と感じる。この辺は「夜会」の歌にも通じるところがある。

評価は☆1つ半のところ、中島みゆきにおまけして☆ふたつ。  
Posted by buu2 at 22:00Comments(0)映画2023

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2023年07月21日

ミッション:インポッシブル デッドレコニング

何をやってもダメだったトムを超一流にしたシリーズの最新作。とにかくこのシリーズにはハズレがない。観客が期待しているエンターテインメントを完全に提供してくれる。

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事前に何度もスタントシーンが流れていた崖からのダイビングシーンはもちろん見どころだが、個人的にはもっと楽しいシーンがいくつもあった。さすがというよりない。

本作はパート1で、続きはあるのだが、これ一作でもそれなりに完結していて消化不良となることはない。「次まで覚えていられるか心配」と思っていたけれど、覚えていなければならないことは非常に限定的である。

大画面、大音量で楽しむにふさわしい。評価は☆3つ。  
Posted by buu2 at 21:48Comments(0)映画2023

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2023年07月17日

君たちはどう生きるか

同タイトルの書籍は未読。

ちょっと面白い形のタイムスリップもので、ずっと続いていたジブリの説教くささは希薄。少年があるできごとを機にひとつ成長するという、魔女宅や千と千尋あたりでやっていたパターンである。

あえて説明を省いた設定上の謎がいっぱい残っているけれど、「そんなことはまぁ良いんだよ」という感じ。それより唐突に場面が転換してしまう方にとまどったのだが、あれは編集で省いたのかもしれない。

やっぱりうまいなぁ、と感じたのは重い荷物を持ち上げる場面。何人かでそれぞれ持ち上げるのだが、その描写が丁寧でさすがと思った。

御大は、面白いだけの映画に飽きて、「観た時の状態によって感想が変わる」といういわゆる名作のジャンルに踏み出して、難解な作風にはってきていたのだけど、引退と復帰を経て、またちょっとわかりやすい子供の成長劇に戻ってきた感じがする。「もう、他人の評価はそれほど気にならない」という境地に至ったのかもしれない。

評価は☆2つ。決して悪くはないけれど、鑑賞後に爽快な気分になるわけでもない。でも、子供が観るには良いのかも。  
Posted by buu2 at 20:06Comments(0)映画2023

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2023年07月01日

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル

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「最後の冒険」みたいな煽り文句は映画宣伝の常套手段だけど、この作品がシリーズ最終作になるのはほぼ確実。ハリソン・フォードもすっかり歳である。考えてみれば「レイダース 失われたアーク」を観たのは僕が中学生の時。「スピルバーグとルーカスが手を組んでやりたい放題」みたいな作品だった。「最後の聖戦」で一度完結しておいて、その後でファンへのプレゼントみたいにして2作が作られた。

本作は製作総指揮からジョージ・ルーカスが降りて、監督からスピルバーグが降りていて、権利もディズニーに移っている。新しく監督に就いたジェームズ・マンゴールドはJJエイブラムスほどあからさまではないものの、ところどころにスピルバーグのテイストを取り入れて、かつカーチェイスなどできちんと自分のカラーを出していた。ただ、ちょっとカット展開が早すぎて何が起きているのか良くわからないことはたびたびあった。

ストーリーは相変わらず考古学にオカルトをミックスさせたもので、お決まりのナチもちゃんと出てくる。過去作をきちんと踏襲していて、ところどころに過去作のパロディがあるのも伝統そのままだった。冒頭の30分は若い頃のインディアナが描かれているのだが、あれはどうやっているのだろう。過去の映像を加工しているのか、フルCGなのか。今はなんでもありの時代なのでちょっとわからない。

3作目と4作目、4作目と5作目の間がかなり長くあいているため、40年かけて5作はシリーズとしてはちょっと少ないのだが、その分質に大きな劣化が見当たらず、終わってみれば良いシリーズ作に仕上がったと感じる。

中学生の時に読んだ映画雑誌「スクリーン」に、カレン・アレンあてにファンレターを書いたらサイン入りの写真を送ってくれたというファンの投書が紹介されていたことを思い出す。

スピルバーグ(76歳)も、ルーカス(79歳)も、ハリソン(80歳)も、カレン(71歳)も、ジョン・ウイリアムズ(91歳)も、みんなおつかれさま。ありがとう。

評価は☆2つ半。  
Posted by buu2 at 00:30Comments(0)映画2023

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2023年06月12日

怪物

色々な意味で「そりゃないよ」と言いたくなる。こういう映画って観る前の知識が少なければ少ないほど良いので、レビューを書くのが難しい。

無難なところで役者を評価すると、主役級の役者たちに一人も下手くそがいないのが良かった。もちろん、監督も良かった。是枝さんは撮るたびにうまくなっている印象。

内容とか、テーマとか、全体の構造を含めた脚本とかについては全部ノーコメント。あ、是枝作品としては珍しくこの作品は是枝脚本ではない。でも、大きな違和感はなかった。音楽は先日亡くなった坂本龍一だけど、ラスト近くになって「そういえば」と思い出した。

とにかく事前情報をなるべく取り入れず、まっさらに近い状態での鑑賞をおすすめしたい。

評価は☆3つだけど、また観たら印象は変わるかもしれない。  
Posted by buu2 at 12:40Comments(0)映画2023

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2023年06月07日

TAR

日本でも指揮者を中心にしたなかなか良いドラマがあったので、ちょっと期待して観に行ってみた。

最初のうちはやり手だけどちょっとやりすぎなところもある女性指揮者の活躍を描いていたのだけれど、途中から精神世界的ホラー映画っぽくなってきて、ナタリー・ポートマンの「ブラック・スワン」みたいな展開に進む。これは怖い。

整合性が取れず、これは現実なの?それとも精神世界なの?と迷わされる。そして、ちょっと意外なところに着地していく。色々と見逃している描写がありそうで、どこかで公開されたらもう一度観てみたい。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 12:37Comments(0)映画2023

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2023年03月28日

ロストケア

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邪悪なメモの罪山さんが原作。原作は未読。

映画は一応ミステリー調だけど、犯人はすぐにわかってしまう。あとは検事の心象について描かれていく。

監督の演出が結構露骨で、「こうやって感じて欲しい」という押し付けが強い。その辺をどう感じるかで好き嫌いが分かれるかもしれない。

僕としては長澤まさみのアップがたっぷり堪能できて良かった。仮面ライダーみたいに「コスチュームは良いけどちょっとだけの登場」よりもずっと良い。

ボケ老人とその介護をどうするべきかを問いかけているのだが、尊厳死が認められていない日本ではなかなか難しい問題で、問題提起にとどまってしまう。映画で語られている「見たくない」「考えたくない」「無視したい」話で、それはこれからも当分続くのだろう。

評価は☆2つ。なかなか楽しめた。  
Posted by buu2 at 18:00Comments(0)映画2023

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2023年03月27日

シン・仮面ライダー

エンドロールを見ていたら「あれ?そんな人、出てた?」みたいに思っちゃうことが何度かあった。そうだろう?大森南朋。

前半はそこそこのテンポで進むものの、(多分わざとだが)おかしなカット割、カメラワークがあちこちにあって、違和感がありまくる。たとえば冒頭のバイクとトラックのカーチェイス。007とかに比較すると格段に幼稚。スピードがあると思えばなくなってみたり。

そして後半になると途端に説教くさくなってペースダウン。これも故意にやっているのだとは思うけれど、それがいい効果を生んだかと言えばかなり疑問。

いただけないと言えば、わざとらしく稚拙に合成していた特撮もいただけない。

空中での戦闘ももうちょっと力学、特に運動量保存則を意識してもらえると理系的にはありがたかった。

とはいえ、役者はいいところを揃えている。なかには「こんなぐらいの出番じゃぁ、ただボディ・コンシャスなコスチュームでコスプレしただけじゃない?」と感じてしまうくらいに出番がしょぼい役者もいて、勿体無いと感じた。そうだろう?長澤まさみ。

一番わくわくしたのはエンドロールの最中に流れた音楽。この辺もちょっと、どうなんだろう。迫るーーーショッカーーーーーってテンション上がるよね。もう終わりなのに。

脚本>バツ
音楽>サンカク
俳優>まぁまぁマル
演出>バツ
役者>ほぼマル

という感じで、トータルでは☆1つ半。  
Posted by buu2 at 17:30Comments(0)映画2023

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2023年03月12日

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

アカデミー賞受賞が濃厚ということで、発表の前に観てきた。

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序盤の英語なのか中国語なのか良くわからない会話がちょっとだるいけれど、そこさえ我慢すれば普通の家族もの。母と娘の葛藤を描いている。それで、そこに今どきのSFの味付けをしている。簡単に言ってしまえば「変なことをすると危機を回避するための特殊能力が身に付く」というもの。それが抱腹絶倒かといえばそうでもなく、爆笑したのは僕の場合は一度きり。終始「くだらねぇなぁ(苦笑)」という感じで話が進んでいく。

最終的には普通の終わり方で、特別凄いわけではないけれど、特別つまらないわけでもない。普通の映画だった。評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 15:50Comments(0)映画2023

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2023年02月11日

バビロン

映画が無声映画からトーキー、有声映画、画面と音声が同期した映画に移行する時期の米国の映画界を描いている。

声を含めて役者になったので、発音とか、声質とか、それまで関係なかった要素まで評価されるようになって、名優とされていた役者の評価が落ちてしまう。そうした流れで落ちぶれていく俳優が主人公。

描かれている映画界が酒池肉林ですごい。欲望のままにやりたい放題のどんちゃん騒ぎである。すぐに大恐慌になるんだけど。

5、6人の映画関係者たちの群像劇になっているので、上映時間が長く、3時間以上。それぞれのエピソードが楽しいので飽きることはないけれど、長すぎてトイレの心配がつきまとう。

画面ではあちこちでおっぱい丸出しで乱交しているのだけれど、あっけらかんとしすぎていてエロが感じられない。裸族みたいな感じである。

薬をやっている登場人物の行動があまりにも不合理で理解に苦しむ。そういう風に撮っているので当然だが。

全体としては、ニュー・シネマ・パラダイスをエロとグロとゲロをてんこ盛りにした感じ。ラストに名画の場面集があるのだけれど、比較的新しいレイダース、マトリックス、ジュラシックパーク、ターミネーター2、アバターあたりはわかった。古いのは2001やサイコあたりが限界。

面白かったけれど、観る人を選ぶ作品だと思う。

評価は☆2つ。

  
Posted by buu2 at 00:30Comments(0)映画2023

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2023年02月04日

パーフェクト・ドライバー

最近、韓国映画に勢いがある。普通の実写版だと韓国映画の方が安心して観に行ける。今日はパーフェクト・ドライバーというカー・アクション映画を観てみた。

ストーリーは昔観たことがあるような、バディ映画。ちょっとしたきっかけで子供の面倒を見る羽目に陥った凄腕女性ドライバーが主人公。この主人公の運転技術がなかなかで、意外と楽しめる。

ストーリーに大きな捻りはなくて、単純に楽しむ感じ。

暴力シーンがちょっとどぎついのは韓国映画の平常運転。評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 15:57Comments(0)映画2023

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2023年01月13日

イチケイのカラス

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冒頭から映画慣れしてないカットで始まる。あ、ドラマのつもりで撮っちゃったな、と感じる。全体的に奥行きがない画面作りで、この監督は多分映画を撮った経験があまりない。

たとえば階段から落ちるシーンがあるけれど、このシーンが挿入されている意味がない。民放のドラマのように、タダで観ていて、いつ観るのをやめるかわからない相手なら興味を惹き続けるために挿入することもあり得るけれど、映画では無駄でしかない。

また、設定もちょっと首を傾げたくなるものがあった。キーになる物質の影響が凄すぎてご都合主義。こんな物質が存在するわけがなく、これではちょっと、という感じである。

一方で脚本は悪くなく、違和感のあるセリフはほとんどない。ただ、「職権を発動します」の決めセリフはみんなが期待しているので、もう少し先送りにして観る側の期待値を押し上げて欲しかった。ジョーズはなかなかサメが出てこないから傑作だったのだ。あと、(聞き間違いでなければ)「艦対地ミサイル」なんか想定できるのだろうか。

とはいえ、脚本は難点が少なく、監督がもっと良ければ脚本がもっと活きたと思う。

役者はなかなか良いメンツを揃えていた。あーーー、この歌舞伎役者誰だっけ、と思い出している途中で、あ、羽場裕一?と思ってしまい、羽場ってまだこんなに若いの?と思っていてエンドロールを見たらやっぱり歌舞伎役者だった。

もっと良い監督だったらもっと良かったのに。当たり前だけど。評価は☆1つ半。もったいない。


  
Posted by buu2 at 17:56Comments(0)映画2023

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